7月下旬より、香港⇒上海⇒日本⇒上海⇒香港という形で動いたので、3週間ほど香港不在期間ができてしまった。そしてその間に、治安状況が悪化するなどの事態が生じ、色々な意味でのイラつきや不安が有ったが、ともあれ、「やっと戻ってきた」というのが香港空港に降り立った最初の印象。
取りあえず、空港・街は機能を戻している。ただ、治安面での問題は、今後も続くだろう。詳細は、今年9月(香港、広州、上海)と10月(日本)で予定されている、クライアント様向けビジネス講習会で解説するが、何れにしても、双方の立場、社会体制の違いからくる齟齬で、全員が満足する回答はあり得ない。
とはいえ、1985年に初めて香港を訪問し、ここで仕事をしたいと思った事から、今の自分の活動は始まった。返還直前(1997年4月に)駐在を開始し、その後、22年間この街で暮らしている。アジア金融危機の景気停滞やSARSの恐怖も、この街で経験し、それを乗り越えてきたから今がある。香港に戻ると、こんな時でも、不思議な安ど感と感慨を覚える自分がいるのは確かだ。