走り続ける事

人間、ずっと同じペースでの全力疾走はできないもので、僕自身も、2009年9月、2010年8月というのは、ちょっとペースダウンした。
これは、一周年・二周年の節目で、ちょっと安心した為だろう。
ただ、この2ヶ月間は、我ながら本当によく仕事をしている。
2ヶ月半で、1日(土曜日)休んだだけかな、という感じ。
その時は、やる気はあったが、体が動かず、1日中寝ていた。

ただ、今は、仕事をしているのが面白いし、今までの仕掛けが、歯車がかみ合って、全体が大きく動き出す感覚を味わえている。
今働かないと後悔すると思う。

思い返せば、こんな感じで、楽しく、満足感を持って仕事をするのは、2002年以来の事であろうか。
初めて僕の原稿が公開されたのは2001年の上海エクスプローラーで、それから、香港ポスト、銀行の機関紙、NNAと連載が始まった。
2002年には本を2冊出版して、これが予想外に売れたので、NHKの連続出演にも繋がったし、社内で無理だろうと言われていたコンサルティングの仕事も、予想を裏切り順調に開始した。
その時は、やることなす事が全て上手くいって、何をしていても楽しかった。
それが、2003年になると、周りのプレッシャーがきつくなってきて、2004年から夜電気を消して寝られなくなった。
2005年からはストレスで喉のリンパが腫れてしまった。
2007~2008年は、不用のトラブルが続き、厄年恐るべし(数年ずれていたが)という感じであった。
ずっと長い間、仕事をするのが辛かった。

そんな長いトンネルを抜けて、やっと全てから解放され、前向きに登って行くぞ、という気になれたのは嬉しい。
ただ、辛い時でも、歯を食いしばって続けていた事が、今に繋がっている。
ずっと順調で苦しさのない人生なんてのは、なかなか送らせてもらえないのだろう。
でも、先が見えにくくても、走るのをやめなくてよかった。
まだこれからだ。