寒い夜の一人自宅焼肉

上海は、▲8度まで下がる寒さだ。外食がためらわれるため、アピタで肉(特売のニュージーランド牛)を買い、家で一人焼き肉をした。ワインも、ちょっと良いものを買ったので、満足度が高く、幸せだ。
しかし、中国では酒税が高いので、供給が限られる日本酒だけでなく、ワインの販売価格も高い。日本の1.5~1.7倍くらいの小売り価格だろうか。ちなみに、酒税と書いたが、中国に酒税はないので、正確には消費税。更に言えば、酒、特に、醸造酒に対する関税と消費税が高いという事(増値税は13%で共通)。そこだけが、ちと残念だが、幸せ感はあった。

そして、今週、炊飯器を買ったが大正解だ。思えば、少し前まで、10年間使用している、安炊飯器を使っていたが、先々月の引っ越し時に捨ててしまった。それ以降、レンジご飯を食べ続けたが、3か月食べたら、食感に我慢ができなくなってきた。
炊飯器を買い、勇んでアピタに行ったが、輸入規制がかかっている関係で、日本米は高く、2Kgで200元(3,000円)程度。一度は、遼寧省産米(五分の一の価格)を買い、これはこれで悪くはないのだが、やはり、日本の米にあるような、香り立つものがない。翌日、再度アピタに出向き、新潟産コシヒカリ(238元)を買う。高いとはいえ、レンジご飯も似たような価格な訳で、ここでけちる必要はなかろうという判断だが、これまた大正解だ。

尚、上海のスーパーでは、1月1日より、環境保護のために、レジ袋を一切置かなくなった。以前は、0.2元程度で売ってくれていたが、これがないので、エコバッグを買わないといけない(これが、300円程度)。一週間で、既に3個もエコバッグを買う結果になってしまったので、思い立っての買い物がしにくい。計画性がある行動が必要だ。一応、コンビニは、非プラスティックの環境適用袋を売ってくれるので、衝動的な買い物も大丈夫。
ちなみに、不便ではないかと部下に聞くと、「インターネットでしか買い物をしないので、全く影響ありません」との事だ。

ビジネス講習会のレジュメづくり(世界情勢について思う事)

2021年1月27日(水)のオンライン・ビジネス講習会のレジュメもほぼ完成した。レジュメ作成に際して、各国の経済指数を整理していたが、それにあたり、考えたことを書いてみたい。

今回、日本に珍しく長く滞在したのだが、思ったのは、日本のメディアが、真実を報じるよりも、こうあって欲しいという願望を報じているような印象が強いということだ。具体的には、中国は、世界から孤立していていると思いたいという願望だが、数字から見えてくる現実は少々違う。日本企業が、自社の利益を守るためには、冷静な分析と判断が必要だ。それが、僕自身の目にどう映っているかというと、以下の通り。

① 新型肺炎の結果、いち早く底を打って、回復基調に乗った中国市場のプレゼンスが、却って高まった。2020年12月1日、経済協力開発機構(OECD)は、「世界の経済回復を牽引するのは中国であり、2021年の世界経済成長の3分の1以上に寄与する」と予測を発表している。如何に、中国に売っていくかは、日本企業にとって、依然として重要な課題である。

② 一方、米中関係の軋轢は長期化すると思われる。日本企業にとっても、サプライチェーンの再構築は、引き続き必要だ。状況次第では、海外から日本への回帰を考慮する産業も出てこよう。日本にとって、米国と中国は、貿易取引1位・2位の相手国。どちらかの取引がなくなれば、深刻な経済ダメージを被る。双方に売って、利益を確保すべきだ。

勿論、米中間の事態が極めて深刻化すれば、同盟国の米国を選ばざるをえないが、米国企業自体が、中国に深く入り込んでいる状況を鑑みれば、米国の政治判断も慎重になるはず。かつてのように、日本が米国の顔を伺い、中国と距離を置く間に、米国と中国が手を結ぶ懸念もゼロではない。漁夫の利を得る上手い立ち回りが必要だ。政治の話はさておいて、日本企業は、サプライチェーンをしっかり構築し、双方に売る体制を確保すべきであるし、それにRCEPが有用であれば、しっかり活用すべきだ(勿論、RCEPの関税撤廃は、中長期的なスケジュールで動くので、即効性はないが)。

③ 2021年1月5日の日経新聞電子版では、「2020年の中国本土と香港の新規株式公開(IPO)調達額が、世界全体の約45%を占めた」と報じている。米中対立を踏まえて自国で資金調達する中国企業が増えたことが要因だ。米国の政策(というより、トランプの煽り)が、却って、中国・香港の金融市場のプレゼンスを高めた結果になっているのは皮肉なことだ。

個人的には、政治に興味はないし、イデオロギー議論をするつもりはない。ただ、ここにきて思うのは、トランプ政権期に米国の分断が進み、結束が脆弱化したこと。欧米・日本の新型肺炎抑制のもたつきが見られることを背景として、中国内の民意が、自国満足にシフトしていることだ。いま重要なのは、民主主義国側の体制固めであろう。愛国というのは、他国や、イデオロギーの違いを盲目的に非難することではなく、自国の経済・利益を守る気持ちと冷静さを持つことだ。

という様な印象を持っていますが、詳細は、ビジネス講習会で。今回は、全ての聴講者の方が無料。システム上、500名様まで登録できるので、まだ大丈夫です。また、1社当たりの人数制限はありません。

ビジネス講習会の詳細・お申し込みは、こちらをご参照ください。

三賀日は家籠り

今年はカレンダーの巡りが悪く、当社の正月休みは1日(金)のみ。土・日休みを加えて3連休なので、特に、正月気分はない。
とはいえ、前にも書いたが、正月的な過ごし方は好きではないので、大晦日まで仕事した上で、三賀日は部屋に引きこもり、講演会の準備をした。
① ビジネス講習会 1月27日(水) 無料
② 増値税  1月19日(火)・20日(水)・26日(火)の三回に分けて 有料
③ 外貨管理 2月24日(水)・3月3日(水)・10日(水)の三回に分けて 有料
という感じで、具体的な日程が決まっているものだけで7回。講演準備がなかなか大変だが、個人的には、盛り上がってきた。


こんな感じで食事。買い置きの食材の消費を前提に、3日間、金を使わないことを目標としたが、不足食材が有り叶わず。とはいえ、1月2日に近所のスーパーで軽い買い物をした程度。
初日は中華風鍋、二日はすき焼き(火鍋用の肉なので、味は今一つ)、三日はスパゲティを茹でた。


講演会の下準備は終了。講演前に最終準備は必要だが、とりあえず一安心。一年を、こんな感じの仕事漬けで始められると、今年もやるぞ(まだまだやれるぞ)、という気分が掻き立てられるので良い。自分にとって、精神的な支えになる。

大晦日ディナーは前川寿司

明けましておめでとうございます。
本当に特殊だった2020年が明けました。急転直下で事態収束とはいかないと思いますが、どんな環境でも、発想次第でチャンスは転がっているもの。掴めるのも掴めないのも自分次第。そう信じて頑張りたいと思います。
まあ、経営者として一番つらいのは、会社の経営状況と資金繰り。苦しかったのは、2008年の起業独立直後と、ベトナム子会社を設立して、損益路線に乗せるまでの2016年・2017年。それに比べれば、今は楽です。それが経営者というもの。引き続き、会社の経営が順調にいくように頑張ります。

さて、2020年最後の食事は前川寿司。2019年の大晦日もここだったので、新しい事が、中々できなかった一年をリセットし、再スタートを切る意味で、同じ場所を選んだ。10年ほど前に、今は無き、コンシェルジュという雑誌に、上海の美味しい寿司屋として推薦文を書いたことがある。それもあってか、一時期インターバル(行けない期間)もあったが、前川さんに、顔を覚えて頂いている。
料理を注文して驚いたのは、1年前より明らかにネタが良い。全部美味いが、特にマグロは、甘く、とろけるようだ。

聞くと、富裕層が海外に行かない分、店が大繁盛のようだ。確かに、カウンター・個室・テーブルと満席だ。回転が速いので、良いネタが仕込めるのであろう。コロナを抑え込んでいる中国であるがゆえだが、同じ事象でも、結果が同じとは限らない。そんな実例を見た気がした。

「長崎ルートの食材(上海の海産物は、長崎ルートが主流)は、この状況でも、問題なく入ってますか?」と聞くと、問題なく入っているが、築地⇒香港⇒広東省経由ルートの方が、早く届くので、こちらのウェイトが増しているとのこと。何事も、聞いてみないと分からない。これも、時代変化と、物流関係者の方々の努力の賜物だろう。

そんな感じで、満足して2020年のラストディナーを締めくくる。三賀日は、家に閉じこもり、執筆と講演準備をするつもり。
買い置き食材で、鍋を楽しみます。
今年が、皆様にとって、素晴らしい年になりますことを、祈念しております!

大晦日・一年の締めくくり

上海は寒い。昨日は日中でもー3度。夜はー7度まで下がった。こういう時に暖房が壊れたらどうしようと心配になるのは、過去、上海で雪が降った時に、朝起きたら暖房が壊れて、吐く息が白かったという、つらい経験が有るゆえか。ともあれ、昨晩は、家で鍋を食べた。鍋は良い。特に、豆腐系が美味い。

話は変わるが、インターネットで飲食店の経営解説が公開されていた。そうした記事は、決算結果が出てからの後追いで、安直な場合が多いのだが、それはさておき。その中で、「A社とB社の決算を分けたのは、テイクアウト・デリバリー対応の迅速さだ」という解説が有った。最初は、良くある話と思って読み飛ばしていたが、考えれば、日本はテイクアウトが根付いてなかったので、これは、一つの時代変化だ。海外だと(特に、中華圏は、上海、広州、台湾、香港など、場所を問わず)、テイクアウトが普及しているし、食事前だけではなく、頼みすぎた食事は、包んでもらって持ち帰るのも当たり前だ。
それに比べると、日本では、店が断る場合が結構あるし、結果として、世界でも有数のフードロス国になっている。これは考えるべきだろう。勿論、店側には、食中毒を出したら困るとか、美味しいうちに食べてもらわないと評判が落ちるとかの意識が有るだろうし(とはいえ、古くからの寿司屋で折り詰めとかあるので、出来ない訳ではない)、客側にも、持ち帰るのは貧乏くさいという意識が有る。つまるところ、店側・客側双方のマインドの問題であるが、食べ物を無駄にしてもよい訳ではない。こうしたマインドの変化には、まだ時間がかかろうが、少なくとも、テイクアウトが根付いてきたのは、良きにつけ悪しきにつけ、新型肺炎のプラス効果だ。

そんな話は、僕自身にもある。過去10数年、年間50回程度の講演会を開いており、ライブ講演には強い拘りがあった。結果、オンライン講演会の対応が少々遅れたが、発想を変えると、これは、大変便利だ。場所を問わず参加頂けるので、遠隔地ゆえに参加頂けなかった方も大丈夫だし(SGR等からの申し込みも頂いている)、一度の開催で、全世界をカバーできるので、身体が楽だ。更に、会場費がかからないので、採算に乗りやすい。
また、面談も楽になっている。これも、クライアント様の受け止め方だが、当たり前にオンライン面談を受けて頂ける。かつては、電話・TV会議を提案させて頂いても、必ず「Face to Faceで」というご回答であった。とはいえ、身は一つなので、2か月先までのスケジュールを決め、それに合わせて頂き、面談を組んでいたし、僕も、年間60~70回飛行機に乗って移動する生活が必要だったが、これが、楽になった。結果、(おそらく、長年に渡る飛行機の乗りすぎで)今年1年の健康診断時に、心電図検査で、若干の問題が出た。これが、生活が変わったため、時間の経過と共に体が楽になり、遂には問題解消した。
これも、皮肉なことに、コロナのプラス効果。
一つの事象が生じた場合、「もうダメだ」と考えるか、「これを何とかチャンスにできないか」と考えるかで、結果は大きく分かれる。その気持ち(前向きに、何とかしようという気持ち)を、忘れないようにしないといけないなと、改めて気付かされた。

数日前に、少しは正月らしいものを買おうと思いイクラを買った。これしかなかったので、すさまじく大量だ。フードロスを生まないよう、いくら丼を食べまくらねばならない。
では、皆様、良い年をお迎えください。

一人で中華で飲みたい時は天辣小酒館

南豊城の天辣小酒館(初めて訪問)でひとり飯。まずは、70分の足マッサージをして、その後、どこで食事をしようかと考えた。そういえば、下の階に、以前、時間が遅すぎて入れなかった(ラストオーダーを過ぎた時に入ろうとした)店があったなと思い、これを機会に寄ることにしたもの。外から見ると、込み具合がよく分からなかったが、中に入ると満席だ。入れて良かった。

豚耳、目玉焼き、辛子鶏、担々麺、紹興酒を頼む。メニューで見ると、一口サイズと思っていた担々麺が、想定外の大きさで、一人で食べ切れるか不安を感じながら、食事開始。
紅油猪耳が、上品な味付けで美味しい。ここ数年で食べた中では、一番の味だ。これだけ食べて、合計200元(半分以上残った紹興酒は、キープしてくれた)。これは、リピート必至。

満席の客の中で、外国人(日本人)は僕だけ。一人客も僕だけ。それでも、妙にくつろぐのは、25年以上、中国で生活しているがゆえか。
今まで、上海、広州、厦門、台湾、その他の場所で、夜遅くに、部下や友達、若しくは一人で酒を飲み、語り合った。そんな、思い出を食べ、飲んでいる気分がした。
人は思い出を抱えて生きていくものだが、その思い出を作るのは経験だ。そうした経験があるからこそ、袖すりあった人たちと、分かり合え、優しくなれる部分があるはずだと思う。前向きに受け止める心が有りさえすれば。その気持ちを、忘れたくないと思う今日この頃だ。
昨今、世の中の情報が、どんどん偏見に満ちてきて、見てもいない、知りもしないのに、簡単に信じ、染まる人間が増えている。そんな時代だから、自分で見て、感じたものを大切にしたいし、冷静な判断ができるようになりたい。
人の顔を見て、話して、飲むのは、自分にとって大切な営みだ。

昔を思い出し輝哥火鍋

虹橋路・水城路付近の、輝哥という火鍋に行った。ここは、初めて行く店だが、場所は思い出深い。
2008年に独立起業し、丸紅のコンサルティング会社時代に持っていた、200社の顧問契約を全て奪われ、0からのスタートを余儀なくされた時、色々な方が手を差し伸べてくれた。
上海では、NNAの好意で、無料の様な価格で、2年間オフィスを借してもらっていたが、それがこの一角だ。お陰様で、今の僕の会社は、当時(丸紅のコンサル会社時代)より規模も大きく、収益基盤もしっかりしているが、全て、あの時手を差し伸べてくれた方々のお陰だ。

細い道沿いには、2~3階建ての建物が4軒並んでいるが、今では、全てレストランになっている。火鍋屋2軒・鉄板焼き1軒・中華料理1軒だ。間借りしていた、旧NNAのオフィスは、現在では、南苑という海鮮火鍋屋になっている。輝哥の隣だ。

輝哥は、サービスがよく、味も悪くはないのだが、いかんせん高い。それで、10年間、行きたいと思いながらも、足が向かなかった。鍋底(鍋のスープ)だけで、800~1,000元のものが、ずらりと並んでいる。焦って探して、最後の方に、清湯と四川スープが出てきたときは安心した。2種類をハーフにして、130~140元程度だったか。
具材も当然然りで、この店で食事をすると、メニューの中から、必死に、安いものを選ぶ必要が出てくる。火鍋は、もう少し、ざっくばらんな店の方が楽しめる。

〆の麺の選択肢が少ないのが残念だ。悩んで、この麺(伊麺)にしたが、失敗だった。伊麺というのは、広東省、というより、香港でよく出てくる、平べったい小麦麺だが、これは一旦揚げてあり、その食感が、あまりよくない。


窓から、昔間借りしていたスペースを眺める。あの建物の2階の半分を、貸していただいていた。
そんな感じで、食事は終わり。火鍋自体というよりは、思い出を楽しんだ食事だった。

間借りしていた建物(元、NNA上海)は、今では、こんな感じになっている。こちらの方に行けばよかったかな。とはいえ、ここも高そうなので(輝哥より、若干安いようだが)、行かないだろうなあ。

外灘(東京和食 Sun with Aquaと和平飯店ジャズバー)

海外での一人暮らしは、孤独との戦いだ。何時も寂しいわけではないのだが、ふと孤独を感じると、メンタル的に悪い状況が、数日続く。それが辛い。とはいえ、海外生活が長いと、じっと日本にいるのも辛い、我ながら、困ったものだ。
最近は、数日前から、少々孤独感が募ってきた。世はクリスマスだ。今では、クリスマスだろうが、ハロウィーンだろうが関係ないが、思い起こすと、バブル末期の1991年、イブに11時まで残業して、スーパーで弁当買おうとしたら、チキンバスケットとかウィンナーのパーティー用食品の売れ残りしかなくむなしくなって断念。ラーメン屋に行ったら、親父さんに、「若いんだから、こんな日に一人でラーメン食べてちゃいけないよ」と言われ、とどめを食らったことがあった。悲しい気持ちで、麻婆ラーメンを食べたのは、今では懐かしい思い出だ。

この日は、食事に付き合ってくれる人がいて、外灘6号「東京和食 Sun with Aqua」に行った。初めて行く店だが、知人から、料理長が福岡の方だと紹介された。店の写真を撮り忘れたが、イメージ的に、ニューヨークやロンドンにありそうな和食店。広いスペースに、中が見える調理場があり、料理人の方々が、きびきびと働いている。これは、美味いに違いないと予感させる。

ふぐ、マグロ、ウニ、いくらと、メニューは豊富で、値付けが良心的。勿論、それなりに高いが、この立地を前提とすると、かなり頑張ってくれている。マグロ盛が美味しいので、思わず、寿司も追加する。

ヒレステーキに、ウニといくらの釜めし。釜めしは、時間がかかるかと思ったが、15分くらいで大丈夫との由。美味しい。そして、店員の方々全員、てきぱきとしていて、サービスが気持ち良い。良い店だ。是非、また来たい。

食事を終えると、和平飯店のジャズバー。1年ぶりの訪問だ。初めて来たのは1985年。35年に渡って、ここに通っているのは、ちょっとした自慢だ。日本からの出張者、友人が来た時は、必ず連れていく。この状況で、行く機会がなかったが、気分的に是非行きたいと思っていたので、願い叶って満足だ。何時もながらの演奏で、客が、楽しそうに踊りだす。良い雰囲気だな。

中国では、厳しい管理の成果で、新型肺炎が抑え込まれている。厳しい隔離を耐え忍んだ甲斐があったなという気分だ。
すっかり、幸せな気分になって帰宅する。

普通の会食(真木乃にて)

ある土曜日、真木乃に行った。僕は、中国(香港含む)居住が長いので、「水野さんは、さぞかし色んな店を知ってるんでしょうね」と言われるが、実は、そうでもない。他の居住歴が長い方も同じ事を言うのだが、駐在歴が長くなると、開拓心が薄れ、行く店が固定する。そのため、赴任したての方の方が、新しい店をよく知っていたりする。

真木乃は、大将が独立する前に、利休⇒仁清⇒道門(だったかな?)の雇われ料理人・料理長をやっていたが、利休の時に知り合った。2006年のことだ。僕も、丸紅時代は、現地法人間の縄張りがあったので、上海でコンサルティングを開始できたのは2006年。思い出の年だ。利休は、刺身が美味く、十四代・〆張鶴など、良い日本酒があったので、特別な機会に利用していた。上海進出初年度に、予算達成し、大みそかに、社員とお祝いをした。そんな思い出がある。仁清は、僕が苦手なフュージョン系和食の店だったので(カリフォルニア巻等が有るイメージ)、足が遠ざかった。そして、真木乃ができて、今に至る。

滞在歴が長いと、色々な思い出があるし、その間に、閉店した店、帰国した方々がいる。そんな必然的な別れを通して、今の生活があるわけで、ここらは、縁というやつだなと思う。

今日は、赤貝、クエ、白子などを出してもらった(僕は、白子を食べないので、代わりに、チーズ焼きを作ってもらった)。

店が終わると、大将と飲む。仕事中と打って変わって、昔のやんちゃな感じだ。

部下と会食(旬林)

今年も無事に越せそうなので、上海商務の胡総経理、上海財務の周総経理と、旬林で会食した。男3人の社内会食だ。旬林は、上海に戻ったら、もっと早く来なくてはいけない店ではあるが、ともあれ、年内に顔が出せた。

この日は、日本酒を飲む気でいたが、山形の上喜元があったのは嬉しい。獺祭は、どこにでもあるし、外しはしないが、面白みに欠ける。胡さんが、自家用車で来ているので、酒は飲まず。3人で一本で終わった。

寿司屋なので、本当は、もっと寿司を食べないといけないのだが、肉豆腐、野菜かき揚げ、アサリ酒蒸しに気がひかれた。出だしに、筋子醤油漬けが食べられたのが、うれしいところ。日本酒に合う。

そして、細巻きを3種類。部下が少食なので、この量で終わってしまった(胡さんは食事をすること自体にあまり関心がない。周さんは、痩せている)。


次回は、早いうちに(でも、年明け早々になるか)、一人できて、寿司を食べよう。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ