天水倶楽部の講演

懇親会中締め後の記念写真

かなり大変な(忙しい)日々が、ひと段落した気がします。
ブログ更新が、またもや止まってましたが、なんとか再開できそうな気がします。
先ずは、一週間前(25日)の話・・・

深圳で天水倶楽部の講演会。
土曜日の17時からという時間設定で、懇親会付き。
この講演会は、僕の半生、ビジネスの仕方、商売開拓のポイント等を2時間かけて話した。

2001年、僕は、コンサルティングを始めたが、それは、自分の知識・経験が金になるものか(人がお金を出してでも助けてほしいと思うものであるか)、確かめたいからであった。
当時、商社の1経理マンであった僕が、コンサルティングを始めると言った時、社内の人は、「弁護士も会計士もいるのに、商社の経理マンに商売を頼む訳ないじゃないか」という事を言った。
そう、丸紅は商社ではブランドでも、コンサルティング業界ではブランドにならない。


そこで、以下の対策を行った。
① 本を書き、連載を持ち、知名度を作った(自分の名前を外に出した)。
② 実務を知っている、という強みを生かした。
 ⇒ 人それぞれ、経験に基づく強みがある。
    それをどう売るかを考えるべき(人が違えば強みも違い、売り方も違う。それを十分    分析する必要あり)
③ 中国経験が長い為、中国の日系企業のニーズが分かったので、それに対応する形でビジネスを作った。
  ⇒ ニーズを知れば売り方が分かる。その強みを生かすべき。
④ コンサルは、独立したビジネスと位置付けた(商社のビジネスの為の情報源ではない事を明確にした)。
よって、頂いた相談(=情報)は、決して社内で開示しなかった(守秘義務に最大限の注意を払った)。

当時、他の総合商社も中国コンサルを行う、という報道を行ったが、結局、実現させたのは僕だけだったと思う。
これができた大きな要因は①、④にある。
そしてそれは、その後、僕が退職を余儀なくされる元になる。
考えようによっては、組織人としてのあり方とは逆な生き方(やり方)なので。

2001~2007年までは、ありがたい事に、何人もの上司、上層部の方々が理解を示してくれ(僕のやり方の全体的な意義を理解してくれ)、受け入れていてくれたが、組織として考えれば、賛否両論が出るのも必然。
ひとたび、受け入れない上司が上に付けば、僕のビジネス自体が否定される。
そんな事が実際に起こった訳だ。


ただ、①~④は僕が考えに経験してたどり着いたノウハウ。
商社内のコンサルを実現させる為には、欠く事ができない事項だった。
僕が退職した後に、僕が育てた元のコンサル会社(M&Cという会社)は、僕抜きで、僕の信念を否定する形で存続が宣言されたが、結局、僕がいなくなって7ヶ月終了(活動停止)を余儀なくされたのは、それを証明する出来事だろう。

結局、何が正しいというよりは、会社の主業務とは離れるビジネスを行う場合は、こんな事が起こりうるというのが、知っておいた方が良いポイント。
講演の内容自体は、大学の頃の旅行から、徐々に徐々に、中国でどう仕事をしていくかのポイントを見つけていく過程を語ったのであるが・・・

参加頂いた皆さんは、僕のブログも半世紀(コンサルタントができるまで)も読んでくれている方々で、大変和やかな雰囲気で講演は進行。
講演会も火間土で開催。

深圳にホテルを要い頂いたので、のんびりと酒が飲めた一夜であった。
主催の方、参加頂いた方、有難うございました。


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