セブ(のんびり)

9〜12日の3泊4日でセブに行って来た。

セブは初めてなので、治安やらなにやら若干の不安があったが、思った以上に満足。特に、泊まったホテルが40部屋しかないので、プールもレストランも時間をずらせば貸切状態だった。勿論、レストランが1箇所しかなかったり(毎食ビュッフェ)、夜10時になるとルームサービスも終わってしまったり、プールも小さかったり、ファシリティーはそれ程良くはないが、人ごみの香港で生活していると、人が少ないのが一番の贅沢だと思うようになる。

旅行に行く前は、原稿の締め切りやら、E−mailのチェックなどが気にかかり、PCを持っていったのだが、結局1回も開かず、携帯も切って、4日間音信不通にしてしまった。おかげで、のんびり。充電完了!という気分。元気一杯で香港に帰ってきた筈が、結局、夜うなされて、また、部屋に閉じ込める夢・・・。ともあれ、明後日(14日)から日本出張。3回の講演会が待っている。気合を入れねば!


香港(外資卸売り企業設立認可始まる?)

本日の日経に、「カメラ用品・ケンコー、輸出入権を持つ全額出資卸企業設立認可を中国で取得」という記事が出ている。

又、某商社が「取り扱い品目を特定分野に限定」したことで、卸売り会社設立の認可を取得したという情報も入ってきた。

真偽の程は確認するが(まあ、ここまではっきり書いてあるからには事実だとは思うが)、本当だとすると、取り扱い品目を限定した卸売り会社(専門商社)については、設立認可が開始された事になる。

一方、取り扱い品目を広範囲なものとした申請(総合商社機能を持った卸売り会社)については、僕が手がけている丸紅の申請を含めて、まだ認可がでていない。

総合商社的外資卸売り会社についても、旧正月の前後に動きがあるとの情報もあるので、近い将来の状況変化も推測される。暫くは状況のウォッチが必要であろう。

香港(書くべきか・・・)

週末で、新著の草稿をほぼ完成させた。これを4月末に出版する事はほぼ決まったのだが、出版社より、年内に千円台の中国ビジネス書をもう1冊書いてくれという依頼を頂いた。

日本の書店で、僕の本(Q&A、用語集)の売れ行きが上がっているようで、新著の様な辞書的な本ではなく、読む本を早めに出してほしいという希望である。出してほしいと言っていただけるうちが花なので、書かなくてはと思うが、本当は別のものが書きたいなあという気持ちもある。しばらく前からビジネス書ばかり書くのに少々ストレスがたまり、毛色の変わったものが書きたくて仕方がない。4月に新著を出したら、1年かけて企業小説を書いて、どこかの賞に応募しようかと思っていた。すぐに受賞できると考えるほどお目出たくはないが、気分転換にはなりそうだ。

ビジネス文章は、感情を入れずに淡々と書くので、書きやすいがそれなりのストレスもたまる(あまり人が読んでくれないというストレスもたまる!)。昨年の秋口からコンシェルジュの華南シフトに「こぼれ話」を書きはじめたのも、ストレス解消のひとつである。ところが、雑誌側はあまりこれを載せたがらず、すぐに字数を削ろうとするので、毎月、編集者側と熾烈な戦いが繰り広げられていた。そんな訳で、このブログが始まり、ちょっとしたストレス解消になるのでありがたい。

さて、次に書くのはビジネス書か小説か・・・


香港⇒マカオ⇒香港(孵化中心の董事会)

マカオのインキュベーションセンター(JBIC)の董事会にオブザーバーとして参加する。香港で仕事があり、遅れて3時に到着した。何やら長い会議をしているようで、董事の方々は会議室にこもっている。昼食はどうやらマクドナルドだったようだ。会社の立ち上げは何かと手間がかかる。しかし、このインキュベーションセンターのアイデア自体は良いので、今から興味を示してくれている方もいる。何しろマカオは、投資制度としては香港と同様の自由さの上に、香港よりもかなりコスト(特に、家賃・人件費)が安い。中国ビジネスを行う為の仮事務所を作るのには丁度良い場所である。ただ、ネックになるのは、マカオがカジノと観光というイメージが強いので、「マカオに行くと、遊びに行くように思われるようで嫌だ」という声をよく聞く事である。イメージアップが課題である。現在、香港企業のマカオ進出が加速しているので、ここらのイメージも暫くしたら変わっていくとは思うが。

現在、NNAの中国ビジネス講座に3回に分けてマカオの投資制度を解説しているが、これもその様な試みの一環である。NNAの方から電話があり「マカオの投資制度を解説するとは、なかなか目の付け所が良いですねと読者の方から言われた」との事。「思惑通りだな」と喜ぶ。何しろ、マカオの投資制度に関しては、日本人専門家の方が殆どいないので(いたらごめんなさい)、比較的簡単に第一人者になれそうである。レベルはさておき・・・。その上で、人口50万人弱の場所(中国の鎮レベルの人口)なので、政府機関・財界などとのルートを作れば、商売もやりやすい。更に、カジノ収入があるので、非常に豊か。今まで目をつける人があまりいなかったのは不思議なくらいだが、やはり、観光イメージが強すぎる事が一因か。とりあえず、センターは2月末の宣伝開始を目標とするので、その折に再度マカオに出張する予定。当案件を支援してくれている貿易投資促進局・局長の面談受入回答も貰っているので、その折に対談して、どこかの雑誌に載せようと思う。

香港(ウェブ広告の説明を受ける)

コンサルティングのホームページもあと一息となってきたので、ウェブ検索に対する対応に関する説明を受けた。

これは、Yahooやgoogle等のサイトで中国ビジネス等を検索したときに、自分のサイトがなるべく上に引っ張ってこられるよう対応を練ろうとしたもの。ウェブに疎いのでぜんぜん知らなかったが、概ねこんな感じらしい。

●お金を全く払わないと、何時審査・登録してくれるか分からない。

●迅速に審査・登録をしてもらうには、5万円ちょっと出さなくてはならない。但し、これだとどの程度の順位でピックアップされるかは全く分からない。

●上位にランクされようとすると、3万円ちょっと出して、スポンサーサイトに登録してもらった上で、1クリック何円かのオファーを出さなくてはいけない(9円以上。高いほど上位に来る)。

これを考えると結構広告費がかかる。

仮に、スポンサーサイトになって、クリック10円をオファーしたとすると、一日500回程度検索サイトからのクリックあれば、年間2百万円程度かかることになる。一応、一日の上限金額は設定できるようだが、それを超えると表示されなくなる。ユーザーの中には、お気に入り登録をしないで、検索から入る人間もいそうだし、何の気なしに、何回もクリックする人間もいそうだ。無駄なアクセスも多いだろう。例えば、yahooで「水野真澄」を検索すると、真っ先に、日本酒の通販のスポンサーサイトが出てくる。恐らく、真澄という日本酒が登録されていて、これが引っかかるのだろうが、今まで、不思議に思って10回くらいアクセスしてしまった。これは、全く無駄になっているはずである。そんな事を考えると、ウェブ広告も結構高いものである。ちょっと頭を使ってよい方法を考えねば。

香港(ウィスキーをいただく)

クライアント企業の役員の方が日本より来られたので面談する。お土産に「響」を頂く。最近、気に入っているウィスキーなので嬉しい。面談時に、「水野さんはどういう人かと事前に聞いたら、髪の毛が茶色の人ですといわれたが、意外に普通ですね」と言われ、笑ってしまう。

髪の毛を染め始めて3年ほどたつが、そもそも、何故、染めたかというと、小学校の頃から、なぜか茶色い髪に対する憧れが有ったのと、当時はまだ真面目な会社員だったので、内部ストレスがたまり、ちょっと外れたことがやってみたかったためである。昔、同期で「髭を生やすと自由になれるんだよ(大げさ)」と言って、髭を生やしていた人間がいたが、まあ、動機は似たようなものである。2月16日(大阪)・17日(東京)に講演会を行う予定であるが、その時には旧正月の旅行(セブ)で真っ黒に日焼けしている可能性が高い。真っ黒で髪の毛が茶色だと、あまりに色物だと思われるのでないかなと思い、少々心配。旧正月前に、もう少しおとなしい色に染めようかどうしようか現在思案中。

香港(新著のスケジュールと上海の本の配置)

昨日のブログで、新しい本の出版は夏くらいにしようという事を書いたが、編集関係者と打ち合わせたところ、早く出してほしいという希望。とはいえ、最初の本(中国ビジネス・投資Q&A2002年版)を出したのが2002年4月なので、その後2年半で(年度改訂版を1冊と数えると)8冊の本を出版している。ビジネス書としてはかなりの勢いで、口の悪い人には「出しすぎ」と言われそうである。確かに、この勢いで出していると、新著を出版したときのインパクトが薄れるし、何より飽きられると怖い。そこで「ちょっとインターバルを置きたい」と話したのだが、結局、担当者に押し切られ、4月を目処に作成を行うこととなった。

先週のブログで、上海HSBCビルの日本語書店の配置(僕の本が置いてある場所)が悪いと書き、その後、改善要請を出したが、なにやら書店の人間は、あの場所にこだわりがあるようで、「ここ(レジの隣)は店で一番目立つ場所で、如何に、我々が力を入れているかわかってもらいたい」という回答が2度来たらしい。熱意は大変うれしいのであるが、「そんなことなら、力入れないで普通に売ってほしいなぁ」というのが正直な感想。

香港(次の著書とノンアルコールビール)

近所のスーパーに、ノンアルコールビールが2種類売っているのを発見。それを見て、1991年の湾岸戦争直後、まだ油田が燃えている時に、駐在員が非難した地域(ヨルダン・シリア・サウジ・カタール・バーレーン)の巡回に3週間ほど行った事を思い出した。店を一時閉鎖した結果、管理・経理上の問題が起きてないかの点検に行かされた訳である。僕は中近東に対する知識がほとんどなく、不安であまり気が乗らない出張であったが、実際にはなかなか興味深く良い思い出になった。ちょうど休日にヨルダンにいたので、死海で海水浴(?実際には浮かんでいるだけ)したり、シリアで水を入れると白濁する酒をたくさん飲んだり、バーレーンでピックアップを忘れられたり、はたまた、バーレーンのスポーツジムで男色家っぽい男数人に口説かれたり(ひげを生やしてないので誤解された模様)、楽しい経験も楽しくない経験もいろいろあった。滞在した5カ国で一番面白くなかったのがサウジアラビアで、思い出といえば、滞在中は毎日ノンアルコールビールを腹が膨らむまで飲んでいた事だけである。久しぶりに飲んでみようと2種類を1本ずつ買ってみたが、いつでも酒が飲める環境だと、あまり飲みたいもんでもないな、というのが久々に飲んだ感想。週末の2日はそんな訳で、(ノンアルコールビールだけで)酒を飲まずに執筆。今年の出版はビジネス書1冊だけと決めているので、のんびり書こうと思っていたが、すでに320ページ書いてしまい、9割完成してしまった。あまり焦ってもいけないので、あと1〜2ヶ月で推敲を重ね、精度を上げていこうと思う。

広州⇒香港(上海エクスプロラの代表にばったり)

昨夜は、ホテルに付くと先ずE−mailの整理。それが終わってから、ホテル近くの台湾料理屋(風カフェ)で、残業中の知人と深夜0時に落ち合い夕食をとる。台湾料理がそれ程好きでないので、今まで入った事がなかったが、夜遅いし小雨が降っているので、遠出をする気分でもなく、近場で現地集合となった。初めて入ってみると、台湾料理だけでなく、四川料理もあるのでなかなか使える。どうせたいして辛くないだろうと思って頼んだ紅油豚耳が大変辛くて美味しい。なかなか良い店である。僕は朝からその時間まで、うどん1杯しか食べてないし、知人は何も食べていなかった様なので、四川風小菜とビール数杯で何とも幸せな気分であった。翌朝(本日)は広州会社で仕事。駆け足で打ち合わせを終えると、午後1時出発の電車で香港に戻った。電車に乗ると、走り出す前に熟睡。1時間ほどして目を覚まし、通路越しに斜め後ろを見てみると、見知った顔がある。誰かと思えば、上海エクスプロラの代表である。日本と上海を主要活動場所としている方なので、こんな所で会うとは思わなかった。彼も、僕と同じく昨日の便で上海から広州入りした様である。久しぶりで、話したいこともあるので、一旦別れて、夕食を一緒に取る事とした。

上海⇒広州(本の場所がよくないなぁ)

朝、丸紅上海会社に出社し、社長と昼食をはさんで2時間ほど打ち合わせ。

上海のコンサルティング展開に関してお願い事をし、理解を貰う。

因みに、昼食をご馳走になり、何を食べてもよいと言われたが、ついついうどんが食べたくなり、讃岐うどんに温泉卵と野菜かき揚げを付け合せる。うどんは外れ。温泉卵はまあまあ。野菜かき揚げは固い上に申し訳程度の大きさで、これで80元は高い!

会社を出る前に、オフィスのあるHSBCビルに入っている日本語書店に行ってみる。

数ヶ月前に、「水野の本は別コーナーに移した」と、やる気のある口調で話していたが、ビジネス書のコーナーを外れて、レジの隣にある。

それ(レジの隣)はいいのだが、雑誌や古本が置いてある場所の近くなので、これではビジネス書を買いに来た人の目にとまらない。全く、逆効果である。

早速電話を掛けて、場所を移すよう依頼する。

午後5時発の飛行機で広州に行くので、2時半にオフィスを出る。

広州到着は7時半。上海とはうって変わって暖かく、持ってきたジャンパーが邪魔で仕方がない。ただ、寒さに弱い僕としては、南に来てほっとする。


中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ