大阪で通関実務の本を買い、東京のバーで酒を飲む

大阪には2泊して、昨日(5月2日)の便で東京に移動。
チェックアウトは11時、飛行機は13時半とちょっと間が有るので、紀伊国屋で本を買う。
購入したのは、通関士試験の教材と、貿易実務の本。
通関士の試験を受ける訳ではないが、日本の関税評価額算定方式や、保税輸入制度等を把握しておきたいので購入したもの。
中国の関税評価額算定基準は、税関総署[2013]213号等で規定されているが、その基本的な考え方は日本と類似している。
無償提供金型価格、ロイヤルティ、買付手数料以外の手数料の関税評価額加算。更には、取引価額を関税評価額とできない場合の算定方法の優先順位など、日本の考え方と比較したいと思い、日本の関税法・関税定率法のテキストが欲しかった。
貿易実務の本は、まだ先の話になろうが、貿易実務のテキスト(中国関係ではなく、一般的なもの)を書こうと思っているので、いくつか読んでおこうかと考えた。
ここ数年、他人の講演を聞く事はほとんどなく、また、実用書もあまり読まなくなっているが、人の声や表現に耳を傾けるのも大切かと考えたもの。

若干話は変わるが、ここ1年間で、クライアント企業様から税務局の追徴要求に対する対処方法を相談され、回答方法をアドヴァイスした結果、税務局が課税要求を取り下げたケースが3件あった。
内容は、
① 輸出取引に関連する物流増値税の控除に関するもの(増値税暫定条例第4条の免税取引に関連する増値税は原価処理という規定を元にした課税要求であったが、「輸出はゼロ税率であり、免税とは異なる」というアプローチで反論した)
② 調達センター機能を持った常駐代表処の経費課税みなし利益率引き上げ要求(租税条約に基づく単純購入非課税の原則に基づき、本来は経費課税もおかしく、利益率引き上げはもってのほかと反論)
③ 非居住者が現地法人総経理を兼務している場合の183日ルールの否定(183日ルールの否定は、国税発[1994]148号に規定するものであり、この対象は、みなし所得課税方式が適用される場合に限定される。法人は実質所得課税を受けているため、非居住者総経理は183日ルール適用可能と反論)

こんな感じで、税務はあくまでも税法というルールに基づく。これは中国も同じ。税務局の要求に抗弁したければ、ルールに基づき理論構成を練る必要があるし、税務局が理論展開に納得すれば、課税要求を取り下げる事もあり得る。それは、この実例を見ても分かるであろう。
勿論、相談を受けた段階で、どう考えても勝ち目がないと判断せざるを得ない場合もあるが。
実務面の幅は多々あるが、それでも、中国の政府機関は(例えば)10年前に比べれば、格段に法律に基づいたアプローチを行う様になっている。税関も同じであろう。
納税者側も、まずルールを把握しなければ戦えない。
法律は矢継ぎ早に公布され、状況が変化していくが、少なくともこの仕事をするからには、法律の把握は、当然やらねばならぬ努力であろう。

羽田移動はファーストクラス。
JALグローバルクラブプレミアに昇格したので(昨年8万フライオンポイント達成)、無料アップグレードクーポンを数枚もらい、これを使用した。はじめて国内線のファーストに乗ったので快適だったが、1時間のあっという間のフライトだ。もったいなくて自分の金を使っては乗らないだろう(会社の金も同じ)。
日本の国内便は、エコノミーでも十分快適だ。

東京到着後、フィッシュアンドチップスとソーセージ盛り合わせを食べる。
アジフライの様なフィッシュフライだったが、美味しかった。
フィッシュアンドチップス - コピーソーセージ - コピー

社員との会食

大阪二日目。
午前と午後で面談2件、昼は前職の先輩と会食。
午後の会議が2時間以上(移動時間も含めると3時間弱)と長めだったが、それでも比較的時間の余裕がある。一旦、ホテルに戻り、服を着替えてから社員旅行の会食場所に向かう。創業以来、廈門⇒福岡⇒北海道⇒香港⇒沖縄⇒大阪と毎年1回の社員旅行をしてきたが、何時もながら、原則自由行動なので、公式行事はこの日の会食のみ(香港の旅行以来、宿泊ホテルも別、行動も自由。1回の会食以外は完全自由旅行)。
僕は、会食の前日大阪に入って仕事をし、会食だけして翌日東京移動なので、社員旅行という気はほとんどせず、普通の出張の様だった。
会食場所は新大阪。
今回は、妊娠2名の他、体調不良、家族の都合などの不参加が有ったため、約15人と昨年に比べてこじんまり。
ただ、和気あいあいと食事ができて楽しかった。
社内旅行
社員旅行3
社員旅行1

会食が終わると解散して僕はホテルに。
またもや大浴場でくつろいで就寝。

大阪で串カツを食べる

日本到着翌日は、朝9時から会議が2件。
12時過ぎに2件目を終わらせて、タクシーでYキャット、そしてリムジンで羽田空港に。
空港到着が13時なので(フライトは13時半発)、殆ど余裕なし。 搭乗ゲートの脇で立ち食いうどんを食べるも、うどんが出てきた時には搭乗案内が流れる状況で、三分の二程度を必死でかっ込む。味わう余裕は全くなし。ただ、朝食をほとんど食べておらず、空腹に耐えかねていたのが少し落ち着いた。

羽田空港の天玉うどん。790円は空港価格。搭乗まで時間が無かったので、5分程度でかっこんだ。
羽田空港の天玉うどん。790円は空港価格。搭乗まで時間が無かったので、5分程度でかっこんだ。

伊丹空港到着後は、リムジンでホテルに行きチェックイン。その後、丸紅大阪支社に移動し、支社長と1時間面談。香港時代に一緒に仕事をした先輩なので、雑談に近かったが・・・
それが終わると、大阪赴任して1ヶ月の谷垣君と会食に行く。
通天閣の見えるところで串カツ、という希望を聞いてくれて、案内してくれる。
ただ、大阪人である筈の谷垣君が、殆ど、この付近も、みなみも馴染みが無いのは誤算であった。
通天閣
谷垣ビリケン

うろつきながらも店を選定。
「立ち食いは初心者にはハードルが高いので、座る店にしましょう」と言われ、子連れが目立つ大きな店に入る。串カツを何種類か頼み、写真をもっと撮ったのだが、視覚的にどれも似ているので面白味なく割愛。 ただ、思ったよりもあっさりして、美味しい串カツであった。串カツ、どて煮に満足。油がよいのか、意外にあっさりした食感。
キャベツ串カツ

紅ショウガカツ
ちなみに谷垣君は、紅ショウガ揚げを知らず。「何ですかこのしょっぱいのは」というので、「深夜食堂やインターネットでは、大阪では誰でも知ってそうな事が書いてあったが、君は本当に大阪人か?」と切り返す。

食事が終わると、日航ホテルのバーに行き、シャンパン、ウィスキーを何杯か。
夜10時頃には散会となった。
宿泊はいつものシティプラザホテルにて、最上階にある温泉に浸かって就寝。

日本到着横浜を楽しむ

4月29日に香港から日本へ移動。
5月1日に大阪で社員旅行が有るため、この時期の移動を急きょ入れたのだが、その後、僕の日本移動を待っていたかのように、急ぎの面談依頼を横浜で2件(30日)、大阪で1件(1日)、東京で1件(5日)頂く。トラブルは待ってくれない。ゴールデンウィーク中でも会いたいとのご要望だったが、タイミングよく対応できてよかった。
ともあれ、いつも通り、JAL便で移動。

JAlの機内食
JAlの機内食

日本に到着すると、山下町のモンテレホテルに。
ここは昔のザ・ホテル横浜。宿泊した事はないものの、以前あった赤い靴(バー)・鴎(ラウンジ)にはよく行った。その意味で、懐かしいホテル。
インターネットで宿泊予約をしたのだが、改装工事の影響か料金が安い。 1,000円足して海側の部屋に。みなとみらいやベイブリッジの景色が美しい。
モンテレホテルモンテレ窓からモンテレ窓から2
小学校3年生の頃から横浜に住んでおり、思い出がたくさんあるため、横浜(特に、この付近)を歩いていると素直に楽しい。
父親の会社が山下町に有った事から、小学校の頃は、毎月1回中華街で食事をしていたし、高校(隣駅)時代は、よく中華街まで散歩して、ラーメンを食べていた。高校の卒業アルバムの撮影も、港の見える丘公園、この付近だ。
山下町付近には、そんな思い出がたくさんある。

中華街。ただ、この日はここを素通りした。
中華街。ただ、この日はここを素通りした。

ただ、中華街はぶらつくも、その日の気分は普通のラーメン屋。
飛び込みで入った石川町付近のラーメン屋で、餃子を食べてビールを飲む。 それからラーメン、ホッピー。
ホテルに戻ると、夜景を見ながら、ハイボールを一杯飲み就寝。
何のことない一夜であったが、束の間、横浜を楽しめた。
明日の活力になったな、という気分。
餃子
ホッピーラーメン