書籍の思い出

2002年4月に出した「中国ビジネス投資Q&A(初版)」の思い出。この本は、そもそも200万円かけて、自費出版したもの。
(昨日ブログに書いた)この本が売れたのは想定外だったというのは本当で、出版した時は、購入して頂ける方がいるとは思いもしなかった。では、何故200万円も出して出版したかというと、人生の記念に本を書いてみたかったのと、当時は、まだ山一證券の倒産の記憶が生々しく(大企業でもなくなる可能性が有るという事実を突きつけられた恐怖)、万一の際に、他人に説明しやすい自分の武器を身に着ける必要があると考えていたため。
そんな形で出した本が、思いもよらず香港で売れ(2002年の香港旭屋書店ランクで年間売上1位)、その後、日本の書店にも並ぶようになった。そして、各所で連載が決まり、半年後にはTV出演。今思い出しても、半生で一番賑やかな8ヶ月であった。

そのおかげで、コンサルティングビジネスが軌道に乗った。
ただ、あまりに順調に立ち上がった事が、逆に、自分を追いつめた面も有る。当時39歳の若造が、急に社内でも注目されるようになったので、自分もプレッシャーでメンタルがきつかったし、軋轢も生じた。
色々な経緯が有って、最初の本の出版から6年で会社を辞めて独立する事になった訳だ。
では、本を出したことは良かったかどうかと言えば、確実に良かったことだろう。自分が好きな事を職業にできるようになった。そして、仲間たちと一緒に前を向いて進んでいける。
そんな感じで、人生を変える事となった1冊。
まだ、思い出に浸っている時ではないが、懐かしい15年前の思い出であるのは確か。

中国ビジネス投資Q&A2017年改訂版執筆完了

中国ビジネス投資Q&A2017年改訂版完成。7月10日よりまずはPDFで販売開始予定(書籍は9月を予定)。

いままで改訂版や中国語・韓国語翻訳版を含めると、約35冊の本を出版したが、これがデビュー作。2002年に、自費出版形式で出したこの初版が、想定外に売れたため(自分では売れるとは予想だにしていなかった)、その後の人生が大きく変わった。
この本を出さなかったら、前の会社を辞める事は無かったが、好きな事を仕事にできるようになった、という意味では、良い方向に人生が変わったのであろう。

改訂版を執筆すると、中国の変化の速さを改めて認識する。内容は全面的に変更されており、初版の原型はとどめていない。タイトルは同じだが別の本だ。初版執筆当時は、(Qを一つ設けてPEに付いて解説はしてあるものの)中国でPE認定の議論がこれほど盛んに行われるとは思っていなかった。
更に、改訂版の内容である、越境Eコマース、外資パートナーシップ、外資企業の上場、独禁法備案、FTA活用等などは、15年前は想定もしない内容であった。そして、同一テーマでも、根拠法が変化しており、内容が変わっている。そんな流れの早い中国ビジネス環境だが、この1冊を読めば、中国ビジネスの基本は把握できる(ビジネスプランが練れる)というのを目標に最新事情を網羅したつもり。
ご興味のある方は、是非、宜しくお願い致します。お問い合わせは info@mizuno-ch.com まで。

第1部
Q.1 中国の外資企業受け入れ方針
Q.2 外国企業の中国進出形態
Q.3 特殊な形態(パートナーシップ・株式会社・店頭銘柄)
Q.4 外資企業の意思決定機関と役職
Q.5 外資企業の設立手続
Q.6 外資企業の資本金
Q.7 現物出資
Q.8 設備機械の免税措置
Q.9 現地法人の借入枠
Q.10 利益処分・配当
Q.11 減資と合作企業の投資先行回収
Q.12 外資企業の分枝機構
Q.13 外資商業企業(卸売・小売企業)
Q.14 貿易権
Q.15 税関ランク
Q.16 輸出入管理制度
Q.17 関税制度
Q.18 合併
Q.19 持分譲渡
Q.20 中国内の持分出資
Q.21 撤退
Q.22 駐在員事務所の運営
Q.23 銀行口座(国内口座・国外口座)
Q.24 貿易取引決済
Q.25 中国企業によるオフショア取引
Q.26 外国企業による中国内取引
Q.27 中国法人から海外への利益送金方法
Q.28 国際間の立替金決済
Q.29 外貨保有と人民元への換金
Q.30 クロスボーダー人民元
Q.31 保税開発区
Q.32 自由貿易試験区
Q.33 保税区域の外貨管理
Q.34 保税区域の外貨管理の事例
Q.35 駐在員事務所・現地法人での債権代理回収
Q.36 個人の外貨管理
Q.37 中国における手形と小切手
Q.38 加工貿易
Q.39 加工貿易保証金
Q.40 リース取引
Q.41 不動産販売・賃貸
Q.42 外資投資性公司
Q.43 インターネット事業
Q.44 独占禁止法における届出
Q.45 中国とASEAN のFTA 活用
Q.46 越境Eコマース

第2部
Q.47 中国の会計規則
Q.48 会計年度の決定
Q.49 外国語帳簿の使用
Q.50 記帳通貨の決定
Q.51 外貨会計
Q.52 棚卸資産
Q.53 貸倒引当金
Q.54 固定資産と減価償却
Q.55 無形資産
Q.56 税効果会計
Q.57 損金算入制限がある経費
Q.58 販売収入の計上
Q.59 資本金の計上
Q.60 企業所得税
Q.61 中国の流通税
Q.62 財貨の増値税
Q.63 役務増値税
Q.64 消費税
Q.65 個人所得税の納税義務
Q.66 個人所得税の計算方法
Q.67 非居住者に対する個人所得税
Q.68 駐在員事務所関係者などに対する個人所得税課税の特例
Q.69 駐在員事務所に対する課税
Q.70 対外送金時に生じる源泉徴収税
Q.71 租税条約適用に関する手続
Q.72 中国・香港間の実質的な租税条約と香港活用の注意点
Q.73 移転価格税制
Q.74 恒久的施設
Q.75 中国の恒久的施設認定事例

糖質制限を1ヶ月ほど

2年前に8Kgほど体重を落とし、リバウンドすることなしに維持してきたが、今回の日本・上海出張の結果、2Kg戻してしまった。
ダイエット時、更に、その後の体重計測で、食事と体重の関係がなんとなくわかり、更に、「身体が適正体重を何キロと認識しているか」という点が、体重維持に重要という事が分かってきた。
その点でいうと、ダイエット完了時には58Kgが適正体重だと認識していた身体が、現在では59Kgが適正と認識している。更に、それが60Kgに切り替わりそうなので、少々危惧を憶えた次第。
これを機に57Kgまで落とそうと思い、2年ぶりの糖質制限。

長く続けるつもりはないが、1ヶ月糖質をしぼってみようと考え、こんな食事。

チーズ、肉などを食べているので摂取カロリーは少なからずある筈だが、それでも一週間で1.5Kg体重が落ちる。面白いものだ。

話変わって、
上の写真は香港のチムトン。良く行くwooloomooloo。店の隣にこんな形で五星紅旗と香港特別行政区旗がはためいている。
7月1日の返還記念日の準備であろうか。
1997年4月に香港赴任した時は、ユニオンジャックがいたる所に掲げられていた。それから3ヶ月後の返還。
そして、それから20年。
変わっていく街の色に、20年の変化を感じる。

香港から上海へ

香港帰任の翌々日に上海へ移動。既に、台風の影響はなし。
搭乗前にキャセイ航空のラウンジで食事。
しかし、こんな食事(もっとバラエティに富んでいるが)を無料で食べさせてくれ、ブブクリコやモエロゼなどのシャンパンを無料でがぶ飲みさせてくれる訳なので(今回は酒は飲まなかったが)、香港空港のキャセイラウンジは太っ腹だ。

このハンバーガーが美味かったので、我を忘れて食べきってしまい、その後(現在)久々のダイエットと相成ったが・・・

上海では初日は夜到着(単なる移動日)。
木・金の2日で面談7件。まずまず忙しい。
そして週末香港に移動。
虹橋空港第1ターミナルが改装され、豪華になったのは良いのだが、ラウンジが使えない(まったく良くない)のと、こよなく愛していたシャロンが無くなったのが痛い。前の方が良かった。
前に何度か書いたが、1980年代を知っている人間として、虹橋空港にシャロンの赤い提灯が有るのがどれだけ心強かったか。
いう訳で、シャロンに付いては、美味しい不味いを言ってはいけない(有るだけで有り難い)と考える人間であった。
まあ、古い上海を知らない方にとっては、どうでもいいこだわりであろうが・・・

という訳で、イタリアンとカフェラテ。これで108元。

シグナル8の中香港帰任

5月最終週から先週までが怒涛の忙しさであった。という事で、ブログアップがなかなかできなかったけれど、駆け足で。
6月12日に日本から香港へ帰任。前の週は(一週間で)4回講演会、その前も国内出張続きという事で、身体をだましだまし走り続けたけれど、出張全工程が終わってほっと一息。

帰任前に、どうしても美味しいものが食べたくなり、東京ステーションホテルの青柳寿司のカウンターで冷酒を飲みながら寿司を楽しむ。職人さんの風情も握ってくれた寿司も大満足であった。
そして成田。

ドラえもんの機体が可愛い。これに乗った訳ではないが。
機内食を食べて香港へ。

ただ、この日は香港がシグナル8。飛行機はほぼ定刻に到着したが、着いてからが大変だった。
タクシー無し、バスも無し。エアポートエクスプレスが走っていたが、今まで経験した事が無いほどのぎゅうぎゅう詰め。
九龍駅に到着すると、タクシーはシグナル8期間の言い値となる。既に、0時過ぎで、歩いて帰る訳にはいかないので、通常HKG60程度のところをHK$400で帰宅。後日、他の人にも聞いてみたが、他の場所でも距離と価格の相関関係は、ほぼ同じの様であった。シグナル8の相場が、タクシーの運転手の間に出来上がっているのであろうか。
ともあれ、無事に帰宅できたのは何より。

日経新聞連載(新就業許可管理制度の実務運用状況)

長期間ブログが滞っていました。
仕事のご依頼が多く、かなりアタフタしておりました・・・
これからブログもキャッチアップしていきますが、まずは日経新聞連載コラムに付いて。
日本経済新聞連載(ビジネスの流儀)はこちらから。

昨年末より大きな騒ぎとなった新しい就業許可管理制度が、2017年4月1日より正式施行された。これに付いては、2月2日掲載の日経新聞の同コラム、4月掲載のNNA特集記事でも解説したが、その通りの状況(就業許可発給状況は、従前と大きな違いはない)となっている。
ドラスティックな変更が無い理由として、前から言っていたように、「そもそも騒ぎ過ぎ」という点もあるのだが、それ以外に、試行措置(外専発[2016]151号)から正式施行(外専発[2017]36・40号)までの間に、制度が調整された事も要因の一つ。
この様な新制度の進め方は、極めて中国流なので、それに付いても解説した。
煮詰めてから(精度を高めてから)制度を開始するのが日本流なので、日本人の感覚としては馴染みにくいのだが、先ずは開始して、走りながら精度を高めていくのが中国流。
その特徴が良く出ている制度変更であった。

開港記念会館での講演

日本オフィスが横浜に有る関係で、自社主催セミナーは殆どが横浜での開催となっている(都内からご参加の方にはご不便をかけて申し訳ありません)。
最近の会場は、基本的には情報文化センターとなっているが、たまに開港記念会館を使用する。
開港記念会館は、歴史的建造物で、風情も有るし、会場費も安いし素晴らしいのだが、競争が極めて激しいのが難点。受付開始後、すぐに埋まってしまうので、なかなか使用できない。
今回、元NNA江上さんの復帰講演は、3ヶ月以上前に日程が決められたので、この会場が使用できた。

基本的に、僕はプレイヤー志向が強いので、自分が話す事(表現する事)に興味がどうしても向かってしまう。ただ、半年ほど前に、日本、上海の知人から、「江上さんはどうしているか(1年半ブランクが有ったので)。久々に話が聞きたい」と言われ、「では企画しましょう」という感じで話が決まった。

同氏に関係が有った方々が集まってくれ、江上さんも乗りに乗って話してくれたので、なかなか楽しかった。懇親会もしかり。主催した僕も幸せ感があり、他人のおぜん立てをするのもたまには良いな、と感じた1日であった。
また、内容的にも(報道から見た中国経済~虚像と実像を読み解く)、実際に、取材をし、新聞記事を書いた人間にしか分からない内側を話してくれたので、興味深いものであった。数か月後に、また企画したい。

懇親会を終えて、ライトアップされた開港記念会館を眺める。

講演会週に4回こなすと

日本出張スケジュール終了。
何時もながら、ハードな予定を組みすぎて、少々ばて気味。
今週は講演会が4回。月曜日(2時間)、火曜日(3時間)、水曜日(全体は2時間半ながら僕は30分の応援講演のみ)、金曜日(1時間半)という事で、講演時間自体はそれほどではないのだが。これだけ続くとさすがに疲れる。
特に、全て立ちながらの講演なので、3時間となると足の裏が攣りそうになる。これが辛い。
という事で、とある日の講演後、帰宅前にビールを一杯。横浜スタジアム付近という事で、ベイスターズラガー。

今回は、月~水の3回が自社主催。金が日本香港協会主催。
同じ講演でも、自社主催はいろいろな意味でプレッシャーが大きい。3連続講演が終わると、疲労がどっと噴き出す。成功裡に終わった事に対する安堵の意味もあるが。という事で、仕事をしつつ、放心状態で窓の外を眺める事もなん度か。

そして、みなとみらいからの帰り道、巨大なスヌーピーに癒される。小学校3年生からのピーナッツファンとしては、このスヌーピーが嬉しい。

日本にて中華料理三昧

あまりに移動が多いので体調崩しがち。とは言っても、週末になると若干のだるさを感じ、月曜になると治って全力疾走開始の繰り返し。
という事で、かどうかは分からないが、大好きな日本酒をあまり飲む気になれず、刺激のあるものが食べたいという気持が日々。
まずは富山で担々麺。

横浜に戻り麻婆豆腐のテイクアウト(昼食)。

そして、その日の夜は東京で会食。良い感じの餃子屋であった。香菜餃子が美味い。

一つの事が気になると、妙にそればかり続けてしまう癖が有る故だが、ともあれ、こんな感じで日本での業務をこなし中。

北陸三県出張

日本得泊第二週は石川・富山・福井を2泊3日で回り、6社の企業様と面談するというスケジュール。
初めて石川・富山を訪問したのは約2年前。それですっかり気に入って、2年間で7~8回訪問している筈だ。
真面目な企業様が多く、日本酒も魚も美味い。幸せになれる場所の一つだ。
初日は横浜で面談をこなしてからの移動だったので、金沢のホテル到着は18時半。 よく分からないので、ホテル付近で適当に店を探す。ここは少し期待外れ。金沢で初めての期待外れか。

そして、翌日は朝8時に出発して福井。途中で寄った蕎麦屋が、ほのぼのして素朴な美味しさ。気温が32度まで上がったようだが、風が良く通るので、暑さは感じず爽やかな体感。

そして夜は金沢に戻り、今風の懐石を堪能する。