誕生日はブルームーンカクテルで

バーYuzenとブルームーンカクテル

21日は会食。
焼き肉を食べさせて頂き、楽しく飲む。

時間が経過して0時過ぎ。
誕生日になったら、一人でバーYuzenに行く。

思い起こせば、去年の9月19日、ここでNNA連載300回記念 & 開業記念 & 誕生日パーティーを開催した。

それを思い出し、今年の誕生日は、まずここで迎えよう(僕の好きなブルームーンカクテルで迎えよう)と思ったもの。
会社も無事軌道にのり、縁起の良い店、思い出に残る店が一軒増えた。

結局、物事うまく進めば、好きな店、縁起の良い店が、どんどん増えていくものだな。
と実感。


誕生日カクテルを作っていただいた

誕生日の記念カクテルも作って頂いた。

今年も頑張ろう。

校正作業は本当につらい

本を初めて書いたのは2002年4月。
それから、12冊本を出した。
中国ビジネス投資Q&Aは、2002年、2003年、2004年、2006年版があるから、それらを1冊と数えると15冊出した事になる。

これだけ出すと、以下の通りの影響がある。
本を書くのが早くなる
⇒ 最初の本は、毎日書いて8カ月くらいかかったが、今では、日曜日だけで半年あれば書ける。最初の本の執筆時は、毎日、仕事が終わったら家に直行して、家でコツコツと書き続けたものだ。

本を出した感動が薄れる。
⇒ 最初の2冊は、本が出来たら嬉しくてしかたがなくて、いつも持って歩いていたが、今では、本が出来てもそれほどの感慨はなくなる。
ただ、最低、年に1冊は本を出さないと、というプレッシャーはあるので、出さない事に対する焦りはある。

ただ、今も昔も辛いのは、書いてる時よりゲラ校正。
文章を何度も読み返すのは、本当にしんどい。

ここ数日は、一次のゲラ校正に没頭したが、この段階だと、結構修正事項がある。
数百ページを根詰めて、赤ペンで修正していくのは大変しんどい。
執筆している時の方が、よっぽどましだ(辛くない)。

日曜日は、朝からずっとやっていたら、夜10時くらいから胸が痛み出した。
それを我慢して作業。
今日も、校正作業を始めたら痛み出した。

終わると直る。
仕事をしても大丈夫。

とすると、このゲラ校正の作業というのは、よっぽどプレッシャーがある(やりたくない)作業なんだろうなぁ、というのを改めて感じた。
なにしろ、仕事だと痛まない胸が痛む訳だから。


あと、2回ほどこの作業をやらなくてはいけない。

9月末までに終わらせて印刷。
かなりタイトだ。

10月末に書籍(中国ビジネス投資Q&A大改訂版)完成予定。

今回は、大変な仕事の合間を縫っての(体に鞭打っての)執筆、校正作業だったので、久しぶりに、完成時に感動があるのではないかと思う。

もう一息。

台湾と本土のビジネス

久しぶりの台湾だった。
僕が台湾研修をしていた1988年は、戒厳令が解かれて間がない頃だった。

オリンピック放送等で本土の選手が写ると、そこが黒塗りになっていた頃だし、翌年、福建省に実務研修で住んでいた時も、台湾と本土では気軽に電話はできない状況。
その後、徐々に規制は緩和されたが、僕がコンサルティングを始めた頃(2001年)ですら、台湾と中国本土の直接決済が認められていなかった。

そんな過去を考えると、両地域で直行便が頻繁に飛び、外国人でも廈門から金門島に渡れる様になった今は、隔世の感がある。
僕が研修していた当時は、金門島は、台湾側からでも(一般人は)訪問できなった。

時代は、思った以上の速度で動いている。
そして、政権交代により大きく加速した。

本土で、台湾企業が現法を設立し、生産・サービス方面で活動する様になって久しいが、その為の政治的なインフラが未整備で、リスクを企業が背負込む形になっていた。
両地域間で租税協定が無い事から、二重課税が発生しても、その調整ができないのは典型的なリスクだ。
また、数年前までは、直接送金ができない(対外送金規制)、直行便が無い(物流制限)等の理湯で、無駄な時間・コストを余儀なくされていた。

今年になり、中国から台湾への直接投資が遂に認められたし、租税協定も俎上に上っている。
政治的には色々な判断があろうが、この様な動きは、経済実態が牽引しているもので、台湾企業にとっては、生産・活動に絡むコストの削減、税務リスクの軽減を実現する有難いものであろう。

今後数年で、両地域間の商流は、大きく変化するであろう。
商流、中華経済圏が、今後どの様に変容していくか興味深い。
そして、それが香港にどの様な影響を与えるかも。

香港到着いきなり海鮮(竹園)

谷垣君が好きなガーリック蝦蛄

香港に到着したのは午後4時半。

今日は、上海駐在の谷垣君が、夏休みで香港に来ているので会食をする。
よって、空港からハッピーバレーに直行。

何が食べたいの?
というと、「竹園で食べたいです」という。
台湾で食べすぎた感があるし、午後2時に食べた牛肉麺が、まだ腹にたまっている感じで、ちょっと中華海鮮を食べたい気分ではなかったが、ここは、旅行者の意見を優先。

竹園は、チーズロブスターとか、ガーリック蝦蛄とかが有名。
客の日本人比率も高くて、「しゃこ」とか、「伊勢海老」とか日本語で言っても、分かってもらえるので便利だ。

僕はあまり行かなかったが、谷垣君は接待でよく使っていた様だ。
ガーリック蝦蛄とガルーパが食べたいと言う。

チーズロブスター(下はフランスパンと一緒に)

そんな訳で、「ガルーパ」、「ガーリック蝦蛄」、「チーズロブスター」の3品を頼む。
思い返せば、12年前に僕が香港赴任した際、丸紅香港管理部門の歓迎会は、竹園だった。
この時は、あまりに威勢よく使用されるガーリックにまだ慣れておらず、翌日、臭くないかとひやひやして出社したものだ。

ここでチーズロブスターを食べると、パンが出てくる(頼めばだけど)。
パンにチーズを絡めて食べると、なんとも美味しい。
この料理を邪道と言う人もいるが、侮れない美味しさであるのも事実だ。

ガーリックシャコも、この炒めニンニクをご飯にかけると美味しい。
全体的に、主食(ご飯、パン)をもりもり食べたくなる店という感じがする。

最近、週に3~4日の休肝日を作るようになったら、宴会が続くとちょっと辛くなってきた。
それまでは、連日連夜の宴会でも平気だったのが、慣れとはすごいものだ。
そんな訳で、台湾で2夜連続酒を飲んだので、ちょっとしんどく感じてしまい、コーラとビールを交互に飲む。

久々に、好きな料理を食べられた谷垣君は、至極ご満悦であった。

今回も、チーズロブスターは、半分食べてから写真撮影をしなくてはいけない事に気づき、ガルーパは忘れた。
「しまったぁ!」
と叫ぶと、
「いいじゃないですか。別にグルメブログじゃないんだから」というのが谷垣君のコメント。

台湾滞在3杯めの牛肉麺

第二空港のレストランの牛肉麺

2泊3日の台湾出張終わり。
午後3時の飛行機で香港に。

1時半に空港に到着したので、ちょっと時間あり。
今回の滞在では、既に2杯牛肉麺を食べているが、最後の一杯を食べようと、空港の食堂に入る。
牛肉麺NT$250(750円程度)は空港価格だ。
ただ、食器も綺麗で、何となく上品。

しかし、大きくて印象的なドンブリだ。
茶卵、高菜等の付け合わせもある。
他の人が食べてるのを見て、何か特別な麺を食べているのかと驚いたが、麺は一律このどんぶりのようだ。
なかなか面白い演出だ。

ドンブリは横から見ると大きさが分かる。小籠包はちょっと期待外れ。

汁を飲んでいると、量が多くて、お腹がたぷたぷになる。
あと、小籠包もNT$250。
小籠包は、ちょっとがっかりの味であったが、牛肉麺のインパクトで不満を感じる事も忘れた。
今度は、鼎泰豊に行きたいものだ。
僕が行った語学学校(TLI信義路校)の隣にある本店の方がいいな。

ともあれ、牛肉麺もたくさん食べたし、満足のいく台湾出張であった。

Q&A大改訂もほぼ終了

台湾出張をバックデート更新中ですが、ちょっとQ&A改定の報告を・・・

本日、「中国ビジネス投資Q&A]改訂版の全原稿を書き終えました。

第一部は、一回目のゲラ構成もすんで、第二部もほぼ終了。
出来れば9月末に、印刷に回せる段階にできればと考えています。

しかし、今回の改定は大変でした。

会計が変わり(新企業会計準則の内容を加えた)、税制が変わり(企業所得税法の内容に修正)、増値税が変わり(免税輸入制度等も大幅に変更)、非居住者課税制度が変わり(源泉徴収形態から、P/E課税まで変更)、移転価格税制をはじめとする国際課税が変わり、保税開発区の種類も大きく変化。
おまけに、中国本土と香港の租税協定や、日本の税制が変わったので、対中投資のフォーメーションにも大きく変化が生じています。

殆どのQを書きなおし、全体の約半分のQ(25個)は、全面書き換えの状況。

初めから書き直すよりはよいものの、結構、それに近い労力がかかりました。

ただ、これだけ激しい制度改定があったのに、旧版を書店に並べておくのは、さすがに申し訳ない。
その一念で、必死の改定作業となりましたが、もうすぐ終了。

今日は、根詰めてこの作業に取り組んだので、このブログを打っている今も、息苦しく(胸苦しく)、早く、この作業から解放されたい気持ちでいっぱいです。

とは言え、今、書きたい本があるので、国慶節には、この準備作業に入ってしまうのでしょうが・・・

台湾の思い出は牛肉麺の思い出

午前の面談は台北101の近く。
久しぶりに見たが、改めて見ると高いものだ・・・

高層建築が多い、香港、上海に慣れてはいるが、周りにあまり高い建物が無いだけに、突出した高さが印象に残る。
取り合えず、撮影。


午前の面談が終わると、近くを歩いて、牛肉麺屋に入る。

1988年に台湾研修をしている時は、実は、牛肉麺があまり好きではなかった。

実は、台湾も好きでなかった。
台湾を好きになったのは、離れてからでの事である。
1990年以降(福建の実務研修から帰国して以降)、休暇があると旅行をする様になり、友達や学校の先生に会いにいったりした。

それから長い間台湾訪問の機会がなく、2002年に11年ぶりに訪問したが、その時、本格的に台湾が好きになった。

台湾研修の頃は、台湾に馴染めず、早く離れたいと、一年間思い続けていたもの。
何故あれだけ嫌だったのか分からないが、恐らく生まれて初めて外国に住んだので、僕自身、適応能力が無かったのであろう。

そんな訳で、当時は台湾の雰囲気のあるものがことごとく嫌いで、牛肉麺は、その典型だった(台湾でいう牛肉麺は、日本のラーメンの様な感覚)。

それが、今は、台湾に来たら、必ず牛肉麺を食べねば!という気分になる。
嫌いが好きになってしまったら、食の嗜好にも影響を与えたのであろう。
牛肉麺自体は、香港で食べても上海で食べても、あまり味は変わらないと思うが、台湾に行くと、何故か「食べねば!」と意気込んでしまう。

路地を歩き、適当に昼食を食べる店をさがす。
クーラーがあまり効いていない、小さな飯屋に入り牛肉麺を頼む。

一杯NT$80(240円程度)。
今回の台湾滞在一回目の牛肉麺なので、味わって食べる。
ごく普通の味ではあるが、台湾に来たぞ、という気がしてしみじみ嬉しい。


手品好きのタクシー運転手さん

タクシー運転手さんが作ってくれた風船のトンボ

朝の面談は11時から。
10時半にホテルを出て、面談先に向かう。
ちょっと離れた距離にあるので、タクシーで20分くらい。

タクシーの運転手が手品好きの様で、信号待ちの時に、手品を見せてくれたりする。
更には、途中で風船を膨らませてトンボを作ってくれる。

以前も、台湾のタクシーで、マイクを渡され、「歌う?」と聞かれた事があったし(カラオケ設備内臓車だった)、歌わないというと、「では雑誌は?」とか、「飴食べる」とか聞かれた事がある。
別に、追加料金を取る訳ではない。

そんな事を思い出しながら、「如何にも台湾て感じだなぁ」と、懐かしく思う。
こんな雰囲気が、台湾の良さだ。

因みに、作ったトンボは、車を降りる時にくれた。

せっかく作ってくれたものを、途中で捨てるのは申し訳ないので、一日5件面談を、とんぼ風船を抱えて実施する事になった。

結構かさばったが、何となくほほえましい気分になった。


5年ぶりの台湾出張

久しぶりの台湾出張だ。
どれだけ久しぶりか、全然イメージが湧かなかったが、思い返すと5年ほど出張していないようだ。
大変懐かしい。

空港に到着すると、バスで市内まで。
座席がゆったりしたバスが、NT$140(400円ちょっと)なので、安いものだ。
台北駅からタクシーに乗ってホテルまで。

中山路と南京路の交差点にある、老爺イン。
ロイヤル台北と同系列のビジネスホテルだ。
泊まるのは初めてだが、価格もリーゾナブルで、部屋も綺麗。
これはいいな。
次回もここに泊まろう。

茶色いビルがロイヤル台北

因みに、窓からはロイヤル台北が見える。

ここは、僕が台湾研修生の時(1988年)すでにあって、何回か泊まったし、2003年12月には講演会も開いた懐かしいホテル。

ユーザンス規制再緩和はいいけれど

2009年9月1日より、ユーザンス・前払・前受け規制に関する再緩和が実施されている(企業貿易信用登記管理に関する問題の通知:匯綜発[2009]108号)。

それはいい事だが、対象となっている貿易信用ユーザンス登記というのは、昨年の7月に公布され、10月1日から施行されたものだ(匯発[2008]30号)。
公布当初から、無理がある無理があると言われていて、僕自身も、昨年8月時点で「年内に規制緩和が行われる筈」という予想をNNAの連載で書き、更に、昨年末には、「一層の規制緩和が、2009年内に実施されるだろう」という予想を書いたが、その通りになった。
というか、ここまで細切れに規制緩和が行われるとは思っていなかったが。

何分、施行後11ヶ月で、既に4回目の規制緩和である。
施行が2008年10月1日で、その後の規制緩和は、2008年 12月(匯発[2008]73号)、2009年 4月(匯綜発[2009]36号)、2009年 6月(匯綜発[2009]78号)、2009年9月(匯綜発[2009]108号)となっている。

今回の規制緩和の結果、金額基準が引き上げられ(ユーザンス、前受・前払全てに対して、US$ 5万以下は登記不要となった)、輸入ユーザンス、前受、前払に付いて、登記残高は、直近12ヶ月の対外決済実績の30%となった。

しかしながら、この矢継ぎ早の規制緩和は、ちょっと不自然な感がある。
こんな形で規制緩和をするなら、「そんな規制出さなきゃいいのに」と言いたいところであるが、外貨管理局側も、「出さなきゃよかった」と思っているのかもしれない。

何れにせよ、2005年に外資企業の人民元建て借入金(外債登記対象外の借入金)に関する総額規制が実施され、年内に実質的な規制撤廃が行われた事があったが、今回もまさに同様のニュアンスがある。

無理がある場合(実務に著しい支障が生じる場合)は、恐れず出した規制の撤回をするのが中国のよいところでもあるのだが、そもそも、今回の様に、当初から無理があると分かっている様な規制は、出して欲しくなかった(もう少し、無理がない形で出して欲しかった)というのが実感。


中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ