来料独資転換加速の動きが示すもの

疲労困憊であったが、さすがに19時半まで寝ると、体力が回復してきたので仕事に取り掛かる。
やる事は多い。

来料加工廠の独資転換に関する税関公告(税関総署令[2009]62号)が公布され、2011年6月末までの現物出資申請で、関税・増値税上の優遇措置が受けられる方針が打ち出された事で、独資転換が加速する気配がある。

来料加工廠の独資転換というのは、珠江デルタ、それも、殆ど深圳・東莞に限定されたテーマである(他の地域では、外資企業が来料加工許可を取得できる。珠江デルタですら、広州市等では外商独資企業が来料をやっている実例は少なくない)。
この様な地域限定ネタで、税関総署が公告を出すというのは、非常に興味深い事だ。
やはり、2~3年を目処に、転換を進めてしまおうという姿勢と受け取る事ができる。

では、来料加工制度は今後どうなってしまうのか。
というのを昨日の時事通信(目からうろこ)で解説した。

ここ数年、来料加工規制が実施されてきたと言われているが、実施された政策をよく見ると、「来料加工制度に特化した規制・制限というのは、何も行われていない」事が分かる。

では、ここ数年で行われてきたのはどの様な規制か。
来料加工制度は今後どうなっていくのか。

これについては、明日のブログで簡単に解説しようと思う。

これから、NNAの連載(中国ビジネス講座)を書かなくては・・・

疲労困憊

昨夜広州から香港へ。
そのまま会食。

朝から疲れであたまがうつろになる感覚。
疲労の極致だ。

と言う事で、今日は夜の7時半まで寝続け。
体力回復のため、今日はただひたすら休もう。

南沙保税港区共同セミナー開催

会場の南沙大酒店と南沙政府の入る建物

前日の講演会の疲れを引きずり南沙に移動。

最近、講演会に対する思い入れが強くなってきた様で(よい講演会をやりたい、という気持ちが強くなってきたという事なので、基本的には良い事だが)、終わった時の反動が凄い。
どっぷり疲れてしまう感じ。

とはいえ、朝2件打合せをして、それからフェリーで南沙に。
フェリーはガラガラで、座席の周りに人がいないので、ゆったり座り、グーグー寝る。

南沙に到着すると、南沙保税港区政府と打合せ。
南沙保税港区は、昨年7月に、広東省最初の保税港区として国務院の許可を受けた。
今年終了は今年の8月末で、稼働を開始したところ。

物流園区機能、加工機能、港湾機能を備えた保税開発区と言う事で、注目度の高い保税港区であるが、まだまだ歴史が浅く、研究の余地がある。
そんな訳で、共同講演会を開催する事となった。

日時  2009年12月2日(水)
    13時会場
    第一部 13時半~16時(会場での説明とQ&A)
    第二部 16時~17時(希望者のみ南沙保税港区現場視察)
会場  南沙大酒店
参加費 無料
主催  南沙保税港区管理委員会
共催  Mizuno Consultancy Holdings Ltd、大蒲投資顧問有限公司
講演者 南沙保税港区税関、出入境検疫局、国税、水野真澄

正式な申し込み受け付けは11月早々に行います。

従来通りの、税関、保税業務管理部門、国税の発表と、僕のQ&Aだけでなく、今回は、政府機関と水野付きの現場視察も実施予定です。

是非、ご参加下さい!

香港での講演会

1日更新が遅れたけれど、21日は、SMBCさん主催のセミナーであった。

前回も書いたけれど、香港でのセミナーは1年半ぶり。
ただ、華南でセミナーをやらなかったのか、というとそうではなく、深圳、広州で開いていた。
一番多いのは深圳。

やはり、広州からも香港からも参加者がいる、という状況下、中間地点の深圳に開催場所が落ち着くケースが多いためである。

今回は、100人収容会場なので、告知数日で定員になり、当日不参加の方(ドタキャン)を考慮して、120名様程度の申し込みを受けた上で締め切った筈であるが、やはり、無料セミナーは、連絡無し不参加の方が多く、空席ありの状況になってしまった。

申し込みが早々に打ちきられた結果、やむなく参加を断念した方がいる筈なので、この様な状況になるのは残念。
ここらの読みが、無料セミナーの難しいところだろう。

とはいえ、当日は、そんな事は関係なく、僕個人は、かなり楽しく講演。
2時間の持ち時間をフルに使った講演となった。

終了後脱力。
翌日は疲労困憊で南沙へ出発。

1年半ぶりの香港セミナー

今日はSMBCさん主催講演会(在香港)。

思えば、香港で講演会らしい講演会を開くのは1年半ぶりなので、今から楽しみ。
100人のキャパシティの会場なので、告知4~5日で定員に達してしまい、参加して頂けない方がいるのは残念だけど、また、近々香港で講演会を開催しよう。

今日の講演会は、事前に10個質問を頂いた。
加工貿易制度の今後、独資転換、国内販売推進の行方、非居住者課税強化のあり方、中国ビジネスにおける香港の位置付け。

どれも、良いご質問なので、質問をベースにレジュメを作成した。
香港華南の方が関心を持っている事項がよく分かる内容。

年内は、主催セミナーをあと2つ開催予定。

一つは、上海で税務セミナー。
昨今、課税強化(非居住者課税強化、企業に対する自己点検制度の要求)が行われているが、税務署側の本音はどうであろうか。
そんな観点で、税務関係者を担ぎ出して、僕とトーク(質疑応答)を行い、税務局側の本音を探るとともに、今後の税務の行方をうらなおうという企画。
これは、少人数でやりたい。

もう一つは、広東省のとある政府機関との共同セミナー。
これは、一両日中に確定する予定なので、改めてブログで紹介します。

起業二年目。
会社も安定したので、これからは、講演会は毎月1回(最大2回)にしぼる予定。
中国でビジネスをしている方々のニーズをつかんだ企画を立て、クオリティを保ちながら開催していきたいと思う。

動画配信の準備をする

助っ人ITアドヴァイザーの斎藤さんはなかなかフットワークが軽い

年内に、動画配信を始める予定なので、そのパイロット版の撮影をした。
元々、中国ビジネス講座(NNAで毎週連載)の内容を、動画で解説したらどうか、という提案があり、「確かにそれはよさそうだ」と実行に移す事を決めたもの。

僕の連載は、内容的に文章だと難しいので、それをかみ砕いて解説していったら分かりやすいのではないかと考えたもの。
アイデアとしては、無料版(2~3分程度のもの)と有料版(15分程度のもの)を作り、有料版は、うちの会社(MC Holdings)のHPや、チェイスチャイナで販売しようと思う。
解説する内容は、僕の連載だけでなく、トピックス的なものや、書籍(中国ビジネス投資Q&Aや、加工貿易マニュアル、保税区マニュアル等)にも発展させる事ができる。

E-ラーニングをやりたいと3年前くらいから考えていたが、それをなかなか実現できていなかった。
先ずは、この様な形で開始したいと考えたもの。

初回は、「加工貿易貨物の国内販売に付いて(中国ビジネス講座大365回で解説したもの)」。
前夜午前4時過ぎまで仕事をしていたので、眠くて顔はむくんでいるし、撮影がある事を忘れてオフィスに出てしまったので、髪は若干ぼさぼさ。
慌ててコンタクトレンズを入れて、ヘアジェルを買って、エスプレッソコーヒーを飲んで目を覚ましての撮影であった。

NACマイツの斎藤さんも、IT技術に詳しいという事で、急遽助っ人に来てもらって撮影。
DVDは、2004年に1枚3時間くらいのを発売した事があるのだが、それ以来。
講演会と違い、暫くは勝手がつかめず、取り直しする事5回。
なんとか完成。
今回のパイロット版(15分程度)は、数週間後に配信予定。

本番は年末頃より、毎月4~5コンテンツを目途に定期的に配信。


むっとしたり感心したり

先週は、広州1泊⇒上海5泊⇒広州1泊⇒香港という行程であった。

そのため、広州⇔上海の国内往復便を使用したのであるが、国内便は、搭乗手続きが混雑して大変なので、別ルートで手続ができる、ファーストクラスのチケットを買った。
買ったのは東方航空。
前にも書いたが、昨今、東方航空・上海航空の機内のサービスは、なかなか感心するものがある。

まず、広州の新白雲空港(巨大でいつもながらカウンターが見つけにくい)に到着すると、東方航空のカウンターに行く。
ただ、ファーストクラスカウンターが無い。

おかしいなぁと思って、手が空いてそうな人間に場所を尋ねると、顔を上げようとしない。
「これは、1980年代以前を思わせる態度の悪さだ」と思い、

「ファーストクラスのチェックインカウンターはどこだい??と聞いてるんだい!!」

と声を大にして尋ねると(中国語)、うるさい客が来た!とばかりに、嫌々顔をあげて「南方航空のカウンターで代理処理する」と答える。

「態度悪いぞこのスタッフ」とは思ったが、無理やり顔をあげさせ、答えさせたので、それなりにすっきりして南方航空のカウンターに。

ここは、うって変ってサービスが良い。
やはり、広州では南方、上海では東方という事か。

パスポートを渡すと、何も言わないのに中からキャセイのマイレージカードを発見して、登録してくれた。
東方もワンワールドとはいえ、中国国内線でポイントが付く事を知らなかったので、今まで何も言ってなかった。
結構マイレージ無駄にしていた事になるが、ともあれ助かった。

そんな訳で、むっとしたり感謝したりの十数分だったが、結果オーライという事で。

来料独資転換と今後の方向性

来料加工廠の独資転換のサポートを数社から依頼されているため、昨日は、その提案書作成。
制度、作業、スケジュール、会計・税務上の影響等の全てを網羅する必要があるので、結構時間がかかる。

また、何度かNNA、時事通信にも解説しているように、来料独資転換は、昨年に広東省のガイドラインは出たものの(粤外経貿加字[2008]7号)非常に簡単な内容で、判断の重要な部分が、政府機関の担当者の裁量にゆだねられる感は否めない。
特に、東莞では、現物出資自体を認めていないという方針であった。

これが、「財関税[2009]48号」・「税関総署[2009]62号」により、2011年6月末に、現物出資とそれに関わる減免申請をすれば、転換後の法人が奨励分類でなくても輸入段階の関税・増値税の免除が認められたり、現物出資が認められたりしている。

また、東莞市でも、最近(10月15日)に、来料の独資転換を規範化する通知が公布されるなど、やっと制度が整ってきた感がある。
現物出資に関わる政府機関の発言も、上記公告以降変わってきている(僕が東莞市政府にヒアリングした回答)。
勿論、まだ、走りながら整える、という傾向はあろうが。

恐らく、これにより、来料の独資転換作業は加速するであろう。
また、税関総署の公告で、来料の独資転換(これは、珠江デルタ型来料の独資転換という特殊なトピックスに関する公告である)の優遇を、2011年6月末まで与えるとした事は、今後、1~2年で、転換作業を推進したいという姿勢の表れと捉えてよいだろう。

結果、先行して転換作業を実施した企業(2008年の広東省のガイドラインを受けて、すぐ対応した企業)は、若干、割を食った(優遇措置を十分享受できなかった)感があり、この点、あるべき論からすれば、救済措置があってしかるべきだとは思うが、対応のタイミングによって、損得が分かれるのは、如何にも中国ビジネスの特徴という気もする。

来料独資転換に関しては、市政府以上と、鎮政府以下のレベルで、捉え方の違いはある様であるが(早く推進したい市政府以上と、収入減につながるため、遅くしたい鎮・村の政府)、一応、トレンドが定まった感はある。

来料加工という制度は、今後も継続されると個人的には思っているが、珠江デルタ的な経営は、2年以上の時間をかけて、徐々縮小させていく方針、ととらえて良いのではないかと言う気がする。

先週末の広州

広州は、先週から交易会だ。

金曜日に上海から広州に移動して1泊する予定でホテルの値段を聞くと、何時もは500元のホテルが1000元。
交易会だという事をすっかり忘れていたのでびっくりした。
僕が実務研修性をしていた1980年代は、広州交易会と言えば、街中が異様な雰囲気に包まれる一大イベントであった。
貿易の制度の開放と共に、広州交易会の位置付けも随分変わったものだが、ホテルの値段はまだまだ高い。

交易会中なら2000元でも致し方ないところ。
500元の部屋が1000元ならまあ良いか、と思ってチェックインすると、スウィートルームにしてくれていた。
何やら得をした気分になるから不思議だ。

金曜は面談2件。
両方物流関係の打合せ。
土曜日は1件。
来料独資転換の打合せ。

土曜の午前中に仕事が終わり、直通便で香港に。
随分足が軽いのは、前夜やった足・肩マッサージのおかげだ。
やっている最中はやたらと痛かったので、「失敗だ!」と憤っていたが、翌日効果が早速出た。

結果、悪くなかった気がするが、気持ちよさを取るか、効果を取るか、難しいところだ。

最近

ここ数週間、殆どブログが書けていない。
更新ができない理由は、国慶節前・中は、業務が集中し、全く更新する余裕がなかったため(業務集中から来るメンタル的な要因が強い)。

今は、業務的には落ち着いたが、ブログに対するモチベーションが持てない為。
ブログも続けていると、何ヶ月かに一回の頻度で、「何で書いてるんだろ」という疑問が生じてしまい、更新する事に否定的な気分になる。
ただ、最近の日常生活は、気分的に非常に落ち着いていて充実している。
ブログを書くモチベーションだけが下がっている感じだ。

とは言え、5年も続けたブログをここで止めてしまうのももったいない。
ブログでできた人間関係もある訳だし。
何事も、インターバルをあけすぎると、継続(再開)する事が困難になる。

気分の変化を待つために、しばしインターバルを置くか。
ビジネス関係のネタを暫く書いてみるか。

仕事関係は充実しているので、ビジネス関係の記事ならいくらでも書けそうな気分であるが、ブログに本業の情報を使用するのは、個人の拘りとして抵抗がある。
まあ、もう少し成り行きに任せよう。

只今、広州。
昨日の便で、上海から広州に移動した。
如何にも秋、という気候の上海から、30℃の広州に到着。
着いた途端、何だこの暑さは!という気分。

それでも、1日すると体が慣れて、華南の秋の気候をしばし楽しんでいる。