人生相談はしないけれど

最近、若手から、人生や仕事の仕方、起業・会社経営に付いて質問、アドヴァイス願を受ける事が多いが、これには、「アドヴァイスはないけど、僕の経験談と考え方なら話しましょう」と言って応じている。
僕のやっているビジネスコンサルティングは、法律と実務で、何が正しいか、何が正しくないかが自ずと決まってくるのに対し、人生というのは、明確な回答(正解)は無く、僕の回答が適切である保証はない。
だから僕の話の中から、聞き手が必要と思う部分だけを選んで参考にすればいいし、仮に、全部自分に合わない様であれば、切り捨てればいいだけだ。
そして、切り捨てたとしても、数十年後に、自分で経験した結果、「あの時、水野が言っていたのは、そういう事だったのか」と分る時もある。
人生の回答というのは、自分でもがきながら探していくしかない。
年長者が、高圧的に指示したり、方向づけたりするものではない。

最近、起業の時期(何歳ごろに起業すべきか)に付いて質問され、「最初の一年は、爆発的なパワーがいる。それに負けない意思と体力を持つことが大切。それが持てるのであれば、起業に年齢は関係ないと思う」と回答した。
僕の場合、起業して最初の4か月間は僕一人だけだったので、半年間、コンサルティングは当たり前として、講演会、面談、契約書の作成、請求書の作成、封筒のあて名書き、郵便局での投函、経理記帳、出納管理など、全てを僕が一人でやった。
半年後には、顧問先が50~60社になっていたので、一番大変な時は、2~3時間の睡眠が5日間続いて、激しい頭痛がする中、片手で頭を押さえながら、深夜に仕事をしていた事があった。
また、最初の2か月間は収入が無かったし、部下の受け入れはコミットしていたので、資金面でのプレッシャーも大変だった。
こんな話は、起業した人間は誰でも経験する事で、そんなプレッシャーや物理的な忙しさを、意地ではねのけ、ねじ伏せていく覚悟が必要になる。
勿論、これは、起業に拘らず、会社員でも同じ事で、人は、相手に覚悟を見る事で、信頼するし、一緒に仕事をしようと思うものだ。
僕が大会社の社員でありながら、コンサルティングを行っていた時、自分では十分な覚悟と責任感を持ってやっているつもりであったが、やはり、安定収入がある事に対して甘えがあったのだろう。
起業後、(今では)顧問先が前よりも増え、クライアント・提携先の方々だけでなく、前の職場も応援してくれるのは、会社を辞めて(安定収入を捨てて)も、筋を通したところに、覚悟を感じ取ってくれた、というのが一つの要素かもしれない。

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