香港(講演準備と原稿書き)

5月20日(金)の講演会のレジュメを作成する事にする。昼休みをはさんで6時間の講演会なので、一人で5時間話さなくてはならない。レジュメもそこそこの分量になる。6時間の講演会というのは3回目だが、当日は話しっぱなしなので、のども大変であるが、何より足腰にこたえる。講演の時の癖は、人によって色々あるものだが、僕は、「手持ち式のマイクとホワイトボード」がないと調子が出ない。ホワイトボードにいろいろ書き込みながら話すので、座っているわけにはいかず、基本的には立ちっぱなしという事になる。では、ホワイトボードが有効に活用できているかというと、いまひとつ自信が無い。何分、字が下手な上に書きなぐるので、ホワイトボードの字が非常に読みにくい。僕の字の下手さに関しては、大学時代、「水野は、秘密のメモを取るとき、暗号を使わなくてもいいから(誰も読めないから)得だよな」などと失礼な事を言った人間までいる。ともあれ、ワープロがあるときに生まれてきてよかった(そうでなければ、僕の文章は誰も読んでくれなかったかもしれない)と真剣に考える。そんなこんなを考えながら、2時間ほどかけてレジュメを作り上げた。

あと、コンシェルジュ北京・上海版で連載している、「新聞記事の解説」の原稿を書き上げる。締め切りはまだまだ早いが、今日の日経新聞に丁度良いネタが載っていたので、原稿を書いてしまったもの。内容は、現地法人の資金調達規制。これは、外資企業の「外貨借入+親会社保証付き人民元借入」の金額を、会社設立時に申請した、総投資額と資本金の差額に制限しようという規定。この概念(総投資-資本金=借入限度)は、1980年代から有ったのだが、最近、2年間くらいで急に規制が厳しくなってきた。これが厳しく運用されると、かなりの混乱が想定されるので、今後の動向が注目される。しかし、中国では、総投資(資金総額)と資本金の制限比率が厳しすぎ、ちょっと現実離れしている。(規定上、総投資の70%〜1/3を資本金としなくてはならない。新聞では、借入を資本金の2倍に制限すると記載されていたが、これは総投資額が高額な企業に限定されるので、ちょっと誤解を生むかも)。この点を見直さないで規制強化を行うのは、企業の正常な営業活動を阻害危険性が高いので、止めるべきだと思う。

先週末に書き上げるつもりであった「増値税輸出還付税率の現状整理」も継続作業。直ぐにできるかと思ったが、想像以上に細かい作業になるので、未だに難航中。少なくとも、現在の還付税率だけでも取りまとめて、今日・明日中にはレポートに纏める予定。

香港(ひたすら眠い土曜日)

昨夜は友人+そのまた友人の方々と会食。その後、カラオケBoxに。という感じで、日本で働いていた頃を思い出すような飲み会。よく飲んだので、今日は反動で昼過ぎ迄寝ていた。
おきてパンを食べると、直ぐに少年サッカーの試合に立ち会う。今日は、6年生主体の試合なので、5年生コーチの僕は、単に見ているだけ。それでも、1PM過ぎに家を出発して、帰宅したのは7PMなので、ほぼ一日がかりのイベント。小学生でも、5〜6年になると、巧みにボールを操るので、見ていてもなかなか面白い。家に帰る前に、近くで買った吉野家の牛丼、ケンタッキーのチキン等を食べて、そのまま9PMには就寝。一週間の疲れが出て、ともあれ眠い一日であった。
来週は日本出張。暫く、香港の仕事に追われて出張ができなかったので、4・5月に頂いた日本での講演会の依頼を2回断らざるを得なかった。そろそろ再稼動という事で、来週は日本、再来週は広州、その次は上海と、スケジュールを通常に戻す予定。

暫く、ブログの書き込みをサボっていたので、色々な方から心配して、元気ですかという連絡を頂く。掲示板でも、初めてコメントを頂き、元気ですかというご心配を頂。色々な方に心配して頂き、大変ありがたい限りです。
コメントを頂いた方、ご心配頂き有難うございます。エクスプロラの登録IDを忘れてしまい、掲示板に書き込みできない状況ですので、お返事ちょっとお時間下さい。

香港(天気が悪い)

最近、初対面の方と話をして(特に、酒を飲んで)いる時によく言われるのが、「水野さんは、自分が思い描いていたイメージとは随分違ってますねぇ。驚きました」という事。
では、どのようなイメージを持たれていたかを、話の断片から推測すると、どうやら、自信過剰でいけ好かない奴だと思われていた節が有る。結構、大勢の方からこのように思われているとすると、これは由々しき問題である。「そう言えば、街中で酔っ払いに絡まれた事があるなぁ」とか思い出し、「あのおじさんも、僕の事をいけ好かない奴だと思ってたんだろうなぁ」とか分析してみる。何とかしたいのは山々であるが、「実は、そんな悪い人間ではないんですよ」と言って回るのもなんだし、結局観念するしかないかな。
ただ、このブログをはじめたのも、表面的な印象(ビジネス書は感情が無いので)を持たれないようにする為でもある。これは日記なので、僕の素直な意見や感想を書き込めるので、そういう意味では役に立つ。

但し、こんな気楽そうなブログでも、書いているとそれなりに悩んだりする。食べたり飲んだりした事ばかり書くと、読んでる人から「水野はのん気でものを考えてない」と思われたら嫌だなぁと不安になるし、仕事の話が続くと「面白くないと思われて、誰も読んでくれなくなったらどうしよう」と思う。まあ、楽しみで書いているものなので、本当はそこまで悩まなくても良いのであろうが。
今日は九龍側で会食。串焼きを食べて、バーに行く。出張者がチムサッツイ宿泊なので、九龍側で会食となったが、(慣れない)九龍サイドは、食事をしていてもちょっと落ち着かない。地下鉄でひと駅(金鐘⇔チムサッツイ)なのに、「海を渡った」という感じがしてしまうのがなんとも面白いところ。
串焼き屋にたどり着く前に、土砂降りの雨に打たれてズボンがびしょびしょになる。それを除けば楽しく会食。

香港(休日)

昨日はいつもの通り少年サッカーに付き合う。朝7時半から1時まで試合。その後、一旦家に帰って、2時半から7時まで練習という一日だったのでくたくた。週末は酒を飲まない事にしているのであるが、疲れたのでビールの小瓶を一本飲む。すぐに疲れが回って、あっさり就寝。
おかげで今日は、体調万全。中国内地は今日から仕事始めなので、仕事のE-mailが何件か入っている。のんびりした先週が終わり、明日からドタバタしそうである。

今日の内に、会員の方向けのレポートを1本書こうと考える。内容は、「増値税還付税率の現状の整理」。
数日前に、「ここ半年間で、増値税の輸出還付税率の変更に関する通達が5本でている」と書いたが、もう一度見直してみると、もっとたくさん出ている。税率の変更、特に引き下げ・打ち切りがあった品目が、130品目ほど有る。一方、引き上げられたのが約30品目。
引き上げは問題ないが、突然通達が出て、数ヶ月の間に、130品目の還付率の引き上げが行われてしまうというのは、いかにも乱暴な気がする。勿論、希少金属など、輸出を奨励しない品目の輸出を押さえる為の措置ではあるが、元々、輸出に関してゼロ税率(仕入れ段階で支払った増値税の還付を認めること)を適用するのは、付加価値税の性格が内国課税を原則としているため、輸出時には課税関係を一旦精算しようというロジックである筈。
中国は、このロジックを受け入れず、増値税の輸出還付を輸出奨励策の一つと位置付けている。結果として、輸出政策に基づいた還付率を自由に設定し、影響の大きい、還付率の調整が、頻繁・唐突に行われる状況となっている。これは、大きなビジネス・リスクと言える。
現状、輸出還付不適用、若しくは、低い還付税率が適用される品目が、かなり膨大になっている。増値税の輸出還付については、導入早々(1994年)より、政策が大きく揺れているが、その状況に、まだ変わりがないという事であろうか。

先日、寄贈いただいた西田顧問の「なにわ商人中国奮闘記」を読み終わる。何より人脈の広さに感服。あと、丸紅という会社や中国に対する愛情が文書から感じられて感心する。僕も、会社に(育ててもらったり、自由に活動させてもらっている)感謝の気持と愛着があるのは確かであるが、感情はもう少し淡々としているかなぁ。コンサルティングを始めたときから、「顧客リストは重要機密。社内の人間にも絶対見せない」とか、「提携が必要な時は、パフォーマンスを最重要視。弱い社内より、強い社外を選ぶ」といい続けてきているのもその表れ(自分が強いかどうかはさておいて・・・)。とは言え、斜に構えている(会社に距離を置いている)訳ではないつもり。結局、個々が強くなれば、同じ社内でも、もっと強い連携ができる訳で、寄りかかり(甘え)の連携はしたくないしできないと思っているだけ。生意気なようではありますが・・・。自分も強くなれるように、頑張っているし、これからもそうしていくつもりなので。

そういえば、一時期、軽快なペースでブログを書いていた、当ウェブ代表の方が、最近全然日記を更新していない。どうしたのであろうか。人の日記も、ぱったりと更新が止まると、それなりに気になるものである。

香港(引き続き)

今日まで日本・中国の両方が休み。仕事のメールが来ないので精神衛生上よい。ここ数日間引き続いて、資料を読み、お答えしていない質問に答え(今日で、全ての球を投げ返す)、淡々と月次決算をこなす一日。
昨今の情勢により、決まっていた講演会が幾つかサスペンドになる。商売上影響があるのでいやだなぁと思うが、まあ、今年の後半にリカバーしよう。

昨日、元丸紅専務取締役の西田健一特別顧問より、本の寄贈を頂く。講談社より最近出版された、「ナニワ商人中国奮闘記」という本。1960年台の中国の状況、経験談などが書かれているので面白い。
西田顧問とは、香港駐在時にすれ違った(僕の香港赴任と同時に、香港から北京に異動された)程度で、一緒に仕事をした経験はない。ただ、僕が廈門出張所長をしている頃、廈門投資商談会(毎年9月8日に開催される全国規模のフェアー)に参加された事があり、数日間だけご一緒させて頂いた。いつも元気、且つ、若い人間にも大変気を使う人柄で頭が下がる。現在をアグレッシブな活躍も踏まえ、僕も20年後には、こう有りたいものだと思う。

因みに、写真は廈門のコロンス島。投資商談会参加が終わり、西田顧問(当時、中国総代表)、廈門出張所のスタッフなどと観光したときのもの。

香港(さすがに穏やか)

今日は、日本・中国(内地)共に休日なので、さすがにのんびりした雰囲気。夕方には、部下の人たちも、配達された雑誌(コンシェルジュ)を読んだりしており、暫く無かったような穏やかさ。まあ、こんな一日もあってよいかな。
僕は、先週中に押し寄せた質問を捌きつつ、あいも変わらず、今後の展開について試行錯誤。
ただ、ここ暫く、寝てもさめても悩んでいたので、大体の方向性はつかめてきた気がする。
方向が見えてきたため、ほっと一息ついて、たまっていた資料を読み出す。読まなければいけない資料(最近出た主要規定など)を印刷すると、高さ5CMくらいになった。恒常的に規定変更の多い中国ではあるが、最近、本当に規定変更が多い。増値税の輸出還付税率変更だけでも、この半年で5個ほど規定がでている。ただでさえ複雑な増値税が、ますます分かり難くなっているなぁ、という印象。

増値税の輸出還付といえば、最近、保税区経由の輸出還付に関する通知がでた。これは、保税区経由で貨物を輸出した場合、従来、「実際に保税区から貨物が輸出した段階でしか、輸出還付が認められないにも拘らず、輸出通関証明の日付が保税区に搬入された段階になっているので(但し、税関の捺印は保税区からの輸出時)、輸出還付申請期限である90日を超えてしまう事があった」。故に、輸出還付申請期限を、保税区からの輸出時点に変更し、制度的な還付漏れが生じないように便宜を図ろう、という趣旨。
この通り話が運べばよいのであるが、保税区経由で輸出した場合に、税還付が受けられない理由は、(制度はさておき)実務的には様々なケースに分かれる。
ある保税区では、「不徴収・不還付政策を取ってるから返さない」。ある保税区では、「保税区の貿易会社経由で輸出した場合、保税区貿易会社は、そもそも一般区での仕入れが認められていない(増値税の課税取引が想定されない)から還付できない」etc.いろいろな理由で還付請求を断られる。よって、まだ暫くは(この通達がでても)、保税区経由の貨物輸出はリスキー、というのが僕の意見。
やはり、規定だけ見ているとわからない、制度欠陥的な事項が、まだ中国には多い。この部分が改善されないと、中国ビジネスに従事する方の苦労は解消されない。

そんなことを考えていると、窓の外に花火が上がっている。観光用のプロモーションだったかな、と思うのであるが、周りのビルの屋上から、一斉に花火が上がっている。
つい、仕事を忘れて、窓の外を眺めてしまう。
そんなこんなで夜の9時。
今日の仕事はもう終わり。

香港(初めての中国ビジネス改定作業完了)

初めての中国ビジネスの改定作業が完了し、編集の方にE-mailで送信した。6月には改訂版が出版できるかな?初めての中国ビジネスは、WTO加盟直後に執筆したので、貿易権や国内流通権の開放に関わる展望、観測に1章を割いている。また、WTO加盟後の中国の制度変更が激しかった事より、随分書き直しが必要であった。おそらく、半分以上の文章を書き直したのではなかろうか。そんな感じで、ちょっと苦労はしたが、3年前に、自分があれこれ立てた観測の結果を踏まえながら改定作業を行うのは、それなりに楽しかった。今回の改定で、あと3年程度は使える本になるであろう。

しかし、こうやって、ブログを書いていると、自分の気持も色々と揺れ動いているのが分かる。本にしても、最初は、飽きられるといけないので、今年はビジネス書を1冊しか出さない、と書いたにも拘わらず、その後(これは、大変ありがたいことではあるが)執筆依頼が続いた為、4冊程度を執筆・出版する事になっている。将来展望にしてもしかり。
不惑の年を過ぎても、迷いまくっているのは何かな、という気はするが、人間誰しも揺れる気持というのはあるもの。一生懸命であれば、試行錯誤はやむを得ないか!と自分を納得させる。明日は休日。スカッシュをやって、その後、かねてから書きたかった原稿の執筆に取り掛かる予定。