もうすぐ折り返し(インスタントコーヒー)

8日目にメンタルを崩しかけたが、翌日には持ち直して平穏無事だ。今日は10日目。もう少しで折り返し地点という感じ。

21日間の隔離には、140杯のコーヒーを持ち込んだ。全部ドリップ式が良かったが、スペースの関係で粉状のものも、スペースの関係でインスタントスティックも60袋持ち込まざるを得なかった。インスタントは嫌いで、何十年も飲んでいないのだが、まあ牛乳入れれば飲めるだろうというやむを得ない選択。
ただ、飲み続けていると(更に、試しに、牛乳を入れないで数杯飲んでみると)、こちらの味も気に入ってきた。
東野圭吾のガリレオで、彼(准教授)がインスタントコーヒー好きで、「困ったことに、この味を再現できる(粉を挽いて入れた)珈琲が無い」という台詞が有る。「味音痴の変人を表すには良いセリフだな」と思っていたが、感想が変わってきた。全拒絶から、本当に好きなんだなぁという感じの変更だ。
普段とは違う生活をすると、色々な変化が有る。

今日の朝食はこんな感じ。今回の隔離で出される初めての窝头だ。南での仕事が多いので、食べるのは2回目。ちょっと自分には合わない。

昨日はちょっとメンタルにきた

隔離9日目。昨日は急にメンタルにきた。
山東料理の味付けは少々濃いめで、続くと飽きが来る。食事に飽きたと感じると同時に、精神が崩れ、人恋しさと、飲酒欲求に襲われた。初日から全く酒を飲みたいとは思わなかったが、初めての飲酒欲求だ。とはいえ、部屋も出られなければ、調達の術もない。ただ、コーヒーを飲んで、プロテインバー(甘くて美味い)を貪り食うだけ。

また、昨日時点で8日間誰とも会っていない。
例外は、2回来たPCR検査の担当者だけ(防護服で顔は見えず、会話もないので無言)。
オンラインで面談はしているが、それだと、仕事はこなせるが人恋しさの足しにはならない。例えて言うなら、酒飲みがノンアルコールビールを飲んでいるイメージだ。
ともあれ、一夜明けたら平常に戻ったので一安心だ。
あと12日あるので、感情の波はまた来るであろう。日本のカップ麺を買い足して、それに備えよう。

今日の朝食はこんな感じ。
イモの輪切りがすごい。食べる人を、色々な意味で驚かせようという意気込み(一昨日の餃子だけもインパクトがあったが)は伺える。

青島隔離(続くと飽きる)

隔離8日目だ。一週間が経過したが、まだ2週間あるというのは確かに長い。
環境も食事も恵まれている青島隔離であるが、同じものが続くと飽きてくる。


山東料理の特徴か、味付けが比較的濃い。それも飽きがくる要素だろう。ただ、前向きに受け止めれば、食事が進まなくなったという事は、体重管理に良いという事だ。とりあえず、ポジティブシンキングでいこう。


この朝食の油条(揚げパンかな?)はなかなか美味かった。朝・昼・晩の食事をオンタイムで食べることが、だんだん無くなってきた。よって、これは、2日がかりで食べたのだが、おやつ感覚で良かった。

昨日(7日目)の晩飯は、潔いほど餃子だけで驚く。水曜日はANA便の到着日(新しく来る方々が到着する)。先週の自分の第一食も餃子だった。初日は餃子で歓迎する(?)と決めているのか?悪くはないが多すぎて食えず。今日の、朝・昼に分けて食べた。

そんなこんなで、同じ味付けが続き、単調になるので、こういった調味料が役に立つ。事前に日本で購入したり、中国到着後、デリバリーで購入しているのだが、非常に良い働きをする。

2022年3月1日(静かに時は過ぎてゆく)

3月1日(隔離6日目)。何やらあっさり時間が経過していくので、少し拍子抜けするくらいだが、良い時間を過ごしている。
食事の支給が極めて規則的なので(8時、11時半、17時半)、生活も健康的になる。なんだかんだで夜8時半頃迄仕事をしているが、それでも9時前にはベッドに入る。翌日は、空腹で朝5時には目が覚めて、6時頃から仕事と筋トレを始める。
穏やかな気持ちで仕事もできるし、本当に良い機会をもらったなという意識でいる。
酒も、全く飲みたくならない。ウィスキー2本まではハンドキャリーできるので、持っていった方が良いと沢山の方から勧められたが、3週間の禁酒期間を作りたかったので、敢えて持っていかなかった。飲みたくなることは無い。


驚くべきことに、このホテル(隔離施設)は、週に一回、洋食か中華を選べる。最初は自動的に洋食だったが、土曜日(切り替え申請の日)に変更申請。やはり、中華の方が当たりだ。

しかし、自分は他の隔離を経験しているので、これがどれだけ有難い対応可が分かるが、最初の隔離がここだった人は、それが分からない。次に他地域で隔離されたら苦労するだろうな。何事も、「不便を知っている」というのは強いものだ。

2月26日(携帯麻婆豆腐を使用する)

青島隔離3日目。驚く事に、このホテルは、週に一回食事を中華にするか洋食(日本料理を含む)を選択できる。最初の隔離が青島で、これが当たり前だと思うと、別地域で隔離されるのとショックを感じるだろうな。

おそらく中華の方がよかろうと思い、翌日(日曜日)から中華への変更をお願いしたので、当座、最後の洋食。


そして夕食。(上海での隔離の時と比べて)食事がちゃんと食べられるので、持ってきたレトルトや即席めんが消費できないのではないかと、逆に心配になってきた(荷物になるな、という意味)。という事で、14袋持ち込んだ麻婆豆腐の素を取り合えず使ってみる。

本来は豆腐を入れて調理するものなので、豆腐が無いとちと寂しい。

隔離に役立つもの

58年生きてきたが、隔離というのは、それまで経験したことが無い特殊環境で、最初(2020年9月)はかなり戸惑ったが、経験を重ねるにつれて、学ぶものも有った。自分のメンタルの保ち方というのも一つだし、準備すべき物、物品の調達の仕方など、徐々に勝手がわかってくるものだ。

まず、一番重要なのが「水」。これが有れば大丈夫だ。勿論、今の中国の水道水は、煮沸すればさほど問題なく飲めるので、心配する程ではないが(昔は水道水がずいぶん臭って、煮沸しても飲みにくかった)、ミネラルウォーターが有った方が嬉しい。デリバリーでも大丈夫だし、ホテルにお願いすれば補充もしてくれる(前回の上海は、補充は有料だった)。ただ、個人的に美味しい水が飲みたい(酒が飲めない隔離中は、コーヒーを飲むのが最大の楽しみ)ので、飲みなれた「いろはす」をデリバリーで購入。ともあれ、水を多めに確保すると、精神的なゆとりがでる。

そして、旅行用ラーメンポット。これは、1989年の福建省福州駐在からの頼もしい相棒だ。当時は、正規の駐在員ではなくトレイニーだったので、ホテルの一室に一年間居住した。調理器具が無く、このラーメンポットだけが頼りだったが、故障もせずに一年間大活躍してくれた。それを思い出して、前回の隔離で新しいものを購入。それを失くしたので再度、今回に備えて購入した。

即席めんを作るのが主要な用途だが、レトルトも温められるし、パンもトーストできる。支給される冷たいパンを、軽く焼くだけでも大違いだ。

こうしてみると、大学時代のバックパッカー経験、福建省のトレイニー経験等、色々なことが隔離生活の参考になっているのが分かる。

隔離3日目

朝四時に空腹で目が覚めた。隔離中は、食事の支給が8時、11時半、17時半となるので、食事を取るのが早くなる。
ここ数日、なんだかんだで忙しいので(隔離中でも、有難い事にオンライン面談のご依頼が多い。つくづく便利な世の中になったものだ)、夜8時頃まで仕事をしているが、酒を飲むわけでもないので、夜9時にはベッドに入り、本を読みながら眠りにつく。規則正しい生活になるので、早朝にお腹も空く訳だ。
暫し我慢したが耐えられず、5時頃ベッドを起きだして、持参した即席蕎麦を茹でる。21日の隔離なので、もう少し我慢しようかとも思ったが、まだ6袋有るし、足りなければインターネットショップでどん兵衛等の日本製のカップ麺も購入できる。

これを朝食にしたので、支給された朝食は食べず。念のために、茹で卵とパンを保管する。

昼食はこんな感じ。ソーセージとキャベツ炒め。さすが青島、ドイツ風だ。これはビールに合いそうだが、望むべくもない。

午後の仕事をしながら、「甘いものが食べたいな」と考えていたら、ドアがノックされ、ケーキをもらった。知らなかったが、3日に一回おやつがもらえるようだ。非常に嬉しい。隔離中は、こういう小さな喜びで盛り上がるのが重要だ。僕みたいな酒飲みがケーキで喜ぶとは、我ながらおかしいが、酒を飲まないと甘いものが欲しくなる。

夕食はこんな感じ。唐辛子チューブを持ってきたので、スパゲティに混ぜて食べる。
こんな感じで、平和に時間は過ぎてゆく。

隔離2日目の食事

青島の2日目の食事。青島の隔離ホテルの食事は十分食べられる。勿論、美味しいと絶賛するレベルではないが、隔離施設の食事と考えれば、この水準の料理を出してくれるのは、感謝してしかるべきだ。
やはり、どの国でも同じだが(日本の隔離でも文句がインターネットにあふれているが)、不平不満を言う前に、感謝の気持ちを持ちたい。現在の状況下、隔離や国際間移動は大変でストレスがたまる。文句を言いたくなる気持ちは当然あろうが、特殊な環境下働いてくれる人たち、自分に提供してくれる食事に対して、まずは感謝すべきだ。移動の度に、そんなことを考える。
もっとも、一昨年の上海の隔離飯には、感謝どころか絶望を感じたが、これはまだ自分の修行不足か・・・



2月23日から3週間酒を飲まない。
毎日の生活は、早寝早起き。日中は仕事と筋トレ。楽しみは食事と珈琲。その繰り返しだ。
なので、食事が来るのが待ち遠しいし、持参した140杯のコーヒーは、おそらく足りなくなるだろう。ただ、こんな日々を過ごすのもたまには良い。自分の生活態度を整え、自分の仕事・人生に思いをはせてみよう。

隔離ホテル到着


隔離ホテル到着。
上海の苦しかった隔離環境とは随分違う。リゾートに来たのか、はたまた避暑地で仕事か(冬だが)と一瞬錯覚する。
まあ、3週間、この部屋から一歩も外に出られないので苦しいのは確かだろうが、光が射さずに暗さと狭さに苦しんだ、前回の上海の隔離環境から比べたら天国だ。
勿論、上海でも景観が有る部屋を割り当てられた方が多いので、僕は外れを引いた形だが、最初が悪いとあとは昇っていくだけになるので良い。自分の会社員人生も、新入社員時代が一番厳しい環境だったが、それと同じだな。
ただ、過去3度の隔離経験(苦しくなかった日本の1回を入れればだが)も、それなりに役に立っている。自分の感情が、徐々にコントロールできるようになってきているという意味で。隔離期間中は、先を考えたらだめだ。目先の1日1日、いまこの時間だけを考えて、淡々と過ごす。これがつらさを感じない(というか、軽減する)ポイントだ。
3週間という今まで経験したことが無い長さの隔離。余分な考えを捨てて、目先のことだけを考えて過ごそう。

3週間の禁酒の始まりでもあるが、別段飲みたい気分は無い。「飲めるのに飲まない」のはつらいが、「飲めないから飲まない」というのは、全く問題ない。筋トレと禁酒で、身体を引き締めるのを楽しみに過ごそう。


そして最初の食事。青島隔離経験者から、「普通に晩飯は餃子だけとかいうの有りましたよ」と言われ、「餃子だけは嫌だ!」と数日前に笑っていたら、狙いすましたように初日に餃子の洗礼だ。ただ、青島の隔離飯は問題なく食べられる。米も臭くないので、これならふりかけ持ってきた方がよかったと後悔する。成田空港でレトルトカレー8袋を取り上げられたのは痛いが、代わりにゲート付近で購入した、梅干しと明太子が役に立つであろう。隔離期間中食べ過ぎないように注意しなければならない。

青島移動

移動日は晴天だ。フライト中に富士山が奇麗に見えてきて晴れやかな気分になる。

機内食は、こんな感じで軽め。3.5時間のフライトなので、ぎりぎりこんな感じだろう。ただ、朝おにぎり一個と、ラウンジで小ぶりの蕎麦を食べたので、量的には全く問題なし。

暫く飛行が続いたら、陸地が見えてきた。どこだろうと機内表示を見たら韓国だった。このルートの飛行は初めてなので、肉眼で見る初めての韓国だ。ちょっと感動。感染が治まり、平穏無事な世の中になったら、韓国に行ってマッコリを飲みたい。韓国は僕の本を2冊翻訳してくれたことだし(売れてはいないが)。

青島が見えてくる。奇麗な場所だ。長い中国経験だが、南方の仕事が多いので、初めての青島訪問だ。

到着後、入国審査・PCR検査等の手順も非常に順調で、到着1.5時間でバスに乗れた。空港職員の人たちも、片言の日本語で話しかけてくれたり、総じて親切で優しい感じが嬉しい。一昨年の上海は、香港からの移動で外国人の存在が想定されていなかったので、外国人に対する気遣いが全く無く、ごつごつした中国語で攻めてきて大変だった。まあ、中国語ができるので支障は無かったのだが、ちと気遣いとか優しい言葉とか欲しかったなあという気分だった(PCR検査の女性は、不安にさせないように気を遣ってくれたが)。やはりこういった特殊環境下(コロナ状況)では、外国人(日本人含む)の香港からの移動はお勧めしない。今回は、外国人扱いされて嬉しかったなあ、という気分だ。

約一時間かけて、隔離ホテルに移動。どんな隔離ホテルかと期待が膨らむ。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ