香港・隔離10日目の検査

香港では、隔離10日目に、再度、PCR検査を受けなければならない。自宅から指定病院まで、採取した唾液を運ぶ必要があるのだが、自分自身は、当然、隔離場所(自宅)を離れることはできない。ただ、ここら辺のケアは、しっかりとされている。

入国時に配られる資料に、ピックアップサービス代行会社の紹介(3社)が有り、その1社を使った。まず、インターネットでURL(https://www.gogox.com/hk/covid-19-testing-en/)をクリックすると、電話番号と指定日の入力欄がある。

入力すると、次のページで、Emailアドレス、氏名、身分証番号、住所を打ち込み、クレジットカードでHK$100(1,400円程度)を支払うと、申し込みは完了だ。非常に簡単。
数分後に、確認のEmailが来て、申込者の情報確認とガイダンス(朝8時~午後3時の間に取りに行くが、直前に電話をするという案内)が行われる。あとは、当日まで待っていればよい。、

具体的な時間指定はできないので、朝8時前には唾液採取し待機する。僕の場合は、8時半に電話が来て、これから取りに行っても良いかと聞かれた。OKすると、10分後に到着するので、ドアの外にサンプルを出しておくように言われ、その通りにすると、順調に回収され、運搬完了。
全てのおいてシステマチック。香港、なかなかたいしたものだ。

香港・隔離10日目

隔離10日目は、再度のPCR検査がある。ピックアップサービスをお願いしてあるが、これが、8時~15時の間に回収に来るというので、7時半には準備を整え、連絡を待つ必要がある。昨晩は、メンタル低下で寝つきが悪く、睡眠不足ながら、ともあれ待機。
ピックアップサービスに付いては、別途、経緯を紹介します。
さて、昼はスパゲティ。昨日書いた通り、身体が麺を受け付けなくなったが(おそらく、精神的な要因)、スパゲティは大丈夫そうなので、これに決定。部屋にあるミートソースの素は、今年の1月で賞味期限が切れているが、物資欠乏の折、四の五の言ってはいられない。焼いたベーコンを併せて、フライパンで軽く炒めて茹でたパスタにかけて食べる。

夜は、昨日作っておいた、サラダチキンと刻みメンマの花椒油掛けと、鯖缶と玉ねぎのマヨネーズ和えを食べようとするが、特に、鯖缶の臭みが気になる。やむなく、両方、炒めたら、まずまず食べられる味になった。調味料不足で料理を作るので、完全に行き当たりばったりだ。

それだけでは足りないので、冷蔵庫にあった、炒め用こんにゃく、豆腐、納豆(使い切った)でご飯にする。酒は、飲みすぎないよう慎重に、ビールと日本酒少々。
あと4日間だと、少し、心が軽くなる。

香港・隔離9日目の夜

隔離9日目の夜。休肝日にしようと思う。
隔離中の無聊を、酒で紛らわせたくなるのは確かだが、無聊なだけに、飲み始めると、止まらなくなり、飲みすぎる懸念がある。であれば、最初から飲まない方がよい。

夕食時に、白米を多めに食べれば、酒を飲む気が失せる。これが一番の対応策だ。ということで、冷凍餃子をフライパンで焼いて、サトウのごはんを掻っ込む。野菜不足を懸念して、きんぴらごぼう(これで冷凍ゴボウは使い切った)、卵豆腐(これも使い切った)を付け合せる。

そんな感じで、早めにベッドに入り、読書に充てたが、夜0時前に、メンタルが崩れ気味になる。「もう少しだと安心したが、よく考えれば、まだ5日間有るじゃないか!」というか感情が勝ったものだろう。感情の起伏が、通常時より激しめだ。
その気持ちの影響か、麺類を身体が受け付けなくなる。即席めんは特にダメ(隔離期間中に、3回しか食べていないのだが)。蕎麦、うどんも食べる気がしない。昼は毎日麺類で良いと思えるほど麺好きなのに、何故だろう(唯一、パスタは大丈夫)。

そうなると、残された食材が少ない。夜に起きだし、限られた食材と、元々不足する調味料(味噌、鰹節、昆布などが無い)をどう組み合わせて、翌日からの食事にするか思案に暮れる。どうも、隔離ストレスが溜まっているようだ。

香港・隔離9日目

香港での隔離も9日目となり、あと5日間となった。少し希望が見えてきた感じがする。
昨晩は、妙に現実味がある、香港と上海の夢を見た。深層心理の中で、もう少しだ、という感情があるのであろう。

朝起きると、空腹なので、シラスご飯を食べる。丁度、前日に半分食べて残してあった、レンジご飯と冷凍シラスが有ったため。
そして、昼は、鉄板ナポリタンだ、と思うが、長期不在で、鉄板がさびている。これはいけない。

ということで、やむなく、一個しかないフライパンを駆使して、鉄板ナポリタン風を作る。ナポリタンを作った上で、それを別皿に移して、フライパンを洗ってから、更に、油と卵を引いて、上にパスタを乗っける。ここまでしても、鉄板風にしたいのは、子供の頃に慣れ親しんだ味だからだろう。

今朝の香港は、すさまじい雷であった。
1997年4月の赴任直後を思い出す。朝目が覚めると、すさまじい雷。日本で経験したものとはレベルが違う音と光。これは、このビルに落ちるのではないかと、真剣に恐怖したものだった。そんな昔が懐かしい。それも含めて、「戻ってきた」と感じたものであった。

香港・隔離8日目

隔離8日目。折り返し地点を超えた。
感慨は特別ないが、ほんの少しだけ、心が軽くなった気はする。10日目に、再度のPCR検査をするのだが、そこくらいまでいけば、解放感も出てくるのだろうと思う。

全く気力が無いので、昼は、完全インスタント。卵豆腐、親子丼(ドライフード)、みそ汁。手間をかけない食事。

8日間部屋にこもっていると、食料備蓄が徐々になくなってきて、部屋にスペースができてくる。それが嬉しい。因みに、イオンで買った、アワビ(とこぶし)の缶詰が、意外な美味しさだった。

ちなみに、夜は、野菜不足を考慮して、冷ややっこと、キャベツとベーコンの炒めを作る。

香港隔離・7日目

香港隔離7日目。今晩過ぎれば折り返しだ。
2日酒を抜き、食事も絞ったので、朝から空腹。軽く朝食を食べる(ご飯一口で、家に在庫が有った、レトルト牛丼)。数年前から、毎月10日間休肝日を作ったら、肝機能が正常値になったのに、コロナ籠りで休肝日が作れず、元の木阿弥だ。香港帰任を機に、また、10日間休肝日を実施しようと、記録を付けだす。

とは言え、2日間の休肝日明けなので、この日は、昼ビールを飲んで、昼寝しようと前日から決めていた。運動不足でろくに眠れないまま、朝に目が覚めるので、ストレスが溜まっており、この解消が目的だ。食事は、アサリの白ワイン蒸しと、ブロッコリーとシラス炒めを作る。

隔離の辛さは、物理的なものよりも、まだ終わらず、外に出られないという、出口の見えなさ(精神的なもの)。これが終わると、13日後に、上海でもっと辛い隔離(ホテル隔離)をやらねばならないのが、メンタルを過敏にしている。
ともあれ、通常の生活に復帰できるのを目指して頑張ろう。

香港・隔離6日目

隔離6日目。体調(軽いふらつき)は、9割がた回復。体調が戻ると、メンタル(隔離のストレス)も和らぐので、昨日に比べると、気持ちは楽だ。朝は、カロリーメイトを一本。

最後にカロリーメイトを食べたのは、おそらく20代の頃だったので、ずいぶん久しぶりだが、一通り食べて味の違いが分かった。隔離には、チーズ味とチョコレート味の併用が良い(個人的感想)。メープル味は、美味しいが、甘いのでお菓子の様だ。後を引き、食べすぎる懸念がある。
そして、昼は、アマノのフリーズドライ。これは、素晴らしい。

小さく軽いので携帯が楽な上に、お湯をかけて数十秒で、なかなか美味しい食事ができる。持ってきてよかった。移動制限は、まだ続くであろうから、香港、上海、日本で、あと何回か隔離される。日本はさておき、海外での隔離には、これは使える。

家にこもっていると、色んな技術の進歩に助けられているのを実感する。本はkindleでいつでも購入できるし、チャットが有るから孤独感も少ない。PCをインターネット接続すれば、仕事もできるし、映画も見れる。
そして、食事も。1980年代の、中国初駐在と比べると、環境は大違い。あの当時の隔離であれば、本格的につらかったであろう。この世の中の、色々な方々の努力に感謝だ。

香港隔離5日目(国慶節休み)

国慶節休みに入ったので、一転してEmailが少ない。
長期休暇前の仕事が片付いたので、ほっとしたのか、疲れがどっと出た。昼は、中華三昧の担々麺。何時もは、チャーシューを乗せるなり、半熟卵を作って乗せるのだが、その気力がない。

食べ終えると、引っ越し(香港の部屋の引き払い)のために、部屋の整理(捨てるべきものは捨てる)をしようとしたが、軽いめまいと、若干のふらつきを覚える。観念して、今日はゆっくりと休むことにする。

酒抜きで、夜はカロリーメイト。
ただ、体重も落とさないといけないので、ちょうどよかったかもしれない。隔離生活は、備蓄しやすい食料品を消化していく事になるので、炭水化物が主体となりがちだ。こんな感じで、胃を小さくするのは良い事だろう。そして、一人での飲みは身体に悪い。これは、かねてより経験済で、たとえ同じ分量飲んだとしても、誰かと笑いながら飲めば、身体へのダメージが少ない。
取りあえず、2日間は酒を抜くとして、今後の隔離期間中のペースも考えよう。できれば、酒を飲まない日を主体にした方がよいか(3日に1日だけ酒を飲むとか)。

香港隔離4日目

9月30日。国慶節休みの前日で、当然のように忙しい。長期休暇前の駆け込みだ。
昼は中華三昧。中華三昧四川味噌味が袋麺の中で一番好きだが、この日は広東醤油味。既製品のチャーシューをオーブントースターで焼いて、冷凍葱を入れただけで、見た目はかなり本格的。中華三昧、大したものだ。

夕食は、少量のおかずを、たくさん作ろうと考える。マカロニサラダ、きんぴらごぼう、オクラの梅肉和え。
因みに、小学校5年生の時に、「エミールと探偵たち」を読んで以来、マカロニサラダが大好きだ。レストランでこれがあると、状況を問わず、必ず頼む。問題は、ある店が少ないことだ。

親子丼の頭。もう一瞬前に火を止めた方がよかった。卵が微妙に硬すぎ。

ブロッコリーと豚肉の炒め物。冷凍庫に、去年かった豚肉のハンバーグっぽいものが有ったので、少々不安を感じながらも使ってみた。

そうして軽く一杯。今のところは、まだ辛さは感じない。

明日から、中国は国慶節の長期休暇だ。

隔離2~3日目

一夜明けると、隔離2日目だ。前にも書いたが、到着日起算なので、家に着いたらもう2日目。
前日は、空港での検査結果待ちが大変だったので、午前中はのんびりしていたいところだが、国慶節前で、ともかく忙しい。長期休暇に入る前に、質問は全部投げてしまおうと考えるのが人情で、これはいつもの事。あたふたと仕事をしながら、昼食を食べる。カップうどんに卵を落とす。卵は冷蔵庫内に有る10個で14日間持たせる必要がある。貴重品だが、初日と2日目で2個消費してしまった。そういえば、昔(30年前)、丸紅の先輩から、「リビアのベンガジに短期駐在したんだけど、物資が無くて、同じ事務所の駐在員たちが、こいつは朝から卵を食べやがった(贅沢だ)、と真剣に喧嘩するんだぜ」と聞かされたことを思い出す。そこまでひどくはないのだが。

夜になると、冷凍ゴボウをレンジがけして、マヨネーズかけてサラダにしたり、そうめんを食べたり。
まずは、麺つゆを作ろうと思ったら、鰹節が無く愕然とする。今まで、だし系を切らしたことは無かっただけに、これはうかつだ。8ヶ月も不在にすると、住居内の状況は、記憶に全くない。ただ、既製品のつゆが有るので、これを活用することにする。
日本酒・みりん・醤油を加熱して、これを加えると、まずまずの味になった。そばつゆにはこだわりがあるので、最低でもひと手間かけたい。

そして3日目。引き続き、忙しい。

昼はスパゲティボンゴレ。あさりは、水嶋さんが買っておいてくれていた冷凍品だが、思ったよりも上手くできた。


そして、少量のおかずを何品か作って食べる。隔離生活で、野菜が取りにくいと思うと、積極的に野菜を食べている。ついでに、野菜ジュースも飲んでいる。これだけ、意識的に野菜を摂取するのは、生まれて初めてかもしれない。

深酒にならないよう、軽く一杯。

中国ビジネスコンサルタント水野真澄のブログ