福ちゃん本店(長楽路)に行く

上海帰国の翌々日、長楽路の福ちゃんにいった。久々に是非行ってみたい(2か月ぶりくらい?)という思いが沸き上がったため。18時半に到着した時は、まだ空席が結構あったが、19時になると満席に。最後には、立ち飲みの人も現れるなど、ぎゅうぎゅう詰め状態。日本人は僕だけで、残りは、飛び込んでくる周りの人々の話によると、日本好き(若しくは、日本経験あり)の中国人が全てという感じ。やはり、地元の人に愛されないと、ここまで長続きはできない。
100元の持ち込み料で、日本酒持ち込み可能という事で、かなり良心的。この日は、僕の好きな陸奥八仙純米大吟醸を持ち込む。

年季が入った店内。20年以上前に駐在していた人たちにとっては、本当に懐かしい店。Facebookにアップすると、「懐かしい!」という声で埋め尽くされる。ここのうずらの卵と皮せんべいが好きだ。

ここに来ると、コンサルティング開始早々(2002年)を思い出す。ラーメン専門店がまだ無かった(少なかった?)あの当時、福ちゃんのラーメンが上海で一番美味いという人間が多く、締めのラーメンを食べるために福ちゃんを訪問する日本人が多かった。午前2時までやっているので、自分も0時近くに訪問して、ラーメンと酒で夢を語ったことがあったのを思い出す。懐かしい。この日もミニラーメンで〆る。

上海帰任

10月24日に上海帰任。17:25発の便だが、朝10時に家を出て、先に東京駅のメガネ屋に行く。網膜剥離の手術後は、右眼にシリコンオイルが入っていたので遠視状態になっており、抜くまで新しい眼鏡が作れなかった(そもそもの手術で視力が変わっていたが、どの程度の視力になったかが、オイルを抜いて、同時に注入したガスが抜けるまで分からない状況)。度数が合っていない仕事用メガネで生活をしていたが、やっと正常に戻れる。

空港には、3時間前に到着。時間が余っているので、仕事をして過ごす。ラウンジで食事をしようと思っていたが、急に、浜松町で立ち食いそばが食べたくなって、食べてしまった。これ以上食べると太るので、ここでの食事は我慢。ラウンジでは、水を一杯飲んだだけで、ずっと仕事をしていた。

ほぼ定刻に出発。食事は、朝便と違って充実している。美味しかったな。赤ワインの小瓶を飲んで完食する。

不思議な体験のあとうどんすきを作って食べる

上海に戻る前日、母親関係の、ほぼ最後の仕事として、年金事務所と税務署を訪問した。
年金事務所は、母の未受領の年金額を父に払い込んでもらうための手続き。税務署は、相続関係。相続額自体は大したものではなく、相続税の納付は不要であるのは分かっているが、ゼロ申告でもする必要が有るのか、申告自体も不要なのか、よく分からなかったので税務署に確認に行った次第。
これで母親関連手続きは全て終了。銀行口座の閉鎖、残高移管、生命保険、行政手続きだけでなく、カード、電話、何何友の会、各種の解約手続を含めれば、本当に沢山の手続きがあった。
要件が終わると、疲れがどっと出て、税務署からタクシーに乗る。降りる際に、3,500円の料金なのだが、運転手さんが、「今日はサービスです」と言って、ガンとして1,000円しか受け取ってくれない。Taxi GOのアプリで呼んだタクシーで、車中一言も話していないのに、どうしたことだろう。更に不思議だったのは、最寄り駅に近づいてきた場所で、100%のドライバーは直進する道を、何故か、「今日はこちらに行きましょう」と言って、(バス停一つ分)迂回し、僕が小学校3年生から高校生まで住んでいた住宅街(横浜に引っ越した直後に住み、母とも思い出も残る場所)を通って駅まで行ったこと。こんなルートを通った運転手は、当然のことながら、過去一人もいない。
他人の背景が読める人で、僕の情況が見えてるのだろうか、と思わざるを得ないようで、不思議な気分になった。

最寄り駅に付くと夕食の食材買い出し。ぶっというどんを見つけたので、今晩はうどんすきだ!と即決。前回の日本滞在で作ったうどんすきに改良点が有ったので、それを克服したかったのと、冷蔵庫内の食材の残りを使い切るのに、丁度よいメニューであったためだ。

そんなこんなで、楽しく食事をし、荷造りを済ませた夜であった。翌日は、朝10時に家を出て上海帰任。

納骨を終えて

10月19日に、つつがなく母の納骨を執り行った。霊園経由でお願いしたお坊さんが、なかなか話に含蓄(というか、温かみ)が有ってよかった。家に戻って、遺骨が有った部屋を見渡す。

その翌日は、杉山日本所長の家族に家に来てもらい、バーベキューをやる。母の生前、「ずいぶん庭でバーベキューやってないね。旅行は難しいと思うけど、必ず夏には庭でバーベキューやろうね」と話していたので、今年中にやっておきたかった。
季節も涼しく(日によっては寒く)なってきたので、このタイミングを逃すとできないなと実行。確かに、今年最後のタイミングという感じだった。

炭火で焼くと旨い。意外なものが美味しかったりする(高級なものが大したことなくて、安いものがすごく美味しかったりするのが不思議だ)。今回、一番好評だったのは厚揚げ豆腐。そしてソーセージかな。すっかり気に入ったので、室内炭火焼きコンロを購入した。

眼の状態を押して日本に移動

10月16日朝9時発(ディレイで9;45発)の飛行機で、日本に移動した。17日(木)に父の病院の付き添い。そして、19日(土)に母の納骨が有る。
搭乗前日の検査で、「9月12日の手術で、眼に注入したガスが、思ったより残ってるので、飛行機にはまだ乗らないほうが良い」と医者に言われる。可能性は低いとは思うが、下手すれば失明リスクもあるぞと脅されたが、「帰らねばならんのです!」と拝み倒して許可をもらった。上空に到達するまではドキドキものであったが、幸い、何事もなく、順調な帰国と相成った。
何時もは、前日に、DIDIで空港までの車を予約するのだが、毎回、飛行機がディレイし、空港で長時間待たされる(2時間ディレイが2回続いた)。それを考え、今回は朝の手配。問題なく車は手配できたが、7時出発にしたので、道路が混んでおり、少々ドキドキしたが間に合った。10数年使用したカバンがボロボロなので、新品に買い替えて出発。

朝便の食事は、一般的にしょぼいが、味はまずまずであった。

機内でチョコレートをもらう。JALは日中就航50周年のようだ。そういえば、来年は、水野真澄中国40周年記念。なんか企画をやるべきか。

帰宅前に、百貨店でフグを買う。ヒレも加えて5000円以下。日本は安くて美味しいので有難い。約40日ぶりの日本で、父親とふぐちりを楽しんだ。

無料公開動画(ミシュラン店の貧乏コース)

先日ご連絡した、NNAグローバルナビに寄稿した「ミシュラン店の貧乏コース」の動画編が無料公開されました。
原稿には記載されていない内容の、「何故、日本のレストランで出されている日本酒、ワインの価格よりも、中国のレストランの価格があれほど高いのか」という件の自分なりの考察とシュミレーションも加えています。是非、ご視聴ください!
ご視聴はこちらです

新しい連載企画その1(ミシュラン店の貧乏コース)

ちょっと前に紹介したのですが、インターネットなどで話題になっている最近の身近な話題を、原稿にしようという企画。第1回目は、「ミシュラン店の貧乏コース(穷鬼套餐)」という事で、NNAグローバルナビに掲載しました。
原稿は、こちらをご参照下さい

これの動画も撮り、無料公開する予定で、動画は動画で、独立した情報も入れていますので、アップしたら、是非、ご視聴ください。

来福士広場(中山広場)

来福士广场(中山公园)の喜鼎という店を初訪問。これは、大衆点評というアプリで偶然見つけた店。この大衆点評というのは、日本人には、食べログのようなアプリというと分かりやすいのであろうが、食べログより、はるかに機能が広く、使い勝手が良い。その意味では、食べログの発展・完成形のようなアプリだ。ただ、難点は、料金標準が、ランチとディナーで混ざってしまうので、ランチ営業している店は、料金標準が妙に低くなてしまうこと。この点、料金標準だけ見て選ぶと、店でメニューを見て、アッと驚くことになりうるのでご注意を。

この区画(来福士広場の洋館区画)は、クライアント企業様の開業式に参加して以来。きれいで雰囲気が良い。

この店は、分類すると、水餃子の店になるのだろうか。味も良いがサービスも良い。受付から接客まで温かい対応で居心地が良い。厨房はガラス張りで調理の様子が見えるが、全体がピカピカに磨かれているし、料理人もテキパキと働いている。
ブルゴーニュの白ワイン1本と、ベリー系のジュースを頼む。そして、クラゲと白切鶏。美味いな。

そして、店の看板メニューの海胆餃子だが、これは、さほどではない。そして大きな大連産の鮑が110元程度とリーゾナブル。

エビ餃子は美味かった。全体的に、上品であっさりした味付け。
予約ができない(ウェイテングリストに名前は書いておいてくれる)のが唯一の難点だが、早めに行けば待たずに入れるだろう。また、一階にゆったりした待合スペースがあり、入るとすぐにミネラルウォーターとメニューを渡してくれる。また、こまめに、あと何組で順番が来ることを教えてくれるので、ストレスは全くなかった。中国初訪問(1985年)から40年弱。中国のサービスはここまで変わったかと感心。

これはデザートの柘榴。代金は1千元未満。本当に、気分良く会食できた。また行きたい店である。

頭を使って寿司を食う

先日の記事で16貫8000円のデリバリー鮨の話を書いたが、また、食べてみたくなった。とはいえ、8000円のデリバリー鮨はむなしさが残る。という訳で、戦略を立てることにした。
そもそも、自分はコース、お任せが嫌いだ。自分で選べないというのが嫌で、高くても基本的には単品で頼む。こまった性格だと思っていたら、両親も同じことを言っていたので、遺伝であろう。ただ、今回は、セットの有効利用しかない。
そんな訳で、10分間、うーんと考え、以下の160元(3,200円)のコースを頼むことにした。届いてみると、想像以上によい。大トロも2貫入っているし、鰻も見た目より美味い。

そして、足りない分をがってん寿司で補う。えんがわ5貫と甘エビ5貫で100元(2,000円)だ。

どうでもいいような話であるが、ちと、「してやったり」と思った次第。
話変わるが、NNACへの寄稿や動画などに関して、軽めのトピックスを始めようかと思い立った。今は、こんな感じで固めの原稿ばかりなので。
1回目は、ミシュラン店の貧乏コースという内容で書いた。昨今、穷鬼套餐というスラングが流行っているので、これを紹介した上で、消費動向などを解説しようと思う次第。数日後に公開です。

ジムを再開し、パブで辣子鸡を食べる

9月12日の手術から時間が経過したので、ジムも再開。思えば、4月の網膜剝離手術から数か月は、筋トレをやるなと言われており、筋肉は落ちたかと思うが、腕立て伏せなどで最低限の維持はしていた。とはいえ、直ぐ疲れる。

ジムでの運動を終わらせたある日、万科広場のBeer Plusという店に行く。夜、店に行くのは初めて。ただ、デリバリーならしょっちゅう頼んでいる。何が良いかと言えば、四川料理の辣子鸡が美味しい。自分的には、上海で一番美味しい辣子鸡ではないかと思っている。痛風のけがあり、ビールは望ましくはないのだが、1杯くらいはビールを飲み、これを食べるかと思い立つ。

西洋人のバンドがいて、サマータイム(ガーシュイン)、君の瞳に恋してる(ボーイズタウンギャング)等、有名な歌を歌っている。西洋人客も多く、安い店なので、みんな楽し気だ。香港のランカイフォンに紛れ込んだような錯覚を覚える。

そしてこれが、僕の好きな辣子鸡。上海にお住まいの方は、だまされたと思って、一度食べてみて下さい。アプリ(饿了吗,美团)で、啤加を検索するとでてきます。