個室鉄板焼き

接待で鉄板焼きを食べた。二人個室(最大3人までは入れるようだ)に専用のシェフが付くという事で、非常に贅沢で、初めての経験。とはいえ、外灘で食べた鮨などと比べると、遥かに良心的な価格設定となっていた。こういう店のポイントは、遠慮せずに、一番安いコースを頼むことだな、と再認識する。


話はそれるが、上海市でも半年ぶりに国内感染者(輸入症例ではないケース)が1名出たという事で、その日からどのビルに入るにも、体温測定、マスク着用、健康コードの提示が必要となった。状況が変わった時の対応の速さと徹底ぶりがすごい。ちと不便ではあるが、感心する。

手の込んだ蒸し卵を食べ、オニオンスープを飲む。

ホタテとロブスター。ロブスターが美味かった。
優雅に楽しんでいたが、13年前の起業独立時をふと思い出してしまった。あの時は(独立したての2008年9月から数か月)は、本当に金が無かった。広東省日帰り出張から香港に戻った時に食べた、HK$28(400円程度)の吉野家の牛丼が、高いなあと悲しくなったし、スタバのコーヒーも半年飲めなかったものだ。半年後に、自分が生き残っているのか分からない不安の中、極限まで頑張った。そして、生き残って今がある。

ただ、あの経験は有難かった。不安で押しつぶされそうな経験をしたから、他人に優しくなれたし、感謝の気持ちも持てた。あの経験をしなかったら、今頃の自分はどんなに浅い人間だったのだろうと、ふと思うことが有る。独立記念は9月1日。あと少しで、13周年記念だ。そして、今年はコンサルティング開始20周年記念でもある。特に、何もやる気はないが。

ともあれ、楽しく、美味しく、そして昔の思い出に包まれて、会食を終えたのであった。