歳をとるという事は

ちまたには、歳をとる事を後ろ向きに表現する傾向があるが、それは間違いだと思う。
歳を重ねる事は、経験を積むことであり、それでしか学べない知識があるからだ。

人によって、能力の方向・種類はまちまちであろうが、その分野で同じ素質があるとすれば、経験を重ねた方が断然能力が高い筈だ。
僕自身で言えば、今の僕は、20代、30代の頃、絶対解けなかった問題が解けるし、50代になれば、さらに難しい問題が解けるであろう。
これは、経験を積み重ねた事によるものだ。

歳と共に武器を手に入れていくようなものなので、その代償で、目が見えにくくなったり、筋力が弱まったりするのはやむを得ない。

勿論、神様(?)は平等で、若い頃にはやる気と行動力、そして、好奇心があるので、それが人を動かす事がある。
僕は、25才の時に、とある会社の経営分析報告を書き、その会社の方に大変ほめられた事があるが、今から思うと、知識の無さの結集の様な出来だと思うし、決して褒められるに値するものではないと思う。
ただ、思い込みが明確な言葉となり、意思と受け取られたのであろう。
今からすれば、恥ずかしい限りだが。

当時そのレポートをほめてくれた方から、5年ほど前に、「あの時の水野さんの報告は、刃物の様な怖さがあった。それが今ではすっかり丸くなってしまったのではないか」と言われた事がある。

ただ、刃物は人に向けるものではなく、内(自分)に向けるべきものだと今では思う。
自分の発言、執筆に不適切なものが無い様、自分に向けておくべきものだ。
努力しても、なかなか出来ない事であるが、最低限、その覚悟は持ち、努力したいと思う。

合気道の植芝盛平は、「死ぬ直前の自分が一番強い」と言ったそうだ。
僕も、「死ぬ直前の自分が、一番能力がある」と言えるように、胸を張って歳を重ねていきたい。
実際、そう思っているけれど。

まだまだ勉強だ。

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