初めての日本料理店に行く(暁月)

旧正月中は、休みの店が多い。人通りも少ないし、これはやむを得ない。そんな時、大衆点評が役に立つ。家の近所で検索すれば、やっているかどうかがすぐ分かる。探し当てたのは、割烹・暁月という店(紅宝石路)。家から自転車で5分程度の場所。
メニューは一種類のお任せだけで、団購で一人650元程度(約1.3万円)だ。内容を考えると、かなりお得感ある。一週間に一度メニューが変わると言っていた。まずは鮑のお吸い物。肝のソースも含めて美味しい。痛風発作直後で肝はダメだと思いつつ、ついつい肝を付けて食べてしまう。

刺身の鮮度が良い。これはちょっと驚いた。旧正月中(1月1日)だが、旨い刺身が食べられた。

これは太刀魚。中国で食べる太刀魚(食べたことがあるのは中華料理だけ)にはあまり良い印象がなかったのだが、小骨の処理もしっかりしてあり、味付けも良い。

牛タンと牛肉。個人的には、牛タンは、薄切りにしたものを炭火で炙って食べるのが好きなので、この厚さはいまいちだが、味はまずまず。牛肉は旨かった。

これは糸瓜だったかな。カラスミが振りかけてあるのが良いアクセント。糸瓜自身は、あまり喜んで食べるものでは(個人的には)ないが、カラスミがある事で触感が良くなり、箸が進む。

河豚のから揚げ。小さいが、これはうまい。唐辛子を加えてよい味に纏めてある。

焼き鳥2種類とタロイモ。こうした、しっかり焼いた焼き鳥は僕の好みだ。焼き鳥は、日本の気取った店(大ぶりな肉。塩・たれが選べない。酒の量を制限するような焼き鳥屋)は嫌いだ。食べログで高評価の焼き鳥店の大部分を忌み嫌っている感がある。こうして、塩で一生懸命焼いた感じの焼き鳥こそが旨い。

これはタラの白子。僕が食べられない食材。中国人板前さんの技術が、本当に向上して、旨い日本料理を作る店が多い。ただ、嫌いな食材を臨機応変に他のものに変えてくれたりとか、そういう機転が利かないのは、あと一歩の進歩の余地がある。

この炊き込みご飯は豪華だ。カウンターの客は、全員同じものを食べている訳なので、みんなで分ける感じ。小ぶりによそってくれるので、2杯食べる。

最後に、雑炊が出てくるのだが、実は、この日一番美味しかったと言っても良いくらい。何の出汁だろう。フカひれを思い出させるような、良い味付けと、絶妙に芯を残したコメの炊き具合。最高であった。

そして最後はジェラート。良い店であった。家の近所でもあるし、また行きたい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です