無料講演会(第43回ビジネス講習会)

無料講演会のお知らせです。通常、弊社クライアント様向けに開催していますが、長期お休みのお詫びで、会員企業様、それ以外問わず、無料でご紹介いたします。オンラインセミナーですので、人数は500人までお受けできます。是非、受講ください。

通常は弊社コンサルティング会員様を対象とした講習会ですが、今回は全ての聴講者の方を無料招待させていただきます。

【日時】2021年1月27日(水)14:00~16:00(日本時間)、13:00~15:00(中国時間)
【講師】水野コンサルタンシーグループ代表 水野真澄
【形式】オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
【費用】無料
【申込方法】下記の申込専用フォームより、必要事項を入力のうえお申し込みください。
お申し込みは、こちらをクリックし、必要事項をご記載の上、送信ボタンを押して下さい

プログラム:
1.中国の経済と日系企業動向(2020年の総括と2021年の展望)
(1)コロナ蔓延下の経済動向(中国、香港)
(2)今後の展望と日系企業の対応(経済動向、FTA、経済政策、往来制限などから見た、中国・香港・ASEANの機能と位置付け)

2.RCEP
(1)RCEP発効は、日本企業にどの様な恩恵を与えるか
(2)RCEPによる関税引き下げスケジュール
(3)関税免除のための原産地ルール
(4)RCEPがビジネスモデルに与える影響(関税撤廃後の一般貿易と加工貿易のコスト比較)

3.輸出管理法
(1)輸出管理法の位置付け
(2)規制内容と懸念点

4.日中往来(交流規制の経緯とファストトラック)
(1)ファストトラックによる入国管理
(2)中国の指導意見と各地でのヒアリングに基づく実施予測
(3)中国における日本からの渡航規制の経緯

5.外資企業に関係する実務運用の近況
(1)外商投資法施行の影響と実務レベルでの影響
~企業管理の変更、設立、持分譲渡、減資、撤退手続の現状(2020年以降の手続変更と現在の手続き)
(2)外資企業の管理・運営コスト引き下げに伴う登記実務の近況
~同一住所内の複数企業登記、区を跨ぐ移転、市内複数営業場所の設置

会社付近の地中海料理店(Le Cru)

今回、10月に上海に戻ると、会社の付近に、新しい地中海料理店ができていた。出勤・退勤の度に気になっていたが、とりあえず、付近に居住している知人を誘って、行ってみた。

ここの良さというのは、昼休みがない(10~22時が営業時間)、カジュアルだが雰囲気が良い、比較的安い、味もまあまあ良い、店員さんが親切、おまけに、いつも空いている。という事で、良いところばかりだ。まあ、しょっちゅう行くと飽きると思うが、仕事が早めに終わったときは、一人で、ふらりと入って、ワインを飲みながら食事をしたい店だ。

あまり高くないスパークリングワインと指定して、さっぱり系のものを頼み、生ハム、アスパラガス、肉、魚とバランスよくチョイスをした。


そんなこんなで、今後は、一人でカジュアル使いするであろう。

時代の移り変わり

住居付近も、すっかり年末モードだ。まあ、中国は旧正月で祝うので、冬モード、といった方がよいかもしれないが。

12月18日は、大阪商工会主催のビジネス相談会(ZOOM使用)であった。2件面談を受ける前に、何時もお世話になっている年長者の方と、30分ほど近況交換したが、その折、「大学で教えている友人が、オンラインで講義する気力も、操作を憶える根気もないから、もう引退時だと言っていた。こうして、時代が変わるにつれ、登場する人物も、強制的に変わっていくことが分かった」という話を頂いた。

確かに、それは真理だなと思うと同時に、闘争心が湧いた。
情報発信をしない専門家は消えていく。時代の半歩先を行けないコンサルティング会社は価値を失う。それは、確かに真理だ。
今まで、35冊本を書き、メディアにもかなり出てきたが、それをやめた瞬間、過去の人になる。過去の人になりたくなかったら、情報発信を続けないといけない。
思えば、今年は共著の本を一冊出版し、講演会を6回開いただけと、怠けすぎだ。コロナ禍の特殊事例とはいえるが、それを言い訳にしてはいけない。という事で、早速、3か月で10回のオンライン講演会(1回は、日中投資促進機構主催だが)を決めたという次第。

思えば、約20年前。日本人の多くが、中国に法律はない(特に、華南地域は)という誤解を持っていた時、その誤解を解いてやろうと意気込んだ。つまり、法律を、地方通達も含めて分析して、行政機関の解釈の誤差を蓄積することで、法律と一定の法則があることを分析して、証明した。それに、ワクワクする様な面白さを感じていたし、これで救われる日系企業があるという、強いモチベーションがあった。
中国進出トレンドが変わると、自分の思う情報発信ができなくなると困ると考え、出版社を作った(それが、チェイス・ネクスト)。そんな感じで、モチベーションに突き動かされてきたが、年齢とともに、好奇心と変化についていこう(若しくは、変化を作ろう)という好奇心が薄れてくるのを感じる。これから先、一番の敵は自分の好奇心の衰えだ。負けないように、頑張らねば。

今後のオンライン講演会スケジュール(無料講演あり)

今年もあと一週間程度だ。大変な年だったが、何とか無事に年が越せる。ここにきて、疲れがどっと出ている感があるが、もう一息、頑張ろう。
という事で、オフィスに行く途中で、シェ・シバタのケーキを買って、部下にプレゼント。部下はよく知っており、「シバタだ!」と一様に喜び、そのあと、一人が、「ケーキだケーキだ」と歌いながら、ケーキを冷蔵庫にしまっていたのが微笑ましい。

さて、有料版ZOOMも日本事務所で購入し、操作にも慣れてきたようなので、オンライン講演もスケジュールを組んでみた。まずは、ビジネス講習会(これは、長期お休みのお詫びで、会員企業様だけでなく、全員、無料でご招待致します)。
そして、増値税の徹底解説(2時間x3回の講演に加え、ご質問に対するメール回答、ZOOM面談対応付き)を1月に開催します。その後のスケジュールは、以下、ご覧下さい。申し込み方法は、近日、告知致します。

■ ビジネス講習会(形式:オンラインセミナー)
通常は弊社コンサルティング会員様を対象とした講習会ですが、今回は全ての聴講者の方を無料招待させていただきます。

【日時】2021年1月27日(水)14:00~16:00(日本時間)、13:00~15:00(中国時間)
【講師】水野コンサルタンシーグループ代表 水野真澄
【形式】オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
【費用】無料
【申込方法】※今週中に申し込み方法を再度ご案内いたします。

プログラム:
1.中国の経済と日系企業動向(2020年の総括と2021年の展望)
(1)コロナ蔓延下の経済動向(中国、香港)
(2)今後の展望と日系企業の対応(経済動向、FTA、経済政策、往来制限などから見た、中国・香港・ASEANの機能と位置付け)

2.RCEP
(1)RCEP発効は、日本企業にどの様な恩恵を与えるか
(2)RCEPによる関税引き下げスケジュール
(3)関税免除のための原産地ルール
(4)RCEPがビジネスモデルに与える影響(関税撤廃後の一般貿易と加工貿易のコスト比較)

3.輸出管理法
(1)輸出管理法の位置付け
(2)規制内容と懸念点

4.日中往来(交流規制の経緯とファストトラック)
(1)ファストトラックによる入国管理
(2)中国の指導意見と各地でのヒアリングに基づく実施予測
(3)中国における日本からの渡航規制の経緯

5.外資企業に関係する実務運用の近況
(1)外商投資法施行の影響と実務レベルでの影響
~企業管理の変更、設立、持分譲渡、減資、撤退手続の現状(2020年以降の手続変更と現在の手続き)
(2)外資企業の管理・運営コスト引き下げに伴う登記実務の近況
~同一住所内の複数企業登記、区を跨ぐ移転、市内複数営業場所の設置

■ 中国増値税の制度と実務セミナー(オンラインセミナー)
増値税は、売買、サービス提供、金融行為など、全ての中国ビジネスに関係する重要な税金ですが、制度が複雑で理解が難しいことでも知られています。
今回、基礎編、応用編、実務Q&Aの3回に分けて、会計税務の初心者の方でも理解できるよう、ケーススタディも織り交ぜ、分かりやすく解説します。
また、増値税は1994年の施行後、2016年(旧営業税との統合)・2019年の大がかりな改定を経て、現在の制度となっていますが、これまでの制度変更のポイントを踏まえ、最新の状況を解説しますので、専門家の方にも役立つ内容となっています。
【日時】1回:2021年1月19日(火) 2回:1月20日(水) 3回:1月26日(火)
各回共通14:00~16:00(日本時間)、13:00~15:00(中国時間)
【講師】水野コンサルタンシーグループ代表 水野真澄
【形式】オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
【費用】有料
【申し込み方法】※年明け早々に詳細を再度ご案内いたします。
※受講特典として、受講者からのご質問に対し、メール、Zoom面談にて回答させていただきます。

■ 中国外貨管理セミナー(形式:オンラインセミナー)
水野真澄著「中国・外貨管理マニュアルQ&A」をテキストとして使用し、全三回(2時間×3)で中国外貨管理の制度と実務を解説いたします。セミナー開催時点の制度・政策をキャッチアップのうえ、最新の情報を提供させていただきます。
受講特典として、受講者からのご質問に対し、メール、Zoom面談にて回答させていただきます。
【日時】1回:2021年2月17日(水) 2回:2月24日(水) 3回:3月3日(水)
各回共通14:00~16:00(日本時間)、13:00~15:00(中国時間)
【講師】水野コンサルタンシーグループ代表 水野真澄
【形式】オンラインセミナー(Zoomウェビナー)
【費用】有料

■「中国個人所得税の制度と実務」および「中国企業所得税の制度と実務」出版記念講演会(共催:税理士法人山田&パートナーズ 形式:オンラインセミナー)
弊社代表水野真澄と税理士法人山田&パートナーズの共著出版を記念し(「中国個人所得税の制度と実務」2020年9月出版、「中国企業所得税の制度と実務」2021年出版予定)、来年3月中旬に講演会をオンライン形式にて開催いたします。ご期待ください。

■ 金融専門家との共同講演会(形式:オンラインセミナー)
日本のメガバンク、欧州系・アジア系外資系銀行、日本輸出入銀行(現・国際協力銀行)で約30年間、外為業務を中心に業務された甲良親弘氏をお迎えし、弊社代表水野真澄との共同講演会(2021年3月初旬)を開催いたします。
日中間のビジネスモデルを中心に、企業側から見た外貨管理のポイントと、銀行側から見た審査のポイントを織り交ぜながら解説します。

香港式火鍋を食べる(御品港式火鍋)

12月5日(土)の夜、星空広場の脇にある、御品港式火鍋で会食をした。寒くなってきたので、火鍋が食べたい。特に、香港火鍋が食べたい。ちなみに、僕は、四川料理は好きだが、重慶火鍋は、あまり好きではない。

香港火鍋のどこがおいしいかというと、おそらく、醤油ダレだろう(個人的見解)。一人HK$200程度あれば、食べて飲んで(飲むのは、ピッチャーで出てくるビール)満足できるのが良さだ。ただ、上海では、そういう店が見つかっていない(香港火鍋で安い店はあるのだろうか。ご存じの方は教えて下さい)。致し方なく、高級火鍋店に行く。

香港では、魚の皮の揚げたもの(炸鱼皮)をつまみにビールを飲んで、次に豆腐類をどっさり頼む(一番好きなのは、山根というボール状の油揚げだが、それを皮切りに、揚げ湯葉、高野豆腐など)。結構な頻度で、店員さんから、中国語が分からない外国人だと思われ、「みんな同じようなものだぞ」と止められるが、「当然知ってるさ!」と切り返す。次に、フィッシュボール類と、安めの牛肉を頼んで、最後に、出前一丁で〆、というのが、何時ものパターン。一方、この店は上品で、勝手が違う。
美味しいのは確かだが、お行儀よく食べなくてはいけない。

トコブシ(中国語で小鲍鱼)が、比較的安いので頼んだが、鍋に入れたら縮んで行方不明になったので失敗。次回は、もう少し、うまく茹でよう。そして、豚肉と野菜の盛り合わせだ。

これでおなかは膨れたが、手工麺というのが美味しそうだったので頼んだが、大正解。これは美味い。そんな感じで、大変満足して、食事を終える。
ちなみに、帰宅途中に見た看板。最近、すき焼きの宣伝をよく見かけるが、はやっているのだろうか。

工商銀行で銀行口座を作る

中国工商銀行の口座を開設した。12年前に中国銀行の口座を作り、不満がありながらも、それ一本で通してきた。
ところが、先日、中国銀行のシステムが一時的にダウンしたことが有り、折悪しく、仲間と一緒に飲んでいた。代表して電子マネー払いしようとしたが払えない。仲間も中国銀行の口座しか持っておらず、やはり払えない。泣く泣く、香港のクレジットカードで支払った結果、手数料と悪い交換レートのため、1500元の損を被った。腹立たしい事、この上ない。結果、複数口座を持つ必要性を感じた次第。

1.外国人の口座開設
昨今、世界的に、非居住者口座の管理が厳しくなっている。中国のの場合、過去には、パスポートを見せれば、外国人(居住者・非居住者問わず)でも簡単に口座を開けたが、2017年7月1日より、非居住者に対する銀行口座管理が厳格化した。
これは、「非居民金融账户涉税信息尽职调查管理办法、以下、14号公告」の影響だ。
14号公告は、非居住者の口座開設を直接的に禁止してはいないが、銀行の運用実務上、居留許可がない外国人は開設不可になっている。ここら辺の徹底は、銀行、更に、支店によって違ったが、2018年後半には、概ね、全ての銀行が、居住許可がない外国人には、口座開設をしなくなった。

2.今回の開設
14号公告は世界的なマネーロンダリング規制の一環なので、非居住者には、居住国の納税番号提示を要求している。
日本人の場合は、マイナンバーだ。とは言え、マイナンバー制度ができた時、僕は、既に香港居住者になっていたので、番号を持っていない。香港の納税はID番号に連動しているから、それを使ったらどうかと、香港IDカードを渡すが、銀行担当者は、「うーん(日本人だからなあ)」と考え込んでいる。「運転免許証はあるか?番号が分かれば、免許証の写真でも良い」といわれる。
そう聞くと、「適当だなあ」と思われるかもしれないが、そうではない。。
14号公告第18条に、「本弁法でいう証明資料とは、以下を指す。
(1)政府が発行する租税居住者身分証明、(2)政府が発行する個人の姓名を含み、かつ身分識別に常用する有効な身分証明」と規定されている。
つまり、マイナンバーが望ましいが、運転免許証でも、(2)の要件は満たすので、この点は、解釈の範囲内。
とは言え、運転免許証は、写真を含めて持参していない。なんだかんだで、納税番号無しで行けることになった。
これまた、「適当だなあ」と思われるかもしれないが、さにあらず。元々、14号は、タイトル通り、非居住者の口座開設に当たっての公告だ。
居住許可を取った外国人は、一応、居住者扱いなので、これを準用するかどうかは、これも解釈の範囲内。そんな過程で、OKになったということ。元となる法律を知らないと、テンでバラバラの対応に見えるが、根拠法を知っていると、解釈の範囲内で動いていることが良く分かる。ということで、いつも僕が言っている、「最低法律は知らなければいけない。その上で、実務運用のブレを確認しなくてはいけない。それも、可能な限り多地域。それを行って、初めて中国の制度を語れる」という話になる訳だ。

3.中国銀行との違い
中国銀行の場合は、パスポート番号だけでなく、居留許可情報も登録する。よって、居留許可期限までしか、自由な利用が認められず、これを超過すると、延長手続きが必要になる(それをしないと使用制限がかかる)。当然、日本帰国後(居留許可失効後)は、口座使用に支障が生じることになる。一方、工商銀行は、開設時に居留許可は確認するが、情報登録はしないので、パスポートが変わらない限りは、手続不要との事。そんなこんなを考えると、工商銀行の方が、外国人にとっては、使い勝手が良い。まあ、上海以外だと、どうかは分からないので、この点は、個別で確認頂きたい。また、中国の制度や実務管理は、目まぐるしく変わるので、「現時点では」という前提は付くが。
ともあれ、窓口対応も親切だったし、満足して手続終了した。

ビストロ321・ルベックで会食

2020年12月1日、Bistro321を訪問。昨年12月に、初めて訪問して以来の2回目。
インターネット情報によると、リヨンの2つ星シェフが、中国に移り住んで開いた店ということで、味の評価は極めて高い。更に、料理の値付けは良心的なので、ワインの注文を押さえれば、(味を考えると)リーゾナブルな価格で食事ができる。ワインの価格設定は高いので、2本以上飲むと、ちょっと、痛い金額になる。1本でやめておくのがポイントだ。

生牡蠣と、雲丹のパテ。これは、看板料理のひとつで、前回も食べた。濃厚な味わいで美味しい。

そして、これだけは絶対に食べたいという、黒トリュフのチーズマカロニ。そして、エスカルゴ。

品数は少ないが、量が多いので、二人でこれだけ食べると、十分満腹になる。なんなら、生牡蠣とマカロニだけでも良いくらいだ。ということで、一年前を懐かしく思い出し、久々に来れたことを嬉しく思った。
因みに、インターネットで見てみると、味に付いては概ね絶賛ながら、サービスについては賛否あるようだ。自分の感覚としては、昨年のサービスはいまひとつの感は有ったが、今回は、プロフェッショナルな感じがした。人の違いか、レベルの向上か。その点は、不明。

デリバリーで夕食を済ます

これは、何時の事だか、忘れてしまったんですが・・・
早めに仕事が終わったので、デリバリーを取って、夕食にする事とした。特に、辛子鶏が食べたい。アプリを眺め、何処から取るかを考える。四川料理屋で頼むのが順当だが、海老料理が美味しそうだったので、蘇浙匯に決定。

蘇浙匯は、なかなか気が利いた店だが、如何せん、上海周りの料理の店で、ここで辛子鶏を頼むのは、選択ミスだった。水晶虾仁は美味いが、辛子鶏はダメ。

どうにも我慢ができず、仙霞路の四川料理屋で注文しなおし、四川らしい料理が食べられた。まあ、こんな感じの平和な生活です。

日中間のビジネストラック(ファストトラック)

2020年11月30日から、日中のビジネストラック(中国では、快捷通道)開始というのは、結構大きく報道された。日本の外務省も情報を公開している。こちらを参照下さい。

この程度の情報は、楽に取れるのだが、「中国で宿泊するのは、どの様なホテルなのか」、「どの程度の行動が認められるのか」は、何処にも書かれておらず、全く分からない。そのため、上海・蘇州・広州等の関連政府機関(外事弁公室、商務主管部門)や、日本のビザ発行センターに確認した。
12月1~2日と、制度開始直後のヒアリングだけに、何処に聞いても、まだ、政策が下りてきていないと、確たる回答が得られない中、蘇州の政府機関から「快捷通道実施環境管理の10の衛生学指導意見」を見せてもらった。概要は、以下の通りだ。
① 中国入国後、PCR検査(日本出国前にはPCR・抗体の二種検査だが、入国後はPCRのみ)を行った上で、48時間の集中隔離。検査結果が陰性であり、且つ、同一便全員が陰性の場合、会社で業務が認められる。
② 会社と隔離場所の往復は、会社は専用車・専用運転手の手配が必要(運転手の交代は認められず、同一人員であること⇒ヒアリングでは、運転手も隔離対象との発言)。
③ 会社内には、「専用通路、専用エレベーター、専用執務場所(つまり、他の社員と接触しない環境)」の準備が必要で、他の社員との接触は不可。
④ 会社は、専用ホテルの準備が必要であるが、そのホテルは、一般宿泊客と接触しない環境(専用通路・エレベーター等)を備えてなければいけない。他の部屋に行ってはいけない。つまり、僕が、上海での集中隔離の時に宿泊したようなイメージか。
⑤ 会社は、オフィス付近に隔離者専用場所を設営し、そこで食事する。若しくは、デリバリーを取る。食事中の他人との接触と会話は禁止。
この通りに運営された場合、結局、イメージは、隔離場所と執務場所の往復であり、会社内でも他人との接触ができない事になる。ヒアリングしている過程で、政府側は、独立した不動産を持っている工場・宿舎をイメージしている事が分かった。少なくとも、共用ビルにオフィスが入っている会社は、この制度の適用は無理だ。
そうなると、TV会議が発達した昨今、わざわざ行く価値が有るのは、サンプル商品などの検査を、その場でやるような技術者の方というイメージであろうか。

ビジネストラックというと、短期訪問に際しての隔離免除というイメージを持たれるが、日本の外務省のHPでも、「隔離期間中(日本の場合は、自宅待機要請期間中)に、一定範囲の活動を認める制度」と記載しており、飽くまでも、隔離の延長線上の制度、というのが、日中双方の政府機関の立ち位置だ。
そうなると、特に、病気を抑え込んでいる自信がある中国は、この姿勢を崩したくないのは確実で、積極的ではないのがうかがえる。つまり、「来たいなら、制度に基づき、しっかり隔離されろ」というのが立ち位置と思われ、人員の往来には、まだ時間がかかるなあという印象。

因みに、その2日後(12月4日)に、広州市外事弁公室・広州市黄埔区外事弁公室に状況確認した時は、もう少し、具体的な話が聞けた。それは、「 広州市は、既に、ビジネストラック(快捷通道)作業指南・案を作成したが、外部公開していない」という点、「ビジネストラック制度の招聘状は、(外事弁公室ではなく)商務局が発行する。発行されるのはKJビザ(快捷の略と思われる)。ただ、この申請は、重要プロジェクトが前提で、緊迫した状況に限定されるので、非常にハードルは高い」という点。また、「防疫管理部門が、今後、条件を満たすアパート・ホテルなどのリストを作成する可能性がある(現時点ではリストは無い)」という点だ。
何れにしても、日中間のビジネストラックは、ハードルが高く、適用は、極めて難しい。バラ色の想定は描けないのが、現時点での状況だ。

永嘉路570号のスペイン料理

暫く、なかなかブログを更新できていませんでした。これから、通常モードに戻します。
ということで、これは、2週間ほど前のことですが・・・
地下鉄1号線の衡山路駅の付近、永嘉路570号のスペイン料理(Brownstone Tapas& Bar)を食べに行った。アプリで探した初めての店。

2006~2008年に、この付近に住んでいた。独立開業する前(丸紅の最後の2年)なので、いろいろ切ない思い出もある場所だが、定期的に、行ってしまう。

まずは、スパークリングワインを飲む。人気店の様で、店は満席。料理が、続々と出てくるので、テーブルスペースが全くない。もう少し、食事の進捗を見ながら出せばいいのにと思うのだが、(店を出る時知ったが)座席待ちの客も多いので、早くさばきたいのであろう。店員さんは、それなりに親切だが、大学祭の出店で、学生が一生懸命サービスしている感じで、まあ、大きな心でとらえれば没問題という感じ。

料理は、すごく美味しい訳ではないが、まずまずだ。海鮮パエリアは良かった。そして、価格は良心的。これが人気の秘訣だろう。あと、この付近の街並みは風情があるので、夫婦、若者(若手社員で、自分の金で食事ができるようになってきた層)の集い、デートには向いている気がする。

パエリアで満腹。まずまず、満足して付近を散歩した。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ