ネタの少ない年末年始

今年の元旦は金曜日なので、三賀日は金・土・日。
よって、月曜連載のNNAは、一回も休みがなかった。
ちょっと、損をした気分になる。

12月27日(日)は、疲れきって朝11時まで寝ていて、ふとブラックベリーを見たら原稿の督促が入っていた。
すっかり、前回で年内は終わりだと思っていたので、慌てふためき1時間で2009年の総括と2010年の展望を執筆。
大晦日・元旦・2日は、外貨管理の本に没頭していたら、もうDaily NNAの提出期限だ。

連載8年。
既に慣れてしまったが、何時も追われている感はぬぐえない。

しかし、今年の年末年始は、あまり重要な通知が出ていない。
原稿執筆のネタに大変困る。
ビジネス関連の原稿は、連載になると、ネタの有無に拘わらず執筆しなくてはいけないので、重要なものも重要性がないものも、さも重要時である様な書き方がされているケースがあるが、これは、ミスリードになるのでやりたくない。
やはり、重要度は見極めたうえで書きたい。

昨年は、増値税・営業税暫定条例の改定、設備免税措置の廃止、移転価格文書化義務付け、サービスフィー送金の際の課税強化等、重要な変動が矢継ぎ早にあった。

年始と言う意味では、一昨年は、企業所得税法の改定・労働契約法の改定があったし。
それに比べると、今年は、拍子抜けするほど動きが少ない。

基本的には、ここ数年の政策が奏功しかけている、という状況なのであろう。
暫く様子見というところか。


NNAの連載でも書いたけれど、2009年は、規制緩和と管理強化の年であった。
管理強化の主体は、徴税管理強化。

この傾向は、2010年もほぼ維持されるのではないかと思う。
よって、大きなビジネス規制の強化・緩和は恐らくなし。
徴税管理などの動きは今年も継続される。

そんな一年になるのではないかと思う。

加工貿易制度や増値税輸出還付率の変動などに動きが出てくるのは、1年後(今年の年末か来年の年始)の事ではなかろうか。

そんな訳で、今回は新ネタ切れで、日本居住者が中国法人の董事を務める際の個人所得税、という古いネタで書いてしまった。
まあ、董事の課税については、昨年秋に、ちょっとした改定があった。
その解説は行くつかみかけたが、非居住者が董事をしている場合にどう影響するかに掘り下げている人があまりいなかったので、まあ良いであろう。