海石榴に行く(35年ぶりだ)

父親+友人と、湯河原の海石榴に行ってきた。
亡き外祖母がよく使っていた旅館の一つで、35年前に連れて行ってもらった。当時は20代の若造だったので、高級旅館にちょっと怯みながらも、楽しんだ。当時の一番の記憶は、総檜の風呂で、ふた回りは年上の男性に、みるからに高級なタオルで背中を流して頂いたこと。申し訳ない気分になりつつも、檜の香りと高級タオルの肌触りに感動した。その後の改装で、浴室は檜づくりではなくなっており、背中流しも当然とはいえないのだが、良い湯で1時間ほどじっくり浸かった。

料理が素晴らしい。過去数年間で食べた料理の中でも、一番ではないかと思うほど。さすが高級旅館というべきか。ワカサギ料理に関心。ワカサギなどは、単なる小魚というイメージだったが、こうして工夫すると旨いものだ。

お吸い物と一口寿司。一口寿司は板長からのサービスとのこと。仲居さんに心付けを渡したお返しかな。

刺身類。

牛の叩きと野菜の豆乳しゃぶしゃぶ。牛の味付けが素晴らしい。そのまま食べても、豆乳に漬けても美味い。

そしてデザート。ちょっと味見したら、震えるほど旨い。ただ、料理も多いし、特に、白米の炊き方が素晴らしいのか、お代わりを止められなかった。更に、飲んだ酒が日本酒だ。涙を呑んで、デザートは味見だけでやめておく。

これが朝食。昨日の夕食は、それなりの量であったが、食材・調理が良いと、朝には腹がすっきりする。なんとも旨い朝食に満足する。父親は3杯もご飯を食べていた。

デザートは涙を呑んで残す。ちょっと味見したが、やはり旨い。繰り返して言うが、素晴らしい料理で、全品旨かった。

昨年は母の逝去が有ったし、親しい友人が4人急逝した。友人(というか先輩)は、全て65才以下だ。商社マンは寿命が短い(平均寿命65才)と、入社時に聞いていたが、本当にそうなんだなと実感。そんなこんなで、いま生きている時を大切にしようという意識が強くなった。2019年(コロナの直前)に、両親を上海に招待したが、母親には最後の海外旅行のプレゼントになり、あの時行っておいて本当に良かったと、いま、しみじみと思う。なので、父の年齢を考えると、国内旅行が現実的だが、今回の様に、なるべく連れ出して、楽しい時間を提供したいと思う。今回、付き合ってくれた友人にも、本当に感謝だ。
友人が車を運転してくれたので、鎌倉経由で実家まで送ってもらった。朝飯がしっかりだったので、昼は軽くと、蕎麦屋を探す。鎌倉武士という蕎麦屋をアプリで見つけ、行ってみる。「ぶし」ではなく、「たけし」と読むようだ。蕎麦好きが高じて会社を辞めたような旦那さん(イメージ)が、たけしさんなんだろうなと推測。鴨そばを頂いた。