なすびで会食・サービスに和む

先週金曜日の事、疲れて人と会食する気がおきなかった。
どこで食べようかと、上海の寒さに震えながら歩き回り、30分程度歩き回った時点で、1年前によく利用していた福泰商務酒店(伊犂路)の1階にある「なすび」に行こうと思い立った。

あそこは、座席数が多い割に、客はそれほど多くないので落ち着いて食事ができるし、料理が家庭的で優しい味がする。
従業員のサービスもなかなかよい。
疲れた体にぴったりだろうと考えたものだ。
頼んだのは、ほうれん草の胡麻和え(最近、ほうれん草が大好きだ)、だし巻き卵、メンチカツとごはん。
思った通りの味で満足する。

酒は、ビール小瓶と日本酒の小瓶(300cc)。
ただ、日本酒が傷んでいたので、一口つけただけで、(代金は払いますと言って)返却したら、キャンセル扱いにしてくれた。
海外輸出用の日本酒は、正規ルートで輸入しても、変な味になっている事がままある。
香港、上海の高級店でも同様の事が何度かあったので、製造元か流通の責任である可能性が高い事を経験的に知っている。
その為、飲まないけど代金は払うと3回繰り返したのだが、マネージャーからお詫びをされて代金は請求されず、若干、申し訳ないと思うと同時に、サービス業は、こういうとっさの対応で評価されるものだなと思った。
こんな事があると、「また行かねばならん」と思うものだ。


逆の事もある。
1年くらい前に、紅古路のバーに連れて行ってもらった際、帰り際に、「ここの名刺ありますか」と問いかけたら、「そこにあります」と指差された。
確かに、店の人(一人しかいない)より僕の方が、一歩名刺に近い場所にいたので、物理的(効率的)には正しい行動だが、対人関係的には不適切で、そういう対応をされると、もうその店には行かない(実際に、その後行っていない)。
やはり、「はい!」と取りに行って、笑顔で名刺を差し出す事で、客に、「また来よう」という気持を起こさせる。

これは、飲食店だけでなく、会社内でも、商社でも、コンサルティング業の様な専門家でも当てはまる。
無駄だと思う事を一歩踏み出してやる事で、人の心を動かす事、人から頼られる事が少なからずあるものだ。

あまり損得勘定で動くのはどうかとは思うが、世の中、自分で思っているよりも、動かなくて損をする事は多いものだと思う。
それなら、あれこれ理屈をこねるより、まずは、動いてみた方がよい。

携帯電話代の節約

香港の携帯電話の請求がHK$ 5千だったので驚いた。
これだけならまだ良いが、日本携帯、中国本土携帯、ブラックベリー、その他の契約があるので、全部合わせれば10万円以上ではないか。

僕は移動が多いので、ローミングチャージがかなりかかる。
中国携帯がインターネット対応でいないので、本土滞在中に香港携帯でインターネットアクセスし、随分費用がかかっている。
更に、KDDIの安い通話を契約しているのに、掛け方がちょっと煩雑だといっては、全く使わず通常価格の番号でかけている。

業務に支障がなければ、若干の不便さは我慢すべきだと反省した。
たとえば中国本土にいる時、香港携帯にかかってきたクライアントの方に、中国携帯にかけ直してくれ、というのは、ちょっと言えないけれども、「外地の場合、急用を除いて、固定インターネット接続ができる場所に行くまでアクセスしない」、「若干の不便さを我慢して、安い方法で電話する」という事をしただけで、半額にはなるであろう。

便利さを享受すると、ちょっとした不便も厭うようになり、それが、つもりつもって、こんな無駄になっている。
学生時代は、携帯電話自体がなくて、公衆電話を探していたのに。
利便性は新たな消費を生むものだ、と改めて実感。
ビジネス開拓の基本の考え方ではあるのだが、まんまと自分がはまってしまった。