香港金鐘の一風堂に行く

土曜日は、恒例のNNAの連載と、スポットで頂いた4,000字程度の原稿の執筆。
時節柄、撤退関連の依頼が多いが、企業の理論から言えば、撤退を決めるのは、不採算しかありえない(とは言い切れないが、大部分はそうだ)。
命を削る思いをしてまでも、利益の拡大を課されている会社員にとって、リスクが有るから利益の出るビジネスを放棄する、という思考はない筈。
ただ、広東省で展開されている、来料加工廠の独資転換をはじめとして、低付加価値産業に対する規制強化のトレンドはあるし、製造コストの上昇を販売価格に転嫁できない(中国からの)輸出加工企業の一部にとって、コストの上昇が今後も続く事が予想される中国は、間尺に合わない場所になっているケースもある。
この様な理由での撤退は、当然ありるし、それ以前に、進出の意思決定時に、撤退に際して発生する諸問題を理解しておく事で、リスクのミニマイズも可能となる。
その意味では、具体論に基づくのであれば、撤退関連の原稿執筆や講演も、十分意義があるのではないかと考えている次第。

話は一昨日にさかのぼるが、最近、金鐘にできた一風堂に行ってみた。
前のオフィス(リッポーセンター、海富中心)の近くだ。
しばらく前に、チムサッツイにできた一風堂は、何時行っても行列だと聞いたので、並ぶのが嫌いな僕は、行った事がない。
金鐘は、(おそらく)先月できたばかりで認知度が低いし、オフィス街なので、夜は空いている。
ゆったりと食事ができた。
因みに、通路を挟んだ向かいに、僕の大好きな担担麺を出す、翡翠酒店があり、どちらに入ろうか少し迷ったのだが、日本のビールが飲みたい、という気持ちが決め手となった。

実は、とんこつラーメンはそれほど好きではないので、頼んだ料理は、肉野菜炒めと水餃子だけ。
それに、サッポロビール2本。
店員さん(全員若い香港人)の感じが良い。
日本語は、いらっしゃいませ、とかの挨拶だけで、そのあとはすぐ英語になってしまうが、全員気配りができるし、明るい。
店も清潔で明るく、居心地が良い店だ。
因みに、肉野菜炒めは、彩り鮮やかで、木曜日に僕が自宅で作った失敗作と比べると、天国と地獄の差だ。

そんな訳で、食後に、入口を1枚。
写真を撮っている僕に気づいた店員さんが、「Thank You!」と挨拶。
ちょっと明るい気分になる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です