二日連続の福ちゃん

ひょんなことから二日連続長楽路の福ちゃん本店に行くことになった。まあ、自分が行きたい行きたいと言っていて、「じゃあ行きましょう」と乗ってくれた人が、たまたま続いてしまったという事なのだが。この日は、久しぶりに地下鉄に乗る。地下鉄に乗るのは、どれだけぶりだろう。以前は、よく歩いたり、地下鉄に乗ったりしていたのだが、次第にDIDI+自転車になり、網膜剥離後は完全にDIDIになってしまった。
10号線の駅で降りて、陕西南路を歩いて現地に向かう。レトロな店があるなと思い、のぞき込んだら最近開店だった。

早めに到着したので、黒ずんで全く読めない絵の内容を確認すべく、接写して光度を上げてみる。10年前には、ちゃんと普通に見えていた絵が真っ黒になっているのだが、光度を上げたら、「確かにこんな絵が有った!」というのが浮かび上がってきた。古い上海駐在の方々は、「あー、懐かしい!」と思うのでは。

ちなみに、下の絵に描かれている髪の長い女性は、いまも店にいる。かなり時間が経過している筈なのに、外見があまり変わらないのは大したものだ。

そんな事をしていると、連れが来る(2名)。という事で、何時もの串を3本ずつ注文。

あと、移し忘れたが、福ちゃんチャーハンを頼んでみる。黒色の醤油チャーハン。これが美味しいと、みんなに大人気であった。

福ちゃん本店(長楽路)に行く

上海帰国の翌々日、長楽路の福ちゃんにいった。久々に是非行ってみたい(2か月ぶりくらい?)という思いが沸き上がったため。18時半に到着した時は、まだ空席が結構あったが、19時になると満席に。最後には、立ち飲みの人も現れるなど、ぎゅうぎゅう詰め状態。日本人は僕だけで、残りは、飛び込んでくる周りの人々の話によると、日本好き(若しくは、日本経験あり)の中国人が全てという感じ。やはり、地元の人に愛されないと、ここまで長続きはできない。
100元の持ち込み料で、日本酒持ち込み可能という事で、かなり良心的。この日は、僕の好きな陸奥八仙純米大吟醸を持ち込む。

年季が入った店内。20年以上前に駐在していた人たちにとっては、本当に懐かしい店。Facebookにアップすると、「懐かしい!」という声で埋め尽くされる。ここのうずらの卵と皮せんべいが好きだ。

ここに来ると、コンサルティング開始早々(2002年)を思い出す。ラーメン専門店がまだ無かった(少なかった?)あの当時、福ちゃんのラーメンが上海で一番美味いという人間が多く、締めのラーメンを食べるために福ちゃんを訪問する日本人が多かった。午前2時までやっているので、自分も0時近くに訪問して、ラーメンと酒で夢を語ったことがあったのを思い出す。懐かしい。この日もミニラーメンで〆る。

上海帰任

10月24日に上海帰任。17:25発の便だが、朝10時に家を出て、先に東京駅のメガネ屋に行く。網膜剥離の手術後は、右眼にシリコンオイルが入っていたので遠視状態になっており、抜くまで新しい眼鏡が作れなかった(そもそもの手術で視力が変わっていたが、どの程度の視力になったかが、オイルを抜いて、同時に注入したガスが抜けるまで分からない状況)。度数が合っていない仕事用メガネで生活をしていたが、やっと正常に戻れる。

空港には、3時間前に到着。時間が余っているので、仕事をして過ごす。ラウンジで食事をしようと思っていたが、急に、浜松町で立ち食いそばが食べたくなって、食べてしまった。これ以上食べると太るので、ここでの食事は我慢。ラウンジでは、水を一杯飲んだだけで、ずっと仕事をしていた。

ほぼ定刻に出発。食事は、朝便と違って充実している。美味しかったな。赤ワインの小瓶を飲んで完食する。

不思議な体験のあとうどんすきを作って食べる

上海に戻る前日、母親関係の、ほぼ最後の仕事として、年金事務所と税務署を訪問した。
年金事務所は、母の未受領の年金額を父に払い込んでもらうための手続き。税務署は、相続関係。相続額自体は大したものではなく、相続税の納付は不要であるのは分かっているが、ゼロ申告でもする必要が有るのか、申告自体も不要なのか、よく分からなかったので税務署に確認に行った次第。
これで母親関連手続きは全て終了。銀行口座の閉鎖、残高移管、生命保険、行政手続きだけでなく、カード、電話、何何友の会、各種の解約手続を含めれば、本当に沢山の手続きがあった。
要件が終わると、疲れがどっと出て、税務署からタクシーに乗る。降りる際に、3,500円の料金なのだが、運転手さんが、「今日はサービスです」と言って、ガンとして1,000円しか受け取ってくれない。Taxi GOのアプリで呼んだタクシーで、車中一言も話していないのに、どうしたことだろう。更に不思議だったのは、最寄り駅に近づいてきた場所で、100%のドライバーは直進する道を、何故か、「今日はこちらに行きましょう」と言って、(バス停一つ分)迂回し、僕が小学校3年生から高校生まで住んでいた住宅街(横浜に引っ越した直後に住み、母とも思い出も残る場所)を通って駅まで行ったこと。こんなルートを通った運転手は、当然のことながら、過去一人もいない。
他人の背景が読める人で、僕の情況が見えてるのだろうか、と思わざるを得ないようで、不思議な気分になった。

最寄り駅に付くと夕食の食材買い出し。ぶっというどんを見つけたので、今晩はうどんすきだ!と即決。前回の日本滞在で作ったうどんすきに改良点が有ったので、それを克服したかったのと、冷蔵庫内の食材の残りを使い切るのに、丁度よいメニューであったためだ。

そんなこんなで、楽しく食事をし、荷造りを済ませた夜であった。翌日は、朝10時に家を出て上海帰任。

納骨を終えて

10月19日に、つつがなく母の納骨を執り行った。霊園経由でお願いしたお坊さんが、なかなか話に含蓄(というか、温かみ)が有ってよかった。家に戻って、遺骨が有った部屋を見渡す。

その翌日は、杉山日本所長の家族に家に来てもらい、バーベキューをやる。母の生前、「ずいぶん庭でバーベキューやってないね。旅行は難しいと思うけど、必ず夏には庭でバーベキューやろうね」と話していたので、今年中にやっておきたかった。
季節も涼しく(日によっては寒く)なってきたので、このタイミングを逃すとできないなと実行。確かに、今年最後のタイミングという感じだった。

炭火で焼くと旨い。意外なものが美味しかったりする(高級なものが大したことなくて、安いものがすごく美味しかったりするのが不思議だ)。今回、一番好評だったのは厚揚げ豆腐。そしてソーセージかな。すっかり気に入ったので、室内炭火焼きコンロを購入した。

眼の状態を押して日本に移動

10月16日朝9時発(ディレイで9;45発)の飛行機で、日本に移動した。17日(木)に父の病院の付き添い。そして、19日(土)に母の納骨が有る。
搭乗前日の検査で、「9月12日の手術で、眼に注入したガスが、思ったより残ってるので、飛行機にはまだ乗らないほうが良い」と医者に言われる。可能性は低いとは思うが、下手すれば失明リスクもあるぞと脅されたが、「帰らねばならんのです!」と拝み倒して許可をもらった。上空に到達するまではドキドキものであったが、幸い、何事もなく、順調な帰国と相成った。
何時もは、前日に、DIDIで空港までの車を予約するのだが、毎回、飛行機がディレイし、空港で長時間待たされる(2時間ディレイが2回続いた)。それを考え、今回は朝の手配。問題なく車は手配できたが、7時出発にしたので、道路が混んでおり、少々ドキドキしたが間に合った。10数年使用したカバンがボロボロなので、新品に買い替えて出発。

朝便の食事は、一般的にしょぼいが、味はまずまずであった。

機内でチョコレートをもらう。JALは日中就航50周年のようだ。そういえば、来年は、水野真澄中国40周年記念。なんか企画をやるべきか。

帰宅前に、百貨店でフグを買う。ヒレも加えて5000円以下。日本は安くて美味しいので有難い。約40日ぶりの日本で、父親とふぐちりを楽しんだ。

無料公開動画(ミシュラン店の貧乏コース)

先日ご連絡した、NNAグローバルナビに寄稿した「ミシュラン店の貧乏コース」の動画編が無料公開されました。
原稿には記載されていない内容の、「何故、日本のレストランで出されている日本酒、ワインの価格よりも、中国のレストランの価格があれほど高いのか」という件の自分なりの考察とシュミレーションも加えています。是非、ご視聴ください!
ご視聴はこちらです

新しい連載企画その1(ミシュラン店の貧乏コース)

ちょっと前に紹介したのですが、インターネットなどで話題になっている最近の身近な話題を、原稿にしようという企画。第1回目は、「ミシュラン店の貧乏コース(穷鬼套餐)」という事で、NNAグローバルナビに掲載しました。
原稿は、こちらをご参照下さい

これの動画も撮り、無料公開する予定で、動画は動画で、独立した情報も入れていますので、アップしたら、是非、ご視聴ください。

来福士広場(中山広場)

来福士广场(中山公园)の喜鼎という店を初訪問。これは、大衆点評というアプリで偶然見つけた店。この大衆点評というのは、日本人には、食べログのようなアプリというと分かりやすいのであろうが、食べログより、はるかに機能が広く、使い勝手が良い。その意味では、食べログの発展・完成形のようなアプリだ。ただ、難点は、料金標準が、ランチとディナーで混ざってしまうので、ランチ営業している店は、料金標準が妙に低くなてしまうこと。この点、料金標準だけ見て選ぶと、店でメニューを見て、アッと驚くことになりうるのでご注意を。

この区画(来福士広場の洋館区画)は、クライアント企業様の開業式に参加して以来。きれいで雰囲気が良い。

この店は、分類すると、水餃子の店になるのだろうか。味も良いがサービスも良い。受付から接客まで温かい対応で居心地が良い。厨房はガラス張りで調理の様子が見えるが、全体がピカピカに磨かれているし、料理人もテキパキと働いている。
ブルゴーニュの白ワイン1本と、ベリー系のジュースを頼む。そして、クラゲと白切鶏。美味いな。

そして、店の看板メニューの海胆餃子だが、これは、さほどではない。そして大きな大連産の鮑が110元程度とリーゾナブル。

エビ餃子は美味かった。全体的に、上品であっさりした味付け。
予約ができない(ウェイテングリストに名前は書いておいてくれる)のが唯一の難点だが、早めに行けば待たずに入れるだろう。また、一階にゆったりした待合スペースがあり、入るとすぐにミネラルウォーターとメニューを渡してくれる。また、こまめに、あと何組で順番が来ることを教えてくれるので、ストレスは全くなかった。中国初訪問(1985年)から40年弱。中国のサービスはここまで変わったかと感心。

これはデザートの柘榴。代金は1千元未満。本当に、気分良く会食できた。また行きたい店である。

頭を使って寿司を食う

先日の記事で16貫8000円のデリバリー鮨の話を書いたが、また、食べてみたくなった。とはいえ、8000円のデリバリー鮨はむなしさが残る。という訳で、戦略を立てることにした。
そもそも、自分はコース、お任せが嫌いだ。自分で選べないというのが嫌で、高くても基本的には単品で頼む。こまった性格だと思っていたら、両親も同じことを言っていたので、遺伝であろう。ただ、今回は、セットの有効利用しかない。
そんな訳で、10分間、うーんと考え、以下の160元(3,200円)のコースを頼むことにした。届いてみると、想像以上によい。大トロも2貫入っているし、鰻も見た目より美味い。

そして、足りない分をがってん寿司で補う。えんがわ5貫と甘エビ5貫で100元(2,000円)だ。

どうでもいいような話であるが、ちと、「してやったり」と思った次第。
話変わるが、NNACへの寄稿や動画などに関して、軽めのトピックスを始めようかと思い立った。今は、こんな感じで固めの原稿ばかりなので。
1回目は、ミシュラン店の貧乏コースという内容で書いた。昨今、穷鬼套餐というスラングが流行っているので、これを紹介した上で、消費動向などを解説しようと思う次第。数日後に公開です。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ