若手時代に心掛けた事

先日(人生相談はしないけれど)の続きだが、若手の頃に何をすべきか。専門性を付けるべきか、幅広く業務をすべきか。という質問を受けての僕のコメント(経験談)。

確かに経験は重要で、経験が土台になって、そこから自分の仕事の軸を作っていく。
僕の場合は、経理・税務を軸に、その他の部分に広げていった。
ただ、狙ってその経験を積む場合もあるだろうし、僕の様に、社命でその仕事に着き、最初は嫌だったが、結果それが正解だったという場合もある。
そんな訳で、何が正解だったかというのは、後から分るものなので、若いうちは、焦るだけ焦って突っ走ればよい。
現実は、それだけ焦って、やっと自分の夢に追いつく感じで、最初からペースをコントロールしたら、絶対に間に合わない。

また、昨日の話(覚悟を見せる事)に繋がるが、人より一歩努力する事だ。
若手時代を思い出すと、配属当時、誰も仕事を教えてくれないので、本を読み、それだけでは、社内ノウハウが分らないので、休日出社して人が個人で作ったマニュアルを盗み読んだ(この行為の良し悪しはさておき)。
いままで配属された課の過去ファイルは、どこでも膨大な量になるが、可能な限り全て読んだ。
これは過去十数年の経験の蓄積なので、即効性のある知識になったし、その時得た知識は、いまだに役立っている。
そして、社内でも、人に相談する時、教えを乞う時は、電話で済まさず足を運んで聞きに行った。
(嫌われない限り)しょっちゅう顔を出す人間には親近感がわくし、電話やE-mailなら必要最低限の事しか教えなくても、わざわざ足を運べば、それ以上の事を教えてくれる。
この少しの差の積み重ねが、人間関係・信頼関係の構築にも、知識の集積にも役に立つ。
前に上司から、水野は隣のデスクの人間にもE-mailを打つからなあ、と言われた事があるが、これは、指示を出した(受けた)時間とその内容を、明確に記録に残すためであり、その様なE-mailを打つ以前には、しっかり顔を見て話をする。
使い分けの問題だ。

これは、大局的な話ではなく、日頃の心がけというところだが、少なくとも、日頃の行動でも、他の人間とちょっと違う、と思わせる努力をすべきであろう。

そんな話をしたのであった。