数日ブログが途絶えたけれど、またもや「特に何も書く事が無い」というのが理由。ここ暫く、良いものを食べ続けて懐が寂しくなったので、給料日まで自炊中心で節約するかと考えたのも書く事が無い理由の一つであるが・・・
僕が作った料理を載せても何も面白くないと思うのだが、こんな感じで麻婆ラーメンを作ったり、オクラを焼いて食べたり。日本で買ってきた旨い日本酒が有るので、まあ幸せだ。
そんな中での変化と言えば、先日、「外貨管理マニュアルQ&A」に続いて執筆が終了した「中国増値税の制度と実務」改訂版の出版を、年内から来年1~2月に変更する事にした事。今年5月の営改増の完了の情報を、早く織り込み本を出したいという気持ちと、2015年に出した本を翌年すぐに改定するのは出版社的に見て早いのではないかという気持ちで葛藤が生じていた。あれこれ思い悩んだ結果、出版を1~2か月遅らせ翌々年の改定という形式にした上で、手が空いた年内に今年3作目の「中国ビジネス投資Q&A」の改定をやろうと決めたもの。前回の改定が2009年だったので修正点が非常に多い。更に、加えたい項目がどんどん出てきたので、元の本はQ54だが、現段階でQ74に増加(おそらく、書いている内にまだ増える)。根詰めてまるまる1ヶ月はかかると思うが、しばし、黙々と執筆をつづけよう。
上海図書館にて
子会社(水野財務諮詢上海有限公司)の董事である楊さんから、僕の「中国増値税の制度と実務」が上海図書館に置いてあったという報告を写真で受けた。
僕の書籍は、(自分では確認した事がないが)何冊か上海図書館に置いてあるようで、元々楊さんは、10年ほど前に僕の本を上海図書館で借りて読んだことから僕に興味を持ち、それがいまに繋がっている。今回の増値税の本は、資料編の作成などを楊さんにお願いし、彼女の名前も表紙に載っているので本人も嬉しかったようだ。
ともあれ、日本だけでなく、外国の図書館にも自分の本が置いてあるというのは嬉しい。1985年の初めての中国訪問時、上海到着2日目に上海図書館を訪問したが、数十年後に自分が本を書き、そして、それが置かれる様になろうとは夢にも思わなかった。人生、こんな事があるから面白い。
計数と報道
10月10日に日本から上海に移動。機内に好きな上喜元があったので、これを飲みながら。
今週13日掲載の日経新聞連載コラム(ビジネスの流儀)は、アクセス自体は何時もより少なかったものの、前職である丸紅の方数名をはじめとして、何名かの方から直接Emailを頂くなど、嬉しい反響があった。
それに付随して、報道と計数の関係に付いてちょっと思った事を・・・
ジェトロの「2015年アジア・オセアニア進出日系企業実態調査」では、中国の日系企業の短中期的な活動方針は以下の通りとなっている。
2015年:
拡大 38.1% 現状維持 51.3% 縮小 8.8% 撤退 1.7%
2014年:
拡大 46.5% 現状維持 46.0% 縮小 6.5% 撤退 1.0%
これの計数を使用して、どの様な報道が行われる可能性があるかであるが、数日前にインターネットを見ていたら、「ジェトロ調査では、中国の日系企業の縮小・撤退は10.5%と前年度3%増加する等、撤退縮小を検討する企業が増加している」という記事が有った(拡大・現状維持に付いては計数が記載されておらず)。
内容自体は間違ってはいないが、これを「ジェトロ調査では、中国の日系企業の今後数年の方針は、拡大・現状維持が約90%と大部分をしめており、縮小・撤退を選択した企業は10%程度にとどまっている」と書いても正しい。
まあ、一番客観的な書き方は、「拡大・現状維持を選択した企業は89.4%と大部分を占めているが、前年度比で拡大は8.4%減少、縮小・撤退は3%の増加となっており、様子見ムードが強まっている」というものだと個人的には思うが。
つまり、計数の使用が必ずしも公平・客観的な報道になる訳ではなく、書き手の主観がそこに表れる。読者は、報道の文章・ニュアンスは記憶に残るが、計数部分はすぐ忘れてしまう(それ以前に読み飛ばされる場合が多い)ので、書き手の主観(誘導)のみが記憶に残る。ここ数年の日本の報道は中国関係ではネガティブなニュアンスが主流となっている。日本人の多くの「そう思いたい」という感情が反映されているのかもしれないが。
上記は極めて簡単な例であるが、かくも左様に計数を正しく報道する事を前提としても、ポジティブ・ネガティブ正反対の印象を与える事ができる。重要性が無い事に付いてはともあれ、企業の今後の発展に直接関係する重要事項であれば、報道の文章を一旦取り払い、更に、多角的な計数・情報を集め、自分の目と頭で咀嚼する事が必要だ。連載で書いた、他人目線で見れば違う景色が見えてくる、というのはそういう事だ。
国慶節休みの日本出張
先週の土曜日に伊丹空港から羽田に移動。JALのステイタス維持のために国内移動も飛行機としているが、飛行機はロスタイムが生じるので、東京・大阪間の移動であれば新幹線の方が効率的。分かっているが、ラウンジで無料で飲むシャンパン惜しさにせっせと飛行機に乗ってしまうという次第。
伊丹空港では心惹かれる食事が無く390円の弁当を。ただ、これが、その時の気分にぴったり合致し満足。
ついでに実家での食事。刺身と松茸の土瓶蒸し。
こんな感じの一週間の日本滞在であった。
よく働き、よく食べた。
日本経済新聞の連載
日本経済新聞の月一連載(ビジネスの流儀)は本日掲載。
視点を変える事で見えてくる景色が有る。ビジネス判断には、その様な目線も入れないと、天動説を唱えている様な結果になりかねない。という内容を、計数を交えて解説しています。
鮨の後は立ち飲みに行く
鮨を食べ終わると、また小一時間歩いてホテルに戻る。結局、この日は2万歩歩いた。
歩き終わるとさすがにくたくたで、微妙な空腹感を感じるように。そこに良さげな立ち飲み屋があるので、これは入らない訳にはいかない。
ハイボール1杯に赤いウィンナーと牛筋のフライ。これまた美味しい。
一人の立ち飲みというのは、独特の風情があってよい(出張先で一人という微妙な孤独感がスパイスになる)。
満足感を持って早めの就寝。
関西で美味しい鮨を食べる
先週金曜(10月7日)に1泊で関西出張した。予定していた面談の内2件が11月に延期となったので、スケジュール的には余裕だが、日経新聞の原稿締切日だったので旅先で執筆。想定より早く書きあがったので、会食場所まで小1時間歩いていく事にする。到着した寿司屋は地元の方のお勧めで、分かりにくい場所にあり、これまたコースだけの店。これが素晴らしかった。
全て美味しかったのだけど、子持ち鮎というのは初めて食べたが、これが絶品。牛肉も素晴らしい(僕のカメラと撮影技術の関係で、魅力が伝わっていないけれども、実際は素晴らしかった)。
これと日本酒を飲んで、一人17,000円。安くはないが、先日の香港の寿司屋がHK$2,300(約3万円)なので満足感が高い。やはり日本で食べる鮨はお得感がある。ただ、料理は文句のつけようはないが、僕の好きな日本酒が置いていないのがちょっと悲しい。世の中完全という状況はないものだ。
などと生意気な事を書いているが、新入社員の頃は、割安な寿司屋でいきなり寿司の盛り合わせを食べるのが最大の贅沢だったし(刺身を食べる余裕が無く、いきなり米を腹に入れていたという事)、起業数か月は回転寿司でも食べるのを躊躇した事があった。美味しいものを食べられるのは幸せだなあというのが実感。
台湾研修時代の思い出で酒を飲む
10月6日の事。横浜のオフィスから窓の外を眺め、秋めいてきたなあと思いにふける。この日は3件面談をした上で、夜は昔の台湾研修仲間と中央線沿線で会食。
刺身・寿司が続いているので、この日は焼き鳥が食べたいとリクエスト。彼らは僕と同時期の研修生ではなく(3年後の研修生)、年齢も1~2才下。ただ、この年齢になると、この程度の誤差はどうでも良くなる。
僕が台湾に滞在していた時(1988~1989年)は、中国語習得の妨げになると考えていたので、日本人と接触を極力断っていた。幸い、丸紅派遣の研修生3名(僕を含めて)は、仲が悪い訳ではないのだが、お互いに関心もなかったので、最初の1ヶ月間こそ良く食事をしたが、その後は、月1回の報告会で顔を合わすだけになり、それをさびしいとも思わなかった。ただ、彼らの代は、積極的に他企業の研修生とも交流を持っていたようで、それはそれで感心だ。まあ、僕は新入社員に毛が生えたような時期に派遣されたので社内ポジションも無く、中国語が出来なければ同期に出遅れる、という焦りで一杯だったのでそうなった訳だが。
日本酒はまず大好きな青森の田酒。1杯づつで在庫が切れてしまったので、山形の上喜元に切り替える。これも大好きな日本酒だ。という事で、僕も飲むのであるが、石川君の飲み方が早い。僕が1杯飲む間に3杯飲んでいる。これほど早く酒を飲む人間を久しぶりに見た。やはり商社の人間との飲みは深酒に繋がる。そして、研修仲間は昔話に花が咲くので、更に酒が進む。僕は3杯(おそらく1杯1合は無いと思う)、彼は9杯くらい?すごいものだ。
そんな感じで夜11時半まで飲んで帰宅。良く飲み、また、懐かしい事を思い出した一夜だった。
香港で寿司を食べる
国慶節を利用した日本出張も無事日程終了。あとは、髪を切り、食材を買い出した上で帰任するだけ。しかし、講演2回に面談続き。本当に忙しい日程であった・・・
まあ、仕事のネタが多々あるという事なので、有り難い事この上ないが。
ちょっと時間は戻って、香港で寿司を食べた時の話。何人かから勧められた寿司屋に行く。日本酒が約1合程度から飲ませてもらえ、僕の好きな酒がかなりそろっているので有り難い。ただ、夜の食事はHK$1,500のコースだけという事で選択肢には欠ける。全般的に美味しく、技を感じる寿司屋であったが、おそらく、HK$1,000~1,200の範囲だと納得!HK$1,500だと、ちと割高感有り。というのが僕の感想。まあ、香港で寿司を食べると高いので、何処に行ってもカウンターでお任せにすると酒込みでHK$1,500くらいになるのだが。今回は、ビール小瓶2本と日本酒を2合くらい飲んで、一人分のお勘定はHK$2,300(約3万円)という感じ。
上海にてちょっと遅めの誕生パーティー
9月29日の事。僕の弟子を自任してくれている春田さん、そして春田さんの弟子の大井さんが、ちょっと遅めの誕生祝をしてくれた。場所は真木乃(上海)。真木乃が春田さんの一番のお気に入りという事で場所が決まった。しかし、今年の9月は誕生日、開業記念を色々な方から祝ってもらい、シャンパン、ワインを浴びるほど飲んだ。性格的に、自分のお祝いに人を巻き込むのが苦手(申し訳ないなと思う)なので、今年は特別な年であった。ただ、お祝いをしてくれた皆様の心遣いに感謝。本当に有り難うございます。
しかし、これで起業8周年。年齢も53才だ。
月日の経つのは早いもの。
以前、独立して変わった事は有りますか(丸紅社員だった時と何が違いますか)?とある方から質問され、「顧問先・契約が取りやすくなりましたね」と回答したら、意外な顔をされた事が有る。大企業の看板が無くなった苦しさという回答を期待していたのだろうか。
ただ、契約が取りやすくなったというのは本当で、丸紅資本のコンサルティング会社時代に200社だった顧問先が300社になり、総合商社や財閥系の契約が格段に増えた。これはやはり、特定企業の色がなくなった事の効果だろうか。
前の職場とも良い関係が続いており、その上で、その他の企業との関係も深まった。独立時に描いていたよりはるかに幸せな8年間の推移であったが、これも一重に皆様のご支援の賜物。改めて感謝の意を表したい。本当に有り難うございます。心より感謝申し上げます。