もうすぐ起業8周年

今日は8月29日。8年前の今日が丸紅最終出社の日であった(上海で退職)。8年前の今日、不安でいっぱいの気持で退職・起業独立した訳なので、印象深い日である(8年前は30日・31日が週末だった)。
ともあれ、起業して既に8年。早いものだ。今年も9月1日には日本経済新聞の全面広告(中国・アジア地域に掲載)を出し、お祝いのシャンパンを飲む。痛い出費であるけれど、この日にドンペリロゼを飲むのは順調な1年のためのゲン担ぎとなっているので、空港で2本購入して上海入り。

話変わって(数日間戻って)、先週の広州の事。
講習会後に宴席があったので、定宿の市長大廈より歩いて会場に移動。体育場を縦断する形になるので、反対側到着時に周りを見回す。でかいビルが多い。1985年の初訪問から、中国を30年以上見ているが、ここまでの変化は予想しなかった。経済成長・発展は大したものだが、今となっては10年前くらいの中国が懐かしい気もする。まあ、単なるノスタルジーだが。
12
34

講習会のための広州出張

今回の風邪は長引いた。今週火曜日段階では90%回復していたので無事広州に出張(2泊3日)。翌日は講習会であった。
告知段階では、今回の会員様向け講習会では新しいテーマが無いな(税関調査条例の改定程度か)と思っていたが、その後、移転価格文書の変更が行われたので、制度変更ネタがそれなりの分量に。到着日の食事量が少なかったので、講習会当日は珍しく朝食を食べる。
朝飯
朝食を食べた関係で、昼食はこの程度(パンは食べず)。野菜春巻きとビスク。頭が働かなくなると困るため、講演前は、努めて食事量を減らしている。
春巻きビスク
今年度から、移転価格の文書化要求が非常に厳しくなり、作業も増えるし、会計事務所に支払うフィーも引き上げられそうだ。ちなみに、移転価格文書作成要求の強化は、中国単独の動きではなく、OECD/G20のBEPS行動計画に基づく世界的な動きだ。
アップル、グーグルなど、欧米の大企業のタックスヘイブンやオランダ、アイルランドなどを活用した節税スキームが話題になる事が多いが、総合商社で国際税務を担当していた僕のイメージでは、日本の大企業で、この様な露骨な節税スキームを取っているケースは少なかろう。僕が担当者で会った時、タックスヘイブンの活用は、租税回避ではなく(日本のタックスヘイブン税制に基づき、当然、日本でみなし課税されるのを前提として)、あくまでもエグジットスキームの一環として、二重・三重課税を避けるための選択肢であった。
欧米の大企業が露骨な節税スキームをし、その結果、規制が強化され、それに実直なオペレーションをしている企業も巻き込まれる(同じように労力と金銭の負担を余儀なくされる)というのは、どうにも割り切れない気はする。とは言え、世界のトレンドになってしまっており、対応せざるを得ない訳だが。

上海での一人飯

先週木曜日の事(上海)。風邪気味なので18時に仕事を終わらせオフィス近くの紋兵衛に行く。最近、上海滞在時の一人飯に重宝しているのが遠東国際の紋兵衛。ここで、ドイツビール1杯と日本酒2合を飲んで、1時間ちょっとで食事を終えるというのが定着してきたパターンだ。
ビール焼き魚納豆オムレツ焼鳥
巷では、日本酒は酔いやすいとも言われ、自分もそう思っていたけれど、最近、それは正しくないと感じてきた。まあ、純度の高い日本酒を飲むのが前提だが。20~30代の頃は、お猪口の酒は全て一口で飲み切り、すぐ、次の一杯を飲んでいた。いきおい飲む量も多くなり。宴席では7~8合飲んでいたのではあるまいか。これでは酔いつぶれるのは当たり前だ。
最近は、小さなお猪口は3口、大ぶりのお猪口なら5~6口で飲み切るペース。このペースで味わいながら飲めば、ワインに比べて飲み心地が重めの(どっしりしている)日本酒は3合で止まる。ワインはアルコール度数はほぼ同じだが、この量では止まらない。そのため、日本酒の場合は他の酒(特に、焼酎)に比べて酔わないし、翌日にも残らないというのが、最近の僕の理解だ。何事も適切な飲み方をする事が重要。
以前はよくあったが(自分もその文化に身を置いてきたが)、人に酒を注いで、「さあ、グーッと空けて」と勧めるのは、粋ではない。

そんな感じで、適度に飲んで帰ろうかと思ったが、NNAの三井さんより珍しく呼び出され、宴会に参加する事に。
NNA
ビール⇒紹興酒⇒ワインと続き、翌日風邪で寝込んだ。という次第。
宴席自体は楽しかったが・・・
ビールはコップ半分、紹興酒は小さいグラスで2杯、ワインはグラスで1.5杯であったが、2件目なのと風邪気味なのが致命傷だった。
何事も、ほどほどが一番。

外貨管理マニュアル最終ゲラ校正完了

これもブログが止まっていた期間の出来事。外貨管理マニュアルの最終ゲラ校正完了。9月中旬には出版できる予定です。300ページちょっとの分量になります。すぐにでも増値税本の改定に移らないといけないところですが、講演会のレジュメ作成に追われ手が付けられていません。もう少しかかりそうです・・・
外貨ゲラ

話変わって上海での食事の様子。鶏皮が赤ワインに合う・・・
鶏かわ鬼おろしワインなど枝豆皮串

40代半ばは一回り大きくなるための試練の時か

ブログが途絶えている10日ちょっとの間の出来事です。
日本から香港に戻り、慌ただしく面談をこなすと、14日(日)に上海移動。この日は酒を抜くはずだったが、思い悩むことが多かったので、香港空港のラウンジで酒を2杯。会社を存続させることに責任を負うオーナー社長の悩みや辛さは、やってみないと分からない。ただ、今回の上海滞在で、何人かの方と話をして感じたのは、(会社を存続させ、社員・クライアントの方に責任が持てるという条件の下で)行動には完全な自由が有る。これは確かであり、自分の環境に感謝しなくてはいけないという事だ。
シャンパンジンソーダ
思うのだが、人によって耐性の方向は違う。つまり、どの様な事に耐えられて、どの様な事には耐えられないかは人それぞれだ。安定した収入を失う事が耐えられない人。部下の生活・人生に責任を持つ事が耐えられない人。自分の意見を曲げる事が耐えられない人。肯定できない上司・組織と仕事をする事が耐えられない人、等々。勿論、世の中甘くはないので、社会人であれば、誰でもいろいろな事に耐えて仕事をしている。それが極限まで来た時に、何を選んで何を捨てるかの選択を迫られ、その時、その人なりの選択が生まれる。
だから、独立する人は、何回生まれ変わっても独立するのであろうし、会社に踏みとどまって上を目指す人もまたしかり。独立起業が良いか、大きな組織の中で地位を得る事が良いかの価値観は人それぞれ。どちらに価値が有るというものではなく、自分が価値を決めていくものだ。
厄年とよく言うけれど、僕の理解をいえば、それは運勢の問題ではなく、自分の存在が社会でそれなりに大きくなってきた時に、脱皮の試練を与えられる。それが40代半ばごろであり、それが厄年と包括して理解されているのではないかと思う。
僕は既に脱皮の時を通り過ぎたが、今回の上海で、何人かの脱皮直前の方と話をし、その悩みを聞いた。数年先輩からすれば、誰しも通り過ぎる苦しみ。ただ、一回り大きくなるための試練なので、全力で乗り切れ、という事か。

 

日本経済新聞コラム

何とか体調回復しました。これほど寝込んだのは数年ぶりでで、ちょっと無理がたたっていたかと。明日に広州移動し、明後日は講演会。回復すればすぐに移動。。。

これは、先週木曜日(7月18日)掲載の日本経済新聞コラム・ビジネスの流儀。中国の税務調査の特徴と傾向に付いて解説しています。
こちらをご参照下さい。日本経済新聞コラム(ビジネスの流儀)

日系

無料講演会(深圳・広州)のお知らせ

人事・労務関連コンサルティング会社のアナシスの開業記念セミナーで、1.5時間話します。無料セミナーですので、ご興味が有る方は是非。香港華南に絞って、組織構築・人材配置等を、組織変更時の課税と特殊性税務処理活用の法制度と実務、PE認定リスク、移転価格(香港活用とBEPSの関連性)、タックスヘイブン税制の観点より解説する予定です。

Anaxis(アナシス)創業記念中国ビジネスセミナー
『不確実性高まる中国 3年先を見据えた企業財務・組織と人事労務施策』

■主催
Anaxis Ltd.

■セミナーコンテンツ

第一部:「収益性向上とリスク防止を踏まえた組織運営のポイント」

1.権限委譲と法律上の意思決定権
2.親会社社員の兼務と税務上の注意点
3.不正の類型と対策のための対策
4.経営スリム化のための組織統合(合併、営業譲渡、閉鎖・分枝機構開設)
5.新規事業取引のための買収、国内持分出資

講師:Mizuno Consultancy Holdings Ltd. 代表 水野真澄

第二部:「3年先を見据えて今着手すべき人事労務施策」

1.日系企業を取り巻く環境
2.日系企業が抱える組織人事課題と対応事例
   L 賃金・育成・登用・労務管理
3.収益性の確保・増大に向けたリストラクチャリング対応策
4.余剰人員削減を検討・実行する際のプロセスと注意点
5.少数精鋭でより生産性の高い組織集団を目指して

講師:Anaxis Ltd. 総経理 北尾直樹

※コンテンツの詳細につきましては、変更の入る可能性もありますことをあらかじめご了承願います。

【北尾直樹氏プロフィール】
大学在学中の1993年に上海華東師範大学へ留学。
卒業後は証券、人材サービス、半導体メーカーにて中国での事業経営に携わり、2006年Staff Management Consultancy Ltd.(SMC) およびAnchor HRM Consulting Ltd.グループに経営参加。
2007年に深セン現地法人の総経理に就任し、2009年に100%独資の人材斡旋会社を初めて深センに設立。
2011年SMCおよびアンカーグループとインテリジェンスの中国法人が経営統合。
2013年テンプグループとの経営統合を経て、インテリジェンス中国の華北(北京・天津・大連)および華南(広州・深セン)の総責任者および人事労務コンサルティング会社であるIntelligence Anchor Consulting (Shenzhen) Ltd. の総経理を兼任。
2016年3月末に全ての役職を円満に退任。
2016年4月、アジアの経営コンサルティング会社、Anaxis Ltd.を香港に立ち上げる。
通算18年に渡る中国での事業経営・組織人事マネジメント経験を持ち、各地でセミナーおよび講演会講師も精力的に務める。
            
■日時
【深セン】 2016年9月5日(月) PM 2:00~PM 5:30
【広 州】 2016年9月6日(火) PM 2:00~PM 5:30
※共に受付はPM 1:40より開始いたします。

■会場
【深セン】 シャングリ・ラ ホテル深セン 3階「広州」ルーム
深セン市建設路1002号火車站東側 
※地下鉄羅宝線羅湖駅(徒歩5分)
http://www.shangri-la.com/jp/shenzhen/shangrila/

【広州】 広州中国市長大厦 14階会議室
広州市天河区天河北路189号
※地下鉄3号線林和西駅A/D出口(徒歩3分)
http://www.chinamayorsplaza.com

■定員:各100名様

■使用言語:日本語

■費用:無料 

■お申し込み方法
Emailにて下記事項を、seminar@mizuno-ch.com まで、お申し込みください。

Anaxis(アナシス)創業記念中国ビジネスセミナー出席申込

※どちらかを削除してください。
  ◇ 9月5日(月):深セン会場 
  ◇ 9月6日(火):広州会場

【貴社名】
【お電話番号】 
【ご出席予定者】
【Eメールアドレス】

※申込期限:8月29日(月)
ただし、定員に達した時点で締め切りとさせて頂きます。

なお、ご出席状況次第では一社につき2名までのご出席とさせていただく可能性もございますことをあらかじめご了承願います。

セミナーに関するお問い合わせは以下までお願いします。
Mizuno Consultancy Holdings Limited
担当:水嶋・横幕
Tel: (852)2522-0078
E-Mail:seminar@mizuno-ch.com

夏風邪で

めずらしく風邪で寝込んでいます。先週金曜日しんどさを我慢して上海から香港に移動した直後にダウン。そして週末2日はずっとベッドの上。一人暮らしに慣れたのが幸い、食事を作るのには苦労しないので、全食こんな感じの豆腐料理を作り、オレンジジュースを飲んで寝るという生活。締め切りが迫っている仕事もありイライラしますがやむを得ず。僕が風邪をひくときは、だいたい週末というのが救い。ともあれ、明日業務再開できるようにします。
うどん

暑さにへばりながら嵯峨野を歩く

8月5日(木)に石舞台古墳などを観光した後は京都に移動。そして6日(金)は嵐山・嵯峨野。嵯峨野に行くのは35年ぶりか。中学校の修学旅行で気に入ったので、高校の修学旅行の自由行動時間を利用して再訪問、更に、高校卒業時の男三人旅行で訪問と、立て続けに3回訪問したが、その後は全く行く機会が無かった。イメージはあるものの、35年の時間の隔たりが有るため、現状が想像できずという感じ。バスと電車を乗り継ぎ、阪急嵐山駅へ。そして渡月橋を目指して歩きだす。
渡月橋川
天龍寺。ともかく暑い。更に、上着を着ているので地獄の様だ。
天龍寺天龍寺2
そして、嵯峨野の一番の目的である竹林の小道。
竹林竹林2
全て写真で撮ると涼しげで綺麗だが、あまりに暑くこれ以上周るのは不可能と判断。偶然発見した嵐電に乗って街中に戻る。何はともあれ、来る季節を間違えた。次回は秋にリベンジしたい。
嵐電京都タワー
夜は祇園で会食。
祇園祇園2
久々に、休みらしい休みであった。2.5日ながら満足。気力もたまったので、また仕事に戻ろう。

念願の石舞台古墳に

奈良二日目は石舞台古墳を見に出かける。今回の奈良・京都という夏休み計画は、大阪・名古屋講演が有った事から思いついたものだが、それも、石舞台古墳が見たいと半年ほど前から思っていたため。最近、日本の歴史書を読むことが多く、その中で蘇我氏に興味を持った。
朝起きると、まずEmailの整理。夏休みとは言え、最低限のEmail・電話対応は休むわけにはいかない。そして朝8時過ぎにホテルを出発。近鉄で橿原神宮前駅まで行き、そこからバスに乗ろうか自転車を借りようか悩んだが、できれば複数個所みたいと考えた事からタクシーを選択。これが正解。地元出身の運転手の方で地理・歴史に詳しく、両古墳・飛鳥寺の中に同行頂き解説を、またタクシーの中でもガイドをしてくれた。

高松塚古墳
高松塚古墳

高松塚古墳の展示場には壁画や石室の復元が展示されている。思ったよりはるかに小さい。そして、前から資料に「盗掘により南壁の壁画が確認できない」という状況も、レプリカを見て、こういう事かと合点がいった(盗掘時の穴が復元されているため)。何事も百聞は一見に如かず。

そして念願の石舞台古墳。何人かの関西の方から「単なる石で、面白くないですよ」と言われていたが、来てよかった。この古墳が周りの自然と一体になっており、見ていると、千何百年前に引きづり込まれるような、不思議な幻想感を抱かされる。
石舞台石舞台2石舞台3石舞台4
そして、飛鳥寺。
飛鳥寺
タクシーを利用したおかげで効率的に5ヶ所(上記の他にキトラ古墳・都塚古墳)を回れた。
近鉄奈良駅に戻ったのは11時半。何故か担々麺が食べたくなった。
担々麺