久々の更新ですが

一週間ぶりの更新です。
ここしばらく、仕事の飛ばし過ぎで、疲れが溜まり、ここ数日意識的にペースダウンしていました。
来週からまた走り出せるように、週末は休養予定です。

さて、
先週は、みずほ総研主催の組織再編・撤退・進出セミナー6時間(昼休みを入れて7時間)を終えて、どっぷり疲れたが、評価が随分よく嬉しかった。
このセミナー、元は、2005年早々に明日香出版から出した、組織変更・撤退完全マニュアルが、みずほ総研さんの目に止まり、依頼があったもの。

この本は、2004年末に執筆したが、それまで、組織変更を実務面から解説した本が無かった中で、組織変更にスポットを当てた(広東省のガイドラインも出ていない時期に、来料加工廠の独資転換も解説した)、流れを先取りした感がある書籍。
ただ、先取りしすぎてあまり売れず、したがって、改定もできないまま、今では随分制度が変わってしまった。そのため、筆者としてもお薦めしづらい状況であるが、出来れば、アップデートしたい思い入れがある本である。
明日香出版からというのは、状況的に難しいだろうが。

そんな感じで、売れ行きは今ひとつであったが、この本が機会で、アエラの取材を受け、3年前にガイアの夜明けの企画を組んでもらい(撤退コンサルの場面が取れない、という理由で直前でお蔵入りになったが)、みずほ総研の講演会が企画され、それ以前も、新聞社の取材を何社か頂くなど、取材、講演会面では貢献している。
これは、撤退という言葉が入っているビジネスガイドがあまりないためだろう。


この本を執筆した時、僕自身、「一番簡単なのは設立、次は撤退、組織変更は、設立と閉鎖の組み合わせなので一番難しく、この実務をわかっている人間は少ないはず」という思い入れがあったので、「組織変更マニュアル」というタイトルにしたいと主張した。
これが、出版社の意向で、撤退を加え、組織変更・撤退となったのであるが、結果的には(メディア対応的には)良かったのだろう。

ただ、その後、たくさんの撤退のサポートをして、撤退の難しさを、体で認識した。
撤退の難しさとは、制度面もさることながら、一番は心の問題。
解雇する人間、される人間、そしてビジネスパートナー間の、悲しみ、苦しみに直面せざるを得ず、脇でサポートしていても、心が痛む事が多い。
その意味では、技術的なものではなく、もっと人間的な難しさを、撤退は抱えている。