昨日の中国における入国規制の件(家族に対するビザ発給制限)の続報です。
当社で、上海市浦東区の外事弁公室に確認、また、頂いた情報では、「上海市浦東新区では、先週から、家族に対する招聘状を発行しなくなった。広州市に関しては、特定の区(南沙区)は家族に対する招聘状を制限しだしたが、他の区は、今のところ問題ない」という状況との事です。
つまり、東京のビザ発給センターは、申請が有れば受理するという方針で、従来と変わりないのですが、地域によって、家族に対しての招聘状発行を停止しだしているようです(招聘状の発行レベルでの管理)。個人的な推測では、この流れが、全体的なものになっていく可能性が高いと思われるため、引き続き、受け入れが認められている地域の方は、申請するのであれば、一刻も早く動いた方がよいといえます。
中国入国規制(その2)
これも、弊社会報です。これは、規制強化と言えるのか、運用の明確化と言えるかは不明。一部、家族の渡航が不可になると報道されていますが、駐日中国ビザ申請センターのヒアリングでは、その様な事実は無く、ビザ申請を受理するという事です。
駐日中国ビザ申請センターより、2020年11月2日からの、ビザ発給に関する発表が有りました。ただ、発表内容からは、管理状況の変更が読み取りにくいため、弊社より、同センターに確認しました。その結果を踏まえて、下記します。
<2020年11月2日からのビザ申請条件>
1.既に渡航先の省人民政府外事弁公室、或いは、商務庁等より発行された招聘状を取得済みで、経済・貿易・科学技術関連事業に従事する申請者。
2.既に「外国人工作許可通知」、及び、赴任先の省人民政府外事弁公室、或いは、商務庁等より発行された招聘状を取得済みで、渡航先で就労する申請者。
3.重体や重病の直系親族の看病(父母、配偶者、子女、祖父母、孫)、或いは、直系親族の葬儀参加の場合、病院の入院証明書、或いは、死亡証明書、親族関係書類(出生証明書、結婚証明書、戸籍謄本、公安局の親族証明書、親族関係公証書など)のコピー。及び、国内の親族からの招聘状と招聘者の身分証明書コピーを提出する必要がある。
4 C乗務査証の申請者。
この発表で分からないのは、「有効期限内の居留許可を保有している場合、ビザ取得が必要となるのか否か」という点ですが、引き続き、不要(有効期限内の居留許可に基づき入国できる)との事でした。
よって、変更点は、有効期限が切れた居留許可保有者が、ビザを申請する際に、省人民政府外事弁公室、或いは、商務庁等の招聘状が必要な点が明記された点です(経緯は、下記ご参照下さい)。
また、家族の渡航が認められなくなったという報道が、一部でありますが、東京ビザ申請センターに確認した結果、その様な事実は無く、家族の渡航も可能との回答でした。
<東京ビザ申請センターでの確認結果>
① 2020年11月2日の発表に記載された、ビザ受理範囲に関して、日本人のⅯビザ・Zビザの申請手続に大きな変更は無い。招聘状が有れば、受理する。
② Ⅿビザ・Zビザを申請する場合、家族の渡航も認める。ビザ申請の注意点は、以下の通りである。
1) Ⅿビザ申請
省外事弁公室、或いは商務庁等が発行した招聘状が必要。家族の渡航が必要な場合、招聘状に帯同家族の氏名を明記する。
2)Zビザ申請
外国人就業許可通知書(中文:外国人工作許可通知書)、及び省外事弁公室、或いは商務庁等が発行した招聘状を提出する。
家族の渡航が必要な場合、招聘状と就業許可通知書には、帯同家族の氏名を記載すれば、受理する。
③ 居留許可証の期限が切れているが、中国訪問の目的が変わらない場合、期限切れの居留許可証、及び招聘状を提出すれば、ビザ申請を受理する。
<渡航規制の経緯>
① 2020年3月28日より
訪中ビザ、及び、居留許可を保有する外国人の入境を一時的に停止。また、15日以内の、日本人の中国滞在に関するビザ免除措置は、2020年3月31日正午から暫定停止。
但し、日本人が経済貿易、科学技術等の緊急需要がある場合、及び緊急の人道的な特別事情がある場合には、駐日中国大使館にビザ申請が認められる。
② 2020年8月22日より(規制緩和)
1)有効な居留許可を保有する場合、ビザを取得すれば、入国が可能となった。
2)居留許可期限が切れている場合は、招聘状を取得した上で、ビザを申請・取得すれば、入国が認められる。
③ 2020年9月28日より(規制緩和)
1)期限内の居留許可を保持する場合、ビザは不要となり、居留許可に基づいて入国可能となった。
2)居留許可の期限が切れている場合は、居留許可、及び、関連書類に基づき(招聘状の要否は明記されず)、ビザを申請・取得すれば、入国可能。
④ 2020年11月2日より
1)期限内の居留許可を保持する場合、ビザは不要。居留許可に基づいて入国可能(変更なし)。
2)居留許可の期限が切れている場合は、省人民政府外事弁公室、或いは、商務庁等の招聘状を取得する必要がある。その後、ビザを申請・取得すれば、入国可能(条件の明確化。若しくは、規制強化)
中国本土・香港の入国規制強化(その1)
先週に出した会報を貼り付けます。
<会報>
中国本土と香港の双方で、入国管理が強化されています。中国では、中国本土に渡航する場合、搭乗の2日前以内発行された、「PCR検査、及び、血清IgM抗体検査(新型コロナウイルス抗体検査)の陰性証明」が必要になるというもの。対応の指定病院は、URLご参照下さい。
また、香港は、中国本土・マカオ・台湾からの入国の場合を除き、ホテル隔離強制(自宅隔離が不可に)というものです。
新型コロナウイルスの世界的な感染者数増加を受けて、中国本土および香港入境に際しての防疫措置強化が公示されました(ビザ取得手続に関連するものではありません)。
なお、中国本土の措置は11月8日に、香港の措置は11月13日から運用が開始されますので、渡航予定がある皆様はご注意ください。
中国・香港の規制強化措置を、中国大使館・香港政府の発表を抜粋する形で、以下の通り記載しますが、詳細は元となるURLを記載しておりますので、こちらをご参照下さい。
尚、制度開始直後のため不透明な点も少なくありません。ご質問は、中国大使館などに直接お問い合わせください。
1.中国本土の防疫措置強化
2020年11月8日より、日本から中国本土へ渡航する旅客に対し、搭乗の2日前以内発行(検体採取日から起算。例:フライトが11月8日の場合、6日、7日、8日に検体採取した陰性証明が認められる)のPCR検査および血清IgM抗体検査(新型コロナウイルス抗体検査)の陰性証明の提示が要求されます。
(1)日本から直行便で中国本土へ渡航する場合
空港チェックインの際に、PCR検査および血清IgM抗体検査の陰性証明の原本とコピーの提示が要求されています。
※健康状況証明書の申請・提示は不要です。健康状況証明書はこちらからダウンロードできます。
http://www.china-embassy.or.jp/chn/lsfws/lstx/P020200818511761014904.pdf
尚、日本での検査機関リストは、駐日本中国大使館の公示をご参照下さい。
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/t1828630.htm
(2)日本から第三国(地域)経由・乗継で中国本土へ渡航する場合
日本と経由・乗継国における、2回のPCR検査および血清IgM抗体検査が要求されます。
外国籍の旅客は、陰性証明取得後に、パスポート(顔写真のあるページ)、陰性証明、署名済の健康状況声明書のスキャンを、指定メールアドレスおよび経由・乗継国の中国大使館(総領事館)へメールで送付します。
書類のチェックが完了した後、健康状況声明書がメールで返信されるので、これをプリントアウトして空港へ持参します。
本措置の詳細については、下記の中華人民共和国駐日本大使館の公示を必ずご確認ください。
また、本件に関するご質問は、駐日中国大使館・総領事館に直接お問い合わせいただきますようお願いします。
公示本文
(日本語)http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/t1828630.htm
(中国語)http://www.china-embassy.or.jp/chn/sgxxs/t1828624.htm
関連Q&A
(日本語)http://www.china-embassy.or.jp/jpn/lsfu/t1828632.htm
(中国語)http://www.china-embassy.or.jp/chn/sgxxs/t1828626.htm
2.香港の防疫措置強化(ホテル予約確認書の提出義務化)
11月13日以降、搭乗日または搭乗14日前の期間に、中国本土・マカオ・台湾以外(ただしハイリスク地域は含まない)に滞在歴がある場合、香港のホテル予約確認書(中国語または 英語)を、搭乗手続前に航空会社へ提出することが要求されます。
またその予約期間は、香港への到着日から起算して14日間以上とされています。
つまり、中国本土・マカオ・台湾以外の地域からの香港入境は、自宅隔離が不可となり、ホテル隔離が強制されます。
なお、資料の提出の拒否や虚偽または誤解を招く情報を提供した場合は、最大で、1万香港ドルの罰金および6か月間の禁錮の罰則が適用されるので注意が必要です。
本措置の詳細については、下記の香港政府のプレスリリースを必ずご確認ください。また、本件に関するご質問は、香港政府に直接お問い合わせいただきますようお願いします。
香港政府のプレスリリース
https://www.info.gov.hk/gia/general/202011/03/P2020110300613.htm?fontSize
在香港日本国総領事館
https://www.hk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/corona_2020_72.html
久々に真木乃で会食(上海)
隔離明けの翌日、馴染みの真木乃に行った。本当は、隔離直後に行くはずだったが、隔離明けの日程が良く分からず、(自分の理解が、6日⇒7日⇒6日と動いたので)、こうなった。ともあれ、久々の訪問が嬉しい。
料理はいつものお任せで、日本酒は、スーパーで「上喜元」を購入して持ち込んだ。筋子と漬けマグロが、大変美味しい(写真での見てくれは良くないが、本当に良い味だ)。
イチジクの揚げ物(面白い)に、松茸のお吸い物(出汁が聞いており大変美味しい)。
魚料理に、最後は、鯛の鍋。最後に写っているのは、ローストビーフ。久々に堪能。昨今、香港でも上海でも、美味しい日本料理の高価格化が進んでいる。香港は、料理だけで一人3~4万円が当たり前になっている。完全に、羽振りのよい中国人(香港人)客にターゲットを絞った価格設定だが、真木乃のように、高価格化に走らず、美味しい食事を提供してくれる店は貴重で有難い。
上海隔離・14日目(自宅隔離7日目)隔離終了
今日の15時で隔離は終了だ。さすがに、嬉しさがこみ上げる。
香港と上海で隔離されたので、41日間のうちに28日間の隔離だ。チケットの都合(日本・上海のチケットがなかなか取れない)もあるし、香港でやるべきことも、少なからずあった。この様なスケジュールにするのは必然であったが、分かってはいても、辛いものは辛い。それも、あと数時間だ。
朝10時に、定例の検温。担当者が、「今日の15時で終わるから、その時にまた来るね!」と、にこやかに言ってくれる。隔離期間のラスト食は、納豆ご飯だ。最後は、「如何にも日本人」という食事に落ち着いた。
そして、15時ピッタリに同じ担当者が来て、修了証明書を渡してくれる。「今から、どこに行っても良いからね!ドアのこれ(機能が、いまひとつよく分からない)も、外しに来るから」と言って、手を振りながら去っていった。終了だ!
早速外出。付近のルイビトンビルに行って、贈呈品と日本酒を購入。隔離のせいで、体力が弱っている。数分歩くと、足が痛い。ただ、平和な上海の街なみが印象に残る。感染者が出ていないので、みんな穏やかだ。マスク率は5割程度。オープンカフェで、みんな優雅にコーヒーを飲んでいる。
オフィス到着は17時過ぎ。終業時間過ぎだが、残っている社員と久々に会い、懐かしさがこみ上げた。留守中、良く、会社を守ってくれた。感謝の気持ちがしきり。
そして、会食は、花園飯店の鉄板焼き。1年振りだ。ホテルに入る際に、健康码(健康状況コード)の提示が必要だったが、これは、まだ設定していない。どうしようかと、担当者に相談したら、代わりに設定してくれた。アリペイを使っての設定。ウィチャットとアリペイを使わないと、今の中国では生きてゆけない。
鉄板焼きカウンターは、まずまずの客の入り。右隣の中国人カップルが、すさまじく大きなアワビや、フォアグラを頼んでいて、羽振りの良さを見せつけられる。こちらは、下から2番目のコースだ。ちょっと羨ましい。まあ、日本料理屋で、日本人が、地元の人に羽振りの良さを見せつけられるというのは、今の上海、香港でよくある光景だ。
ともあれ、そんな事より(とはいえ、あのアワビは羨ましいが)、解放された嬉しさがこみ上げる。苦しい時間だったが、良い経験だった。そして、通常の生活が、これから始まる。
上海隔離・13日目(自宅隔離6日目)
ここ数日、夜の睡眠3時間程度(ベッドに横たわってはいるが、寝れない)、昼寝30分程度という状況だったが、この日はしっかりと眠れた。朝、目が覚めると体が楽だ。それ以上に、メンタルが楽だ。隔離も、あと1日で終わり。もうすぐゴールを迎える。それで、ストレスが、無くなったのであろう。
9月~11月の期間は、日本で今後を思い、香港で隔離され、そして、上海に移動して、また隔離を経験した。その間、自分のメンタルに向き合う時間が、十分に有った。
法律・道徳に反せず、他人を傷つけないのであれば、どんな経験でも貴重なもの。そして、どんなに辛い経験でも、打ち勝ってみれば良い思い出になる。だから、何の経験もないよりは、有った方が、ずっと良い。これが、この年齢になって、僕が思っていること。今回の経験も、必ず、将来、役に立つだろう。
隔離期間中は、カロリーセーブのために、デリバリーを取るのはやめようと思っていたが、誘惑に負けて、前日、急に食べたくなったワンタンメンを頼む。香港風が食べたかったが、残念ながら、上海風ワンタンメン。結果は、外れで、美味しくない。それでも、久々の外の食事は、嬉しかった。
夜は麻婆豆腐と魚香茄子を頼むが、これは、美味しかった。やはり、四川料理は、中国本土で食べるに限る。深さと痺れが違う。
因みに、隔離期間中は、ドアに、こんな張り紙がしてある。「現在、隔離中なので、宅配便もデリバリーも、ドアを開けないように」という表示だ。とは言え、デリバリーは、全く気にしていない様だ。
上海隔離・12日目(自宅隔離5日目)
解放まで48時間を切ったが、このタイミングで辛さが来た。隔離期間も14日間となると、それなりに長丁場なので(場所によっては、もっと長いが)、波が出てくる。3日目から辛くなったという方もいれば、最後の1日が辛かったという方もいる。僕は、香港の時は、折り返し地点が辛かったが、今回は、このタイミングで、圧迫感と無気力感が襲ってきた。
とは言え、解放は、目と鼻の先だ。
因みに、日課となっている、朝の検温(毎日、10時と16時の2回)の後に、チャイムが鳴る。何かと思えば、PCR検査。これは、想定していなかった。中国関連では4回目だ。搭乗前(1)、到着時の空港(2)、集中隔離解放2日前(3)、隔離終了2日前(4)という感じ。次のステージに進むために、毎回必要となるというのは、ロールプレイングゲームの様だ。
香港(2回)も入れれば、40日間で、6回のPCR検査。随分やったが、後年、良い思い出話となろう。
この日の昼食は、冷凍カレーうどん。香港風のワンタンメンが食べたかったが、致し方ない。梅干しを入れたのがアクセント。
今日、部下とチャットしていると、知人(日本人)が南京で隔離されたが、食事が美味しくて1Kg太った、と言っていた。本当か?若しくは、よほどの強者か!?と思い、別の方に聞くと、「南京で隔離された後輩は、食事は美味しかったが、太りそうなので3日目から残すようにしたと言っていた」という類似の回答。南京での隔離は辛そうなイメージだったが、実は、穴場か!酒・食事のデリバリーは、やはりダメだったようだが。
因みに、上海の集中隔離場から解放される時、中国人女性が、携帯を係員に見せながら、「他の場所では、皆こんなに美味しいものを食べてるのに、ここの食事はひどい!肉ばっかり食べさせられて、毎日辛かった」と笑顔だが文句を言っていた。その後、目で同意を求められたが、自分は、ほぼ、持参食を食べていたので殆ど食べておらず、笑顔で受け流す。
集中隔離のホテルは、比較的清潔だったのは良かったが、暗い(閉塞感がある)、食事が悪いということで、外れホテルだったようだ。とは言え、今後、隔離を控えている方にとっては、僕の環境を覚悟すれば、ほぼ耐えられそうだ。それが分かったのは収穫。ともあれ、食料、カイロ、バスタオル(枕に巻く)など、備えあれば憂いなし。
蛇足ながら、中国人の友人とチャットしていると、「知人が、隔離中に酒が飲みたくなり、デリバリーで、ソフトドリンクと酒を頼み、その上で、ソフトドリンクは捨てて、酒を中に入れて届けてもらったとうだ。でも、外国人には無理だろうなあ」というので、「いや、アル中じゃないから、そこまでして飲みたくないし」と答えておいた。
酒を飲むことが禁止されている訳ではないので(係員の手を煩わすな、という趣旨なので)、法律違反ではなかろうが、その努力には敬服する。であれば、飛行機搭乗前にウィスキーを買って、預入のスーツケースに入れれば良さそうなものだが・・・
上海隔離・11日目(自宅隔離4日目)
上海隔離11日目。自宅隔離に移ってから、ハードシップは下がったが、それでもストレスは有るようで、眠れない。不思議なことに、辛い環境であった、集中隔離期間中の方が、安眠できていた。これは、自分でも不思議だ。
不眠のために偏頭痛。バファリンを飲みながら仕事となった。隔離期間中は、酒を抜こうと思っていたが、ストレスが溜まるのも良くないので、解消のために酒を飲むことにする。部屋の中には、350mlのビールが6缶。日本酒は4合。デリバリーを取る事はできるが、これ以上買い足すつもりは全くないので、最大に飲んでもこの範囲。ただ、そこまで、飲まなさそうだ。
そして、夕食。2種類(にらと豚肉&海老)の水餃子だけ。ビールは一缶。日本酒は山梨の七賢。結構、有名なので、名前は知っていたが、飲むのは初めて。暫く、酒を飲んでいないので(自宅隔離に移ってから、一缶だけビールは飲んだが)、二合で、あっさり酔いが回り、飲むのを止める。
集中隔離中は、自分の感情を閉じ込めていたので、出たい、という気持ちは少なかったが、環境が良くなってからの方が、ふと、外に出たくなる。あと、数日の我慢だ。
上海隔離・10日目(自宅隔離3日目)
上海での隔離も10日目。香港での隔離の時と、随分、メンタルの動きは違う。香港の時は、折り返し地点が、一番辛かった。また、隔離期間中、全く政府機関からの連絡が無いので(隔離最終日に、やっと、深夜0時に隔離期間は終了するというSMSが有った)、忘れられているのではないかという不安が有った。
上海では、一週間(7日)経過後に、環境が変わるという変化が有った事。最初の環境が、非常につらかったので、何も考えないようにしたこと(あと何日だ。隔離が明けたらどうしようなどの、希望、願望も、一切考えないようにした)から、却って、香港で感じたような辛さがないまま来ている。感情を殺した成果か。ただ、快適な自宅隔離になった後の方が、ふと、外に出たくなり、辛さ(というか、窮屈感)を感じることが有る。こうした感情の動きは、面白いものだと思う。9月27日以来、41日間で28日間隔離されるという特殊な状況を経験したが、これは、自分のメンタルに向かい合う時間でもあった。これが役に立つ日も来よう。
比較的重要なことを、1点書き漏れていた。7日(集中隔離)+7日(自宅隔離)の申請を、何時、どうやってやるかという点。
上海では、原則14日間ホテル隔離だが、条件を満たす住居であれば、7日+7日を申請できる。
集中隔離に入るステップだが、空港から、バスでホテルに到着したら、まず、全員一室に誘導され、書類を書かされる。曖昧な記憶では、4枚程度。しっかり書くのは、1枚目だけで、あとは、署名が主(ホテル代を、ちゃんと払いますなど)。1枚目の記載内容は、氏名、パスポート番号、電話番号、到着便と座席番号、国内住所、国内の連絡人1名の氏名電話番号程度(これは、スマホでのインプットを含めれば、隔離期間中に4~5回書かされるので、1枚の紙に用意して、すぐ見れるようにしておくと便利)。
その2枚目に、7日+7日を申請しますか?という質問があるので、それに印を付けて、署名すれば申請終わり。ただ、受理されたかどうかの連絡がなく、移動の前夜(僕の場合は、夜7時)に、やっと分かるのは、改善して欲しいところ。まあ、移動の前々日にPCR検査をやるので、その陰性結果を確認しないと、移動許可は出せない。よって、それ以前に通知できないというのは、理に適っている。ただ、「陰性判定を前提に、自宅隔離場所への移動を受理する」程度の内容でも、先に教えてくれないと、居住場所が要件を満たしていないのではないかなど、不安な想像が頭をよぎるので、精神衛生上良くない。
なお、隔離は時間単位の様で、自分は、ホテルに到着して、書類を書き終わったのが10月23日の15時なので、終了は11月6日の15時となるようだ。何はともあれ、解放まで、あと3.5日。ひと頑張りだ。
上海隔離・9日目(自宅隔離2日目)
今朝体重計に乗ったら、体重が2Kg減っていた。まさに、隔離ダイエットだ。5年ほど前に、59Kgまで体重を落とし(8Kg程度減らした)、それを維持していたが、去年9月頃から体重が増え、63Kg程度で張り付いていた。日本でコロナ籠りをしていた時は、運動と言っても、近所の散歩程度で、全く減らない。何とかせねばと思っていたが、集中隔離で、労せずして(?)、61Kgまで減らせた。あと、1Kg減らそう。
酒を飲まなければ、体重が落ちるのは分かっているが、なかなか、そうもいかない。上海到着後、9日間酒を抜いたので、それが、体重減につながっている。いっそ、隔離期間中は禁酒にしようかと思ったが、ふと、飲みたくなり、夕食時にビールを一缶(350ml)飲んだ。ただ、久々で、あまり美味しいとも思わず、これで終わり。
尚、自宅隔離中も、毎日2回防護服の担当者が来て、体温を計る。比較的、愛想が良く、孤独を紛らわすには、来てくれた方が有難い。そして、ゴミは、やはり、この危険物袋で出す。この対応(検温・ごみ捨てなど)ができていないマンションだと、自宅隔離が受理されない。
因みに、ゴミは、1日1回朝8時までにドアの外に出すと、専門の担当者が持っていってくれるらしい。ゴミ捨て場(まだ、何処にあるか分からない)まで行かなくてよいので楽ではあるが、近所の方に確実に見られる。感染性廃棄物と記載されているごみ袋が、ドアの前にあると、「危ない奴が越して来たぜ」と思われそうで、捨てて良いやら、ちと躊躇する。