拠点を増やし講演会を続けるのは・・・

これは香港のキャセイラウンジの写真。数日前の写真なのだが、載せる機会が無かったので。
取ってつけた感有り恐縮ですが・・・
キャセイラウンジ ラウンジ牛肉 ラウンジ豆腐
上海一週間の滞在で、数名の方から「何故、人員・拠点を増やすのか」、「何故、講演会・書籍の出版をこれだけ続けるのか」という質問を頂いた。
人材に付いていえば、突発的な状況が有っても、クライアント様に対するサービスに支障をきたさないため、という事になる。
ありがたい事に、僕の会社は人材の定着率がよく、あまり人が辞めない。これは、会社にとって一番の財産だ。ただ、出産休暇等をはじめとする、色々な状況が考慮し得る。
今日採用すればその日から働けるという仕事ではないため、人材は多めに抱えて教育をしていく、という準備が必要となる。

拠点に付いては、基本形(独立起業した時)は香港・上海・広州だった。ここには、僕に付いてきてくれた部下がいたため。
日本を開設したのは、クライアント企業様が100%日本企業であるための本社対応。上海・深センに財務公司(営業許可取得には、有資格者の採用などの条件が有る)を作ったのは、会計・税務サービスを強化していきたいと、以前から思っていた為。ベトナムは、リスク分散の意味での中国プラスワンは必須という立場を取っている以上、クライアント企業様のASEAN進出を一気通貫で対応できる体制を作る必要を感じたためだ。
勿論、ASEAN展開に関しては、僕自身の興味も有ったのだが。

こんな感じで、拠点・人員が増えていった。
独立した頃は、「会社が軌道に乗れば楽になる」と思っていた。ところが、組織が充実するにつれて、プレッシャーがどんどん強くなってくる。黙っていても、億円単位の経費が必要になる訳だから当たり前の事かもしれない。月に1~2度は夜中にプレッシャーで目が醒めて、眠れないまま震えてそれに耐えている。
ただ、自分が信じた結果の選択だから、その責任は全うすべき。プレッシャーを感じない経営者は(おそらく)いない。
これは経営者の宿命という事か。

講演会・書籍・連載に付いては、コンサルティングという業種にとって、それが一番の営業だからである。
コンサルティングというのは、飛び込み営業が成立しない業種、というのが僕の持論。では、どうするかと言えば、講演し執筆し、その内容に賛同頂く事でビジネスを獲得していくしかない。だから、体が辛くても、年間70~80回の講演会をしていく。
また、講演・執筆の内容に出し惜しみはしないし、講演の聴講は同業者(コンサルタント・弁護士・会計士等)も歓迎している。
1冊の本を書くために、自分の知識を出し切ったとしても、書き終わった時には、知識が1.5倍になっている。そして、読者からのフィードバックで、更に知識・経験が上がっていく。だから、その段階で持っている知識は、出し惜しみする必要がないし、しない方がよい。
コンサルタントという職業・組織は、知名度を上げる事、講演・著作内容を評価して頂ける方を増やす事が、自分を守る一番の方法だ。以前(特に、商社時代)は、目立ちたがりであるがゆえと思われていた様なふしもあるが!?(冗談)
ともあれ、こう考えるがゆえに、地道な手段ではあっても、こつこつとそれを繰り返している訳だ。
人それぞれのやり方があると思うが、最近、自分に言い聞かせているのは成功に近道無し、という事。努力が少しづつ実を結んでいくのだと思っている。

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