mizuno のすべての投稿

ジェトロの中小企業現地支援PF発足式

一昨日(2014年8月26日)は、朝10時半からジェトロの中小企業現地支援プラットフォーム事業の発足式が有ったので参加(上海オークラホテル)。

午後は、発足記念講演会を頼まれたので、メインボールルームで自由貿易区の税関政策に付いて講演を行った。

プラットフォームのコーディネーター(華東は、当社に加え、マイツ、FNAの3社)を僕自身が引き受けたのも(当初は松本顧問の専門分野に近いので、松本顧問だけにお願いする予定であったが、直前に僕も登録要請を受けた)、講演を引き受けたのも3週間ほど前。双方、当初は軽い気持ちで引き受けたのだが、発足式はジェトロの方はもとより、中小企業庁、上海総領事、上海日本商工クラブ理事長なども参加。翌日のNNA、時事通信ではトップ記事に。日経産業新聞等でも取り上げられるなど、思ったよりも物々しいので驚いた。

ただ、中小企業庁の方の話を拝聴すると、納得性のあるプロジェクトであり、日本の中小企業支援の観点から有意義である事が伺える。この様な形で、任命を受け、また、発足記念講演を任されたのは、光栄な事であると思う。

 

 

記念講演会場の花園飯店メインボールルーム
記念講演会場の花園飯店メインボールルーム

securedownload

 

保税商品展示交易中心(自由貿易区の関税政策)

保税品試験販売が実施されている森藍商都。保税区域の百貨店ではない(保税区域外である)点がポイント
保税品試験販売が実施されている森藍商都。保税区域の百貨店ではない(保税区域外である)点がポイント
販売価格が、商品本体価格+輸入税で表記されている。
販売価格が、商品本体価格+輸入税で表記されている。

 

保税交易中心内のショップ
保税交易中心内のショップ

 

先週の自由貿易区訪問の一番の目的は、保税商品販売の実態把握。2014年5~6月に自由貿易区で実施された税関優遇措置の中で、目玉の一つがこれ。

自由貿易区企業は、自由貿易区(保税区域)に搬入された商品を、保証金(関税・増値税に相当する)を納入する前提で区外の百貨店に保税状態のまま並べる(販売する)事を認めるもので、外高橋(ただし保税区外)の森藍商都で試行措置が実施されている。

この措置の適用を受ける企業は、売却した商品に付いて、1か月後にまとめ納税を行えばよく、売残り品は3ヶ月以内に保税区域に返送する事となる。

顧客側に立てば、購入する場合は輸入税(関税・増値税・消費税)を納付する必要があるので、免税ショップではないが、自由貿易区企業としては、「販売できた分だけ輸入税を払えばよく(売れ残ったものは輸入税納付不要)」税コストの無駄を減らすことができるため、理論的にはこれが販売価格に反映される事になる。

自由貿易区(保税物流園区区画)

旧外高橋保税物流園区
旧外高橋保税物流園区
自由貿易区転換後の旧保税物流園区区画
自由貿易区転換後の旧保税物流園区区画

上海自由貿易試験区は、旧外高橋保税区、外高橋保税物流園区、洋山保税港区、浦東空港総合保税区という4つの保税区域が統合されて昇格したもの。

よって、飛び地になった特別区域となっている(更に、試験区全体が現在のところ保税区域で構成されている。この点は、保税区域と非保税区域で構成されている深圳前海湾とは異なる)。

では、自由貿易試験区内の税関管理はどうなっているかというと、原則として転換前の管理が踏襲されている。

つまり、旧保税区区画は保税区の管理、旧保税物流園区区画は保税物流園区の管理という事。

(他の保税区域ではなく)保税区に中国国内貨物を搬入すると、輸出通関は行われるが、その段階では増値税輸出還付が受けられないという状況(実際に輸出した段階で輸出還付可能)は、現在でも同様。この様なオペレーションをする場合は、今でも、まず保税物流園区区画に搬入してから旧保税区区画で倉庫保管という対応をする必要がある。

因みに、現在の旧保税物流園区区画の写真を撮影してきたのでご参照願いたい。

基本的には昔と同じで、掲げられている表示(ゲートの表示)が、「外高橋保税物流園区」から「自由貿易試験区」に転換している。但し、下の方に「保税物流園区」の看板がかかっており、そこからも昔の機能を残している事が伺える。

数か月ぶりの自由貿易区訪問(ワンストップサービス窓口)

自由貿易区管理委員会
自由貿易区管理委員会

 

ワンストップサービス窓口
ワンストップサービス窓口

 

8月26日(火)に上海でジェトロ主催の講演会(日本商工クラブ共催)を開催。

講演会テーマとして、自由貿易区の税関政策の発表を求められたので、近況把握のために外高橋(現自由貿易区)に行く。

まずは自由貿易区管理委員会のワンストップサービス。

ここは、会社設立手続を一か所で対応してくれるのが売りだが(実際には、そこまで便利にはなっていないが)、窓口自体は他の政府機関の窓口と同じであり、ビジュアル的な新鮮味はない。

因みに、自由貿易試験区では、外資企業設立に関する規制緩和の一環で、ネガティブリスト企業でない場合は、FS(フィージビリティスタディ)の提出が免除されたなど、作業の効率化が実施されている。

ブログ運営試行錯誤の結果

先週金曜日より昨日まで、水野ブログのアクセスができない状況となっていましたが、経緯と今後に付いてご説明させて頂きます。

2004年11月より約10年間、上海エクスプローラーブログを続けていますが、2014年9月1日に上海エクスプローラーのサーバー変更が実施される予定です(URL変更と過去データの消滅が伴います)。

他社が運営するブログでも同様の事が起こりうる訳ですが、10年近く続けてきたブログであり、過去データには思い出も詰まっている事から、今後の事も考えデータの自社管理の必要性を感じるに至りました。

結果として、当社グループのコンテンツ会社(上海エクスプローラー社との合弁)であるチェイスチャイナ&アジアのHPにブログ環境を作り、過去データはここに移管しました。
移管作業期間中、(当方側の都合により)アクセスが制限されていたものです。
上海エクスプローラーのご理解にこの場を借りて御礼申し上げます。

今後の対応ですが、メインブログをチェイスチャイナ&アジア内のものとし、並行的に上海エクスプローラーのブログを使用させて頂く形で対応したいと思います。
メインブログのアドレスは https://mizuno.chasechina.jp/ となります。

引き続き、宜しくお願い致します。

JETRO講演会が突然決まる

ジェトロの依頼で、8月26日に上海花園飯店で、自由貿易区関連のセミナー(僕のパートは通関の優遇措置)をする事になった。
依頼を頂いたのが先週で、講演の依頼(打診)から実施まで3週間程度しかないというのは、ずいぶん慌ただしいスケジュール。
ただ、特に問題なく引き受けられる内容なので、日頃のお世話に感謝してお引き受けする。
自由貿易区の政策だけだと分かりにくいと思うので、保税区域の活用方法の解説を先にして、それから政策紹介に移行する予定。
詳細は、以下の通りです。

「中小企業海外展開現地支援プラットフォーム発足記念セミナー」
-中国(上海)自由貿易試験区の最新動向(通関、金融編)-(於:上海花園飯店)

2013年9月29日にスタートした中国(上海)自由貿易試験区がまもなく一年を迎えます。同試験区については、2014年4~6月にも相次いで新しい通関制度や金融自由化措置が発表され、2014年版のネガティブリストが公表されるなど、自由化に向けた措置が順次に取られております。
この度、今後の皆様の事業活動の参考となるべく、中国(上海)自由貿易試験区の通関、金融面に焦点を当てセミナーを実施することとなりましたので、奮ってご参加ください。
皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2014年8月26日(火) 13:30~16:00(予定)
場所:上海花園飯店2階 ボールルーム
主催:日本貿易振興機構(ジェトロ)上海事務所
共催:上海日本商工クラブ
後援:在上海日本国総領事館(予定)
特別協力:上海自貿区聯合発展有限公司、上海琅和実業有限公司
定員:200名
参加費:無料
言語:日本語、中国語(同時通訳)
テーマ:中国(上海)自由貿易試験区の最新動向(通関、金融)
講 師:
Mizuno Consultancy Holdings Ltd.、水野商務咨詢(上海)有限公司、
水野商務諮詢(広州)有限公司 代表取締役社長
水野真澄氏

中国銀行 上海自由貿易試験区支店 副支店長  
李大蔚氏

お申込締切日:8月21日(木)
【詳細及び申込は、以下のリンクよりご覧いただけます。】
※以下の申込フォームよりお申込ください。なお、定員になり次第締め切らせていただきますので、お早目にお申込頂きますよう宜しくお願いいたします。
https://www.jetro.go.jp/form5/pub/pcs/0826seminer

ご無沙汰しています

松本顧問より、「生きていますか?7月31日からブログ更新されていないのは異常事態だと思います。メール返信は不要ですが、ブログ更新して下さい」というEmailが、朝一番であった。
確かに、10日間以上更新していなかったので、ご心配お掛けした方もいるかと思うのですが・・・
特に、大きな問題があった訳ではないですので、ご安心を。更新していなかった理由は、疲労が極度にたまり、更新する気が起きなかった、という理由。
更には、9月1日より、上海エクスプローラーがサーバーを変更するため、サイトのurlが変更となり、また過去データも消滅してしまうという通知があり、少しがっくりきてしまったため。
過去の記事を残したい場合は、自分でコピーしなければいけないのだが、2004年から10年間ブログを続けているので、かなりの分量になる。
また、外注できないかと見積もりを取ってみると、(見積もりを取った会社の過去最大実績の4倍のデータ量という事で)150万円程度の金額となり、さすがにこの費用負担は無理。
他社の環境を利用しているので、この様な事は想定せざるを得ない事態とは思うが、まいったなぁ、というのが実感。
対応策を検討中。

 

話変わって、先週、広州出張した時の写真。
日本料理店の道で2夜続けて会食。
最近、話題の店の様で(店の手配をしてくれた方が、双方道を選んだので)、偶然の連日訪問。
僕の隣にいるのは、道のご主人。

久々の青空

今日の昼食時の写真(オフィス前)。
上海でこれだけきれいな青空は久しぶりに見た。
ただ、暑いので、写真を撮ってそそくさと建物に戻ったが。

ちなみに、携帯電話代を増値するためにコンビニに寄った時、汗びしょの僕を見て、若い男性店員がさっとテイッシュペーパーを渡してくれた。
気が利く人間もいれば、気が利かない人間もいるのはどの国でも同じ。
ちょっとさわやかな気分になった出来事。

 

昨日は、丸紅上海の社長、元同僚の金子君、佐藤君と魚蔵で会食(蕎麦中名で予約したが、完全に内部が魚蔵に吸収されていた)。
昔話に花を咲かせる。

考えてみると、上海では毎日外食でよいものを食べ、香港では自炊で豆腐、冷凍食品、即席麺。
どうにも、メリハリが利きすぎだ。

上海でうなぎが食べたくなったので

昨日は土用丑の日であったため、うなぎを食べようと思い立つ。
特にうなぎが好きという訳ではないが、たまに食べたくなる。
うな吉に行こうか、いば昇に行こうかと悩んだが、オフィスに近いうな吉に決定。
大変おいしい。
食べ終わってからしばらく幸福感に浸る。

上は松茸の炭火焼。下は牛タン。

時間は前後するが、一昨日は、元華鐘の楊さんといろり家で会食。
一対一での会食は初めてだが、仕事抜きで楽しく盛り上がる。
楊さんは、大学時代にウェイトリフティングをやっていたという事で、減量に関する興味深い話が聞けた。
計量日の前日に食塩を断つと、体が水分を放出するので2.5Kg程度体重を落とすことができるとか。
体重が関係あるスポーツは、ここらへんが大変そう。
僕は大学時代、小柄な体で無差別級の合気道の試合に出ていたので(マイナー流派で、体重別にすると試合が成立しなくなってしまうため)、筋肉をつけて体重を増やす事しか考えていなかったが。

上海で比較的のんびり

今週は日曜日のフライトで上海に移動。
今週の上海では、面談7件。宴席2件のみと、いつもに比べてのんびりしたスケジュール。
体力回復にはちょうどよい。

ちなみに、今月のJAL日本発便の機内食(和食)は沖縄料理。
ヘルシーな感じ。

上海到着すると、俏江南で四川料理。
この店は、いつ行っても西洋人比率が高いが、それに伴いメニューにも手を加えたようで、広東料理の比率がかなり高くなっていた。
メニューだけ見ると、四川料理屋か広東料理屋かわからない。
麻婆豆腐、辛子鶏丁という定番は食べたが、せっかくなので石班魚(広東風の蒸し魚)を頼む。
生まれて初めてこれを食べた時(1989年)は、「こんな美味しい食べものがあるのか!」と感動したが、それから何百匹(千匹以上?)食べた事だろうか。
感動は薄れたが、やはり美味しいのは確か。

翌日の昼は簡単にと思い、日本で買った蒙古タンメン中本・北極のカップ麺を食べる。
食べられない辛さではなく、スープを飲まなければ大丈夫と思い、麺だけ完食したが、それから夜まで胃が痛かった。
恐るべし北極。
ちなみに、もう一つ持ってきたものは、新沼さんに「危ないから、スープは飲まないほうがよいよ」と断った上で進呈した。