広州で体力を温存する

昨日(11月19日)は、広州で打ち合わせがあったので、昼頃香港を出発する便で移動。16時より小一時間打ち合わせ。

先週末に崩した体調は徐々に回復しているものの、まだ完全復活とは言えない(9割がたの回復)。
外食する元気は全くないので、仕事が終わったら中信広場の地下のスーパーで食材を買い出し。ホテルの部屋で食事をし、早めに寝る事とする。
ありがたい事に、ホテルの部屋がスウィートにアップグレードになった。どうした訳か?
ただ、外出もせず、部屋にこもる日だけにありがたい。

幸運なことにスウィートにアップグレード。
幸運なことにスウィートにアップグレード。

購入したのはこんな感じのもの。

ツナとコーンの缶詰、鯖缶、生ハム、サラミ、パン。
そして赤ワインにビール。

夕食
夕食

缶詰がメインというと、わびしそうに響くがこれで315元。
今の為替だと、6,000円程度になってしまうので、値段から言えばちょっとした贅沢だ。
生ハム1パック、パン1個、ビール一本は消費しなかったので、カバンに詰め込み香港に持ち帰り。

部屋でNHKを見ながら、ワインを飲んで缶詰、サラミを食べる。優雅なのかわびしいのかよくわからない気分だが、体力は温存できた。夜11時に寝て、翌日(本日)の三井住友銀行深圳主催の講演会に出発。

中国の組織再編に付いて解説する予定。

今週は自炊が多い(豆腐ライフを満喫)

今週月曜日(17日)21時半に香港到着。
本当は、21日(金)に再度上海移動だったが、あまりに体に負担がかかっているので、移動日を24日(日)に変更した。
その期間中、今日1泊は広州滞在だが(本日の広州打ち合わせと、明日の三井住友銀行深圳主催講演会のため)、5回香港の自宅で食事ができる。移動、外食が多い僕としては、極めて珍しい週。
最近、自宅で湯豆腐、厚揚げ焼きを作り、日本酒のぬる燗と一緒に食べるのがひそかな楽しみとなっている僕としては、ささやかな幸せを感じる数日だ。
早速、昼休みにチムのシティスーパーに出かけ、各種豆腐10パック、八海山純米1升、舞茸・えのき等を購入(四日分の食事で豆腐10パックとは、どれだけ豆腐好きかと思われそうだ)。
夜は見よう見まねで、キノコのホイル焼き、肉豆腐を作ってみる。あとは、厚揚げ焼きなどなど。

見よう見まねで、肉豆腐とキノコのホイル焼きを作る。
見よう見まねで、肉豆腐とキノコのホイル焼きを作る。

ブログにアップせねばならない事項がいくつかたまっている。
① アセンダス工業団地の訪問記録。
② ベトナムを選択した理由(中国とアセアンの投資環境、モノ
づくりの環境、市場としての位置付けなどを踏まえて)。
③ 日本から中国への直接投資に関する中国側計数と日本側計数
の違い。ジェトロその他の機関の日系企業アンケート結果と
その計数の齟齬の理解。

という内容だが、特に、②・③を書くと、かなりの分量になり、現在、その時間的余裕がどうしても作れない。
ともあれ、少しづつ書いていこう。

上海到着。移動続きの自分を振り返る

ブログがやっとキャッチアップ。
週末に体調を崩してしまいましたが、ほぼ回復し、週明け早々から仕事ができる状況になりました。
僕が体調を壊すのは、殆ど週末の休みの日・・・

さて、11月14日は、ベトナムから香港トランジットで上海到着。20度の温度差がきつい。さすがに移動で疲れたので、遠東国際の紋兵衛に行き、(そばは食べずに)湯豆腐、板わさ、納豆きつね焼きを食べ、日本酒のぬる燗を飲む。

上海到着。蕎麦の紋兵衛で湯豆腐。
上海到着。蕎麦の紋兵衛で湯豆腐。

翌日(土曜日)のお昼頃、近所のニューヨークカフェに出かけ、7時間ほど講演会のレジュメ作成、NNAの原稿執筆、その他の業務整理を行うが、疲労から体調を崩したようで、体が痛くなってくる。最低限やらないといけない仕事だったので、歯を食いしばって済ませて帰宅。再度外出する気が無くなってしまうが、何か食べる必要はある。日本酒の燗をつけ、体を温めながら、弁当を買いに出かけられるまで体調が回復するのを待つ。

自室で熱燗を作って体を温める。
自室で熱燗を作って体を温める。

1時間ほどして、意を決してアピタに行き、鮭弁を買う。これで夕食を済ませると、あとはひたすら横になって体調回復に努める。

鮭弁で夕食を終える。
鮭弁で夕食を終える。

自信と不安(恐怖)が数か月おきに繰り返す。会社員の時からそうだったが、独立すれば、当然そのプレッシャーは強くなる。
不安に駆られるときは、自分の体調が崩れるほど仕事を受け、ぎっしりとスケジュールを詰めないと、いても立ってもいられなくなる。
それで成果が出ると、自信が湧き、ちょっとペースを落とすが、また不安に駆られて走り出すの繰り返し。

経営者の宿命か。以前読んだ本に、「不安を感じていない経営者はいない。不安を取り払う方法は、必死に努力する事だけ」という記載があったが、まさにその通りだと思う。

10月に3営業日の休暇を取り、土日を加えて福岡、四国に旅行した。それ自体はくつろげたし良い旅だったが、怠けた(?)自分に自戒の念が起こり、早速不安が襲いかかる。しばらくは、このまま走り続ける事であろう。
ただ、これで会社が成長するのであれば、自分の体のしんどさは大した問題でもない(不安に襲われるよりは楽だ)。

 

〆は高層階のバーで

(11月13日の出来事です)

ベトナム2日目の最後は、岩田さんが現地の方から紹介されたバーに。ビルの高層階にあり、室内とオープンエアが組み合わさった構造が素晴らしい。
ここからの眺めは圧巻。

高層ビルにあるバー。オープンエアの作りが素晴らしい。
高層ビルにあるバー。オープンエアの作りが素晴らしい。

日本人、中国人、欧米人で、バーに求めるイメージが大きく異なるのが面白い。日本人がバーに求めるのは、聞こえるか聞こえないかのジャズが流れる静かなスペースと酒。中国人はサイコロを振る。欧米人は踊る。
その定義で行くと、ここは欧米風。大音量でなかなか話ができないが、ここに来たのは正解。
変わっていくホーチミンシティが体感できた。岩田さんの交友関係に感謝。

岩田さんのカメラで自撮り。
岩田さんのカメラで自撮り。

道路を見下ろす

こんな感じで2泊3日の出張を締めくくり、翌日は香港経由で上海に移動。32度のホーチミンから10度の上海へ。温度差が辛い。

バーからの夜景

ベトナム出張2日目の夜

(11月13日の出来事です)

ベトナム出張2日目の夜は、福岡でいつもお世話になっている岩田さんと合流。今までお会いするのは1~2年に1回という感じだったので、先日の福岡での会食に続き、お互いのベトナム出張のタイミングがドンピシャで合ったのは奇跡的。

ホテルの近くのBBQ屋が、前回の出張から気になっていたので試してみる。

ベトナム風BBQ
ベトナム風BBQ
焼いてくれる岩田さん。
焼いてくれる岩田さん。
斎藤さん。奥さんに叱られたばかりなので、この写真はWe-Chatにアップできず。
斎藤さん。奥さんに叱られたばかりなので、この写真はWe-Chatにアップできず。

大衆的な雰囲気が良い。現地風でもあり、西洋風のパブの様でもある。店は満員で客層も様々。みんな楽しそうに会食している。スーツに煙の臭いが染み付いてしまうのが難点。スーツ姿の客も何人かいたが、ここはカジュアルな服が合いそうだ。

政府ビル

REXホテル

その後、歩いてジャズバーに。実は、ジャズは苦手で、ジャズバーに行くと毎回寝てしまうのだが、このオーナー(サックスを吹いている方)の演奏は素晴らしかった。初めて演奏に引き込まれる。

ジャズバー
ジャズバー

夜9時半ごろジャズバーを出て、最後のバーに向かう。

工業団地視察と丸紅ベトナム訪問

(11月13日の出来事です)

ベトナム出張2日目。
朝8時半にホテルを出発し、アセンダスの工業団地を視察。
シンガポール資本の工業団地で、蘇州のシンガポール工業園区と兄弟関係の様な位置付けか。
蘇州シンガポール工業園区に総合保税区が設置された際、僕が日系企業対象のお披露目セミナーを受け持った事があるし、以前、水野コンサルタンシーの日本事務所とアセンダスの日本事務所が同じ場所に入居していた事がある(横浜ワールドポーターズ。横浜市が運営するインキュベーションセンター内)。その意味で、個人的には親しみを感じる(勝手に親しみを感じている?)工業団地。

(蘇州総合保税区のお披露目講演会の様子)↓
http://www.ehscm.com/News/Show.asp?id=112

アセンダスの工業団地の状況は後日公開するとして、ホーチミンに戻ったのは午後1時。1時45分から丸紅ベトナム(ホーチミン)と面談があるので、その前(サンワタワーの前)にあるフォーの店で昼食を取る。

鶏肉のフォー
鶏肉のフォー

斎藤さんが、これは美味しい!と感銘を受けており、その光景を僕にならってWe-Chat(微信)にアップしたら、それを見た奥さんから、「真面目に仕事をしろ」と叱責されビビっていた。
We-Chatの更新も要注意だ。

丸紅ベトナムでは、同期が社長を務めているので1時間ほど面談。在職中は、殆ど口を利く機会もなかった関係だが、こんな感じで同期と巡り合うのはなんともうれしい。また、僕のブログを読んでくれているとの事で驚く。
こんな感じで、何処に行っても知り合いがいるので、前職はありがたい。
ちなみにこれが、サンワタワーからの眺め。サンワタワーは、丸紅香港華南会社が香港の新華集団と投資したビルなので、ちょっとだけ経理処理に関係した事がある(役割分担が違ったので、決算書を眺めていただけだけれど)し、やはり僕の同期が1990年代早々にホーチミンに張り付いて担当者として準備をしていたので、これまた懐かしいビル。

サンワタワー

サンワタワーから

ベトナム出張初日

(11月12日の出来事です)

ベトナム到着初日。打ち合わせをし、また、賃借するオフィスを決める。
若干、早い時間に打ち合わせが終わったので、マッサージに行く事に。水嶋さんお勧めのマッサージ店に行き、四国で感銘を受けた、タイ式マッサージをお願いする。
四国で受けたタイ古式マッサージは、身体の筋をじっくりと伸ばしくれるので、体が生き返る感じがしたが、ここでのマッサージはさんざんで、プロレス技の様であった。
いきなり、ぎゅっと筋を伸ばすので、これでは却って体を痛める。受けないほうがよかったと後悔。

マッサージが終わると偶然見つけた日本料理店に。雰囲気良し。
味は可もなく不可もなく。
まあ、繰り返しになるけど、ベトナムで可もなく不可もない日本料理が食べられる時代になった訳なので、日本人としては感謝すべきであろう。

味噌田楽
味噌田楽
春菊胡麻和え
春菊胡麻和え
カキフライとアサリのワイン蒸し。
カキフライとアサリのワイン蒸し。

早めにホテルに戻り、ホテルバーで斎藤さんと2時間程度酒を飲み就寝。

 

ベトナムに出発

(11月12日の出来事です)

蘇州から香港に戻った翌日は、朝6時過ぎに家を出てベトナム出張。ベトナムに現地法人を設立する事を決定し、既に、ベトナムの政府機関に提出する書類整備を進めている。
今回の出張で、オフィス不動産の契約を決める予定。
資本金はUS$10万。
来年3月頃の資本金払込みというスケジュールで話を進めたいと思っている。
ベトナムを選定した理由は、加工貿易の受け入れ地という観点より。そのため、水野深圳の斎藤総経理を兼務として、中国・ベトナムの一環対応をする予定。

ベトナム出発の日。まだ暗い。
ベトナム出発の日。まだ暗い。
朝6時50分の香港空港。既に人でいっぱい。
朝6時50分の香港空港。既に人でいっぱいだ。

朝8時45分発の便は1時間のディレイ。早起きをして損した気もしないではないが、移動続きでたまったEmailがずいぶん整理できたので、心が少し軽くなる。

ホーチミン到着は11時過ぎ。ホーチミンは32度。ベトナムに四季が無いのを忘れていた。夏服を持ってきておらず少々焦るが、気合で乗り切る。

ベトナム到着。32度。夏服を持ってきておらず焦る。
ベトナム到着。32度。夏服を持ってきておらず焦る。

宿泊は前回と同様、パラゴンホテル。ベトナムはまだ立ち上げ準備中で、収入がないので、「儲かるまでは贅沢しまい」と心に決め、窓が無い部屋を選んだが、部屋自体は結構良かった(何故か、前に泊まった部屋よりもきれい)。

パラゴンサイゴンホテルの部屋。
パラゴンサイゴンホテルの部屋。

ホテルの部屋で束の間Email整理をすると、打ち合わせに出発。

また新しいチャレンジの始まりだ。

蘇州で講演会、そして翌日香港移動

(11月10日の出来事です)

ただいまベトナム。必死に更新しても、なかなかキャッチアップできていませんが、頑張ります。

蘇州の講演会場。シャングリラホテル。
蘇州の講演会場。シャングリラホテル。

11月10日は、蘇州日本商工会・ジェトロ主催の講演会。蘇州商工会からの要望で、最近の通関事情に付いて話をした。
通関事情だけで1.5時間は少々長いので、通関関係からビジネスモデルを45分解説し(前半)、後半は最近の税関調査のポイントとした。

講演が終わると、蘇州日本商工会幹部の方々と意見交流会。
2.5時間、和気あいあいと意見交換して、最後に記念写真。

蘇州日本商工会幹部の方々と。
蘇州日本商工会幹部の方々と。

翌朝は蘇州から虹橋駅に移動して、虹橋空港から香港に移動。慌ただしく、少々息苦しくなる。

朝の蘇州駅
朝の蘇州駅

香港に到着すると、オフィスに行く前にシティスーパーで豆腐、ネギ、日本の卵を買い出し。僕の必需品だ。

翌朝ベトナム(ホーチミン)移動なので、夜は一人で湯豆腐。
最近は、これ(湯豆腐とぬる燗)がひそかな楽しみになっている。良い筋子が有ったので、みりんと醤油を垂らして食べたらおいしかった。

何時もながら豆腐を買い出し。
何時もながら豆腐を買い出し。

早寝をし、翌日は朝5時起き。

市場としての中国、為替相場

東洋経済の「餃子王将、なぜ本場中国で失敗したのか」という記事を読み興味をひかれた。
基本的には戦略の間違い、と結論付けられているが、確かに、その面はあるかもしれない。
日本人の感覚で言えば、海外で始まった日式料理屋(日本風料理屋)が、日本に乗り込むようなものなので、土地の人から「ちょっと違う」とまずは受け取られる。
カリフォルニアロールも、僕自身今は食べるが、初めて見た時は「これは変だ」と思い、食べる気になるまで何年もかかった。
日本風中華料理であれば、先ずは、日本人の多い上海で店を出し、ターゲットを日本人に絞りつつ、徐々に浸透させていくような手法の方が自然ともいえ、その意味では、「なるほど」という内容の記事であった。
まあ、上海・広東省で働く僕としては、近所に王将が有ったら、ありがたく活用させてもらっていたと思うが・・・

話は変わるが、最近、中国の物価の高さが身に染みる。
先日、九州、四国に行った折、5万円引き出せばかなり使いでがあったが、上海でちょっと良いものを食べて飲めば、一晩であっさり消えてしまう。使いでが全くない。
昨今の為替のせいもあるし、所得格差もあるので言い切る事はできないが、中国は安いというのは、(少なくとも大都市でよい暮らしをしようとすると)完全に過去の話になった。
日本旅行をした中国人が、「日本は安い」と口々に言う。時代は変わったものだ。

これにより、中国でもビジネスモデルも大きく変わる。
世界の工場から世界の市場というのは、数年前から言われているが、それが生活実感として感じられる様になってきた。
中国の産業集積は進んでいるので調達コストの節減効果はあるのだが、安い人件費で製造、というモデルは成立しなくなってきている。
つまり、原材料を完全輸入。製品を完全輸出するモデル(中国の調達市場・販売市場を活用しない単純加工貿易形態)の場合は、中国活用は分が悪い。
一方、スターバックスの価格の逆転現象が代表する様に、「中国で売るなら安くしなければ」という発想も既に過去のものになりつつある。
普通の価格感覚で売れる市場になってきている点、販売先としての可能性は拡大している。

中国で生活していると、時代の大きな流れを肌で感じる。
そして為替。
これは、中国生活だけの話ではないが、海外居住の身からすると、昨今の円安(US$=JY115円の水準)は、生活面で非常に厳しい。
妥当な為替水準というのは各所で議論されており、様々な立場があるのは確か。ただ、個人的にはこの水準の為替は辛い。今後の為替動向を祈るような気持ちで見守っている状況。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ