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香港(外資に対する借入規制がやっと緩和に)

カオルーンシャングリラで中華料理をご馳走になる。
ここで中華を食べるのは初めてであるが、上品で美味しかった。
辻村様・梅原様・亀本様有難うございました!
食事のご招待は、社内の同僚・出張者と一緒に頂いたのであるが、同僚のT君(一番右の髪の長い人間)は、同じフロアに半年いるが、話をするのは初めて。
無口な人間かと思っていたが、なかなか不思議な雰囲気の人間である事が発覚。
「ある日家に帰ったらアマさん(住み込みの家政婦さん)がいて驚きましたぁ」、とか、「子供はサッカーをやってるんですが、チーム名が分からないんですよ。でも、なんか青いユニフォームを着てたような気がしますぅ」とか、非家庭振りを発揮するネタを連発しており面白かったが、若干心配になった。


さて、久々のビジネスネタ。
長い間、話題になっていた、外資企業に対する借入規制の緩和がやっと実現される事になった。
根拠規定は、10月21日付けで公布された、「外債管理の関連問題に関する通知(匯発[2005]74号)」。施行は12月1日から。
この内容は以下の通りとなっている。
●国外担保付の融資を行う場合、債務者ではなく、債権者が登記を行う事とする。
●保証が履行された場合、この時点で、「投注差(総投資と資本金の差額の意味)」範囲内の管理を行う。
シンプルな記載で若干分かりにくいが、意味するところは以下の通り。
★海外機構(例えば、親会社)の保証をベースとした借り入れを、国内機構から行う場合は、投注差の範囲内でなくてもよい。
★但し、現地法人の財政状況が悪化し、親会社の保証履行が行われる場合、外債登記できる保証履行債権・債務は、投注差の範囲内。

今年の4月に開始された規制では、「保証の差し入れ自体を、投注差の範囲内とすること」が要請されていたので、現地法人が十分な借入を行う事が出来ず、資金繰りに窮する事態が生じた。
但し、今回の改訂により、借入自体には制限が設けられない事となったので(国外からの借入は除く)、この問題は解消されるという事。

勿論、外債登記が出来ない=債務の返済ができないという事なので、保証履行債権・債務に付いては、投注差の範囲内でしか弁済(現法⇒親会社)を行う事ができないという問題は残る。
但し、保証の履行が実行される局面というのは、現法の状態が極めて悪く清算する段階(保証履行債権は清算損として計上する)か、本格的な建て直しを行う段階(増資が必要となる)なので、外債登記の可否は、あまり問題にならないであろう。
よって、この内容であれば、問題は解決する事になる。

一件落着でよかった、というか、個人的には、「(あんな実務を無視した無謀な規制を出さずに)最初からこういう内容で規制作れよ!」というのが正直な感想。

香港⇒東莞⇒広州(東莞で講演会)

久しぶりに、うどんすきの店(と言ってもいいのかな?)の利休に行く。
よく考えたら、1年半〜2年ぶりくらいである。
僕が香港に赴任したての1997年から3年間、うちの会社で利休の会というのがあって、この会の関係で、1〜2ヶ月に一回は行っていたのであるが、最近、足が遠のいていた。
場所がちょっと不便なのと、一人で行く感じの店ではない(カウンターがない)のが原因。

この利休の会というのは、昔の主管者が「若手と一緒に飲む場を持ちたい」と企画したもので、僕が事務局長をやっていた。とは言っても、事務員無しなので、事務局長=事務係(つまるところはメンツ集めと予約係)。
当時は社員が多く、社長⇒部長⇒課長⇒若手と、何重構造にもなっており(僕は赴任当時33歳で課長にはなれなかった)、社長と若手が会話をする機会が大変少なかった。
そこで、こんな会が催されたわけである。
その会のルールは、以下の通り。
●利休でやる(社長が好きなので)
●参加者は5人(いつも同じ席で飲むが、そこには5人しか座れないので)
●酒は手酌で、人のグラスに酒は注がない(注いだり注がれたりしていると酔うので)
●社長以外は、課長以下の人間が参加(若手と話すという趣旨なので)
●仕事の話はしない(社長の前だと、プレゼン合戦になりがちなので)
そんな感じで、うどんすきを食べ、日本酒の金陵をぬる燗で飲みながら、ざっくばらんな話を続けたものである。


その主管者も今では既に退職し、千葉で好きなゴルフを楽しみながら生活されている。
僕も42歳。香港のパーマネントIDも取ったし、すっかり若手とは呼べない歳になった(まあ、一般常識からすれば、33歳の頃も、若手と呼ぶのは、ちょっときつい年齢ではあったが)。
時間がたつのは早いなぁ、と感じる。
利休も開業16年経つようで、香港の日本料理屋の中ではかなりの老舗。
経営者の、実に雰囲気のあるご夫妻もお元気そうで何より。
今回は、飲みすぎて、うかつにもうどんすきを食べなかったので、次回はちゃんと食べに行こう。

香港(久しぶりの店で昔を懐かしむ)

今日の午後は、久しぶりに東莞で講演会なので、午後1時に会社のダブルナンバーカーでオフィスを出発。
午前中は、若干二日酔いの中を決算・見通し作業に追われ、やっとの事でこれを終わらせ車に乗り込む。
「車の中では寝よう」と思い、目を閉じでうつらうつらすると、立て続けに電話が掛かってきて眠れない。携帯電話も良し悪しである。
会場には午後3時に到着。
やはり、ダブルナンバーカーだと早い。


思えば、前回東莞で講演をしたのは2002年だったので、東莞での講演会は3年ぶりという事になる。
その時は、城区の銀城ホテルが会場であったが、今回は、石龍鎮の金凱悦大酒店が会場。
初めてのホテルであったが、(東莞にしては、と言ったら怒られるけど)なかなかサービスがしっかりしておりよかった。
講演は4時半から2時間で、集まって頂いたのは、広東省に駐在している方々。
それだけに実務知識も深く、質疑応答も活気が出て、個人的には満足。質疑応答には30分の時間を取っていたが、フルに質問を頂いた。
桑畑君・亀一が持ってきた書籍も完売したし、サイン依頼も多かったし、「あぁ、来て良かった」と一安心。
東莞で会食を終えると、桑畑君は深セン経由香港へ。
僕と亀一は、広州へ。
僕と亀一の車中での会話。
水野「最近、香港でも、君に会いたいという人間が結構いるんだよね」
亀一「それは、僕に会いたいんですか、亀一に会いたいんですか?」
水「君と亀一は同一人物の筈だがどう違うんだい?」
亀「亀一は水野さんが作った、無口で無表情なキャラクターですからねぇ。僕じゃなくて、亀一に会いたい人と会う場合は、無表情にしていないと、期待を裏切る事になるから気を遣わなくちゃいけないと思いましてね」
この会話から判断すると、どうやら、亀一は、自分の事を無口で無表情ではないと思い込んでいるらしい。
やはり、自分の事はよく分からないという例であろう。

香港(DVDの販売目処が立つ)

ライブドア・NS総研から発売されるDVDのジャケットが完成。
価格も決定(9800円)。11月中旬の発売開始という事で目処が立った。
<宣伝>
中国進出に当たっての注意点、トラブルの回避策等を2時間10分で解説したもので、資料もしっかり作りました。
社内研修などにも向いていると思うので是非!
本よりは高いのですが、本では分かりにくい(というか、読むのに根気が要る)ところを、分かり易く解説しています。
まあ、ずっと僕が座って(たまにホワイトボードに字を書いて)説明している画像なので、絵的にはちょっと変化に乏しいのですが(髪が長いので、ちょっとノスタルジーに浸ってしまった)・・・
<宣伝終わり>
三部構成であるが、(ぶっ通しで収録したので)一部と三部では顔の元気さが違うのが、自分で見てて面白かった。


昨日は、競馬の日(水曜日)なので、弁護士事務所の方々に接待を受ける。
ジョッキークラブは、CPA・弁護士の方々が良く使うので、過去の競馬経験(今回を含めて5回目位)は、全てCPA・弁護士の接待。
昨日は、英国人1名・香港人2名。
全員流暢な英語を使う方々で、少々肩がこる会食であった。
賭け事嫌いの僕ではあるが、肩がこるので、(席を立って)会話を減らすべく、極力賭ける。
4レース賭けて、1分け3敗。
競馬場の雰囲気は悪くは無いが、やはり適当に賭けてても当たらないものだ。
全部でHK$ 220(3000円)の負け。まあ、料理は美味しかったし(特に、生牡蠣。7個食べた)、良いとしよう。

香港(傘型会社の国内流通認可も下りた)

今日も引き続いての残務整理で、特段面白い事がない。
ずっと仕事して、昼はテイクアウトの出前一丁(卵+フィッシュボール入り)を食べ、夜は10時迄残業して、家でビールを飲みながらサラダを食べて就寝。
絵に描いたような?ドラマの無い生活である。

先週金曜日に、丸紅が北京で商業企業(総合商社)の設立認可を取得したが、今度は、上海の投資性公司(傘型会社)の経営範囲の追加による卸売・貿易権獲得も成功した。
先週金曜日に北京に行ったとき、「もう最終段階なので、早ければ来週中に認可が下りる」と聞いていたが、本当に、数日後に下りたわけである。
この形態(傘型会社の経営範囲の追加)では、他社は、増資をした上で認可取得に成功している。
うちは、増資をしないままの申請(US$ 3.1千万)なので、大丈夫かなぁと思っていたが、無事取得できて何より。
これで、傘型会社(上海)、総合商社(北京)、百紅(上海)、紙販売商社(上海)という感じで、国内流通・貿易権を持つ会社を設立した事になる。
うちの実例を見ても、商業企業に関する中国の対応が数ヶ月前と、完全に変わってきているのが分かる。
商業企業に関する、規定上の開放が行われたのが昨年。
実務的な開放が開始されたのが今年後半。
そういう位置付けになるのであろうか。

香港(髪をきったら人相が悪い?)

先週、出歩いてばかりいた、というと表現が悪いので、出張続きだったので、仕事がかなりたまってしまった。

おまけに週末は少年サッカー合宿で、高学年の子供たちと一緒に一日6時間 x 2日練習させられ、ぶっ通しで走らされ、(運悪くサッカーチームの代表が練習を仕切ったわけですね)もうコーチ辞めてやる!とか考え夜の9時にベッドに倒れこむ。

当然の様に、起きると激しい筋肉痛。
こんな感じで、大変辛い状況での一週間のスタートとなったが、結局、ぼろぼろの体に鞭打って、夜の11時半まで残業。
原稿の執筆を除けば、11時過ぎまで残業するケースは稀で、体が大変しんどい。
しかし、本社の同年齢の人間数人にE-mailを打つと、ちゃんと全員から回答が帰ってくる。
日本の方が一時間進んでいるのに、まだ仕事をしているとは。
ちゃんと終電に間に合うのであろうか。
10年位前までは、40歳過ぎた人々は、もっと早く帰っていた(残業は少なかった)気がするのであるが、時代が変わったのであろうか。
そんな感じで仕事をこなし、一人で焼き鳥屋に行き食事をして帰宅。
面白い事が何も無かった一日。
僕は、マカロニサラダが大好きなので(お子様のような好みだと友人から言われる)、一日の最後にそれを食べた事くらいが唯一の楽しい事かな。

ところで、先日広州で取った写真であるが、見れば見るほど自分の人相が悪い。
写真写りの関係か!?
髪が長い時はこんな感じじゃなかった筈だが。
やはり髪を伸ばそう・・

北京⇒香港(8日間で商業企業の認可が取れた)

今日は朝から北京のオフィスで仕事。
打ち合わせ中に、北京で設立申請中だった、商業企業(総合商社:資本金US$ 1千万)の設立認可が商務部から下りた。
丸紅(北京)商貿有限公司と言う名前。
これ自体は、既にさほどのニュース性は無いが、特筆すべきは認可取得の早さ。
なんと、北京市の認可を5営業日、商務部の認可を3営業日で取得してしまったので、書類を提出してから8営業日で国家認可を取得してしまった。
広州で早々にあげたCEPA適用商業企業の申請が、社内事情により、商務部認可取得直前で、自主的にサスペンドしているので、こちらが早く取れて(僕の商売上)良かった。
今回は、中国総代表も躍起になっていたのであるが、会社が総力を挙げて取り組むとすごいもんだと驚く。


現在、商業企業の認可を始めとして、商務部に設立申請が相次いでおり、商務部も電話を一切取らないようである(電話はなりっぱなし)。当然、飛び込みの訪問依頼は受けてくれない。
という事で、商務部の人間の個人的な携帯電話番号を知らないと(更に、それにかけて受けてもらえる関係でないと)、商務部とは連絡が取れないようで、申請しても待ちの一手しかないというのが現状。
今回は、北京の担当者が(短いながらも)日参して、超スピード取得と相成った訳であるが、なんとも凄まじい状況という事は言えるであろう。

香港⇒北京(不動産鑑定士の友人がHPを開く)

昨夜遅く香港に戻ったと思ったら、今日は午後に北京到着。1泊2日の慌しい出張。
北京⇔香港は移動時間が長いので、大変疲れる。
飛行場で時間を潰していると、友人から電話がかかってくる。
箱根版ご当地キティちゃんを持っているので、見せてくれると言う(数日前のブログで、ご当地キティちゃんの事を書いたのがきっかけ)。
これは、温泉卵バージョンのようで、黒い卵の中にキティちゃんの頭が有るらしい。
これはかなり変なので、是非見てみたい。


話は変わるが、大学時代からの友人が独立して、不動産鑑定事務所を開業したが、HPが出来たと連絡が有った。
不動産価格の判断をどうするかという点が、分かりやすく解説してあるので参考になる。
数ヶ月前に会社を辞めて、独立するとの報告があったので、どうしているかと気にかかっていたのだが、着実に準備が進んでいるようで何より。
彼とは20年以上の付き合いになるが、真面目で大変面倒見がよい人間なので、事業の成功を祈りたい。

広州⇒香港(亀一に誤字を指摘される)

本日の予定は、ある会社の組織変更のプランニング。
会社の資産状況をチェックし、資産譲渡・(増値税還付を含めた)諸勘定整理の可否と問題点を調査する。
加えて、不動産鑑定士、税務関係者と協議・打ち合わせ。
今日の夜に香港に戻らなくてはならないので、昼も、弁当を食べながら業務整理。
オフィスビル内に入っている弁当屋でテイクアウトしたのだが、こんな感じの弁当(おかず2種類+野菜)に、紙パックのお茶がついて10元は高い。
味は悪くなかったけれど。


仕事が終わると、広州現法の社長+亀一と会食をして、夜8時半発の電車で香港に帰任。
会食事に、亀一がぼつりと尋ねる。
亀「水野さんのブログは、誰がアップしてるんですか?」
水「自分でやってるよ」
亀「そうですか。水野さんなんですか(沈黙して、おかずをもくもく食べる)」

(ちょっと経って)
水「何でそんな事聞くんだい?」
亀「いやぁ、今日アップされたブログのタイトルが間違ってましてね。レクチャーがレンクチャーになってたんですよ。誰が間違えたのかと思いまして(おかずをもくもく食べる)」
(おかずを食べ終わって)
亀「タイトルですから、まずいなぁと思ったんですよね」
水(心の中で)「一日中一緒にいたんだから、まずいな思ったんなら、さっさと言えよ」

と言う感じで、今回も相変わらずの亀一ではあった。
会食後は、直通車で香港に。
帰宅は11時。E−mailチェックをして、1AMに就寝。

香港⇒広州(中国大酒店の食街で食事会)

香港は休日(重陽節)。と言う事で、先ず、フィットネスクラブで8KM走って、スカッシュしてから広州に。
広州ではひょんな事から成立した会食に参加。
ひょんな事とは、友人のブログのコメント欄に書き込みをしていたら、いつのまにか飲み会の場が成立してしまっていた、というもの。
午後便で広州に到着し、簡単に業務をしてから中国大酒店の食街に向かう。
ここは、僕が福州研修生時代(1989〜90年)から愛用していたところで、当事からここの坦坦麺が好き。
よって、最後に坦坦麺で閉めるべく会場を設定したのだが、最終的には食べ過ぎて麺を食べられなかった。かなり残念。
ひょんなきっかけでの会食とはいえ、参加者は面識のない方々ではないので、違和感もなく進行。
ただし、関西の方が集まると、関西 vs 関東という図式を作る傾向がある(様に見受けられる)ので、今回もまさにそんな感じ。
関西派のバリヤー攻撃が3時間ほど繰り返されたので、一応、横浜出身(という事にしている)僕は苦戦を強いられる事に。
小学校の頃、「お前仲間外れ〜!」とかいうネタで延々と盛り上がった事を思い出す。
ともあれ、関西人のパワーは、3人分くらい有るので、今度、同種の企画をする時は、関西人は5人に一人まで、とか規制を作っておこう。

蛇足ながら、今回の会が結成される事になったのは、キダ・タローとくれくれタコラのどちらが知名度があるかという、かなりどうでもいい会話がきっかけ(僕は最近までキダ・タローを知らなかった)。
一応、ヒアリング結果では、キダ・タローが若干上回ったので、関西派はご満悦であったが、30年前に5分番組で放映されていたくれくれタコラより知名度が有るという事が、有名という事に直結しないと言う、極めてシンプルな事実が全く無視されたまま議論が進行している事に、誰も気付いていないのが面白い。