上海での講演会無事終了

昨日、上海でのセミナーが無事終了した。
僕は2時間弱(110分)で、親子間(日本、中国現地法人間)の税務・外貨管理・資金管理の問題に付いて解説。
収容人員限界の200名様にお集まりいただき、熱心に聴講頂けました事、この場を借りて御礼申し上げます。また、キャンセル待ちで受講頂けなかった方には、お詫びとして講演会のレジュメ送付と、ご希望により30分無料面談対応をさせて頂きます。
上海講演1上海講演2上海講演3

年間70~80回の講演会を続けているが(昨年は自社主催50回、他機関の主催25回)、安定して多数の方にご聴講頂いている。
講演会の回数を増やしたのは2012年の事で、それ以前は、自社主催講演会は殆ど実施しておらず、他機関に依頼された時のみの講演であった。
定期的な自社主催講演会を開始した時、「こんなに頻繁にやると飽きられてしまうのでは」という危惧が有ったが、杞憂に終わり集客は回を追う毎に増している。また、毎回ご聴講頂ける方も相当数いらっしゃる。これは大変うれしい事だ。
毎月平均6回以上の講演会をすると、体力的にも辛い(移動と長時間立ちっぱなし)し、それ以上にレジュメの作成が大変だ。それでも、1回、1回聴講して頂ける方に満足を提供する事で、基盤とネットワークが確実に構築されていく。
それが実感できるのは嬉しい。
その意味では、毎回が勝負。聴講者の方にご満足頂けるかの真剣勝負だ。

知識に対するレスペクト

(2015年10月23日の出来事です)
広州での講習会・クライアント企業様の開業記念祝典の翌日、朝9:15~10時の面談を終わらせ、香港に移動。
非常にハードな一週間だったので、疲れたのは確かであるが、当初危惧していたほどのダメージは無い。ここ暫く、朝まで眠れている事(比較的プレッシャーが少ないのであろう)が要因か。
広州東2

広州東
広州東駅。香港行きの直通電車までのエスカレーター。

話変わって、昨日のブログのおまけの様な話ですが・・・
僕は部下に、「世の中の知識の量(知るべき物事の量)は本当に多い。どんなに博学な人間でも、その知識の量は、全体を360度とすれば1度にも満たない」という話をよくする。だから謙虚にならなければいけないし、好奇心を持たなければならない。
専門家や企業の管理部門(自分の専門分野を、他人に説明する事を生業としている人間)の中には、自分の狭い知識範囲を世界の全ての価値観であるかのように錯覚し、謙虚さを無くす人間も存在する。ただ、この様な無知による傲慢さは、自分の成長を阻害する。それは残念な事だ。
自分が成長していくためには、知識に対する(他人の分野の知識に対する)レスペクトが無ければならない。
この気持を持つことが大切であるし、持っているうちは成長の余地が有ると思う。

ただ、自分自身、10年前、20年前と比べると、知識に対する貪欲さが減ってきているのではと感じる時が有る。
経営者としての責任が増した(そちらに少なからぬ時間と関心を割かねばならない状況となっている)のも一因かもしれないが。
以前は、探していた法律が見つかった時、税務申告書を読み解いている時ですら、好奇心に突き動かされる様だった。
例えば、転廠の課税方式(不徴収・不還付、国内課税方式が入り組む場合の課税方式と影響)を把握するために、色々な企業の申告書を見せてもらい、パズルを解くような興奮を感じて分析したのを一例として、一事が万事、分からない事(どこの本にも書いてない事、誰に聞いても分からないような事)を分析している時はわくわくした。そして、その様な分析範囲を広げていく事に、純粋な達成感を感じていた。その作業が僕の執筆・著書に繋がっていったし、今の僕のコンサルティング体系を作っている。
今でも好奇心はもち続けているが、あの当時の突き動かされる様な気持とは若干違っていると思う時が有る。
ともあれ、最低70才までは仕事をすると宣言しているので、まだまだ道のりは長い。その間、知識に対する好奇心とレスペクトを、如何に持ち続ける事ができるか、というのがこれからの重要な課題の一つでもある。

広州で開業記念式典参加

(10月22日の出来事です)
午前11時半に広州到着。

広州東駅から水野広州のオフィスがある中信広場を臨む。
広州東駅から水野広州のオフィスがある中信広場を臨む。

コンビニのカレーフィッシュボール8個だけで昼食を済ませ、講習会に。増値税の応用編(ちょっと前に出版した、「中国増値税の制度と実務」の解説)。日本、上海、広州で講習会を続けているが、広州が一番規模が小さいので(今回は40名様弱)会場は何時も市長大廈。
こじんまりしているが、なかなか使い勝手が良い。僕の宿泊も毎回同じホテルだし。

講演会場は市長大廈。
講演会場は市長大廈。

講習会看板2

2時間半の講習を終えると、立ちっぱなしの講演直後で腰が辛いのを我慢して、開発区近くの日航ホテルに移動。市街地から随分離れている(広州東駅から車で30分。渋滞すれば小一時間掛かる)ので客がいるのかと心配したが、結構にぎわっている。大したものだ。モダンな内装の豪華なホテル。
日航ホテル日航ホテル2

訪問の目的は、進出をお手伝いしたクライアント企業様の開業記念式典参加。とは言え、ビジネスモデルの関係で(中国の代理店網を起用して拡大するビジネスモデル)、ご招待頂いたのは、銀行関係・商社関係・そして当社と比較的小規模。ただ、雰囲気よく、やる気にも満ち溢れた式で、その場所にいて楽しかった。
こんな風に、進出をお手伝いした企業様からご招待を頂くのは嬉しい事である。
また、来年1月には、10年前に深圳で現地法人化をお手伝いさせて頂いた企業様の10周年記念式典での講演を依頼されている。(日本では有名な会社ながら)深圳で小規模なオフィスを作るお手伝いをしたのだが、この10年間で、オフィス規模・拠点・人員等、当時、想像しなかったほどの規模となっている。
この仕事をしていると、クライアント企業様の発展が本当に嬉しいし、節目に声をかけて頂けるのは、自分がやってきた事(クライアント企業様との関わり)の証でもあるので、光栄なことだと考えている。

今回、スピーチをお願いされて僕が話した事だが・・・
僕が若い頃(29歳の頃)、丸紅の中国拠点の現地法人化を担当した。中国で保税区貿易会社の制度が出来たての頃だ(1992年)。組織変更前の駐在員事務所の商量を考えると、現地法人化しても採算が合わないのではと考えた僕は、長い助走期間をかけた移管を主張した。ただ、数年後、一気に完全現地法人化を実現したその会社は、僕が想像できないほどの利益を生む様になった。
その時僕が思ったことは、「自分の今の見識では、経済成長率に商品特性を考慮した成長(数%単位の成長)しか想像できない。ただ、営業マンのバイタリティーは、それを5倍、10倍、100倍に変えていく」という事だ。それが強い印象となった(同時に、反省した)ため、自分の見識を深めたいと思い、また、自分で収益を生んでみたいと思うようになった。
それが、今のコンサルティングビジネス(管理部門時代のノウハウは活用するものの、社外にアクセスする仕事)を始めた動機の一つにもなっている。経理時代の名刺交換枚数は、1年間で50枚程度(準身内と交換する枚数を含め)だったが、今では年間1,000~2,000枚となっている。会う方の数、一緒に仕事をする方の数・業種の多様化は、今でも多くを学ばせてくれる。
クライアント企業様の発展を心から願っているし、僕も一緒に成長していきたいと考えている。
それは20年前も今も同じだ。

ホーチミン⇒香港⇒広州

昨日の事。ホーチミンのオフィスで夕方5時過ぎまで仕事をすると空港に移動。時差も有るのだが、香港・ベトナムの距離の近さもあり、1泊2日の行程を組むと、丸2日働ける(朝10時にホーチミン到着し、翌日夕方5時まではオフィスにいられる)。この点、時間を効率的に使えるので便利だ。体はきついが。
ホーチミン空港
ASEAN展開は今後も続けて(広げて)いくため、資金も必要になってくる。その覚悟を示すために、ベトナムが軌道に乗るまでは、僕の給与を減らし、上海の部屋は安いところに引越し、交際費は返上した。自分で決めた事だが、そこまでやると悔しく、「早く軌道に乗せてやる」というモチベーションになる。そんな訳で、本腰を入れて取り組んでいく。

空港到着するとフードコートに行く。ワインを飲みながらスナック。値段は空港価格(ベトナム相場ではない)だが、僕はこのバーが結構好きだ。今回の帰り便は、部下の水嶋さんと同じ便。彼女が頼んだカンパリオレンジは何やら不思議な感じで出てきた。
空港バー
空港バースナック空港バー飲み物

香港到着は夜11時近く。タクシーの行列に並び、家に着いたのは0時半。
タクシー行列

そして翌日(本日)は、朝9時20分発の電車で広州に移動。今日も忙しいスケジュールが待っている。
朝ホンハムホンハム構内
体はきついが、攻撃は最大の防御だ。これから、実現していきたい企画が多数ある。それを一つ一つ確実に実現していけるように、全力で取り組んでいきたい。

ただいまベトナムで仕事中

ただいまベトナムで仕事中。水野ベトナムも9月1日より営業を開始して体制構築中。
中国以上に面倒な点が多いが、現地で仕事をしていると体で分かる部分も多い。その意味では、新鮮さが有り、楽しくも有る。
看板
これは部下のアイヴァンさんと。
最近、無理なスケジュールが続いているので、爽やかな顔をしたつもりがやつれきっている。今晩の便で香港帰任。明朝広州移動して講演会。
アイヴァンさんと
オフィスは仕事

これよりホーチミン

今週のスケジュールはなかなかきつい、
昨日、上海で面談をこなしてから香港に移動。香港到着20時半。
機内ではベトナム会報の執筆。飛行機搭乗前に、杉山所長よりは11月6日のジェトロ講演会のレジュメを書いて下さいと言われ、新沼さんからは11月の勉強会のレジュメを早めにと言われ。10月27日のレジュメをやっと作成し終わった途端に追い立てられる。

飛行機
上海浦東空港昨日17時

本日朝7時15分には香港空港到着。11時間後にまた空港だ。

ラウンジ
香港空港本日7時半

ともあれ、これより1泊2日のホーチミン。
頑張ってきます。

今月末のスケジュール

今日の上海は気候がちょうどよく気分が良い。
今日(日)は上海の部屋の引越し。
明日(月)は、朝オフィスで打ち合わせをしてから香港に移動(夜8時頃香港到着予定)。
明後日(火)は朝8時半発便でホーチミンに移動(香港⇒ホーチミン)。
その次(水)は夜7時半発便で香港帰任(ホーチミン⇒香港)。香港着は夜11時頃。
翌日(木)は、朝9時半発便で広州移動して増値税講演会。その後、クライアント企業様の開業式典参加。広州泊。
その翌日(金)は、朝9時から面談に対応した上で、12時の電車で香港移動(広州⇒香港)。
そして、土・日は香港で過ごしたうえで、月曜(26日)に上海に移動して、27日は3社共催講演会。

という事で、相変わらずの無理なスケジュールを組んでしまった。
先週の上海は比較的ゆとりが有るスケジュールだったのと、次の週末は香港でのんびりできるのが救いか。
ともあれ、今年もあと2か月ちょっと。
悔いが残らぬ様に全力を尽くそう。

拠点を増やし講演会を続けるのは・・・

これは香港のキャセイラウンジの写真。数日前の写真なのだが、載せる機会が無かったので。
取ってつけた感有り恐縮ですが・・・
キャセイラウンジ ラウンジ牛肉 ラウンジ豆腐
上海一週間の滞在で、数名の方から「何故、人員・拠点を増やすのか」、「何故、講演会・書籍の出版をこれだけ続けるのか」という質問を頂いた。
人材に付いていえば、突発的な状況が有っても、クライアント様に対するサービスに支障をきたさないため、という事になる。
ありがたい事に、僕の会社は人材の定着率がよく、あまり人が辞めない。これは、会社にとって一番の財産だ。ただ、出産休暇等をはじめとする、色々な状況が考慮し得る。
今日採用すればその日から働けるという仕事ではないため、人材は多めに抱えて教育をしていく、という準備が必要となる。

拠点に付いては、基本形(独立起業した時)は香港・上海・広州だった。ここには、僕に付いてきてくれた部下がいたため。
日本を開設したのは、クライアント企業様が100%日本企業であるための本社対応。上海・深センに財務公司(営業許可取得には、有資格者の採用などの条件が有る)を作ったのは、会計・税務サービスを強化していきたいと、以前から思っていた為。ベトナムは、リスク分散の意味での中国プラスワンは必須という立場を取っている以上、クライアント企業様のASEAN進出を一気通貫で対応できる体制を作る必要を感じたためだ。
勿論、ASEAN展開に関しては、僕自身の興味も有ったのだが。

こんな感じで、拠点・人員が増えていった。
独立した頃は、「会社が軌道に乗れば楽になる」と思っていた。ところが、組織が充実するにつれて、プレッシャーがどんどん強くなってくる。黙っていても、億円単位の経費が必要になる訳だから当たり前の事かもしれない。月に1~2度は夜中にプレッシャーで目が醒めて、眠れないまま震えてそれに耐えている。
ただ、自分が信じた結果の選択だから、その責任は全うすべき。プレッシャーを感じない経営者は(おそらく)いない。
これは経営者の宿命という事か。

講演会・書籍・連載に付いては、コンサルティングという業種にとって、それが一番の営業だからである。
コンサルティングというのは、飛び込み営業が成立しない業種、というのが僕の持論。では、どうするかと言えば、講演し執筆し、その内容に賛同頂く事でビジネスを獲得していくしかない。だから、体が辛くても、年間70~80回の講演会をしていく。
また、講演・執筆の内容に出し惜しみはしないし、講演の聴講は同業者(コンサルタント・弁護士・会計士等)も歓迎している。
1冊の本を書くために、自分の知識を出し切ったとしても、書き終わった時には、知識が1.5倍になっている。そして、読者からのフィードバックで、更に知識・経験が上がっていく。だから、その段階で持っている知識は、出し惜しみする必要がないし、しない方がよい。
コンサルタントという職業・組織は、知名度を上げる事、講演・著作内容を評価して頂ける方を増やす事が、自分を守る一番の方法だ。以前(特に、商社時代)は、目立ちたがりであるがゆえと思われていた様なふしもあるが!?(冗談)
ともあれ、こう考えるがゆえに、地道な手段ではあっても、こつこつとそれを繰り返している訳だ。
人それぞれのやり方があると思うが、最近、自分に言い聞かせているのは成功に近道無し、という事。努力が少しづつ実を結んでいくのだと思っている。

きのこ尽くし

先日(10月1日のブログにて)紹介させて頂いた10月27日の上海セミナーは、申し込みが200名様に達したため、キャンセル待ちに切り替えさせて頂きました。お申し込み有り難うございました。

さて、先週末の事。10月11日の朝便で、羽田から香港に移動。羽田のJALラウンジがちょっとパワーアップしている様な。朝なので、酒・食事はほどほどにして、靴磨きサービスを利用。このサービスは有り難い。
羽田ラウンジ
羽田ラウンジ2

香港に到着すると、きのこ鍋を作ってみる。かなりふんだんにきのこを使った。不味くはないのだが、インパクトには欠ける味。ちょっと残念な出来栄えであった。
きのこ鍋ゆでる前

更に、松茸を焼いてみる。ただ、アメリカ産の安ものなので、香りが無くて全く美味しくない。見よう見まねで松茸ご飯にしてみたが、これは上手く行った。残念ながら11月20日までは主食の量をセーブしなくてはいけないので、ちょっと味見をしただけで、ラップにくるんで冷凍する。1ヶ月後が楽しみだ。
松茸
松茸ご飯
待ったけご飯2

最近北陸に縁が有る

今年5月には、初めて金沢・能登に出張。9月には、これも初めて富山に出張。
そこで、好きな日本酒を飲み、魚を食べている姿をブログで書いていると、中小企業基盤整備機構様より、来年早々に北陸3県(石川・富山・福井)での講演会&個別相談会の打診を頂いた。
具体的な条件はまだ確認していないのだが、日本酒・刺身・温泉が瞬時に頭に浮かび、即お受けした。
おそらく、ブログに書いた北陸でのあまりの喜びように、「この食道楽は、北陸での企画なら断るまい」と思われたのではあるまいか。その通りなのであるが・・・
また、先週の日本出張では、石川県企業の方との面談2件、福井企業の方からの相談1件と、北陸企業様との面談が続き、更に、偶然入ったバーではバーテンの方が富山出身。将来、富山にバーを開くために東京で修業をしていると、目を輝かせて話していた。
そんな感じで、頂くご依頼、お会いする方が続々と北陸の方という一週間。何やら北陸に呼ばれている様な気分になったものであった。

富山出身のバーテンの方にお相手頂いたバー
富山出身のバーテンダーにお相手頂いたバー

今年の国慶節期間は講演会3件・面談12件、その他、社内会議なども有り忙しかった。 週末に香港移動すると疲労困憊。ただ、充実した一週間だったのは確か。
因みに、面談が終わり、東京(虎ノ門)で食べた食事。主食が11月下旬まで食べられないので、麻婆豆腐と焼き餃子。
何時もながら、東京で四川料理をよく食べた。
麻婆豆腐
餃子