綱渡りの経験

年中移動という感じの生活を送っているが、この10年半(香港赴任後)で飛行機・電車に乗り遅れたのは2回だけである。
1回は、広州行きの電車。
午後の打ち合わせが長引いて、おまけにホンハム駅までの海底トンネルが渋滞して、やっと駅に到着した時には電車が出た直後だった。
これは、2000年の出来事。
もう1回は、福州から広州までの飛行機。
福州で昼の宴会で酔い潰されて、起きたら夜の7時半だった(飛行機は午後4時発)。
その後、夜の街に飛び出し、タクシーを捉まえ、山賊の出る山道を10時間かけて夜通し走って広州にたどり着いたのは、「中国ビジネスコンサルタントができるまで」にも書いた通り。
これも2000年の出来事。

その後は、特に問題なく移動便に乗れているが、危なかった事は何度かある。
一度は2002年。
朝7時半に東京駅を出発する成田エクスプレスに乗るはずが、朝起きたら7時ちょっと前。
ホテルは竹橋会館。
飛び起きて、必死に荷物を詰めて、チェックアウトして(幸いな事に講演会の主催者がホテル代を払ってくれていたので簡単な手続だけ)、タクシーに飛び乗り東京駅に到着したら、なんとか間に合った。

あと先日、メトロポリタンホテル丸の内に宿泊した時。
やはり7時半発の成田エクスプレスに乗るはずであったが、朝起きた時(6時半)には寝ぼけていて、のんびり風呂に入っていた。
ふと自分の勘違いに気が付いた時は7時17分(発車13分前)。
風呂から飛び出て、荷物をかばんに押し込み、チェックアウトをして、ホームまで全力疾走して(駅に隣接しているとは言っても、成田エクスプレスのホームまではかなり遠い)、発車直前の電車に飛び乗った。
12~13分でここまでの事をしたというのはわれながらすごい。
人間やる気になればできるものである。