広州市政府(投資促進中心)のシンクタンクメンバーに再任された。任命式には、水野広州総経理の麦さんが代理参加。
この制度は、2013年に開始されたものだが、当初より任命され、5回連続の選任(任期は2年)。いま手元に詳細名簿が無いのだが、50人程度のメンバーの中で、外国人は1~2名しかおらず(年によって人数は異なる)、一度でも再任されているのは僕だけ、という状況下、5回連続というのは嬉しい。
僕がこんな感じで、顧問就任している理由は色々あるのだが、一つの要因として、麦さんが、広東省の政府機関と強いつながりを持っているのが挙げられる。麦さんは、1997年に丸紅広州に新卒採用されて、その後、24年間僕と働いている。
広東省が経済顧問制度(広東省長に対する経済顧問)を開始したのは、確か1998年で、超一流欧米企業の中、日本企業は、当初丸紅1社だけが選ばれていた(なぜ、三菱、三井、伊藤忠等が選ばれなかったかの理由は不明)。最初は毎年経済顧問会議が有った筈で、その丸紅側窓口が麦さん、相手側は、やはり若手の発展改革委員会の担当者たち。頻繁に打ち合わせを繰り返す中、20年以上かけて、人間関係が構築されていく。こういった関係は、日本でも中国でも同じだと思う。
そう考えると、僕が13年前に丸紅を退職した後も、丸紅の遺産を引き継いでいることになる。
これも人間関係であり、過去の蓄積だ。
そんなこんなで、前の職場にも感謝する次第である。