今朝もPCR検査に行ってきた。この10日間で5回目なので、平均すれば一日おきに行っている計算になり、すっかり日常生活の一部だ。そして、これから一週間で、更に3回検査を受けないといけない。難儀な世の中になったものだ。
ちなみに、これが香港のアプリ。中国本土の健康コードみたいなものだな。店に入る時、これでスキャンする。その場所で感染者が出ると、その情報が表れるようである(当然、自分の入店情報も記録される)。
ドンキで一蘭カップ麺を買う
油麻地地域でのPCR検査後、ホテルまでの帰り道にドンキが有ったので、何か面白いものが無いかと入ってみた。とりあえず、ウコンを購入。その後、あれこれ見回すと、一蘭カップ麺が山積みになっていた。約1年前に発売開始され、インターネットでは絶賛の嵐。500円なのに入手困難という情報だったので、話のネタにと思い買ってみた。香港で購入すると一個HK$54(800円)だ。800円と言われると躊躇うが、54香港ドルと言われるとあっさり買ってしまうのが数字マジックだな。
具が入っていないのは知っている(というか、蓋に書いてある)ので、見た目映えしないのは計算の内。あれだけ人が絶賛していた味はどうか。
と思ったが、これはラーメンではない。単なるカップ麺だなという印象。スープのマイルドさは分かるが、麺の脂のにおいが気になる。勿論、これは香港までの輸送の問題、販売時期の問題等が有るかもしれないが。
こちらはホテル付近の三田製麺所。このランチセットでHK$125程度(1,800円程度)。個人的に好きな系統の味ではなかったが(鶏ガラあっさり味が好きなので、この点の好みの問題は、一蘭判定にも影響あるかもしれない)、それでもこちらの満足度の方が、遥かに高かった。
なんだかんだ言って、インスタント食品の開発ってのは難しいんだな(でも、その割には強気だな)というのが、1年間興味を持っていた一蘭カップ麺の印象。
香港夜の外食禁止
香港では、2022年1月7日より18時以降の外食禁止が急遽決定した。おやおや、という感じであるが、各レストランは昼型営業に切り替えてしのぐ店が多いらしい。つまり、昼休みをなくして、12~18時の連続営業の様な形。その後は、デリバリー。こちら側も生活を朝型に切り替えれば、それなりに対応できるという事か。そちらは良いが、困るのはジムが終日使用禁止になる事だ。
半年間で付けた筋肉を落とさぬよう、そして今後増加させていくようと思い、ジムがある事を前提にホテルを選んだ。
利用者も少ないので、空いていて良いやと喜んでいたら、いきなり全く使用できなくなった。これにはまいった。
とはいえ仕方がないので、ランニングは諦め、部屋で地道な自重トレーニングをするしかないか。
焼鳥木戸に行く
これは到着3日目の事(1月4日)。クライアントの方と会食をどこにするかと協議の結果、焼鳥木戸という店を選択。オフィスの近くであるが、僕の不在期間中にできた店なので、当然初訪問。
数日前に予約を取ったのだが、6~8時、8時~10時の入れ替え制で、残席はカウンター2席のみという事だ。
ただ、いま香港は日本食バブルの状況で(日本旅行に行けないから)、どの店も極端に予約が取りにくいようだ。さて、この店はどうだろうか。
最初に出てきたのが、ささみ、シシトウ、シイタケ。この段階で、この店が良い店であるのが分かる。焼き加減も味付けも非常に良い。久々に旨い焼鳥を食べたな、という感じ。
酒をどうするかという事で、焼酎派のクライアントに合わせて(というか、水野も糖質制限の関係で、日本酒派から焼酎派に転向)白霧島を頼む。これはアルコール度数が低いので飲みやすいというクライアントの意見に従ったのだが、確かにそうだ。一方、自分たち以外は全て香港人客。みんな日本酒(それも非常に高級なもの)を飲んでいる。香港に日本酒が普及したものだと感心。それ以前に、1997年に香港駐在開始した時は、夜の日本料理屋でも、酒を飲む香港人は少なく、男性の団体が、コーラやジュースで楽しそうに話しながら料理を食べていた。そんな事を思い出すと、香港人が酒を飲むようになったなあと感慨深い。
このどっさりの豆苗に肉を巻いたものがこの店の名物らしく、みんな頼んでいる。確かに美味しいが、自分的にはシンプルな軟骨、ささみが有難い。
そして、宮崎鳥の注文が入ると、こうして火が吹き上がる。焼き担当のおじさん(料理長かな)が、撮るなら今だよ!とカメラ目線になってくれるのが面白い。
一品料理も味が良い。あん肝は基本はあまり好きではないが、この店のは美味しかった。そして、いぶりがっこチーズのキャビア乗せは良い。
そんな感じで極めて満足して食事を終えた。香港に日本人料理も着実に進歩している。そして、これだけ食べて飲んで、料金が合計HK$1.5千程度なので、上海と同じような価格で良心的だ。
定期PCR検査
今回の香港訪問は、Return2HKプログラムを利用しているので、隔離免除だ。ただ、頻繁にPCR検査を受けなければならない(到着時・3日目・5日目・9日目・12日目・16日目・19日目)。という事で、1月4日に(空港を除くと)最初の検査に行った。
手続きはいたって簡単。空港で配られた紙のQRコードをスキャンすると予約フォーマットが出てくる。これに、ID番号と日時・希望検査場所を打ち込めば予約完了。こうした電子化・緊急対応の手続(分かりやすく、簡単・便利)は、香港も中国本土も素晴らしいなと感心。
今回選択したのは油麻地の検査場。廟街・翡翠市場のすぐ近く。1985年、大学時代の初訪問の時に、チムのホテルから歩いて翡翠市場に行き、安物の翡翠を買ったことを思い出す。
会場に付くと、強制検査(予約あり)、強制検査(予約なし)、自主検査(自費)の何れかに並ぶ。Return2HKは、予約ができるので便利だ。この日は予約なし強制検査の人はさほどいなかったが、2日後(1月6日)に行ったら長蛇の列になっていた。おそらく、この日の50倍以上の人数がいたと思う。予約なし強制検査は大変だ。あまりの行列に写真を撮りたい気持ちはあったが、申し訳ないのでやめておいた。
予約が有れば、所要時間は10分程度。あっさり終わったので、ホテルまで20分の道のりを歩いて帰る。
先輩と会食
香港到着翌日。丸紅時代の先輩と会食となった。1月3日でオフィスは休みなので16時と、早めの集合。
典型的な香港の光景を見ながら目的地のチムトンに移動。
海沿い(シャングリラホテルの並び)のレストラン街。香港に到着すると、まず食べたくなるのは、日本料理屋広東料理ではなく、パブ料理だ。本当は、フィッシュアンドチップスが食べたかったが、残念ながら置いてある店無し。
ビールを飲みながら先輩を待つ。
ドイツ料理店なので、ソーセージプレートを頼んでビールと共に楽しむ。先輩も定年まじかの年齢だ。お互い年を取ったものだなあと話し合う。
そして最後にチーズプレート。結果的に、これが一番おいしかったかもしれない。
そして久々のバーバトラーに。ここに来ると、まず頼むのはブルーベリーマティーニだ。変わらぬ味で美味しかった。
香港到着!(1年ちょっと前との違い)
浦東空港出発。乗客は50人弱か。防護服の人間が2名いるので、空港関係者かと思ったら乗客だった。
香港空港到着は15時。そしてPCR検査を受けたのは16時。15か月前に一度経験しているので、こちら側も余裕が有る。PCR検査の方法が、以前は自身で唾液を採取する形だったが、係員が喉と鼻の粘膜を採取する形に変更されている。ともあれ、感じも良く、テキパキしていて有難い。それが終わるとReturn2HK(隔離免除措置)の登録。そして検査結果待ち。15か月前は検査結果が出るまで8.5時間かかり、冷房の寒さで凍えそうになったが、今回は1.5時間で検査結果が出て、あっさり解放。効率が非常に上がっている。空港関係者各位の努力に敬意を表したい気持ちだ。
空港の到着ホール、タクシー乗り場までの電機は最低限に抑えられており暗い。ただ、コンビニやラーメン屋など、最低限の店は開いており、経済活動の動きを感じる。病気を前提に、徐々に本来の姿を取り戻そうとしている力強さ。そんな印象を持った到着の瞬間だ。
タクシーでホテルに移動。現金を使ったのは1年ぶりだ。中国本土では、マネーの電子化が徹底しているので、現金を使う状況が無い。つい部下の水嶋さんに「香港って、まだ現金使ってる?」と確認してしまった。
窓からの景色。これは前から変わらぬ香港だ。
部屋で少しくつろぐと、ウィスキーが飲みたくなる。ホテルバーに行くと、日曜で休みとのこと(クリスマス中に営業時間延長が有ったので、その埋め合わせっぽい)。残念だが、ロビー階のレストランが酒を飲ませてくれるというので、そこに移動。
メニューにウィスキーが無いので、シャンパンのハーフボトルを注文。そして生牡蠣。
ウェイターに聞いたらウィスキーが有るというので、それに切り替え2杯。
これはサービスのチョコ。すっかり疲れが和らぎ、そのまま部屋に戻って就寝。
新年に蕎麦を食う
元旦。遅めに起きて、蕎麦を作り、ほっとする。
季節の行事が嫌いなので、紅白歌合戦は30年以上見ていない。当然正月番組も見ない。初詣も行かず、年を越した直後に外に出て、夜空の星に新年の誓いを立てる程度。1997年に香港に香港駐在開始して以降、年賀状も出していない。ついでに言えば、こたつも嫌いで、小学校5年生以降使っていない(大学時代に友人の下宿に泊めてもらった時は別)。
こんな性格だが、1年が区切られているのは良いなと思う。気分一新して、今年もやるぞ!という気分が湧いてくる。
自分の会社を守らねば。独立してからは、そんな意識で走ってきた。これからもそうだろう。
荷造りとケーキの差入れ
昨日の投稿と話が前後するが、大晦日、1月1日に荷造りをした。久々の国際移動だと気は急くが、作業がはかどらない。
その間に社員にケーキを差し入れる。思えば、2020年11月に隔離が明けた時、まず社員に差し入れたのも同じケーキだった。
荷造りをしていると、去りがたい気がする。以前は移動が日常で、深い付き合いもない代わりに別れもなかった。それが、一か所に腰を落ち着けると、たった2.5ヶ月の不在(隔離期間含む)でも寂しく思う。
こんな気持ちになるのは、中華圏滞在27年にして、僕自身は日本人だからという理由で嫌な目に遭ったことが一度もないからだろう。鈍感力のなせる業かもしれないが、どこの地域でも、悪意を受けることなく、親切にしてもらった。
過去、苦しい目に遭った時(仕事だったり、プライベートだったり)、沢山の中国の方々から支えてもらい、その結果、いまの自分が有る。その人たちがいなければ、今の自分は無い。それは確かだ。だから、盛んに対立をあおるような、昨今の日本の報道には、極めて強い違和感と危惧を持っている。
たった2回の欧州訪問、1回の中近東出張でも同じだったが、自分の目で見る世界は、インターネットや報道を通した景色とは違って見える。その意味で、まず外に出て、自分の目で見てみよう、若者よ。新年を意識したわけではないが、年長者ぶって、そんな事を言ってみたりしよう(笑)。今の疫病蔓延化の状況だと難しいのだが・・・
そして、俄か中国語教師をしている日本料理屋に行き、代理講師のお願いをし、特製(前日までの予約が必要)の海胆パスタを食べて、ウィスキーを飲む。束の間の義理を果たさねばならないところは、概ね顔を出し、挨拶をした。
新年早々の香港移動
1月2日の香港移動。
48時間前のPCR検査が必要なので、大晦日の朝に同仁医院に行き検査、夕方証明書取得。そして前日にタクシーを予約して朝7時に浦東空港に向けて出発した。久しぶり(1年半ぶり)の国際便だ。出国カードの書き方(というか、書かなくてはいけない事)を忘れてしまっていた。
出発3時間前からチェックイン開始。チェックイン時に出す書類がそれなりに有るので少々大変。ただ、出国・入国手続は、全て水嶋さん・王さんが調べてくれたので助かった。有難い事だ。
事前調査が行き届いていたおかげで、ほぼすんなり出国手続きが終わりゲートに。空いている。
キャセイラウンジも当然ガラガラながら、この状態でもヌードルサービスまで提供してくれているのには感謝しかない。
そんなこんなで香港、そして日本に。久々に会える方々を思うと懐かしく嬉しい。そんな気分と、早く上海に戻りたいという気分が入り混じっている。今は、どちらかというと上海に戻りたいという気持ちの方が重い。ただ、香港に到着したら、心がどう動くのであろう。そんなことを考えながら、もうすぐ搭乗だ。