僕の業務展開(過去、現在、未来)

昨日は、夕方6時から早稲田大学の社会人コースで2時間の講義。
楽しく話ができたし、聴講の方からも「あっという間の2時間でした」というEmailを頂き嬉しかった。
大熊講堂

さて、自分の活動(現状と今後)に付いて。
今年の重点課題はASEAN対策とコンテンツだが(中国コンサルティングを最重要業務として位置付ける方針は今後も変わらないが、多角化の観点より力を入れる)、状況は以下の通り。

1.ASEAN
ベトナムに拠点展開をする方針を決めた時、たくさんの方から「驚いた」と言われたが、2007年に半生記を出した時も、「将来はアジアのコンサルティング会社になる」と書いているし、実際、2006年にベトナム展開を目的とした視察に出かけている。
それが、いままで先延ばしになっていたのは、実力も余裕(時間的余裕、資金的余裕等)も不足していたからだ。
つまり、できないからやらなかった(やりたいけどできなかった)、というのが真相で、それがやっと動き出した感じ。
また、中国の日系企業のASEANシフトの受け入れという観点より、中国で顧客基盤を持つ僕が、ASEANの業界でも興味を持ってもらえるようになってきた(敵対から歓迎ムードになり、提携先を探しやすくなってきた)のも追い風と言える。

2.コンテンツ
僕が書くような書籍は、実務書でそれ程部数が出るものではないが、実務に携わる方のニーズは確実にある分野。
ただ、出版社は、売れる本以外は出したがらない。中国の実務書が売れていた10年前でも、その状態がいつまで続くかわからず、いつか本が出せなくなるのでは、という不安を絶えず持っていた。
だから、出版社の顔色を窺わなくては本が出せない状況を変えるべく、自分の出版社を持ちたかった。
子会社(チェイスチャイナ&アジア)が出版コードを取り、日本の書店流通に書籍を流せる仕組みを作ったのは、そんな理由によるもの。
チェイスの書籍は2012年11月の「中国PE課税の理論と実務(僕の本。マニアックすぎて、さほど売れてはいないが・・・)」だけだったが、今年3月にAmazonのプリントオンデマンド方式で初心者向け教材を2冊出し、5月に通常形式で増値税の本を出す予定。
こんな感じで、そろそろと始動しているが、こちらはまだ実力不足。情報配信面では、まだコンテンツも少ないし、展開をもっと多角化していかなければならない。
書籍を出す、という仕組みは整ったが、売る仕組みはこれからの課題。
また、フレッシュなコンテンツを日々提供していく、メディアの様な活動が僕の目指しているものだが(情報配信と出版業、教育事業を合体させた形に子会社を持っていく)、現状それにはほど遠い。

中国業務は順調に成長している実感があるが、会社を本当に強くするために、上記の施策は不可欠。
僕が今やっているのは、上記の通り10年前から言い続けている事だが、(今の活動を始めて14年で)僕が目指す目標の3割程度の達成度。
僕がこのペースで仕事ができるのは、あと20年程度だと思うので、目標達成に残された時間は多いとは言えない。
ペースを落とすわけにはいかなさそうだ。

 

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