貴州料理を食べる

ひょんなことから、行きつけの日本料理店の店員さん4人と貴州料理を食べに行くこととなった。中国経験は長いが、貴州には行ったことが無く、貴州料理も初めてだ。こういう機会は有難い。

貴州料理は、地理的に、四川料理に似ている。ただ、全体的に酸っぱ辛い味付けなので、酸っぱい系統の味が苦手な僕としては、食べ慣れた四川料理が恋しくなる。とはいえ、一緒に会食した面々は、美味しいと絶賛し、気持ち良い食べっぷりを見せている。こういうのを見るのは嬉しい。

これ(上右)が、貴州名物(四川などでも食べるようだが)のドクダミの根。好きになるとはまるようで、僕の知人も毎日食べていると言っていたが、慣れないと少々きつい。会食の面子の内、貴州人と四川人は、当然、美味しいと喜んで食べ、日本人の僕と、吉林人は、「ちとつらい」と一口でギブアップ。河南人は意見保留であった。中国は広い。料理の味も、各地で全く違う。

野菜の水煮と川魚の鍋。僕は、川魚が食べられないので、一口食べただけ。酸っぱい味付けなので、僕には向かなかったが、(自分の好みを忘れて)客観的にみると、上品な味付けで美味しいのであろう。皆の一押しは、この鍋であった。

焼きそばに外れはない。ただ、メニューの写真では、大きな海老がゴロゴロしていたのだが、それが全く見当たらない。店員さんを呼んで、「間違いじゃないか?」と確認したが、良く探すと、小さなエビが数匹出てきた。「全然違うぞ!」と大笑い。

そんなこんなで、楽しい会食であった。次は四川だ!と約束して、散会。

季節の移り変わり

夏に向かいつつある。上海では、街路樹の色の変化で、季節の移り変わりを感じる。ここ数日、街路樹がまぶしい緑になってきている。僕が1985年に、初めて上海に来た時(8月だった)も、緑色が一番印象に残った(右の写真は上海発訪問時の僕)。

住居の隣では、縁日めいた催しをやっている。週末は結構の人出だ。ワインやカクテル屋台が有ったり、生ハムが売っていたり(脚ごとおいてあって、スライスしている)、かと思えば生卵が売っていたりとか、いまいちコンセプトに一貫性がなく面白い。ただ、カラフルな綿あめに子供が歓声を上げているのは、日本と同じで、何とも微笑ましい。

食事は相変わらずこんな感じの減量食。この日は朝昼兼用そうめん。夜は主食無しでハンバーグ。

翌日の昼は、近所の香港料理屋から出前を取って、粥&滑蛋虾仁のミニサイズ。

胃が小さくなっているので、これで満腹になるのだが、体重は若干足踏み状態。まあ、1~2週間たてば、また1Kg程度がくんと減るだろうと予測中。目標まで、あと3Kgだ。

労働節の連休

労働節の連休前に、糸が切れたように、何もする気が無くなった。旧正月の時は、講演会も有ったし、仕事も激しくこなしていたので良かったのだが、何もしない連休はメンタル的につらい。海外独り暮らしの孤独を感じてしまった。
という事で、連休のある日、夕方からハイボールを作って飲んだ様子。

一度しか行ったことがない、ロックシュッシュという(ハイボールで有名な)店のレシピが本に書いてあったので、真似して作ってみるが、大変美味しい。この作り方だと、安価なサントリーの角がよく合う(もっと高いウィスキーで作るよりも美味しい)。不思議なものだ。

デリバリーフードはこんな感じ。一応、糖質低めを心がける。体重は、ダイエット開始時(3月22日)に66.5Kgだったのが、本日時点で61.6Kgなので、1.5か月で約5Kg削減。筋肉がついている筈なので、脂肪はもう少し減っているであろう。若干の停滞期はあるのだが、まあ、順調と言えば順調だ。

そんな感じで日々を過ごしていたのだが、やはりストレスが溜まっていけない。連休最終日に近くなると、「てとて」に出かけて、憂さを晴らす様に食べまくる。

糖質制限で、ずっと飲めなかったビールも、グラス一杯飲む。これが、しみじみとうまく感じる。

牛筋ポン酢、鳥ささみせんべい(これは、てとてで何時も食べるメニュー)、そしてさんまの塩焼き。

そして、最後に頼んだシュウマイが、想定外にでかくて驚いたが、完食する。

ともあれ、翌日は、元気が出てきた。やはり、人間、食べるものを食べないと力が出ない。おまけに、糖質低めのものを選んだので、体重は増えていなかった。そんなこんなで、連休明けには、また走り出そうと考えた。

広州市政府(投資促進中心)シンクタンクメンバーに再任

広州市政府(投資促進中心)のシンクタンクメンバーに再任された。任命式には、水野広州総経理の麦さんが代理参加。
この制度は、2013年に開始されたものだが、当初より任命され、5回連続の選任(任期は2年)。いま手元に詳細名簿が無いのだが、50人程度のメンバーの中で、外国人は1~2名しかおらず(年によって人数は異なる)、一度でも再任されているのは僕だけ、という状況下、5回連続というのは嬉しい。

僕がこんな感じで、顧問就任している理由は色々あるのだが、一つの要因として、麦さんが、広東省の政府機関と強いつながりを持っているのが挙げられる。麦さんは、1997年に丸紅広州に新卒採用されて、その後、24年間僕と働いている。
広東省が経済顧問制度(広東省長に対する経済顧問)を開始したのは、確か1998年で、超一流欧米企業の中、日本企業は、当初丸紅1社だけが選ばれていた(なぜ、三菱、三井、伊藤忠等が選ばれなかったかの理由は不明)。最初は毎年経済顧問会議が有った筈で、その丸紅側窓口が麦さん、相手側は、やはり若手の発展改革委員会の担当者たち。頻繁に打ち合わせを繰り返す中、20年以上かけて、人間関係が構築されていく。こういった関係は、日本でも中国でも同じだと思う。
そう考えると、僕が13年前に丸紅を退職した後も、丸紅の遺産を引き継いでいることになる。
これも人間関係であり、過去の蓄積だ。
そんなこんなで、前の職場にも感謝する次第である。

感染対策あれこれ

中国では、新型コロナは抑え込まれており、ワクチン接種も進んできたので、街中の管理は、最近、緩やかになってきた。健康コード(アプリ)を見せなくても入れるビルが増えてきたし、道行く人も、マスク無しの割合が高くなっている。
自分は、来月ワクチン接種をする予定。9月ごろに居留許可を延長したら、日本に一時帰国したいなと検討中。現時点で、効力が確認できている期間(実験データがある期間)は半年程度らしいので、再度、中国に戻る時点で、ワクチン効力が継続しているタイミングで接種しようと思う次第。また、中国での隔離を経験するのは気が重いが・・・

ちなみに、現在知人が一名、日本のホテルで隔離中(ホテルの隔離パッケージ利用)。もう一名の知人は深圳で隔離中。両者の環境の違いが面白い。
深圳の集中隔離の場所は、こんな感じ。留置所のようだ(格子付き窓は嫌だ)。僕が経験した、格子はないが景観の無い部屋と、どちらが良いかは判断が難しいが、それでも、この写真を見て、あれほど嫌だった自分の隔離部屋が、良く思えてきた。

一方、日本のホテル(空港付近)は、館内のレストランも売店も使用は自由で、朝はビュッフェまである模様。更に、外に出てもとがめられないので、隔離者は、近所のコンビニやラーメン屋に、当たり前の様に行っているとの由。
隔離される側とすれば、緩やかなのが有難い。中国は厳しいが、香港やシンガポールも、隔離規則に違反すると、罰金だけでなく、懲役刑を受ける可能性もある。ただ、この徹底度の違いが、感染者数の差となって表れているのは確かであろう。
人の考え方はそれぞれなので、厳しくしても、緩くしても批判する人は必ず出てくる。よって、国としてどういう方針を取るかという問題だが、中国の人々(中国在住の外国人を含め)は、総じて、この厳しい管理を歓迎しているようで、「これだけ厳しく管理しているから、マスク無しで自由に酒が飲める。中国にいて良かっただろ」という声を何度も聞いた。
ただ、あの隔離をもう一度やるのは、返す返す気が重いが。