香港から日本へ(日本での隔離開始)

キャセイラウンジを出るとゲートに向かう。

15時半発の便だ。ボーディングが5分程度遅れると言って乗客に説明しているが、5分遅れというのは定刻で良いのではないか(笑)。日本のエアは丁寧だ。

日本種が4種類あるので、是非飲んでくれと言われ、秋田の一白水星と、もう一種類飲む。両方美味かったが、到着時に酔っぱらっては困るので、1.5杯でやめておいた。

空港到着は夜8時。そこから入国手続き、PCR検査場に移動。沢山の空港職員の方々が、礼儀正しくテキパキと働いている。アプリの確認や検査結果が出て空港を出たのは10時20分なので、非常に効率的だ。こういった対応は、この2年間で格段にレベルアップしているだろうから、その努力に感謝しなくてはいけない。また、日本がが流暢な外国人職員の多さに驚いた。こういった、リスクが高いと思われている仕事を、こんな形で対応してくれている方々には、(日本人・外国人問わず)感謝しかない。
ここまでは順調。要改善点を挙げるとすれば、検査結果が出た人間が呼び出される時の放送が、頻繁に途切れて聞こえなくなる(それでも放送は続けられるので、聞き取れない人も出てきそうだ)。これは極めて重要なポイントなので、通信の接続状況を確認して対処すべきということであろう。

さて、1点を除けば感心する事しきりだった対応も、空港外に出ると一転してダメになる。まさに、外に放り出される感じ。10日間の隔離期間中は、公共交通機関に乗れないので、隔離先ホテルへの足はしっかりと確保して欲しいところだが、案内もないし、バスは1時間に一本だけ。対応も比較的投げやり。さらに、成田のホテルを遠い順に回っていくので、空港付近のホテル到着まで1時間以上(待ち時間40分、乗車時間70分)を要した。重い荷物が有るのでナンセンスな比較だが、歩いたら30分強だ。この部分は、金を払っても良いので、もう少し改善して欲しい部分だ。まあ、隔離者専用ハイヤー呼べばいいですよというのだろうが、あまりに近いと嫌がられるのではと思いやめた(考えすぎだったか?)。

ホテルの部屋到着は0時半。
香港は集中隔離対象地域ではないので、最初から横浜の実家に帰っても良かったのだが、家に着く時間の目途が立てられず、あまりに深夜・明け方になるといけないので、自主的に3泊のホテルとした。よって、(強制集中隔離ではないので)ホテル内の対応は緩やかだ。コンビニで買い物もできるためおにぎりとビールを買い、寝る前に楽しんだ。こうした隔離の緩やかさは、過酷な中国の隔離とは別次元。中国の隔離を知っている人間は、「これは隔離ではない」というだろうが、隔離される身は有難い。
まあ、中国居住の人間は、日本人も中国人も、「しっかりと隔離をする分、外で普通に食事ができる今の中国の政策が良い」と大部分が満足げに言う。ここら辺は考えようだろう。
ともあれ、12時間かけた移動は無事終了。日本での隔離生活無事開始だ。

香港から日本へ

香港から日本に出発だ。2週間程度の滞在だったが、香港を満喫した。2019年の反政府活動、疫病蔓延等が有り、香港に関しては、色々思うことや、複雑な感情があったが、今回改めて香港は良い場所だと感じ、有難うという気持ちになった。
空港には、思ったよりも人がいた。出発ゲートでしっかりと抱き合っている若い恋人(?)たちがいて、ちょっとじんときた。自分の若い時代を思い出したが、その時以上に、今は離れたら次に会うための時間と苦労が必要になる。少しでも往来が自由になりますように。そう思った。

そして、キャセイのファーストクラスラウンジ。このラウンジが使えるのは、JALのプレミアステイタスが維持できているからだが、この状況下で移動がままならないし、更に、自由な移動ができるようになっても、あの頃の様な移動はしないと思う。その意味では、次回このラウンジを利用できる機会があるか分からない(可能性は低い)。そう思うと、これもちょっとしみじみした気分になるな。

病気が色んな意味で、生き方とか考え方を変えた。良い意味でも悪い意味でも。それを不思議に思う。ただ、人と人との関係が、しっかり維持できる社会に早く戻るように。それがいまの一番の願いだ。

社内会食(鮨白鳥)

香港滞在もあと2日となった1月14日(金)、社内会食でオフィス近くの鮨白鳥に行った(ちなみに、「しらとり」ではなく「はくちょう」と読むようだ)。

生ビールがでかい。大は750ml。ここは、先日行った焼鳥木戸の隣で姉妹店。料金設定が控えめな割に旨いと聞いたので選択。

鰹が旨い。山芋と併せるのは初めて。そして生牡蠣。ちなみに、今回頼んだのは、一人HK$768のランチセット。

そして、茶わん蒸しが出ると、鮨が始まる。鮨が上品。幾つでも食べられる感じだ。客はやはり全員香港人(自分たち以外)。そして、全員日本酒を飲んでいる。今回の香港滞在の印象は、繰り返されるPCR検査、旨い飯、そして高級日本料理店は香港人ばかりで、大部分が大吟醸酒を飲んでいる、という光景だ。

日本食が上海でも香港でも、本当に人気で受け入れられているなという嬉しさと、少々日本人の存在感が薄まっているなという寂しさが両方。ただ、香港にこれだけ日本酒が浸透したのは有難いし、上海などの大都会でも、数年後には確実にもっと人気が上がるだろう。

丁度よい分量で満足。本当に、香港を満喫した2週間だった。有難う、香港。

2週間で6回目のPCR検査と感動したイタリアン

1月13日に香港到着後5回目のPCR検査に行った。大晦日の上海での検査を加えると、2週間で6回だ。ただ、これで公式の検査は終わり。後は、日本入国のための検査が一回。
この検査場付近の風景も、すっかり馴染みになってきた。

もうしばらくこの付近に来ることは無いだろうから、のんびりと周りを見回してチムトンまで移動する。

検査を受ける人の数は、毎回ばらつきが有る。今回は、予約ありの人数が多かった。ただ、効率が良いので、到着15~20分後には終了。

その後は、散歩と時間調整をかねて、45分ほど街を歩き九龍シャングリラホテルに移動。旧知の方とのランチアポの会場である、アンジェリーニというイタリアンに。

サバティーニかアンジェリーニかと聞かれ、アンジェリーニと即答したのであるが、実はあまり知らない店だ(サバティーニが高いと聞いていたので、こちらの方がカジュアルかなというだけの判断)。ただ、ここが良かった。ラインはグラス一杯。そして、グリルしたタコとロブスタービスク。

そして、メインはやはりロブスターのスパゲティを頼んだが、素晴らしく美味い。パスタの茹で具合、味付け、ロブスターの分量など申し分なく、感動するほどで、じっくりかみしめながら食べてしまった。

そして、是非、と店から推薦されたティラミス。通常、甘いものは食べないので断る、若しくは、一口食べてやめておくのだが、一口食べたら旨さのあまり自分を止められなくなり完食。良い店だった。次回の香港到着時は、ここに直行するだろう(隔離が明けたらだが・・・)。
そして、過剰満腹の結果、晩御飯は抜き。夜は酒も飲まずに早く寝る。

香港日常食

生活が朝型になると、朝食は必須になる。朝5~6時から働き始めるが、8時にホテルを出て朝食を買い出しに行く。その時は、激しい空腹を抱えて食べるものを探す事になる。
今朝は花結び。僕が香港で生活していた時と比べると、格段に勢力拡大しており店舗が多い。そして、商品開発が進んでいて、食指が動く品が多くなっている。
ちなみに、数日前にコンビニのおにぎりを食べたが大失敗だったので、今朝は花結びを店指定で探し回った。

昨日はサンドイッチ1個。この価格と、今朝の花結びの価格(焼きそば、おにぎり3個、ほうじ茶一本)がほぼ同じで1,000円程度。
花結びが良心的というのはあるが、何やら日本と西洋の物価の差が香港で体現されているようで興味深い。
品質だけでなく安さを求められる日本と、美味しければ高いのが当たり前という西洋。日本の姿勢に感謝しつつも、少々日本が心配になる。

そして、昨日は打ち合わせをした方から、部下へのお土産にケーキを頂いた。最近、香港で評判の店の様で、部下たちが大喜びだ。女性はこういうことに詳しいなと感心。一口もらったが、確かに美味しいケーキであった。

ランチ会食

夜の外食禁止令のおかげで、すっかり生活が変わった。夜8時にはベッドに入り、朝4~5時に目を覚まし仕事をする。朝型生活は健康的っぽいが、同じように酒は飲んでいるので、何やら不思議な感じだ。ただ、生活制限のストレスはない。

この日は、宿泊ホテルの洋食レストランで昼の会食。3種類コースという事になっており、「前菜 or ロブスタービスク」、「料理1品」、「デザート」という感じで選択するもの。困ったことにパンが旨い。体重管理を気にしつつも、ついつい手が伸びる。

ローストビーフがでかい。たっぷり切ってくれるので、とてもではないが食べきれない。香港は、英国領時代の名残で量が西洋人スタンダードの店が少なからずあるが、ここもそんな感じだ。

デザートは残念ながらギブアップ。その代わりにブルーベリーだけ大量に貰い、部屋に持ち帰って、翌日の朝食にした。

そして部屋に戻り、窓の外の景色を見、昔を思い出しながらひとりワインを飲む。1985年の初めての香港。1990年のトレーニー終了。1997年の香港着任と、2001年のコンサルティング開始。そして2008年の独立。自分の半生を振り返り、日が暮れていくのを眺める。たまには、こんな飲み方も悪くない。

丸紅の先輩と会食

1月9日(日)に、丸紅の先輩と会食した。この先輩とは浅からぬ縁が有り、まず台湾研修生時代、到着した自分を桃園空港に迎えに来てくれたのがこの先輩。その後、1997年に香港到着後、ずいぶん一緒に仕事をした。
広東省中山市に丸紅香港が保有していた5億円程度の土地を売りに行ったり、債権者から差し押さえた1万足の靴を確認するため、灼熱の倉庫で実査をしたり、など等。ちょっと話は外れるが、33才で赴任して2年間の間に、上述の仕事に加え、6億円の不動産の現物出資を実施したり(広州市だが、上海市でも広州市でも、外国企業の不動産での現物出資実例は本件以外に無いようで、困難な認可を企画実行したのでちょっと自慢だ)、丸紅厦門の社長・福州の所長になったり、会社資産の見直しをして評価損を11億円計上したりなど。金額が大きければすごいという訳ではないが、若いころに、色々な経験をさせてもらえたのは、自分にとって、本当に有難かった。

指定のオイスターバー到着。この付近(Mody Road Garden)は、1989年の語学研修生時代に宿泊したホテル(以前のホリデイインハーバービュー。現在のグランドスタンフォード)があるので懐かしい。当時、香港のクリスマスイルミネーションを見て感動したものだ。

早めに付いたので、ビールを飲んで待つ。この店は裏路地にあるので、知らないと来れないな。ともあれ、初めての店だが、生牡蠣は好きなので有難い。

先輩到着前に、オニオンリングとミートボールを頼む。オニオンリングが有るのは嬉しい。

そして生牡蠣。まずは一人6個。
ワインを人数分頼むと、生牡蠣が安くなるようだ。この先輩は良く飲むので、それは大丈夫な範囲。

そして生牡蠣一人4個追加。自分自身は、生牡蠣に関する知識はほとんどないが、店の人が選んでくれるので問題ない。先輩は、取引先から紹介されたようで、多い時には、月に3~4回この店に来ているそうで、すっかりおなじみだ。

そんな感じで4時間半ほど昔を語り、楽しく飲んだ。先輩も60才でもうすぐ定年退職の年齢。僕も58才。時間は流れたな。そんな訳で、最後に、店の人に記念写真を撮ってもらう。

今日もPCR検査

今朝もPCR検査に行ってきた。この10日間で5回目なので、平均すれば一日おきに行っている計算になり、すっかり日常生活の一部だ。そして、これから一週間で、更に3回検査を受けないといけない。難儀な世の中になったものだ。

ちなみに、これが香港のアプリ。中国本土の健康コードみたいなものだな。店に入る時、これでスキャンする。その場所で感染者が出ると、その情報が表れるようである(当然、自分の入店情報も記録される)。

ドンキで一蘭カップ麺を買う

油麻地地域でのPCR検査後、ホテルまでの帰り道にドンキが有ったので、何か面白いものが無いかと入ってみた。とりあえず、ウコンを購入。その後、あれこれ見回すと、一蘭カップ麺が山積みになっていた。約1年前に発売開始され、インターネットでは絶賛の嵐。500円なのに入手困難という情報だったので、話のネタにと思い買ってみた。香港で購入すると一個HK$54(800円)だ。800円と言われると躊躇うが、54香港ドルと言われるとあっさり買ってしまうのが数字マジックだな。

具が入っていないのは知っている(というか、蓋に書いてある)ので、見た目映えしないのは計算の内。あれだけ人が絶賛していた味はどうか。

と思ったが、これはラーメンではない。単なるカップ麺だなという印象。スープのマイルドさは分かるが、麺の脂のにおいが気になる。勿論、これは香港までの輸送の問題、販売時期の問題等が有るかもしれないが。

こちらはホテル付近の三田製麺所。このランチセットでHK$125程度(1,800円程度)。個人的に好きな系統の味ではなかったが(鶏ガラあっさり味が好きなので、この点の好みの問題は、一蘭判定にも影響あるかもしれない)、それでもこちらの満足度の方が、遥かに高かった。
なんだかんだ言って、インスタント食品の開発ってのは難しいんだな(でも、その割には強気だな)というのが、1年間興味を持っていた一蘭カップ麺の印象。

香港夜の外食禁止

香港では、2022年1月7日より18時以降の外食禁止が急遽決定した。おやおや、という感じであるが、各レストランは昼型営業に切り替えてしのぐ店が多いらしい。つまり、昼休みをなくして、12~18時の連続営業の様な形。その後は、デリバリー。こちら側も生活を朝型に切り替えれば、それなりに対応できるという事か。そちらは良いが、困るのはジムが終日使用禁止になる事だ。


半年間で付けた筋肉を落とさぬよう、そして今後増加させていくようと思い、ジムがある事を前提にホテルを選んだ。
利用者も少ないので、空いていて良いやと喜んでいたら、いきなり全く使用できなくなった。これにはまいった。
とはいえ仕方がないので、ランニングは諦め、部屋で地道な自重トレーニングをするしかないか。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ