慌しい日本出張であったが、最終日は食にこだわる

2泊3日。
滞在時間にして48時間弱の日本滞在であった。
今回は本社関連の打ち合わせが主流なので、本社ビルを上から下までどたばた走って打ち合わせる。
ところどころで、フジサンケイビジネスアイに軽いエッセイ(チャイナウォッチングの事)を書いている人ですねと声をかけられる。

最終日は、最後の打ち合わせ(午前中)が東京駅であったので、その付近で昼食を取ろうと思い立つ。イタリアンが食べたくなったので、どこにしようかと探した結果、丸ビルの36階によさそうな店があるのを発見したので早速行く。
高い。
前菜1品8000円!?
これだけ高けりゃキャビアも使うわな、という感じ。
コースは一人11000円なので、こちらの方がはるかにお得であるが、定食・コース嫌いが災いして、アラカルトを頼んでしまう。
前菜2品は美味しかった。これはたいしたものだ。
パスタは、率直に言って美味しくなかった。6000円のパスタの味ではないな。
出来るパスタも少なくて、イカ墨リゾットはあるけど、イカ墨パスタはだめ。
ペペロンチーノ無し(金取れないパスタ作らないんだろうな)という事で、メニューのものしか作らない作戦を取られてしまう。

まあ、サービスを売りにしている店のようで、客一人に2名担当が付くという豪華なフォーメーションはさすがであるが、いまいちとってつけた感があるので、ホストクラブで食事をしている様だ。行った事無いけど。

それから、成田にいって飛行機に。
エコノミーを楽しむ為に、酒やら美味しいおにぎりやらを持ち込む。
日本酒は久保田の万寿が空港においてあったので4合瓶を取得。
CAさんに「美味しそうですね」と言われながら、自分で持ち込んだ酒・食事を味わう。
「エコノミーの旅を楽しみたくば、食事と飲み物は自分で持ち込め」というのが、最近、行きついた結論だな。
そんな感じで、大変優雅に上海到着。

因みに、精神状態回復。完全復調。
これから攻めます!

香港から上海に移動して寒さに震える

香港から上海に移動。
香港がすっかり暑いので(日向だとTシャツでよいくらい)、上海もそこそこ暖かくなっているのではないかと考えた。
持って行くジャンパーも薄手のものにしたのであるが、上海に着いたら大変寒い。
機内アナウンスでは5℃という事であったが、明日は更に、1℃くらいまで下がるという話も。
あ~寒い。
この時期の、上海と香港の温度差は大変不便だ。

昨日、お昼に生ビールを飲んで物思いにふけったら、メンタルはちょっと改善した気がする。
お昼のビール(特に、海辺)は精神に良いようだ。
この話を、本社に帰った谷垣君にしたら、「僕も昔はよく香港の公園で一人でビールを飲んだものです(怪しげ)。それを思い出して、週末は、小金井公園でビールを飲む事にします」という返事が返ってきた。
海辺のパブでビール vs 公園でビール
ちょっと雰囲気が違う感じが。
お花見ならなかなか風情があるものであるが。

上海到着後は、戦闘モードが6割方戻ってきて、あくせく仕事をこなす。
なかなかたくさん仕上げたぞ。
こんな感じで、のぼり機運で行こう!

昼にビール片手に物思いにふけった

最近、心労がたまっているので、昼だけどビールでも飲んでみるかという気になった。
太古坊(Taikoo Place)というところに、ちょっと感じのよいパブが何件かあり、外で飲める店もある。
ビルの陰になって海は直接見えないが、それでも、海風が吹いてくるようで、ちょっとリラックスできる場所である。
一人でぼんやり外に座って、ドラフトビールとフレンチフライをゆっくり味わう。
目の焦点をぼんやりさせて、通りを行過ぎる人を眺めて、昔のことを思い出す。

台湾での語学研修生の頃、研修から帰って早稲田で一人暮らしをしていた頃、週末の昼に、一人でビールを飲んで将来を考える事があった。
早稲田には、大学時代の友人の釜口君も住んでいたので、二人で将来の夢を語る事があった。
彼は、不動産鑑定資格を取って独立したいといい、僕は、いまいち夢が定まっていなかったけど、経理をやっているから税理士の資格を取って独立するかと考えていた。
中国語ができるので、横浜で、中華系の会社を顧客にしようかと、そんな事を考えていた。
まだ二人とも資格も取っていなかったし、なにより20代で、先がどうなるかさっぱり分からなかった。

その後、彼は希望通りの道を歩んで独立し、僕は、税理士は部分合格のまま香港に赴任したので、資格が取れないままだけど、当時思い描いていたより良い自分になっていると思う。
本を出せるなんて、20代の頃は考えてもみなかったし。
そんな風に考えれば、あの時語っていた夢は、お互い、途中段階としては想像以上に上手くいっている事になる。


今まで、20代の頃に戻りたいと考えた事は一度もなかった。
10代、20代の自信の無い自分が好きではなかったから。

それでも、一人、ドラフトビールを片手に考え事をしていると、しがらみが無かった20代にふと戻りたくなった。
そんな事を思ったのは、今までではじめての事だけど。

週末の昼下がり、たまには一人でビール片手に物思いにふけるのもいいものだ。


これはぼやきだな

3日前から腹痛。
その為、昨日は夕食食べられず(その割には酒だけ飲んだが)。
メンタルの落ち込みが体に来た模様。

その状態で、週末は書籍のゲラ校正と連載原稿の執筆。
おまけに、会社の予算時期で襲い掛かるプレッシャー。

精神状態は1~2ヶ月前と比べると格段に良くなってきたけれど、睡眠不足のボディーブローに打たれ続けた感じで、顔はやつれが隠せない。

体と精神に良い状況がない中、満身創痍で、不定期に襲ってくる腹痛に「う~」とうめくここ数日。

辛いもんだね。
開き直って、憎まれっ子になったら楽になるもんかなぁ、とか思う。

久々の香港で弱肉強食を味わう

夜10時に香港到着。
実質的に2週間振りの香港だ。
香港に着いた途端に暑い。
まあ、今の季節は、暑いというよりは、湿気が強いがなかなか心地よい気温という感じ。
やはり、10年住んだので気候にも慣れている。

機中では、きりきりする腹痛にうなされ、かなりやつれきった感じで空港に降り立つ。
あまりにしんどいので、タクシーで家まで帰ることにする。
ところが、タクシー乗り場が混乱していて、タクシーがいない。
人が喧嘩している。
怒鳴るわ、机叩くは蹴るわの大騒ぎ。

どうやら、先に止まったタクシーが逆走したとかなんとかで、交通整理の人ともめており、次ぎのタクシーが全然呼ばれていない。
タクシー待ちの人も、(香港空港のタクシー乗り場の構造上の問題もあり)誰が先に来たかが分からない。
タクシー待ちの人たちも、大部分は状況に対応できず、黙って見ている。
中には、意味も無くタクシーの運転手と議論を始めている人もいる。

そうしている内に、また、腹がきりきり痛み出し、我慢ができなくなったので、「タクシー自体はたくさんいるんだから、口論は別で処理して、先ずはタクシー誘導しなよ!」と、群衆の中で、
身振り手ぶりつきの大声で主張する僕。

2回ほど叫ぶと、車の誘導の人が来て、ささっとタクシーを呼んで入れてくれる。
まだまだ混乱は続いているようであるし、僕が一番先に乗り込んでいいものかどうか、よく分からなかったが、まあ、苦しい状況だからいいかと納得し、一人混乱を後にする僕。

やはり香港と言うところは、主張した者勝ちなところがあるな。
まさに、弱肉強食社会だ。
恐るべし香港。