深圳で講演。そして和魂漢才で会食

(ブログが止まっていた間の出来事です)

7月29日は深圳商工会・広州ジェトロ共催の講演会であった。
講演者は僕だけで、講演と質疑応答を入れて約2時間。最新の税関動向を話してほしいとの依頼を受け、そのままお受けした。
会場は、南山区のケンピンスキーホテル。ここで講演するのは初めてだ。
2時間前に到着したので、ホテルのカフェでレジュメの読み込み。
カフェカフェ2
会場はこちら。豪華な会場。写真撮影は開演前の聴講者の方々が集まり切っていない状況で、最終的には約100名の定員がほぼ満席。
深圳商工会セミナー

良い感じで講演を終えると(僕自身、話していて楽しかったし、反応も良かった)、水野深圳の斎藤総経理と合流して会食。彼が、少々厄介な仕事をこなしてくれたので、そのお礼の意味。
場所は和魂漢才(酒菜屋)。以前から、僕は酒菜屋が好きで、深圳出張時にはよく行ったが、斉藤氏が酒菜屋のオーナーに可愛がって頂いている(勝手に慕っているだけかどうかは不明)事から、彼にアレンジを頼むと、ほぼ100%酒菜屋になる。ただ、この和魂漢才は初めて。店もきれいで良い感じであった。
和魂漢才
ビールまぐろ漬けたこ
ビールが美味しい。この味が中国で飲めるのは嬉しい。
あとは、鰹の漬け。傷みが早い魚を、こんな感じに、中国で美味しく食べられたというのは、これまた嬉しい。

そんな感じで、楽しく飲んでいたのだが、ここしばらくのオーバーワークで1.5時間ほどで頭痛がしてきたため、無念ながら一人で香港に。
21時には帰宅。23時には就寝。

因みに、これは夜の羅湖口岸。
15年前に、こんな感じでのんびり写真を撮っていたひには、すぐさまひったくりや暴漢に襲い掛かられそうな場所であったが、今ではすっかり平和だ(少なくとも、写真を撮っていても、特段危険を感じない)。
羅湖2

日経産業新聞取材記事

過去分のアップの途中ですが、ちょっと割り込みです。

8月3日版、日経産業新聞に取材記事が掲載された(紙面の三分の一弱の分量)。著作権の関係で、文章はぼかしを入れておりますので、ご容赦ください。
日経産業新聞記事

自由貿易区の現状、経済特区との違い(かつての経済特区の様に、外資が会社を作れば自動的に優遇税制が適用される様な場所ではない)を解説。
その上で、保税展示販売や越境Eコマースなど、保税、インターネット販売関係でのビジネスの可能性を解説。

上海で会食(CI5のオーナーと丸久商店にて)

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広東省1日出張の翌々日(24日)は、上海に移動。
週末は、よく行くCI5のオーナーと「丸久商店」に行く。
初めて行く店ながら、僕的には非常に好きな感じの店。メニューにはないが、麻婆麺も作れると言って頂く。麻婆麺好きの僕としては、是非、食べに行かないといけない。
中川さんと
CI5のオーナーには、ビジネスではなく人生の先輩、という立ち位置で、飲みながら会社運営のアドバイスをする(雑談形式の無料アドバイス)。
CI5も思えば8年通っている。7年前の丸紅最終日(起業前夜)は、CI5のカウンターで過ごしたのが懐かしい。
7周年ももう少しだ。

マリーナクラブにご招待いただく

(ブログが止まっていた間の出来事です)

広東省での1日掛けた仕事の翌日(7月23日)は、日経新聞の取材(取材記事は、8月3日の全国版に掲載される予定です)。その後、香港マリーナクラブに。
丸紅勤務中の一期間(2004~2006年)、マリーナクラブの会員権を割り当ててもらっていた。その話をとある総合商社の方にしたところ、「懐かしいでしょうからお連れしましょう」と言って頂き、9年ぶりの訪問となった。会員制クラブは、非会員は足を踏み入れる事はできないので、有りがたい話であった。
マリーナジャンボマリーナ窓から
ただ、9年も経過すると、内装もかなり変わっており、また僕自身の記憶も薄れているので、懐かしいやらそうでもないやら・・・という感じではあるが。
前妻スープ貝ワンタン麺

夜10時には解散。
おとなしく飲んだので、久々のバーSEEDで数杯。
SEED
SEEDウィスキー
これも含めて、ちょっとだけ昔に戻った気分になった。

広東省の加工貿易管理状況

(ブログが止まっていた間の出来事です)
広州宿泊の翌日(7月22日)は、朝8時に出発して、広東省のとある開発区に。
広州から車で2.5時間走ったところ(高速を飛ばして2.5時間)で、隣接する省にも近い場所。
官渡
大都市付近の開発区は、既にインフラ整備が行き届き、高層ビルが立ち並ぶ様相が有るが、ここまでくると、まだのんびりしており、20年前を思い出す風情だ。
会議が終わったのは16時半。深圳経由で香港に戻った時のは夜10時と、まさにくたくたの1日であった。
ただ、現場で腰を据えて確認作業をするのは本当に久しぶり。最近は、会社の経営が忙しくなってきており、現場作業をする時間がなかなか取れない。ただ、コンサルタントとしての感と判断力を維持するためには、こうした実務作業から離れる訳にはいかない。その意味では有意義で、また、自分がコンサルタントとして現役である事を認識できた1日であった。
影

話変わって、先日の深圳商工会のセミナーで、「来料加工の今後」というご質問を頂いた。回答は、「地域による(沿海部と内陸部とでは異なる)。ただ、広東省では来料加工はやり難くなっているのは確か」というもの。
広東省では、2008~2012年まで大掛かりな来料独資転換の動きが有ったが、これは深圳・東莞にほぼ限定してのもの。
つまり、来料加工廠という特殊形態で来料加工をしているのはこの両地域にほぼ限定されており、例えば東莞の隣の広州になると、元より法人形態の来料加工となっている。仏山、中山、珠海等でもしかり。
2008~2012年に実施された来料加工廠の独資転換というのは、「加工廠運営という変則的な運営を、通常形態に変えよう」というコンプライアンス管理の一環としての面が有り、直接的な来料加工制限ではなかった。そのため、大きな影響が有ったのは、深圳・東莞の両地域にほぼ限定されていた。
ただ、それとは別の面で来料加工制限が地域によっては実施されている。
来料加工は増値税の免税取引である事や、中国内の工場の機能が限定的で付加価値が低い事から、誘致が成熟した地域では敬遠される(進料を勧められる)。広東省では、国家方針(商産発[2011]269号)に基づき、2013年に「広東省の加工貿易モデル転換・アップグレードを推進する2013~2015年の3ヶ年計画(粤府弁[2013]31号)」を公布したが、ここでは加工貿易の高付加価値化やサプライチェーンの拡大等の方針が打ち出されている。
計画には、2015年までの具体的な数値計画も織り込まれているため、これに基づき来料から進料への転換が求められるケースが増えており、この傾向は広東省の中心地だけではなく、他省に近い地域(省内内陸部)にも広がっている。
深圳・東莞以外の地域(加工廠を形態での来料加工ではない地域)では、法人形態のまま、来料加工契約を進料加工契約に切り替える事になる訳で、組織の転換手続こそ不要なものの、無償設備の移管、物流、納税制度、フォーメーション(商流)の組み見直しなどの作業は必要となって来る。
この様な形で、来料の進料転換も、地域によって、やり方、注意点も異なる状況となっている訳である。