ATMにカードが吸い込まれる

9月16日の事(広州)。宴席前に現金を引き下ろそうと、ホテルロビーのATMを使うが、現金は出てきたがカードが出てこない。最終的に、「カードは銀行が預かった」と表示されて終わりになる。慌ててATMに表示されていたホットラインに電話を掛けると「カード番号を教えて下さい」と言われる。

「カード吸い込まれたから電話かけてる訳で、今はわからない」というと、「でも、番号がわからないと手続が開始できません」と切り返される。やむなく、あれこれ電話をかけて番号を調べ、再度電話。なんだかんだの質問を受けると、「登記はしたので、5営業日以内に連絡します」といわれてそれで終わり。それではもう香港だ。

結局、香港で手続取った方が早いと思い、HSBCに電話をかけ、カードのキャンセルと再発行の手続を取る。カードは4営業日で届くらしいので、広州の銀行がATMからカードを引っ張り出すよりよほど早い。以前、台湾で同様の事があったが、その時は電話を掛けたら1時間以内で現場に来てくれ、カードを救出してくれた。こういうことを考えると、中国本土のサービスはまだまだだ。

しかし、日本に暮らしていると、カードが出てこないとか、(よしんばカードが吸い込まれたとしても)取り出せないという事態は、まず考えられない。そのため、海外旅行に行く時も、「日本のカードでも海外で現金が引き出せるので、現金携帯は不要であろう」と考えがちだ。ただ、海外では、この様な事態が起こりうる。万が一の事態を想定し、十分な備えをする事が、海外に行く際(特に、途上国)のリスク管理と言えるだろう。

こんな感じで、細かいトラブルが二つあったが、こういう時は、得てして仕事は順調で(いつも同じ)、人生、不思議な感じでバランスがとれているものだ、と思う。