老外街でベルギービールを飲む

久々の老外街だ。去年、会計士の方をここにお連れしたら殊の外気に入ってもらい、「水野さんが一時帰国から戻ったら、是非、またここで、じっくりビールを飲みましょう」と言われていた。想定外の時間がかかって半年以上ぶりに実現。

このクォークというビールが旨い。これと、シメイを飲みながら、ロックダウンの経験を語り合う。僕自身は、「自分は、ビジネスで重要なのは業務能力とセンスであり、語学はさして重要ではない」という意見の持ち主だが、今回のロックダウンでは、自分が中国語ができることに、心から感謝した。その上で、この会計士の方は、夫人が中国人という事で、この環境下では羨ましかった。同じ体験をした者同士の会話が弾んだ。

ロックダウンの良し悪しはさておいて、僕個人が、巻き込まれたことは、プラスになったと思っている。自分の職業は、他人より余分に苦労を経験して、それを克服してきたというのが信頼につながる。また情報配信もそう。こればかりは、渦中に無い人間が、何を言っても説得力はない。最近、ロックダウン動画を見てましたと声をかけられることが多い。先日、会食中に初対面の方から、そうして挨拶されたのは嬉しかった。

そんなこんなで、和やかに会食を終えた。

俏江南で四川料理

自分の上海不在期間(1~2月)に続いて、青島隔離(3週間)・ロックダウン(2か月)、その後レストラン店内飲食禁止(6月28日まで)と続いたので、宴席が半年止まっていた。その間に約束していた宴席が、一つづつ再開してきた感があり、結構、外食が忙しい。そんな中、俏江南に食べに行く。

この日、上海市内では、夕方にマンションを封鎖してのPCR検査が行われていたので、客の入りはあまりよくないが、のんびり食事ができてラッキーであった。僕は、朝、付近のPCR検査場で済ませたので、マンションでの検査は参加不要。PCR検査も、生活に溶け込んできた感がある。

この口水鶏が、この日では一番の当たりだ。味付けが良いし、最近、辛さ耐性が無くなってきた僕でも無理なく食べられる。

高級宴席用レストランなので、広東料理もメニューに有る。ガルーパは食べたい。香港では、その中でも一番高級な老鼠斑が、ここでは比較的安い。香港人と上海人の味覚の違いかと珍しく思いながらも、早速注文。非常に良い魚で美味しかったが、調理は香港に軍配を上げたい(僕個人の趣味)。

そんな感じで料理を食べて、レストランのマネージャーに、店内の歴史を案内してもらう。1920年代の交通銀行の頭取の住居を利用しているというのは、初めて知って興味深かった。徐々に、元の上海が戻りつつあるな。

中国外貨管理マニュアルQ&A(2022年改訂版)

今年1月に出版しました、「 中国・外貨管理マニュアルQ&A(2022年改訂)」を出版したのですが、現在、日本と中国のEMSが停止しており、中国への配送ができない状況です。これを踏まえ、PDFファイル版の販売を開始しました。
恐縮ながら、法人名義での購入に限定させて頂いておりますが、法人内での共有・ご活用可能となっていますので、お得に活用頂けると思います。宜しくお願い致します。

価格
一般:11,000円、590元+増値税、HKD640
MCH会員様:8,000円、440元+増値税、HKD470

【お申し込み】
こちらの 専用フォームからお願いいたします。

<内容>
第1章 銀行口座
Q001 銀行口座の種類
Q002 外貨口座の開設手続
Q003 外貨経常口座内外貨の保有・換金
Q004 企業登記地以外での外貨口座開設
Q005 常駐代表処の銀行口座開設
Q006 中国現地法人開設前の準備口座開設
Q007 外国企業による中国国内口座開設
Q008 エスクロー口座
Q009 中国企業の国外口座開設

第2章 外貨と人民元の換金
Q010 外貨で払い込まれた資本金の人民元換金
Q011 外貨借入金の人民元換金
Q012 外貨借入金返済のための人民元から外貨への換金
Q013 経常項目外貨収入の人民元換金
Q014 経常項目の対外決済に際しての人民元から外貨への換金
Q015 国際間の相殺

第3章 貿易取引
Q016 輸出入貨物代金の決済ルール
Q017 貨物代金決済の手続
Q018 モニタリングシステムの仕組
Q019 外貨ランクと降格基準
Q020 外貨管理ランクごとの運用
Q021 人民元建て外貨払いの輸出入契約の締結
Q022 クロスボーダー人民元決済
Q023 中国国内での外貨決済
Q024 外国企業(非居住者)の中国国内取引
Q025 三国間取引(オフショア取引)
Q026 他国にある貨物の売買
Q027 輸出貨物代金の前受け
Q028 輸入貨物代金の前払い
Q029 輸出入ユーザンス取引に関する制限
Q030 輸出代金の回収期限
Q031 貨物代金とクレームの相殺
Q032 輸出入貨物代金決済後の返金
Q033 進料加工の差額決済
Q034 来料加工の加工賃
Q035 為替予約
Q036 加工貿易企業の転廠に関する外貨管理
Q037 来料加工製品の国内販売に関する販売代金回収
Q038 無償提供設備の国内処分代金の回収
Q039 一般貿易形態での無償輸入
Q040 ファクタリング制度

第4章 非貿易取引(配当・フィー・技術など)
Q041 非貿易項目対外送金に関する税務局での届出
Q042 外資企業の配当送金
Q043 中国から国外へのコミッションの支払い
Q044 中国から国外へのコンサルティングフィーの支払い
Q045 中国から国外へのロイヤルティの支払い
Q046 国際間の立替金決済
Q047 出向者の日本払い給与の精算
Q048 クレーム代金の対外送金
Q049 リース料の対外支払い
Q050 非貿易項目収入の受領

第5章 企業・組織・投資
Q051 外資企業に対する資本金払い込み
Q052 親会社からの借入金の資本金転換
Q053 外債以外の債務によるデッド・エクイティスワップ
Q054 会社設立準備口座から資本金口座への資金移し替え
Q055 資本金として払い込まれた資金の用途
Q056 外資企業清算・駐在員事務所閉鎖後の剰余金対外送金
Q057 珠江デルタ型来料加工廠閉鎖後の残余金対外送金
Q058 外国企業の国内再投資行為(無償増資・清算回収資金を利用した再投資)
Q059 中国現地法人の持分譲渡代金決済
Q060 中国現地法人持分譲渡所得課税の納税
Q061 駐在員事務所の外貨引き出し
Q062 中国からの国外投融資
Q063 中外合作企業の投資先行回収代金
Q064 駐在員事務所の本社(外国企業)債権代理受領
Q065 中国現地法人の親会社債権代理受領

第6章 投融資に関わる資本取引
Q066 外資企業の借入制限
Q067 マクロプルーデンス方式
Q068 借入金の用途
Q069 親会社保証による中国国内借入
Q070 中国国内の外貨借入
Q071 一般企業間の貸付・委託貸付
Q072 国外借入の期限前返済
Q073 国外借入の債務免除
Q074 グループ内外貨プーリング
Q075 多国籍企業のネッティング・双方向プーリング
Q076 ネッティング・双方向プーリング適用条件
Q077 資金集中運用におけるネッティング

第7章 融資以外の資本取引
Q078 外国企業の中国不動産購入
Q079 外国企業の中国国内不動産売却
Q080 中国国内から外国への不動産賃借料の送金
Q081 保証料の対外支払い
Q082 中国法人の対外保証差し入れ

第8章 保税区域・香港
Q083 保税区域の企業に適用される外貨管理
Q084 保税区域の外貨管理原則
Q085 保税区域と外国間の取引
Q086 保税区域と一般区域間の取引
Q087 保税区域企業間の取引
Q088 保税区域内倉庫での所有権移転
Q089 保税取引とモニタリングシステムの関係
Q090 保税区企業が加工貿易の委託者になった場合の問題点
Q091 一般区域企業の保税区域内在庫保管
Q092 香港で認められる人民元業務

第9章 個人の外貨管理
Q093 外国人の中国国内銀行口座開設
Q094 中国に入出国時の現金(外貨・人民元)携帯制限額
Q095 個人の外貨から人民元への換金
Q096 個人の人民元から外貨への換金
Q097 個人の国外送金
Q098 クレジットカード・キャッシュカードの使用
Q099 中国国内で外貨の給与の受取可否
Q100 出張者の個人所得税納税

最近のPCR検査状況

7月早々、カラオケ店絡みで感染が発生したので、毎週末の全員検査(マンションを封鎖して全員検査)だけでなく、突発的な検査も始まった。現在では、だいたい(区によって違うが)火曜日と木曜日の夜(18時半~20時)と日曜日に検査が行われる状況。

ただ、これだと接待に影響がある。20時になるとマンションを出られるが、いかんせん遅い。
当日PCR検査している場合は、マンションの検査に参加しなくても良いのだが、集合検査日は、大部分の検査場が閉まっている。
という事で、接待に影響があり、右往左往する状況が続いたが、最近、状況が変わってきた。
まず、部下より、「実は、最近はそれほど厳格ではないので、その日に検査しなくても健康コードが黄色にはならない」との話を聞く。確かに、火・木の検査を受けなくても問題ない人はいる。要は、その期間(火ー木)は、建物の入館基準が、通常の72時間以内陰性より厳しくなる程度で、大部分の場所は、48時間以内の陰性証明で入館できるため、一日おき(月、水、金)で検査すれば、何とかなるようだ。
また、その日も開いている検査場が増えた気がする。よって、アプリで開いている場所を見つけて、朝検査すれば大丈夫。
更には、検査時間にマンションを封鎖するのも形骸化している。ロックダウン期間中は、検査時に、部屋番号を登録したので、受けてない人間は把握できていたが、解除されてからは、部屋の確認・登録がない。時間を指定されて、「時間内にロビーに降りて検査を受けろ」という通知だけなので、受けていなくても確認されない。これだと、何のために検査時間中は封鎖するのか、意味が分からない気もする。
まあ、感染者が収まってきているので、徐々に緊張感が薄れているということだ。それは良い事だが。
ともあれ、僕自身は毎日PCR検査を受けている。昨日今日は、諸般の事情で、24時間以内に3回検査を受けることと相成った。
生活習慣になってきた感はあるが、そろそろ終わりになって欲しいものだ。

日常は戻ってきたのだが

ロックダウン解除から1か月強が経過し、レストラン店内飲食・ジムも開始され、日常が戻ってきた。という事で、ジムで走り、バーで飲みの平穏な日々が戻りつつある。

で、夜は接待だな、と思っていた昨日16時半、居民委員会から18半~21時に全員PCR検査(2日連続)。その期間(2時間半)はマンション封鎖。但し、今日既に検査してる人は受けなくても良いという連絡が突然やってきた。「これはいかん。18時になったら外出できなくなる」とマンションを飛び出す。毎日毎日、午前に受け続けているのに、たまたま昨日は検査していなかった(マンション内の検査場が、火・木が休みのため)。よりによってこんなタイミングで!と、ぶつくさ言いながら検査場を探すが、16時半~18時はだいたい休憩中だ。已む無く、足マッサージで時間を潰し、17時50分に会社付近の検査場に並ぶこと10分。やっと人が来たかと思ったら、今日は臨時検査場は休みだと言われ、万策尽きて接待を延期し帰宅する。数日前に、カラオケで感染者が出たことが原因だが、人の都合というのを全く考えていないな。

そんな昨日今日だが、「これも水野さんが言ってたフェイクニュースまがいの記事ですか?」というコメントをつけて、ヤフーの記事が送られてきた
ここに書いてある記事(ブルンバーグの英文記事)は冷静に書かれていて正確だ。また、ブルンバーグの原タイトルは「ロックダウンへの恐怖が大規模検査に走らせる」というニュアンスで、これは現状を表している。ただ、日本語に翻訳する人間の手が入ると、ポイントがズレる。また、安易に再度ロックダウンかなどの勝手な憶測は書いて欲しくない。現状の感染状況では、まず考えられないので。とはいえ、抑え込みのためのPCR検査は続くだろうから、完全な日常回復までには、まだ時間がかかりそう。難儀な状況だよなと思うことしきり。

充実した週末であった

昨日は朝7時半からPCR検査であった。
上海では、ゼロコロナに近い状況が続いているが、依然として週末は市民全員検査をやるのは、そろそろうんざりしてきた。
まあ、時間指定が嫌なだけで、PCR検査事態は毎日やっており、既にルーティーンではあるが。何しろ、外出するには72時間以内の陰性証明が必要だし、一週間検査を受けないと健康コードが黄色になって、大変なことになる。
そんなこんなで検査を済ませ、休日ではあるが、朝8時半から4時半まで仕事。その後、早めの外食。

食後、歩いて帰ると、空が奇麗だ。見慣れた光景を歩いて帰る。帰宅前にアピタに寄って、ウィスキーを見てみるが、山崎12年が8.2万円で、白州18年が28万円。これでは、とてもじゃないが手が出ない。白州は、個人的には好きではないのでよいのだが、山崎12年は、20代の頃から、こだわりを持って飲み続けてきたウィスキー。容易に飲めなくなったのは残念だ。

そして、7月1日からジムも再開。平常時の7~8割の状況か。半年ぶりに走れて気持ちが良い。