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会社員時代の悩み(進路)

誰しも自分の将来(今後の進路)に付いて悩みはある。
会社員の場合、通常、会社での出世が重要事項だが、他の価値観、目的が見つかると、選択に悩む事になる。

僕の場合、前職で随分自由な活動をして、更に、独立したので、会社員的な立ち居振る舞いをしない(社内の出世にはあまり興味がない)人間だと誤解されている向きもあるが、40才頃までは、会社での出世が片時も頭を離れる事はなかった。
だから、ある意味自分を殺して働いたつもりだし、30代半ばで管理職の早期選抜(昔、1割程度が1年早く管理職になれる制度があった)に選ばれた時は有頂天になった。

ただ、若い頃からやりたかったコンサルティングを開始し、それが軌道に乗った事で、二つの価値観の板ばさみになった。
コンサルティングを一生やりたいが、これは僕個人が海外で始めた事業なので、本社に帰ると継続不可能。
一方、一定の任期で本社に帰らなければ、社内の出世はまず無理。
両方の価値観の間で思い悩んで、ずるずる任期を延ばしたけれど、2005年頃、完全に興味がコンサルティング事業の継続に移った。
仮に、会社でポジションを獲得するためには、一定期間現場を離れ、露出は控えなくてはならない。
移り変わりの激しい業界で、数年間ブランクがあれば、ほぼ確実に過去の人になり、あとで復活したくてもまず無理だ。
なら、コンサルティングを取ろうと決めた訳であるが、そうしたら、あれだけ頭から離れなかった出世願望が抜け落ちて、代わりに、社外(業界)でのポジション獲得が重要事項になった。

これは僕の例ではあるが、会社員なら、誰しもそれなりの悩みを抱えている筈だ。
やりたい事をあきらめなければいけない人も多かろう。
ただ、どの選択が正解かはわからない。
結果が出てから分るものだ。
それまでは、悩みながら走っていくしかないのであろう。

沖縄料理とチャーリーブラウン

昨日、オフィスで打ち合わせをした後、キャメロンロードの「えん」で夕食。
海ブドウ、ジーマミー豆腐、ゴーヤちゃんプル、その他の定番を食べて主食に。
タコライスとソーキそばを食べる。
久々でおいしい。

かなり前に、香港に「えん」ができて以来、それまで食べた事がなかった沖縄料理を食べる機会が、格段に増えた気がする。

食後外に出ると、チャーリーブラウンカフェが。
大きな顔のチャーリーブラウンケーキは、HK$ 280
小さいものはHK$ 42
近いうちに、大きいチャーリーを買って、オフィスのみんなで分けて食べよう。
またもや、中に入らず写真だけ。

強くなければ生き残れない

バブルの頃、多くの日本人は、日本は米国を追い越して世界一の国になった(なる)と信じていた。
若かりし頃の僕もそうだったので、それが幻想だと分った時は、随分がっかりしたものだ。
いまはその誤解ですら懐かしい。
それはさておき、そんな感じで日本人が自信を持っている時代、米国では日本バッシングが行われ、自動車工場のワーカーが、日本車を叩き壊したり、日の丸を焼いたりして気勢を上げていた。
ニュースで映像を見た僕は、「だから米国はダメだ。日本車に市場を食われているのであれば、燃費、設計、アフターサービス等を改善し、日本車に勝つ努力をすべきだろう。日本車をハンマーで壊しても、何ら世の中は変わらない」と思ったものだ。

国際競争は海外だけの出来事ではない。
外国との競争に勝たなくては、国内市場も守れない。
一時期、韓流ドラマのバッシングなどがあったが、これは、当時の米国の日本車叩きと同じ次元の行動だ。
僕自身は、韓国ドラマを見たことはないが、理屈からして視聴率が取れなければ、日本市場で生き残っていないはず。市場はそんなに甘くない。
それが気に食わないのであれば、それを淘汰する品質の作品を生み出すべきだろう。

開国以来、日本人は海外市場で戦い、実力を伸ばし今の経済地位を築いてきた。
産業界の先人の努力は、半端なものではなかったはずだ。
今の時代でも、イチローや長友が、人々をひきつけるのは、レベルの高い世界に打って出て、実績を上げる姿が、人を興奮させるからだろう。

保護主義とは、自分より力を持った相手から目をそらす事に等しい。
鎖国ができればそれもできようが、それができる時代ではない。
そうであれば、世界との競争は必然。
強くなり、競争に打ち勝つことが、自国を守る道だ。
強くなければ生き残れない。

新規事業は覚悟が必要

昔、同僚(先輩)が、「会社を辞めてラーメン屋(うどん屋)でもやるさ、とかいう人間がいるけれど、これほどラーメン屋をばかにした言葉はない。飲食業はノウハウのかたまりで、そんな生半可な気持ちでできるわけがない」と言っていたが、僕もそう思う。
おそらく、本当は会社を辞めるつもりはなくて、なんとなく言っている(会社の愚痴とパッケージ)ケースが多いと思うのだが。
以前の僕の同期でも、酔うと必ず、うどん屋をやるとか言っていた人間がいるけれど、結果、彼らは僕より会社で長続きしている。
長続きすること自体は良いことだが。

ともあれ、本当にやる気があるなら、「会社を辞めてラーメン屋でもやる」ではなくて、「ラーメン屋をやるために会社を辞める」という言い方になる筈で、この表現の微妙な違いからくる意気込みの相違は大きい。
そして、飲食店をやるのであれば、自分が厨房・フロアに立たなくても、短期間でも飲食関係の修行をすべきだ。
「自分は資金を出してマネジメントするだけだから関係ない」とか言う人はいるけれど、これは単なる机上論。
この分野での修行、業務経験が全くなければ、従業員になめられて(露骨にではなくても心理的な影響はある)、抑えが利かなくなる。
調理師が辞めた時の対応も困難だ。

飲食店は、毎日の様に行っているので、経験がなくても経営管理はできる筈、というイメージを持っている人が少なからずいると思うのだが、立場が反対になれば、世界は大きく変わる。
事を起こすとき、新しい分野に参入する時は、覚悟と謙虚な気持が必要だ。
成功か否かを決めるのは、何事も真摯な気持であろう。

月見そばで驚かれる

先日、上海で出来立ての様な日本料理屋に行き、たぬきうどんと生卵を頼んだ時の事。
注文を取りに来た女性店員(日本語を少しだけ解する)に、たぬきそばに卵入れて下さい、と言った途端、「えー!」と表情を変えてのけぞった。
僕 :ないですか?
店員:ありますが、生ですか?
僕 :そうです。
店員:えー!と、再度のけぞって下がっていった。

日本料理店で働いた経験がなく、生卵を頼むのが珍しかったのかもしれないが、卵を頼んであれだけ驚かれたのは生まれて初めてだ。
因みに、たぬきそばと一緒に卵が来なかったので、他の店員に頼んで持ってきてもらった。
日本料理屋で務めた経験の無い店員だったのだろう。

話変わって、香港の翡翠酒店で、担担麺とご飯を頼んだ時の事。
ご飯が来ないので、3回督促したが、やはり来ない。
面倒臭くなってご飯はキャンセルした事がある。
他の店で、担担麺とご飯を食べていたら、おじさんが覗き込んで、へーと不思議なものを見るような顔で驚いていた。
やはり、麺(主食)+ごはん(主食)は、中国人としては奇妙なものに映るのだろう。
更に、餃子(やはり主食)を加えた日には、どんな目で見られるかわからない。
日本人は主食好き、という事であろうが、ともあれ、国が変われば習慣も違う。
面白いものだ。

毎週土曜日の執筆義務

今日(26日・土曜日)は1日眠かった。
何となく頭がぼんやりし、仕事に集中できない状況。
途中で昼寝をしたがまだ眠い。

その中、なんとか仕事をこなし(今日は週末休みなので若干ペースを緩めながら)、東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読んだら夜の10時だ。
明日(27日)の飛行機で香港に移動するので、今日中のNNA連載原稿執筆完了は必至だ。
数日前に時事通信の原稿を仕上げたと思ったら、また締切だ。
毎週の事とはいえつらい。

最初は、今年4月に公布された、「企業所得税課税所得額に関する若干の処理問題の公告(国家税務総局公告2012年15号)」に付いて書こうと思ったら、この内容だと、500~600字程度にしかならない事が分かり、頭を抱える。
結局、貿易取引におけるクレーム金決済に関して原稿を書いた。
制度上、輸入代金決済に関しては、匯発[2010]57号により、個別核銷は不要となっているため、通関単あたりUS$ 5,000超の差額があっても消込ができる(貨物代金との相殺方式でクレーム処理ができる)筈であるが、実際には、57号通知が運用されていない。
よって、クレーム対応は、従来通り、保守的な方法が採用されている。
但し、2011年12月から、一部地域で試行措置が行われている、「貨物貿易外貨管理制度の改革の試行措置の公告(国家外貨管理局令[2011]第2号)」は、一部地域では実際に採用されているので、これが全国適用される段階で、クレーム決済に関する管理は大きく変わるであろう、という内容。
これを、1,700字ほどで執筆。

これで、安心して香港に移動できる。

台北遠東百貨の会を企画しようと盛り上がる

一昨日(24日)は、日本香港協会主催の講演会。
講演会というよりは、日本香港教会枠内の懇話会で、30人の小規模なもの。
協会からの依頼も香港の現状であったので、日本や中国との関係から見た香港の機能を、税制、人民元マーケット、CEPA、中国とASEANのFTA等の側面から分析して解説した。
それだけだとマニアックになってしまうので、最初の40分くらいは自社の展開を例にとって解説し、そこから各論に掘り下げていった。
努めて平易に解説したので、聴講者の方にはそれなりに満足して頂けたようだ。

昨日(25日)は、午前にフジサンケイビジネスアイの取材を受け、午後は中小企業基盤整備機構で3時間程度の相談会。
そのあと四谷で、曾我法律事務所と会食。
曾我法律事務所との会食も2回目なので、砕けた感じで、業界の内輪話的な事や、プライベートの話を交えて大いに盛り上がる。

今井弁護士(元伊藤忠)も、以前台湾研修生で(僕とは10年近く時期がずれているが)、仁愛路x敦化南路にある、旧遠東百貨ビルの上に住んでいた事が判明。
僕が1214号室(有名な足マッサージ屋の向かって左隣)。
今井さんがおそらく1314号室(13階がなくて、1414号室という表示だったかもしれない)で、真上の部屋だった可能性が高いと盛り上がる。

そんな訳で、一度、遠東百貨の会(台北の遠東百貨ビルに住んだ経験がある人を募っての飲み会)を開こうと約束して帰宅。
遠東百貨ビルには、当時、企業派遣の語学研修性がたくさん住んでいた。
当時、B1がスーパーマーケット、1~2階が百貨店。
3~4階が中華レストラン。
その上にオフィスビルがあって、更に上が住居。
住居スペースには、語学学校が有ったり、足マッサージ屋があったりと、完全な雑居ビル状態なので、便利この上ないが、セキュリティはほぼゼロ(誰でも入れる)。
泥棒に入られた研修生もいた。
僕は建物内で一度引っ越したが、最初に住んだ部屋の前住人が同性愛者だったようで、化粧をした男性の訪問を受けたり、電話が深夜に何本もかかってきて困った事もあった。


また、百貨店・スーパーの品ぞろえは必ずしも良いとは言えなかったので、知り合いになった研修生の部屋に遊びに行くと、枕やベッドカバーがみんな同じ柄だったり、水割りに使う固まった氷(スーパーで買える袋詰めの氷はすぐ固まる)を、他の人も床で肉たたきで砕いていたりとか、図らずしも生活パターンまで似通ってしまっていた。

とは言え、20代の頃で、そんな事も、今となれば懐かしい思い出だ。
また、当時家賃が6万円程度だったと記憶しているが、当時24歳の僕にとっては、こんなに良い所に住めるのか、と大喜びであった。

そんなこんなで懐かしい遠東百貨ビル。
色々な時代に住まれた方と、思い出を交換してみたいものだ。

旅から旅の生活だ

一昨日日本に移動。
久々のJAL便だったので、機内上映の映画リストを見ていると、見たい映画が何本もある。
とはえ、仕事がたまっているので、機内では資料整理に没頭して、まったく休めず。
成田到着すると、スカイライナーの中で時事通信の連載原稿執筆。
最近、それなりに法律の動きはあるのだが、僕の専門分野で影響のある内容がほとんどでていない。
ネタに困って唸り続け、結局、ソフトウェア・集積回路産業、更には、中小企業に対する税務優遇に付いて執筆する。
条件を満たすソフト・集積回路産業に10%の優遇税率適用を認めたり、2免3減、5免5減のタックスホリデーを認める内容。
また、小規模薄利企業に対して、企業所得税法に基づく20%の優遇税率を与えるだけでなく、課税所得が6万元以内の場合は、更に所得半減措置を与える(結果として実効税率10%)事を認めるもの。
ここ数年、それなりに中小企業支援策が出てきている。

今月は飛行機10回と極端に多かったが、これだけ移動が多いと、どこでも仕事ができ、どこでも寝れる様になってくる。
問題は、その反動で夜ベッドで熟睡できなくなっている事だが。
思えば、大学3年生までは、飛行機に乗った事も海外旅行に行った事もなかった。
いつの間にか旅から旅の生活に慣れてしまったものだ。


顔が変わってきた

ここしばらく、会う人から顔が変わったとよく言われる。
確かに、いつも使っている6年前の写真とはずいぶん顔が違ってきている。
以前は、年齢よりずいぶん若く見られたものだが、現在では年相応、という感じがする。

2007~2009年にかけて、随分苦労したので、それが顔に現れたのかとも思うが、変化を分析してみれば、純粋に見た目年齢が上がったというよりは(上がったのは確かだが)、会社を経営する人間の顔になってきた、という気もする。
良い意味でも、無邪気な表情ができない、という若干悲しい意味でも。
やはり、状況・環境が顔にも表れるのであろう。
昔から、責任を持って仕事をしてきた、という自負はあるが、仕事の責任だけでなく、社員の雇用、生活、会社の今後の方向性など、考えなくてはいけない事が増えているのは確かで、考え込む事はいくらでもある。

複雑な気分ではあるが、これも年齢と共に自覚と覚悟が顔に表れてきたと、前向きに考える事にしよう。


チャーリーブラウンカフェ

チムサッツイのチャーリーブラウンカフェの前に、チャーリーブラウン人形があったので、一緒に撮ってみる。
小学校3年生の頃からのピーナッツファンとしてはなんとなく嬉しい。
入店はしなかったので、次回入る事にしよう。
そんな事を思い続けて10年くらいたつのだが。

今日はこれからまた飛行機。
今月(5月)は飛行機10回。
さすがに乗りすぎだ。
来月以降はもう少しゆとりのあるスケジュールにしよう。

明後日(24日)は、東京で、日本香港教会主催の講演会。