香港⇔深セン(クライアントの開所式)

夕方5時から、深セン進出のお手伝いをさせて頂いた企業の開所式が、シャングリラ・ホテルで開かれた。
僕・浜田・深セン会社のスタッフもご招待頂いたので参加。
会社の設立、工場の場所選定、フォーメーション構築のお手伝いもさせて頂いたので、順調な立ち上がりは嬉しい限り。ご発展をお祈りしたい。
開所式は中国楽器の演奏もあり、なかなか洒落ていた。
また、香港に帰る出席者の事も考え、夕方5時と早い時間の開始も大変ありがたかった(夜10時前には家に帰れた)。
式はつつがなく進行。
招待客の方々も楽しそうであった。


せっかくの深セン出張なので、午後(開所式出席前)に、もうひとつクライアントを訪問しようと考え、深セン大工業区まで足を伸ばす。
深センの駅からは、車で1時間ちょっとの距離。
大工業区は、輸出加工区(広東省の輸出加工区は、広州とこの深セン大工業区のみ)を有する工業区で、名前の通り、本当に大きい。
輸出加工区の部分は区切られていた筈だが、中に入るとどこが輸出加工区か分からなくなる。
このクライアントの方は、場所選定・会社設立はお手伝いしなかったものの、取引スキーム(保税スキーム、香港を組み合わせたフォーメーション、事業計画、中古を含む設備機械輸入手続、などなど)の構築をサポートさせて頂いた。
無事設備機械も輸入でき、生産も開始され、本格稼動にあと一息、という感じ。
ともあれ、お手伝いをさせて頂いた企業が、順調に稼動を開始したのを見るのは大変嬉しい。

香港(銀友会で講演)

お昼に銀友会(銀行関係者の集まり)で講演をする。
この集まりには、3年前も呼ばれて講演した事があるが、最初に講演があって、その後、会食という段取り。
話し始めるのが12時15分からなので、あまり長く話すと(食事を食べられなくて)集まった方から嫌がられるであろうと思い、1時間かっきりで終わらせたら、早く終わりすぎたようで、食事の準備ができていない。
15分ほど幹事の方に気まずい思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
話した内容は、「最近通知がでた、外資企業に対する借入規制の緩和」、「商業企業認可状況の現状」、「華南流来料加工に対するタックスヘブン税制適用の考え方」の3点。
あまりに早口で話したので、息が切れて大変であった。
出された弁当は大変美味しく満足。


夜は会食。
出張者は「上海蟹が食べたい」と強行に主張するので、やむなく海鮮。
1年に一回しか食べない上海蟹を食べるが、まあ、僕はそれ程蟹が好きではないので・・・
会食は一次会で終了。
明らかに食べすぎなので、家まで歩いて帰る事にする。
1時間半の散歩。結構疲れた。

因みに、数日前のブログで紹介した火山温泉卵キティを友人が貸してくれた。
確かにキティが黒い卵に埋もれている。
かなり変で面白いが、企画・デザインが若干すべっているような気も・・・

香港(外資に対する借入規制がやっと緩和に)

カオルーンシャングリラで中華料理をご馳走になる。
ここで中華を食べるのは初めてであるが、上品で美味しかった。
辻村様・梅原様・亀本様有難うございました!
食事のご招待は、社内の同僚・出張者と一緒に頂いたのであるが、同僚のT君(一番右の髪の長い人間)は、同じフロアに半年いるが、話をするのは初めて。
無口な人間かと思っていたが、なかなか不思議な雰囲気の人間である事が発覚。
「ある日家に帰ったらアマさん(住み込みの家政婦さん)がいて驚きましたぁ」、とか、「子供はサッカーをやってるんですが、チーム名が分からないんですよ。でも、なんか青いユニフォームを着てたような気がしますぅ」とか、非家庭振りを発揮するネタを連発しており面白かったが、若干心配になった。


さて、久々のビジネスネタ。
長い間、話題になっていた、外資企業に対する借入規制の緩和がやっと実現される事になった。
根拠規定は、10月21日付けで公布された、「外債管理の関連問題に関する通知(匯発[2005]74号)」。施行は12月1日から。
この内容は以下の通りとなっている。
●国外担保付の融資を行う場合、債務者ではなく、債権者が登記を行う事とする。
●保証が履行された場合、この時点で、「投注差(総投資と資本金の差額の意味)」範囲内の管理を行う。
シンプルな記載で若干分かりにくいが、意味するところは以下の通り。
★海外機構(例えば、親会社)の保証をベースとした借り入れを、国内機構から行う場合は、投注差の範囲内でなくてもよい。
★但し、現地法人の財政状況が悪化し、親会社の保証履行が行われる場合、外債登記できる保証履行債権・債務は、投注差の範囲内。

今年の4月に開始された規制では、「保証の差し入れ自体を、投注差の範囲内とすること」が要請されていたので、現地法人が十分な借入を行う事が出来ず、資金繰りに窮する事態が生じた。
但し、今回の改訂により、借入自体には制限が設けられない事となったので(国外からの借入は除く)、この問題は解消されるという事。

勿論、外債登記が出来ない=債務の返済ができないという事なので、保証履行債権・債務に付いては、投注差の範囲内でしか弁済(現法⇒親会社)を行う事ができないという問題は残る。
但し、保証の履行が実行される局面というのは、現法の状態が極めて悪く清算する段階(保証履行債権は清算損として計上する)か、本格的な建て直しを行う段階(増資が必要となる)なので、外債登記の可否は、あまり問題にならないであろう。
よって、この内容であれば、問題は解決する事になる。

一件落着でよかった、というか、個人的には、「(あんな実務を無視した無謀な規制を出さずに)最初からこういう内容で規制作れよ!」というのが正直な感想。

香港⇒東莞⇒広州(東莞で講演会)

久しぶりに、うどんすきの店(と言ってもいいのかな?)の利休に行く。
よく考えたら、1年半〜2年ぶりくらいである。
僕が香港に赴任したての1997年から3年間、うちの会社で利休の会というのがあって、この会の関係で、1〜2ヶ月に一回は行っていたのであるが、最近、足が遠のいていた。
場所がちょっと不便なのと、一人で行く感じの店ではない(カウンターがない)のが原因。

この利休の会というのは、昔の主管者が「若手と一緒に飲む場を持ちたい」と企画したもので、僕が事務局長をやっていた。とは言っても、事務員無しなので、事務局長=事務係(つまるところはメンツ集めと予約係)。
当時は社員が多く、社長⇒部長⇒課長⇒若手と、何重構造にもなっており(僕は赴任当時33歳で課長にはなれなかった)、社長と若手が会話をする機会が大変少なかった。
そこで、こんな会が催されたわけである。
その会のルールは、以下の通り。
●利休でやる(社長が好きなので)
●参加者は5人(いつも同じ席で飲むが、そこには5人しか座れないので)
●酒は手酌で、人のグラスに酒は注がない(注いだり注がれたりしていると酔うので)
●社長以外は、課長以下の人間が参加(若手と話すという趣旨なので)
●仕事の話はしない(社長の前だと、プレゼン合戦になりがちなので)
そんな感じで、うどんすきを食べ、日本酒の金陵をぬる燗で飲みながら、ざっくばらんな話を続けたものである。


その主管者も今では既に退職し、千葉で好きなゴルフを楽しみながら生活されている。
僕も42歳。香港のパーマネントIDも取ったし、すっかり若手とは呼べない歳になった(まあ、一般常識からすれば、33歳の頃も、若手と呼ぶのは、ちょっときつい年齢ではあったが)。
時間がたつのは早いなぁ、と感じる。
利休も開業16年経つようで、香港の日本料理屋の中ではかなりの老舗。
経営者の、実に雰囲気のあるご夫妻もお元気そうで何より。
今回は、飲みすぎて、うかつにもうどんすきを食べなかったので、次回はちゃんと食べに行こう。

香港(久しぶりの店で昔を懐かしむ)

今日の午後は、久しぶりに東莞で講演会なので、午後1時に会社のダブルナンバーカーでオフィスを出発。
午前中は、若干二日酔いの中を決算・見通し作業に追われ、やっとの事でこれを終わらせ車に乗り込む。
「車の中では寝よう」と思い、目を閉じでうつらうつらすると、立て続けに電話が掛かってきて眠れない。携帯電話も良し悪しである。
会場には午後3時に到着。
やはり、ダブルナンバーカーだと早い。


思えば、前回東莞で講演をしたのは2002年だったので、東莞での講演会は3年ぶりという事になる。
その時は、城区の銀城ホテルが会場であったが、今回は、石龍鎮の金凱悦大酒店が会場。
初めてのホテルであったが、(東莞にしては、と言ったら怒られるけど)なかなかサービスがしっかりしておりよかった。
講演は4時半から2時間で、集まって頂いたのは、広東省に駐在している方々。
それだけに実務知識も深く、質疑応答も活気が出て、個人的には満足。質疑応答には30分の時間を取っていたが、フルに質問を頂いた。
桑畑君・亀一が持ってきた書籍も完売したし、サイン依頼も多かったし、「あぁ、来て良かった」と一安心。
東莞で会食を終えると、桑畑君は深セン経由香港へ。
僕と亀一は、広州へ。
僕と亀一の車中での会話。
水野「最近、香港でも、君に会いたいという人間が結構いるんだよね」
亀一「それは、僕に会いたいんですか、亀一に会いたいんですか?」
水「君と亀一は同一人物の筈だがどう違うんだい?」
亀「亀一は水野さんが作った、無口で無表情なキャラクターですからねぇ。僕じゃなくて、亀一に会いたい人と会う場合は、無表情にしていないと、期待を裏切る事になるから気を遣わなくちゃいけないと思いましてね」
この会話から判断すると、どうやら、亀一は、自分の事を無口で無表情ではないと思い込んでいるらしい。
やはり、自分の事はよく分からないという例であろう。

香港(DVDの販売目処が立つ)

ライブドア・NS総研から発売されるDVDのジャケットが完成。
価格も決定(9800円)。11月中旬の発売開始という事で目処が立った。
<宣伝>
中国進出に当たっての注意点、トラブルの回避策等を2時間10分で解説したもので、資料もしっかり作りました。
社内研修などにも向いていると思うので是非!
本よりは高いのですが、本では分かりにくい(というか、読むのに根気が要る)ところを、分かり易く解説しています。
まあ、ずっと僕が座って(たまにホワイトボードに字を書いて)説明している画像なので、絵的にはちょっと変化に乏しいのですが(髪が長いので、ちょっとノスタルジーに浸ってしまった)・・・
<宣伝終わり>
三部構成であるが、(ぶっ通しで収録したので)一部と三部では顔の元気さが違うのが、自分で見てて面白かった。


昨日は、競馬の日(水曜日)なので、弁護士事務所の方々に接待を受ける。
ジョッキークラブは、CPA・弁護士の方々が良く使うので、過去の競馬経験(今回を含めて5回目位)は、全てCPA・弁護士の接待。
昨日は、英国人1名・香港人2名。
全員流暢な英語を使う方々で、少々肩がこる会食であった。
賭け事嫌いの僕ではあるが、肩がこるので、(席を立って)会話を減らすべく、極力賭ける。
4レース賭けて、1分け3敗。
競馬場の雰囲気は悪くは無いが、やはり適当に賭けてても当たらないものだ。
全部でHK$ 220(3000円)の負け。まあ、料理は美味しかったし(特に、生牡蠣。7個食べた)、良いとしよう。

香港(傘型会社の国内流通認可も下りた)

今日も引き続いての残務整理で、特段面白い事がない。
ずっと仕事して、昼はテイクアウトの出前一丁(卵+フィッシュボール入り)を食べ、夜は10時迄残業して、家でビールを飲みながらサラダを食べて就寝。
絵に描いたような?ドラマの無い生活である。

先週金曜日に、丸紅が北京で商業企業(総合商社)の設立認可を取得したが、今度は、上海の投資性公司(傘型会社)の経営範囲の追加による卸売・貿易権獲得も成功した。
先週金曜日に北京に行ったとき、「もう最終段階なので、早ければ来週中に認可が下りる」と聞いていたが、本当に、数日後に下りたわけである。
この形態(傘型会社の経営範囲の追加)では、他社は、増資をした上で認可取得に成功している。
うちは、増資をしないままの申請(US$ 3.1千万)なので、大丈夫かなぁと思っていたが、無事取得できて何より。
これで、傘型会社(上海)、総合商社(北京)、百紅(上海)、紙販売商社(上海)という感じで、国内流通・貿易権を持つ会社を設立した事になる。
うちの実例を見ても、商業企業に関する中国の対応が数ヶ月前と、完全に変わってきているのが分かる。
商業企業に関する、規定上の開放が行われたのが昨年。
実務的な開放が開始されたのが今年後半。
そういう位置付けになるのであろうか。

香港(髪をきったら人相が悪い?)

先週、出歩いてばかりいた、というと表現が悪いので、出張続きだったので、仕事がかなりたまってしまった。

おまけに週末は少年サッカー合宿で、高学年の子供たちと一緒に一日6時間 x 2日練習させられ、ぶっ通しで走らされ、(運悪くサッカーチームの代表が練習を仕切ったわけですね)もうコーチ辞めてやる!とか考え夜の9時にベッドに倒れこむ。

当然の様に、起きると激しい筋肉痛。
こんな感じで、大変辛い状況での一週間のスタートとなったが、結局、ぼろぼろの体に鞭打って、夜の11時半まで残業。
原稿の執筆を除けば、11時過ぎまで残業するケースは稀で、体が大変しんどい。
しかし、本社の同年齢の人間数人にE-mailを打つと、ちゃんと全員から回答が帰ってくる。
日本の方が一時間進んでいるのに、まだ仕事をしているとは。
ちゃんと終電に間に合うのであろうか。
10年位前までは、40歳過ぎた人々は、もっと早く帰っていた(残業は少なかった)気がするのであるが、時代が変わったのであろうか。
そんな感じで仕事をこなし、一人で焼き鳥屋に行き食事をして帰宅。
面白い事が何も無かった一日。
僕は、マカロニサラダが大好きなので(お子様のような好みだと友人から言われる)、一日の最後にそれを食べた事くらいが唯一の楽しい事かな。

ところで、先日広州で取った写真であるが、見れば見るほど自分の人相が悪い。
写真写りの関係か!?
髪が長い時はこんな感じじゃなかった筈だが。
やはり髪を伸ばそう・・

北京⇒香港(8日間で商業企業の認可が取れた)

今日は朝から北京のオフィスで仕事。
打ち合わせ中に、北京で設立申請中だった、商業企業(総合商社:資本金US$ 1千万)の設立認可が商務部から下りた。
丸紅(北京)商貿有限公司と言う名前。
これ自体は、既にさほどのニュース性は無いが、特筆すべきは認可取得の早さ。
なんと、北京市の認可を5営業日、商務部の認可を3営業日で取得してしまったので、書類を提出してから8営業日で国家認可を取得してしまった。
広州で早々にあげたCEPA適用商業企業の申請が、社内事情により、商務部認可取得直前で、自主的にサスペンドしているので、こちらが早く取れて(僕の商売上)良かった。
今回は、中国総代表も躍起になっていたのであるが、会社が総力を挙げて取り組むとすごいもんだと驚く。


現在、商業企業の認可を始めとして、商務部に設立申請が相次いでおり、商務部も電話を一切取らないようである(電話はなりっぱなし)。当然、飛び込みの訪問依頼は受けてくれない。
という事で、商務部の人間の個人的な携帯電話番号を知らないと(更に、それにかけて受けてもらえる関係でないと)、商務部とは連絡が取れないようで、申請しても待ちの一手しかないというのが現状。
今回は、北京の担当者が(短いながらも)日参して、超スピード取得と相成った訳であるが、なんとも凄まじい状況という事は言えるであろう。

香港⇒北京(不動産鑑定士の友人がHPを開く)

昨夜遅く香港に戻ったと思ったら、今日は午後に北京到着。1泊2日の慌しい出張。
北京⇔香港は移動時間が長いので、大変疲れる。
飛行場で時間を潰していると、友人から電話がかかってくる。
箱根版ご当地キティちゃんを持っているので、見せてくれると言う(数日前のブログで、ご当地キティちゃんの事を書いたのがきっかけ)。
これは、温泉卵バージョンのようで、黒い卵の中にキティちゃんの頭が有るらしい。
これはかなり変なので、是非見てみたい。


話は変わるが、大学時代からの友人が独立して、不動産鑑定事務所を開業したが、HPが出来たと連絡が有った。
不動産価格の判断をどうするかという点が、分かりやすく解説してあるので参考になる。
数ヶ月前に会社を辞めて、独立するとの報告があったので、どうしているかと気にかかっていたのだが、着実に準備が進んでいるようで何より。
彼とは20年以上の付き合いになるが、真面目で大変面倒見がよい人間なので、事業の成功を祈りたい。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ