小雨の中をぐるぐる歩く

引き続き上海で、顧客訪問と宴席。
今日は浦東と浦西を2往復したので、時間のロスが大変。
昼は花園の山里で会食。
夜は森ビル(HSBCビル)のサントリー。

最後の打ち合わせが森ビルで、雨が降っていてタクシーがつかまらない。
E-mail整理がしたかったが、オフィスに帰るのは断念。
出張者と二人だったので、その場で会食する事に決めたもの。

胃が疲れていたので、豆乳湯豆腐、サラダなど、あっさりしたものをつまむ。
値付けが高い店ではあるが、たのみ方が良かったのか、結構安く収まった。
前菜メニューにある、「おつまみミニオムそば」というのは大変良いメニュー。
安くて過剰満腹にならない、良心的な一品だ。
やはり、しゃれた炭水化物品をちょっと食べられるのは嬉しい。

食べ終わると8時。
まだタクシーがつかまらないので、時間つぶしにバーに行く。
10時まで飲んで、「もう良いだろう」と思うと、更に状況が悪化している。
並んでいると1時間はかかりそうだ。
道を歩いていると、小雨に打たれて体のしんが冷えてきた。
「地下鉄かなぁ。100元までだったら払うから、誰か乗せてくれないかなぁ」とつぶやいていると、タイミングよく「乗らないか?」とささやく車がある。
幾ら?と聞くと80元。
即座にOKして車に乗り込む。

道を知らない運転手で、地図を広げたり、電話で道を聞いたり大変であったが、なんとか無事浦西に帰りつけた。
1時間近く時間が節約できた。
ただ、上海のタクシー事情だけは何とかして欲しい。


上海に戻って四川料理とうどんすき

朝便で南京から上海に。
南京に一泊したものの、駅、開発区、大学城(東南大学、郵電大学など)、中智、中智の隣のレストラン、ホテルしか訪問していないので、どんな街だったのか今ひとつ分からなかったのだけれども、想像していたより立派で居心地がよい街だったのは確かなようだ。
南京駅で検札を終えたところにカフェがあって、意外に美味しいカフェラテとヨーグルトが食べられたので満足であった。

上海に戻ると、出張者が上海大学の招待所に宿泊するので、まずはここまで送っていく。
付近の四川料理屋で昼食を取りながら打ち合わせ。
電車の中で、ペペロンチーノが食べたくなったが、さすがに胃が張って(昨夜の炭水化物大量摂取のため)イタリアンは断念。
せめて辛いものをと考えて四川料理に落ち着いたもの。
学生街の店なので、見た目はどこも似たり寄ったり。
4人で口水鶏、炒蛋蝦仁、麻婆豆腐、魚香鶏、豆腐と野菜のスープにご飯を食べて、合計98元。
味は普通。辛さはいまいち。

一旦、オフィスに戻って面談を2件済ませ、夜はうどんすきの河村で接待。
慌しい1日であった。

出張者から、「水野さんは、何時も食べ物の事を考えてますね」と言われる。


南京で大学を視察する

南京高新技術開発区にて

朝9時初の便で南京に移動。
南京は初めての訪問なのであるが、新幹線が走っていて、上海から2時間で到着するので思った以上に便利だ。
南京に到着すると駅も綺麗。
これから南京との縁も深まる予定なので(ここら辺の事情は、おいおい紹介する事になると思うが)、なかなかよい感じである。
唯一残念だったのは、電車の中の弁当(10元)がまずかった事くらいか。
南京駅に到着すると、直ぐに、高新技術開発区に移動。
今回は、マイクロソフトの技術研修センターと数箇所の大学の視察。

マイクロソフト技術センターの前

マイクロソフト技術センターは、日本語IT人材の育成を行っているところ。
更に、いくつかの大学と提携して、ソフトウェア・日本語の授業を組み込んで、日本企業に派遣する人材を育てている。
なかなか面白い試みである。

TV電話での面接風景

因みに、マイクロソフト技術センターで育成した人間が、TV電話で面接を受けている様子。
時代も進んだものだ。

提携大学での授業風景

こちらは、提携先の大学の授業。
100人以上の人員が、技術習得に打ち込んでいる姿は壮観。
僕は、大学時代合気道の練習して酒を飲んでいただけなので(つまり、殆ど勉強していなかった)、こんな感じで真面目に勉強に取り組む学生はすごいもんだと感心してしまう。

視察が終わるともう6時近く。
大手国営人材会社の中智に行って、面談&会食。
土地の白酒を飲む事に。
僕は2000年に白酒を飲みすぎて、とんでもない状況に陥った苦い経験があるので、それから殆ど白酒を飲んでいなかった。
久しぶりの白酒なので、万全の注意を注ぎ、宴会前に焼きうどん。宴会の途中で炒飯と、ご飯ものをばりばり食べる。
おかげで、さほど酔わないまま宴会は終わったが、炭水化物の取りすぎで、過剰満腹に陥った。
おいしい炒飯だったけど・・・

心地よい昼寝が出来るというのは

前日(金曜)、体調がすぐれないので早く寝たし、今週は酒もあまり飲んでいないので、今日の体調は随分良い。
朝の8時半に眼を覚まして、シャワーを浴びて本を読んだりしていたら、11時頃に眠たくなってきてまた昼寝。

心地よい昼寝であった。
これだけ心地よく昼寝が出来るのは、メンタルも体調も良い証拠だ。
歯車がかみ合ってきたぞ。

明日から南京・上海に行くので、午後は出社して残務整理。
軽く夕食を食べてから、夜までNNAの連載の原稿書きと、25日の加工貿易セミナーのレジュメ作り。

まあ、ゆったりした週末ではなかったけれど、前向きな気持が前面に出てきたので苦にならない。
メンタルが安定しているというのは良い事だ!

講演会を終えて(粗食続きの数日間を思う)

今年3回目のM&C主催セミナーになる、加工貿易セミナー(深セン)を終えて、ほっと一息といったところ。
3回の主催セミナーは、全て収容人員限界(上海210名、蘇州160名、深セン200名)の方々に集まって頂いた。参加頂いた方々に改めて感謝。
同時に、上海、香港・華南共に、部下の成長とやる気に頼もしさを感じた。

今年の主催セミナーは、おそらくあと一回(12月の外高橋保税区セミナーを予定)。
外高橋保税区からも期待されているので、これは実現させなくてはならない。
あと、来年早々(1月)は、江口弁護士・鈴木会計士の3人で、短期間に東京⇒上海⇒香港をまわって、企業再編セミナーをやる予定。
イベント続きなので、頑張らねば。

しかしながら、年間30回程度は講演会をやっている僕であるが、やはり招かれて話すのと、自社主催セミナーでは、緊張感も疲労度も全然違う。
加工貿易セミナー前の数日は若干の緊張で、後の今日は疲れて食欲がわかなかった。
よって、ここ数日は、昼はざる蕎麦かたぬき蕎麦。夜は持ち帰り寿司で細巻きという質素な食生活。
まあ、最近過食気味だったので、胃の調整にはちょうど良いだろう。
胃が少しすっきりした感じである。

ところで、11月15日に提携先から大連で講演をしてくれという依頼があり、了承したのであるが、いまだに主催・共催も決まってないし、告知もしていない模様。
このまま行くと、告知できるのは10日前くらいになるのではないか!?
これで人を集めるというのは無理だよなぁ~
今更ながら、引き受けたのを後悔してきた。


加工貿易セミナー開催

深セン加工貿易セミナー無事終了。
ご参加頂いた、200名の方々、有難うございました。

実は、華南(香港・広東省)で講演会を開くのは、今年初めて。
最近は、講演会の主流が日本(その次は上海)に移っていたので、華南で講演する機会がなかった。
久しぶりなので少々緊張。
気合を入れるために(!?)前日に髪を黒く染め戻して、当日に備える。

一時期は、まっ茶色であった髪も、4~5年がかりで普通の色に落ち着いた。
茶色は飽きたし、あと、そろそろ落ち着いたイメージを定着させる頃だし。


講演会には、税関総署広東分局、提携企業のEHグループ(同社が運営する北京の対外経済大学関務センターの教授)も参加。

加工貿易制限分類の規制強化の概要と今後の展望。
更には、来料から独資へのスムーズな(生産を止めない)組織変更の方法等に関して、発表、ディスカッションが行なわれた。

税関より、「近い将来、香港一日遊の禁止(輸出産品の免税再輸入の禁止)が行なわれる可能性があり、その対応として、広東省は保税物流中心B型の増加を推奨している」という発言があり、本件の火種はまだ消えていない事が伺えた。
また、一応、物流園区・保税物流中心B型であれば、規制の対象外である可能性が高いようだが、ともあれ、この点はまだ余談を許さない。

あと、深セン税関の内部には、来料から独資(進料)転換に当たって、生産を止めない方法を認める内規が有るようだ。
基本的には、来料閉鎖後3ヶ月間、手冊・税関番号を有効とし、この期間に消し込み照合・その他の手続を終わらせる方法との事。

この方法を、深セン外にも広めていきたいとの広東税関の発言であったので、これについてはM&Cとしても、具体的な方法をスタディしていきたい。

講演会終了は午後6時。
それから、内輪(会場運営を手伝って頂いたNNAさんを含め)で、酒菜屋で打ち上げ。
講演会が成功に終わったので、楽しく打ち上げができた。

それから、香港に戻るのがちょっと面倒なのだけど・・・

深センで仕事(貧しい食生活の一日)

10月25日(木)の加工貿易セミナー(在深セン・シャングリラホテル)は、ほぼ定員の200名のお申し込みを頂いた(有難うございます)。
まだ、若干の席はありますので、参加ご希望の方はお早めにご連絡下さい。

という事で、セミナーの打ち合わせの為、更には、僕と一緒に5年間働いてくれた(&深セン対応を任せていた)浜田さんが、今月末をもって退社するので、その後の深セン対応の仕組み作りをするために、深センを訪問した。

セミナーは、今回は広東省の税関の方に出席頂き、方針発表だけでなく、Q&Aで回答を頂く事になる。
それに対する解説を僕がする事になるのであるが、税関の回答の内容が、その場まで分からないので、かなりぶっつけ本番という感じにならざるを得ない。
ちょっと緊張するが、大丈夫であろう。

今後の深セン対応の仕組み作りもほぼ完了。
問題なし。

ともあれ、今週は何回か深センに入らないといけないのだけれど、仕事は概ね順調で、ちゃくちゃくと仕組み作りができているといったところか。

ただ、今日は短い時間で打ち合わせ続きだったので、朝食抜き(これはいつも通り)、昼食はマクドナルドのバーガーを、打合せしながら口に押し込んだ感じ。
夕食は、持ち帰り寿司で、カニカマ細巻きを買ってビールと一緒に食べただけ。
という、乏しい食生活の一日であった。

たまにはこういう食生活の日があってもよいであろう。


相撲ラーメンとビッグボーイ

香港の地下鉄の駅には大きな広告がいくつもおかれている。
ちょっと前にインパクトを残した広告は、オカモトのビッグボーイという商品の広告で、現物を見せないとそのインパクトを伝える事はできないが、ともあれ、「どうリアクションすればいいんだ!?」と見る人に思わせる勢いがあった。
誰が買うんだろう!?という疑問も同時に感じたが。

相撲ラーメンの広告

その、ビッグボーイの驚きが覚めやらぬ先週末、日本から香港に戻って地下鉄に乗ると、味千の相撲ラーメンという広告が眼に飛び込んできた。
写真を見ても、何の具が入っているか分からず、どこら辺が相撲なのだかいまいち分からないが、「えび天が入ってるとこかな?巾着っぽいものも入ってそうだしな、そこらが相撲??」とか、しばし考えてしまった。
具がたくさんで、腹が膨れるから相撲なのだろうか。
ごたごたしてる=ちゃんこ鍋というイメージなのだろうか。
良く分からないけど、ともあれ、ラーメンと一緒に映ってる人物が普通の女性でよかった。
海外でありがちな、太っている東洋人に無理やりちょんまげのかつらかぶせて、「相撲取り!」って広告だとちょっときついからなぁ(良くある)。


因みに、10年以上前の話になるが、僕が香港に赴任した時には、香港においしいラーメン屋が殆どなかった。
九龍側に、「どもん」というサッポロラーメン屋が有って、赴任早々の数年間は、おいしいラーメンが食べたいというと、地下鉄に乗って、少々不便な場所にあるどもんに行ったものだ。
注)
同じ、一駅地下鉄に乗るのでも、九龍側に行くというのは、香港島に住む人間に取ってはちょっと覚悟がいる感じ。逆も真なり。
ここらへんは、香港に住んだ事がある人間しか分からない感覚。

その当時、香港島側でまあおいしいラーメンというと、チェーン店だけど味千という感じで、僕も何度か並んで食べた事がある。
今では、味千も店舗が増えたので、並ぶ事も殆どない。本土でもかなりの展開をしている。
そうなると、有り難味が薄れるのも人情で、更に、香港でおいしいラーメン屋が結構たくさん出来た事もあり、今では、味千ラーメンに入る事は殆どなくなった。
それでも、香港空港に入っているのは便利で、出国審査が終わったあと、ほっとして食べたりするけれど。


そんなこんなで、香港・中国で大きな力を持つ味千ラーメンであるが、さて、相撲ラーメンはヒットするか!
僕は食べないと思うけれど、香港の人は好きなのかも知れない(好きそうな気がする)。
ここらが、現地化の努力ってやつかな。
などと考えてしまった。
あと、馬のマークのビッグボーイは日本人は買わなさそうだけど(でも、もしかして日本でも売られているのかな?)、香港では売れるのだろうか。

ともあれ、オカモトも味千も、現地対応努力(マーケット対応)に余念がないのは確かなようだ。


頭に降ってくるバー

人が浮かれているようにも見える

香港のマンションにある駐車場の入り口に、こんな表示が出ている。
「駐車場のバーに注意」という事が書いてあるが、なにやら表示の絵は、「踏み切りの近くを酔っ払って千鳥足で歩いている人」か、「のんきに歩く人」、はたまた「リンボーダンスをしている人」の様に見える。

これが問題の駐車場の構造

問題の注意すべきバーというのはこれであるが、車が出て行って、ワンテンポしてから落ちてくるので、本当に頭を直撃する可能性があって危険である。
僕も一回、頭に降ってきた事がある。
頭を襲う「どすん!」という衝撃に、「これは文句を言わねば!」と周りを見回したが係員が誰もいない。
おまけに、冷静になって考えてみると、見かけよりもバーは軽いし、緩衝材をまきつけてあるので実は痛くない。
怒るほどの事ではないな、と思い直して、現場を立ち去った当時の僕であった。
意外によく考えている。

しかし、表示の意味するものの正解は、「バーが頭に落ちてきて、脳震盪を起こしてふらふらになった人」なのであろうか。

おそらく完全復活!

朝6時に眼を覚まし、リムジンバスで成田に移動。
飛行機は9時55分発。
最近、出発時のドタバタが続いているが、今回は寝過ごさずに移動できた。

今回の出張では、仕事の面でも、今後の取り組みの面でも、有意義な話ができた。
僕を支えてくれる人たちの存在を、今更ながら実感して感謝した。

あと、1年近く、ずっとナーバスな精神状態が続いていたけれど、先週~今週にかけて、精神的に励み・支えになる事があったので、やる気と元気を取り戻した。
おそらく完全復活だ。
これから、攻めに転じるつもり。
「精神的に乗ってきた時の僕の行動力は、自分で言うのもなんだが(誰も言ってくれないので仕方なく言うけど)凄いぞ!」と心の中で叫んだりする。

M&Cを立ち上げて、短い間で、色んな面白い仕組みは作ってきたつもり。
あとは、この仕組みを育てて、大きくするのが来年の仕事だろう。
社内的に、開業草々の会社であっても、先行投資の為の赤字・最終利益減が認められず、毎年、黒字&前年以上の利益が求められる。その為、人員の先行確保が出来ず、その分、僕の負担が大きくなり、体力的にも、精神的にもダメージが蓄積されてきた。
その状況は変わらないが、今の状態であればやりぬけるだろう。

僕の持ち味は、堅苦しい仕事とやんちゃ坊主な行動が同居してる点。
あまり聞き分けが良くては、却って持ち味を欠くだろう。
ともあれ、あれこれ考えずに打って出よう!

因みに、今回は成田でそばが食べたくなった。
それも、立ち食い蕎麦味の蕎麦。
どこにしようか悩んだ末に、入国審査を終わらせた後にある、セルフサービス形式のレストランに行く。
天ぷら蕎麦に生卵。
狙い通り、芸術的なほどに僕が望んでいた立ち食い蕎麦の味だ。
これは満足。
ボーディングが迫っていたので、5分で急いで食べてゲートに急ぐ。

機内では、香港⇒日本で結末を見逃したホラー映画を最後まで見る。
怖いものが極端に苦手な僕でも大丈夫な、良い?ホラーであった。
たとえて言うなら、学園祭のお化け屋敷に入った感じか。

まだ時間が余ったので、行きに見た「キサラギ」をもう一度見る。
役者全員の演技が良い味を出しているので、二度目であるが大笑い。
すごく満足してしまった。