過去の経験から、ある程度予想していたが、隔離も残り一週間となった時点から、激しい焦りと苛つきに悩まされる。
それが反動になり、ここ数日朝4時~夜9時まで取り付かれたように執筆・仕事を進めている。
良かったことは、おかげで出版は年内ぎりぎりになると予測した「中国ビジネス投資Q&A(全316ページ)」の改訂版は、原稿が隔離中に半分程度は終わりそうだ。そうなれば、夏には出版できるだろう。
これは、僕の仕事の仕方(ツボに嵌ると爆発的にのめり込む)ではよく有る事で特段珍しくはないのだが。問題は、メンタルから隔離飯が喉を通らなくなってきたことだ。毎食、蛋白質や野菜を取らねばと思うのだが、入らないものはやむを得ない。
何れにしても、あと数日。食事がどうだろうと、「重要な問題は無かろう」と開き直って、インターネットで頼んだ即席麺を食べる。隔離も4度目だが、依然として難儀だな。
食事に飽きる
青島の隔離ホテルの食事は、決して悪くはない。美味しいと言っても良いくらいだ。ただ、日本人としては、中華の同じ味付けが続くと飽きてきて食べられなくなってくるもんだなあ・・・
という事で、インターネットで購入したどん兵衛などを食べることに。まずは、一個食べると舌がびりびりする。隔離ホテルの食事が、塩分控えめで健康的だったので、当たり前だった味付けが気になるのだろうな。
そんな話を大学の同級生にしたら、そういったカップ麺は、一個で一日の塩分摂取量になるから、入れるスープ(粉)は半分程度にした方が良いとアドバイスされる。試しにやってみたら、それで十分だ。今まで気づかなかったが、これも隔離メリットだな。
酒を飲まない日も二週間を超えたが(二週間までは、ここ数年間で2回ほど経験済)、16日目になると、飲酒欲求が無いだけでなく、酒飲むのが面倒くさい(やはり、ウィスキーとか、濃い酒を飲むのは体力使うし)という気分になってきた。勿論、このまま断酒する訳ではないのであるが、隔離は、自分の身体にとっては大変役立っているのは確かだ。
無料動画(隔離体験記)
2021年末から開始した中国ビジネス動画解説ですが、本日時点(2022年3月9日)で、コンテンツは96本となり、毎月8本以上のコミットが有りますので、今後も増やしていきます。
内容は、NNA連載の中国ビジネス講座(2022年1月以降のものは全て解説)、及び、その他の解説が66本。外貨管理シリーズ18本、経済解説12本となっていますが、丁度いま隔離期間中という事で、臨場感が失せない内に、隔離関連(というか日中、香港間の移動と隔離実体験)の動画を3本無料収録して公開しました。その隔離編3本を、順次無料公開します。
まずは、こちらご参照下さい(隔離体験記)。
通常のものよりは軽い内容なので、見やすいと思います。無料公開期間は、アップより1か月間です。
尚、現時点では、中国本土内でのご視聴が出来ません。これは、中国内での届出(ICP登録)の問題ですが、今年上半期中に対応すべく対応を進めます。ご参考まで。
隔離中に思う
今日の朝食は良いね。肉まんは嬉しい、という些細な喜びを感じて隔離を過ごしている状況。
やはり、日本人も駐在経験地が北か南かで慣れも有り、好きな料理も違ってくる。上海以南の駐在(上海、福建省、広東省、香港、台湾)だった僕は、北方の特徴が強いと少々つらい。こんな朝食は、万人受けするので、毎日でも良い感じだ。
12日目も終わろうとしているが、この間メンタルを崩しかけたのは1回。あとは、経営に対する漠然とした不安に襲われたのが2回だ。ただ、この漠然とした不安というのは経営者の宿命で、定期的に押し寄せる。押し寄せると、必死で働く(僕の場合は、執筆、講演準備など、情報発信の準備をする)。前に小説で読んだ台詞だが、経営の不安は仕事をすることでしか解消できない。だから、追い立てられるように働く事で、会社を維持できる。社会の成り立ちだ。
また、専門家として言うのであれば、情報発信が出来なくなった時、専門家は消えていく。なので、心して努力をしていこう。
今日の午後、京東(コマースサイト)で頼んだ、どん兵衛3個が到着(3個で50元)。あと2日すると一平ちゃん(26元)が来るであろう。容器は少々潰れているが、買えるという事が有難い。どこにいても2日くらいで日本製が手に入る訳だから。
今日の昼食は食べやすくので当たりだが(夜も良かった)、同じ味付けが続くと飽きてくる。晩飯はどん兵衛天ぷらうどんで気分転換だ。
折り返しを過ぎて
隔離が11日目という事で折り返しを越えたが、実は、こういう考え方は良くない。「もう半分」という意識が、若干遅れて「まだ半分」、若しくは、「半分我慢したのに、まだこれだけ」という感情に転換され、パニックが訪れるためだ(経験済)。
よって、必要以上に意識しないという術と、この1年間の筋トレで身に着けた「苦しくても半分回数挙げれば、実質8割終わったのと同じ」という意識でしのごう。
宿泊して日が進むにつれて、食事は徐々に簡素になってきている様な気がするが、気のせいか?次の週に到着した人も同じ食事をしている筈なので、まあ、気のせいかなという気はするが。
今日の朝食はこんなものであった。芋は苦手だ。という事で、成田空港で買った明太子を、昨日の残りのご飯で食べて、朝食は終了。卵は昼用に取っておく。
食事の切り替え申請日(中華⇔洋食)だったので、洋食に切り替えようか(味の変化が付くので食欲が湧く)迷ったが、隔離期間中に筋トレと2Kgの減量を目標としているので、敢えて食欲が湧かないように中華継続とした。隔離も、中盤過ぎればサバイバル感が出てくる。
もうすぐ折り返し(インスタントコーヒー)
8日目にメンタルを崩しかけたが、翌日には持ち直して平穏無事だ。今日は10日目。もう少しで折り返し地点という感じ。
21日間の隔離には、140杯のコーヒーを持ち込んだ。全部ドリップ式が良かったが、スペースの関係で粉状のものも、スペースの関係でインスタントスティックも60袋持ち込まざるを得なかった。インスタントは嫌いで、何十年も飲んでいないのだが、まあ牛乳入れれば飲めるだろうというやむを得ない選択。
ただ、飲み続けていると(更に、試しに、牛乳を入れないで数杯飲んでみると)、こちらの味も気に入ってきた。
東野圭吾のガリレオで、彼(准教授)がインスタントコーヒー好きで、「困ったことに、この味を再現できる(粉を挽いて入れた)珈琲が無い」という台詞が有る。「味音痴の変人を表すには良いセリフだな」と思っていたが、感想が変わってきた。全拒絶から、本当に好きなんだなぁという感じの変更だ。
普段とは違う生活をすると、色々な変化が有る。
今日の朝食はこんな感じ。今回の隔離で出される初めての窝头だ。南での仕事が多いので、食べるのは2回目。ちょっと自分には合わない。
昨日はちょっとメンタルにきた
隔離9日目。昨日は急にメンタルにきた。
山東料理の味付けは少々濃いめで、続くと飽きが来る。食事に飽きたと感じると同時に、精神が崩れ、人恋しさと、飲酒欲求に襲われた。初日から全く酒を飲みたいとは思わなかったが、初めての飲酒欲求だ。とはいえ、部屋も出られなければ、調達の術もない。ただ、コーヒーを飲んで、プロテインバー(甘くて美味い)を貪り食うだけ。
また、昨日時点で8日間誰とも会っていない。
例外は、2回来たPCR検査の担当者だけ(防護服で顔は見えず、会話もないので無言)。
オンラインで面談はしているが、それだと、仕事はこなせるが人恋しさの足しにはならない。例えて言うなら、酒飲みがノンアルコールビールを飲んでいるイメージだ。
ともあれ、一夜明けたら平常に戻ったので一安心だ。
あと12日あるので、感情の波はまた来るであろう。日本のカップ麺を買い足して、それに備えよう。
今日の朝食はこんな感じ。
イモの輪切りがすごい。食べる人を、色々な意味で驚かせようという意気込み(一昨日の餃子だけもインパクトがあったが)は伺える。
青島隔離(続くと飽きる)
隔離8日目だ。一週間が経過したが、まだ2週間あるというのは確かに長い。
環境も食事も恵まれている青島隔離であるが、同じものが続くと飽きてくる。
山東料理の特徴か、味付けが比較的濃い。それも飽きがくる要素だろう。ただ、前向きに受け止めれば、食事が進まなくなったという事は、体重管理に良いという事だ。とりあえず、ポジティブシンキングでいこう。
この朝食の油条(揚げパンかな?)はなかなか美味かった。朝・昼・晩の食事をオンタイムで食べることが、だんだん無くなってきた。よって、これは、2日がかりで食べたのだが、おやつ感覚で良かった。
昨日(7日目)の晩飯は、潔いほど餃子だけで驚く。水曜日はANA便の到着日(新しく来る方々が到着する)。先週の自分の第一食も餃子だった。初日は餃子で歓迎する(?)と決めているのか?悪くはないが多すぎて食えず。今日の、朝・昼に分けて食べた。
そんなこんなで、同じ味付けが続き、単調になるので、こういった調味料が役に立つ。事前に日本で購入したり、中国到着後、デリバリーで購入しているのだが、非常に良い働きをする。
2022年3月1日(静かに時は過ぎてゆく)
3月1日(隔離6日目)。何やらあっさり時間が経過していくので、少し拍子抜けするくらいだが、良い時間を過ごしている。
食事の支給が極めて規則的なので(8時、11時半、17時半)、生活も健康的になる。なんだかんだで夜8時半頃迄仕事をしているが、それでも9時前にはベッドに入る。翌日は、空腹で朝5時には目が覚めて、6時頃から仕事と筋トレを始める。
穏やかな気持ちで仕事もできるし、本当に良い機会をもらったなという意識でいる。
酒も、全く飲みたくならない。ウィスキー2本まではハンドキャリーできるので、持っていった方が良いと沢山の方から勧められたが、3週間の禁酒期間を作りたかったので、敢えて持っていかなかった。飲みたくなることは無い。
驚くべきことに、このホテル(隔離施設)は、週に一回、洋食か中華を選べる。最初は自動的に洋食だったが、土曜日(切り替え申請の日)に変更申請。やはり、中華の方が当たりだ。
しかし、自分は他の隔離を経験しているので、これがどれだけ有難い対応可が分かるが、最初の隔離がここだった人は、それが分からない。次に他地域で隔離されたら苦労するだろうな。何事も、「不便を知っている」というのは強いものだ。
2月26日(携帯麻婆豆腐を使用する)
青島隔離3日目。驚く事に、このホテルは、週に一回食事を中華にするか洋食(日本料理を含む)を選択できる。最初の隔離が青島で、これが当たり前だと思うと、別地域で隔離されるのとショックを感じるだろうな。
おそらく中華の方がよかろうと思い、翌日(日曜日)から中華への変更をお願いしたので、当座、最後の洋食。
そして夕食。(上海での隔離の時と比べて)食事がちゃんと食べられるので、持ってきたレトルトや即席めんが消費できないのではないかと、逆に心配になってきた(荷物になるな、という意味)。という事で、14袋持ち込んだ麻婆豆腐の素を取り合えず使ってみる。
本来は豆腐を入れて調理するものなので、豆腐が無いとちと寂しい。