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今日から廈門・福州

今日から4日間の福建省。
福州1泊・廈門2泊。

廈門は初めての社員旅行だ。
社員が4か所(日本、上海、広州、香港)に散らばっていて、お互い顔を見た事がない、という部下たちがいるので企画した社員旅行。
公式行事は金曜の夕食だけで、あとは自由行動というゆるいスケジュールなので、海鮮を食べてのんびり過ごそう。

という事で、また、福建省から交信します。

コットンクラブで打合せ

日本の最終日、高田馬場で打合せがあったので、カフェコットンクラブで昼食を取りながらという事になった。

ここは、僕が大学1年の時に開店した店で、当時の早稲田には不似合いなおしゃれな店であった。
最近では、高田馬場にも洒落た店が増えてきたが。

大学時代の僕は、いつもさえない格好をしていたので(合気道に明け暮れる、男ばかりの生活だった)、1~2回しか行った事はなかった。
最初に、僕に輪をかけて服装に気を使わない合気道の先輩と、男二人で行った時は、完全に浮いていて、さすがに居心地がわるかった。

頻繁に行くようになったのは、中国研修から帰って、早稲田に住むようになってから(26~30才の頃)。
会社の後輩、近所に住んでいた大学時代の親友と、月に何度も来たものだ。

当時は地下のバーだけだったのが、1F、2Fにレストランができ規模拡大。
僕は15年ぶりくらいの訪問になる。

2Fのテラス席でパスタを食べる。
あと、当時好きだったフローズンストロベリーダイキリも頼んでみる。
当時は、花は添えられておらず、男が飲んでもそれほど恥ずかしくない外見だった気がするが・・・


最後に、昔懐かしい地下のバーを見学させてもらう。
次回はバーに来るとしよう。

五穀がゆを買い込む

今回買ったおかゆ

日本から香港へ移動するので、食材を買い込んだ。
前回までは、カップ麺(蒙古タンメン中本、一風堂など)を買い込んだが、ここ一ヶ月、良く運動し、食事制限をしていたら、カップ麺が食べられなくなってきた。
現在、家に5個買い置きがあるが、まったく食べる気にならない。
まあ、良い事なのであろう。

そんな訳で、今回買ったのは、五穀がゆ等。
まずは、黒粥を食べてみる。

黒ゴマ、黒豆、黒米と書いてある。
なかなかあっさりしておいしかった。

自費出版というものは

リアル鬼ごっこを斜め読みした。
内容的に趣味じゃないのと、文章が下手なので、斜め読みになった訳だけど、あとがきを読むと、自費出版で20万部売ったと書いてある。
それはたいしたものだ。
文章うんぬんよりも、感性が受けたという事らしい。
通常の出版ルートであれば、文章の出来で、まずはねられていたであろう(出版は叶わなかったであろう)、とあとがきに書いてあったが、確かにそうだ。
自費出版という特殊なルートだからこそ、出版が叶い、結果としてブレークしたのであろう。

自費出版と言えば、僕も最初の本は、自費出版だ。
当時は、「本を出版した実績があれば、有事の際(会社を辞めた時、会社が合併された時など)に有利だろう」というのが、本を書いた動機なので、売れるかどうかは二の次で、本を作る事自体に目的があった。

つまり、出せればいいや、という感じ。
それが、最初香港の日本語書店(旭屋書店)に置いてもらい、それが思いもよらず売れた為、(ビジネス書なので、数千部の話だが)、日本の流通に乗り、次からは、出版社リスクで本が出せる様になった。
そんな感じで、とんとん拍子に話が運んだのは、幸運と、その時の編集者の頑張りも大きな要素だ。

どの世界でも、飛び込みというのは話が極めてまとまりにくい。
出版業界も会社組織なので、失敗を極端に恐れる(金額の多寡の問題ではない)。
そのため、原稿を持ち込んでも、通常出版してもらえる可能性は殆どない。
その意味で、自費出版でまず出してみて、何らかの方法で流通させてみるというのは、一つの方法だ。

そんな事を考えて、4~5年前に自費出版ビジネスをやろうと考えた。
自分が本を出す過程で、本を製作する手段、香港、日本で流通させる手段を手に入れていたので、それを、有効活用しようとしたのである。
これが、全くうまくいかず、一冊も制作できなかった。

自費出版で本を作るには、工場で製本をするだけで、100万円弱の実費が必要だ。
これに、デザイン・校正・編集が必要なので、その人件費(外注費)を加えれば、本を1000部程度作るのに(本の冊数が増えても、そう費用はかわらないが)、150万円程度が必要となる。
これは、対象となる原稿が、きちっと出来上がっている前提だが、文章が完成していない、つじつまが合わない等の原稿が持ち込まれる場合が多く、その場合は、編集者に多大なマンパワーが要求される。
いくら、流通に回らないと言っても、文章的に問題があるものを出版すれば、会社の信用に関わるので、編集の手間はそれなりにかかる。
それを考えれば、200万円で請負っても、殆どもうけは無い事になり、流通に流す事ができない本であれば、やらない方がよいという判断になる。
ただ、払う側から見れば、200万円のコストは馬鹿にならない。
そんな訳で、高い(依頼者側)vs 安い(作成者側)のギャップが生まれる訳だ。


自費出版は、流通に流れる事は保証されない。
というか、通常は、出来あがった本を、依頼者に渡して終わりである。

図書流通は、極めて保守的な業界なので、本を作るよりも、流通に流す方がはるかに難しい。
リアル鬼ごっこは、執筆者と出版社が、コストを負担し合って完成させ、流通に流した様であるが、自費出版を請け負う会社が、流通に出す手段を持っており、更に、販売が見込める原稿であれば、こんな方法もありだと思う。

子会社のチェイスチャイナは、ビジネスコンテンツの販売を目的とした会社だが、まだ、設立1年と歴史が浅い事もあり、コストがかからないインターネット販売に特化している。
ただ、将来的には紙媒体にも広げるつもりであり、現在の活動は、ライター(ビジネス書を書ける人材)発掘も目的にしている。
この準備段階を経て、将来的には、ビジネス誌・ビジネス書を出版、流通させてみたい。

その際には、まず自費出版から手掛ける事になるのであろう。
ただ、マンパワーの関係もあるので、これをやるのは、数年先の話になろうが・・・

話変わって、近所の書店で買った、「6時間後に君は死ぬ(高野和明)」を読んだ。
映画は前に見ていたのだけれど、本で読むのは初めてだ。
短編集で、続編の「3時間後に僕は死ぬ」なども収められているが、テンポ良い文章で、タイトルとは違って、人情味のある展開がおもしろかった。
なかなか爽やかで良い本であった。

毎週土曜日の憂鬱

毎週日曜日の午前中までに、NNAの中国ビジネス講座(月曜連載)の原稿を提出しないといけない。
NNAと時事通信の連載は、同じような内容ではあるのだが、NNAは速報、時事通信は若干時間がたった内容の掘り下げ(解説)という形で、一応は使い分けている。
と言う訳で、NNAの連載は、法制度が変わらないと書くネタがない。
毎週土曜日に執筆するので、手放しで週末を喜べないし、ネタがない時は憂鬱だ。

昨夜も、ネタがなくて悩みに悩む。
思えば、2002年1月から8年半、400回以上、一度も落とさずに続けているが、「今回は提出を免除してもらえないかなぁ」という思いが、何度頭をよぎった事か。

商務部、国家税務総局、外貨管理局のHPを見直し、外貨管理局が7月30日付で公布していた、中国企業の対外保証の通知を見つけ、取り合えず、これに付いて解説する事にする。
既に、1996年・1997年に公布されている弁法の一部修正なので、それほど重要なインパクトはないのであるが、背に腹は代えられない。
まあ、今までの弁法よりも、金融機関の場合、非金融機関の場合(外資企業を含む)双方の対外保証差し入れルールが、明瞭に規定されているので参考にはなる通知だ。

ただ、書き上げるまでに2時間。
1200字程度の原稿を書くのにこの時間、というのは、少なくともこの1年の最長記録だ。


話変わって、丸紅香港財務の夏栗君から、「香港で人民元借り入れをしました!」という連絡がきた。この話は、新聞などでも報道されていた。
先日のブログで書いた、7月19日の香港における人民元業務自由化の影響で、香港における人民元調達が可能になった。
これを受けての借入実行だ。

数か月前には、丸紅上海の谷垣君から、「日本企業として初めて、日本に人民元送金をしました」という連絡があったし。
こんな感じで、ここ半年で、急速に人民元の規制緩和が行われている。
昔の同僚が、それにキャッチアップして、いろいろトライアルをしているのは、なかなか頼もしい。

制限された範囲で、人民元の国際化が急速に進められている。
これを、ビジネスにどの様に有効に活かすか。
この仕組みを真剣に考える時期が来ていると言えるであろう。

日本の通勤はまさに苦行だ

東京駅23時50分

海外生活が長いと、日本の通勤の辛さが身にしみる。
7月は一週間の日本出張であったが、連日、都内、千葉、横浜をバタバタと駆け回った。

宴席は2回だったが、僕の家は、かろうじて23区内というロケーションなので、都内で飲み終わってタクシーで帰ると、7千~1万円かかる。
飲み代とタクシー代がたいして変わらない値段になるので、タクシーで帰るのは、何となく悔しい。
ただ、酒を飲んで、満員電車に押しこまれて帰るのは、日本勤務時代は当たり前だったが、香港、上海で、タクシー帰宅の生活に慣れると、当たり前だった事が、非常に辛い。

金曜日は新橋で飲み終わったのが23時半。
そこから、数回電車を乗り換えて、帰宅したが、毎回電車の出発が遅れに遅れ、帰宅するまで2時間半かかった。
満員電車に乗ってから、汗を流しながら、重い鞄を持って、走り出すのを待つ事数十分。
それをひと夜で何度か繰り返し。
東京駅では、気分が悪くなった人がいたのが理由とかアナウンスしていたが、こんな状態じゃあ、気分も悪くなるであろう。

日本の生活、飲んでから帰るのがまさに苦行だ。

ランドマークからの景色

横浜ランドマークに行き、オフィスを視察してきた。
開業早々の2008年9月、ランドマークにオフィスを持つぞ!と心に念じ、ランドマークを背景に写真を取ったものであったが、2年経って、中からの撮影。
ちょっとした進歩だ。

いつ、オフィスをここに持つかはまだ悩んでいる最中ながら、4年以内であるのは確かになった。
29歳10ヶ月の時、「いつか独立して、ランドマークにオフィスを持つ」と誓った夢が、10数年で実現しようとしている。

夢に一歩近づけたのは嬉しい。

ホンハムの住み心地

香港の住居は、今年4月に太古城からホンハムに引っ越したのは、既に何度か書いた通り。
何故、ホンハムに引っ越したかというと、中国に行きやすいからである。
太古城からホンハムに行くのに最悪小一時間かかるので、朝が弱い僕にとって、深圳・広州に行く時、1時間追加でかかるのは辛い。
そんな訳でのホンハム転居だった。

引っ越すときは、中国に行く時のタクシー代が浮くな、と考えていたのだけれど、交通費は前よりかかる様になってしまった。

何分、香港島に13年住んでいたので、馴染みのレストランは香港島だけ。
よって、頻繁に香港島とホンハムをタクシーで行き来する。
空港に行くのも、タクシー&エアポートエクスプレスだとHK$ 150、タクシーで直行するとHK$ 240(HK$ 90の差)なので、「まあ、殆ど同じか」と思い、全てタクシーを使ってしまう。
2年前(起業早々)、ワンメーターでもタクシーに乗れず、歯を食いしばって移動していたのが嘘の様だ。
太古城の頃は、空港から家の近くまでリムジンバス1本で行けたので(タクシーを除けば、これが一番便利だった)HK$ 45だったのだが。
そんな訳で、交通費節減の青写真は、全くもって絵に描いた餅になった。

まあ、中国行く時、空港に行く時の時間が1時間節減できる=睡眠時間が1時間増える、というのは、大きなメリットではあるが。

とは言え住めば都。
ホンハムの生活を、楽しんではいるのだが。

日本移動とE-learning

昨日から日本出張。
今回も、東京、千葉、横浜と移動が多い。
オフィスがないと、移動に時間がかかり大変だ。

今回も、横浜みなとみらいに、日本法人のオフィスの候補地を下見に行く予定。
日本法人設立は、来年になりそうだけど。

昨日の移動では、今年秋~冬を目処に販売を目指している、E-learningテキストの校正をしていた。
中国ビジネス投資Q&Aを下敷きに、第一部(ビジネス編)・第二部(会計税務編)の合計18セクションの教材にする予定。

子会社のチェイスチャイナから販売する予定なので、亀一より、再三督促されており大変だ。
今週中に、第一部のテキストを完成し、8月に収録。

講演会を控えてちょっと楽だと喜んでいたら、合計10時間くらいの収録をやらねばいかんので、もっと大変そうだ。
リハーサルを含め、収録には何十時間かかるんだろう・・・

体調回復と人民元自由化

木曜から崩していた体調も、ほぼ回復。
会社のE-mailも復活。
という事で、まずまず体制を整える事ができた。
電子レンジのお粥と野菜ジュース、という食事が続き、うんざりしているので、今日の夜はなにかまともなものを食べよう。

因みに、昨日(土曜日)は、一日中寝たり起きたりを繰り返していたが、夜9時に起きだして、NNAの連載原稿を執筆。
7月19日に、香港における人民元業務の拡大が、中国本土・香港の金融当局で合意されたので、これに付いて書いてみた。
あまり詳しく書くと(明日の記事なので)NNAさんに悪いので、概要を書くと・・・

今回の合意は、以下の通り。
・香港における人民元口座を開設を、香港企業全般に認める
・香港内での人民元の口座間振り替えを認める(企業間、企業と個人共に)
・香港企業に対して、人民元と外貨(非人民元)の換金制限も撤廃する。

これは、香港⇔中国間の決済に少なからぬ影響を与える。
昨年7月から、人民元対外決済試行措置が開始されているが、その後の規制緩和により、人民元対外決済の(中国本土側の)対象地域は、中国本土の主要地域(但し、引き続き、リスト化された企業のみ)、対象決済項目は計上決済項目全般に広がっている。

ただ、今までは、香港内(香港企業間)の人民元決済が認められていなかったので、あくまでも、香港企業と中国本土企業の1社対1社の関係であった。
これが、複数の会社間の人民元取引に発展させる事が出来るようになり、為替リスクのヘッジが容易になり、また、フォーメーションも複雑なものにする事ができる。

昨年7月の対外決済試行措置の段階から、僕は、「重要なのは、香港側での人民元規制の緩和。これが、近い将来実施される」というコメントを、連載記事や講演会でしてきた。
ブログではこちら
今回、これが実施された事になる。

あと一歩進めて、資本取引を認めれば、人民元の準ハードカレンシー化が実現する。
これが、どの時点で行われるかがポイントだ。


昨今の規制緩和の速さを考えると、1~2年以内に実施されるかもしれない。

ここまで踏み込んだ措置(資本項目の緩和)は、一国二制度内の、香港に限定して実施されるのではないかと思う(マカオも同時に対象地域になる可能性はあるが、影響は小さく、実務的には無視して良いであろう)。

人民元のハードカレンシー化が、現実味を帯びてきた気がする。