またコピーが

数年前に、子会社のチェイスチャイナに載せた法令の邦訳見直しをしているところ。
若干、気になるところがあり、原文を探そうとインターネット検索していたら、百度に、全く同じ翻訳が出てきた。
会社名は当然抜いてある。

過去にも、提携先の外高橋保税区関連企業(新発展)、深圳のEH社から、邦訳があると思ってみてみたら、水野さんのところの訳がパクラれてるよと言われたが、そんな感じ。
コピーが多いなぁ。

まあ、日本のサイトでも、僕が書いた文章がさりげなく挟まっているケースも少なからずあり、必ずしも中国ばかりの事情とは言えないのだけれど。


中国での権限移譲

先週は、中小企業機構でアドバイスをした。

中国の現地法人の運営に関する権限を中国人社員に任せる場合の注意点。更には、不正防止の方法に関しての質問を受ける。
このテーマは、かなり頻繁に質問を頂く。
これに回答するならば、移譲する権限の明確化と、どの様に牽制するかという、管理方式の設定を当初から行う事が肝要だと思う。

仕事柄、内部監査の代行などの様な依頼も頂くが、特定の人間を標的にした監査は、必ず恨みを買うし、かなりの確率でその人間は辞める。
そして辞める際に、息のかかった部下の引き抜きや、会社の日常業務の妨害などの妨害行為が行われるのケースが多く、この様な例は多々見てきた。
結局、不信感を持つという状況が、お互いを不幸にする訳だ。

よって、職務権限規定の明確化と、定期的な(1年数回の)検査を当初よりルール化する事が肝要だと思う。
ルールを作り、公平に検査を行えば、相互不信は避けられる。
そして、不幸な結果は回避できる可能性が高い。

信頼関係を構築するには時間がかかる。
知りあって間が無い、一緒に仕事をした事がない様な状況で、無理やり信頼すべきではない。
信頼は、自然な感情である筈だからだ。
それは、長い時間をかけて生まれ、そして少しづつ強くなっていく(若しくは、一瞬にして失う)。
相手に対する信頼の程度を冷静に判断し、それに応じたポジションと権限を与え、定期的にそれを検証していくことだ。

会社運営は、信頼関係からしか生まれない。
信頼にも検証が必要で、それが監査のステップなのであろう。
ただ、監査・社内ルール作りは、人を陥れる為でなく、信頼する為のステップという気持を持つべきで、それなくして健全な会社の発展は期待できない。