上海は暑かった

先週の上海は連日40度。
焼けつくようなという表現が、まさに当てはまる。
その中で、講演・面談が有るため、長袖シャツにスーツといういで立ちで街を移動するので、その辛さは筆舌に尽くしがたい(周りからも浮いている)。
社有車不要論者の僕ではあるが、この10数年で初めて社有車が有ったらなあと思った(買わないが)。


その中で、クライアント企業様向け講習会。実務運用が随分定着してきた新しい就業許可制度の現状と、銀行口座・資金移動に関する監督強化(今年7月~9月に実施)に付いて解説した。
7月1日より、国家税務総局・財政部・人民銀行・銀行業監督管理委員会・証券監督管理委員会・保険監督管理委員会公告2017年第14号により、銀行口座の開設に当たり、居住声明の提示が義務付けられ(非居住者の場合は、居住地の納税番号などの開示が必要)、中国内の銀行で行う現金取引(預入・引出・両替・その他)に関して、金融機関から政府機関に報告が行われる大口取引の基準が、人民元は20万元から5万元以上に引き下げられ(中国人民銀行令2016年第3号)、更には、増値税普通発票の発行にも顧客の納税者番号などが必要になった(国家税務総局公告2017年第16号)。
また、9月1日から、中国内で発行されたカード(デビット・クレジット双方)を中国外で使用する場合、引き出しは金額制限無く全額、消費は1回当たり1,000元超で、カード発行会社から国家外貨管理局に報告が行われるようになる(匯発[2017]15号)。
非居住者口座の開設に付いては世界的な流れ(OECDの方針)であるが、何れにしても、租税回避・資金洗浄などに対する規制は日増しに厳しくなっている。

週末(昨日)虹橋から羽田に移動。NNAの原稿を移動中に書かないといけないので、ネタをあれこれ考える。虹橋空港第1ターミナルがきれいになったのは良いのだが、個人的には、シャロンが有った改装前の方が好みであった。


現時点では分からないが、暫く前に使用した際に、JALのラウンジが、殆ど食事も無く、キャパも狭くて散々だったので(浦東空港のラウンジは、なかなか充実していたの%

日本経済新聞連載(人事政策)

日本経済新聞の連載コラムは昨日の掲載。
今回は、「あなたは中国人社員のやる気をそいでいませんか」というタイトルで(タイトルは日経新聞につけて頂いたもの)、自分の失敗経験も踏まえて経営者が注意する点に付いて書いてみました。
記事はこちらを(日本経済新聞電子版・アジアコーナー)ご参照下さい。

日本、中国を問わず、「部下が働かない」と嘆く上司は多いが、自分が本当に部下のモチベーションを引き出しているか、という点を、冷静に分析するべきだ(上司が悪いという部下も、その逆を振り返ってみるべき)。
不正摘発・罰則などは、弁護士などの専門家に頼めば何とかなるが、社員のやる気を引き出す環境づくりは、経営者の姿勢・考え方が非常に重要であり、ある意味、経営者にしかできない仕事とも言える。とは言え、これは口で言うほど容易ではなく、僕自身も試行錯誤の繰り返しであった。
僕が最初に社長という肩書をもらったのは、36歳の時(丸紅廈門法人社長)。それから、43歳(丸紅100%出資のコンサルティング会社)。今から思うと、張り切り過ぎて、却って人事政策に失敗した事が多々ある。
一度、空回りし出すと、軌道修正が難しいのが、人事政策の怖いところだ。
今の会社は、設立9周年。非常に雰囲気が良いと皆様から言って頂けるが、これは、過去の失敗から学んだおかげ、そして、丸紅100%出資の会社をMBOできなかったため、却って、過去の自分の失敗をリセットできたことが大きい。
MBOできなかったおかげで、現在、順調な会社経営が出来ているというのは、何とも皮肉だが、かくも左様に、経営者にとっては重要な仕事という事だ。
自分自身、まだ修業中の身ではあるが、一応、経験談という事で・・・

外貨管理セミナー2件

外管理セミナー2件のご案内です。
8月3日(木)に、弊社グループ主催の外貨管理講演会を開催します。これは、弊著「中国外貨管理マニュアルQ&A」をテキストにした、全3回の講演会の最終回。個人の外貨管理、資本項目決済(資金調達、ネッティング、プーリング、不動産、保証等)、保税区域の外貨管理を解説します。

もう一つは、毎年2回開催している、恒例の企業研究会主催セミナー。7月24日(月)の開催です。
これは、中国の外貨管理制度と現状を、4時間で全面的に解説する講演会です。当社クライアント企業様、メルマガ登録者様の優待価格も用意されていますので、是非、お申し込みください。

■MCHグループ チェイスチャイナ主催『中国外貨管理セミナー』
全3回の最終回となる今回は、資本取引・保税区域・個人に関わる外貨管理を解説します。
また、テキストとなる「中国・外貨管理マニュアルQ&A」出版後に管理が強化されている、非居住者の中国内銀行口座、中国で発行したカードの国外使用、個人・企業を問わない現金取引・口座振り込みや、外貨管理局の発言が二転三転した後、ようやく運用方針が明確になった「投注差管理を選択した場合の対外借入制度の外債枠管理(残高・累計額管理)に付いても、最新動向として解説します。
詳細はこちらをご参照下さい
主催▼
株式会社チェイス・チャイナ(MCHグループ)
講演者▼
水野コンサルタンシーグループ代表 水野真澄
日時▼
2017年8月3日 (木) 13:30~16:30 ※13:15開場
会場【20名程度】▼
横浜情報文化センター7階大会議室 横浜市中区日本大通11番地

費用(1名様・税込)▼
一般:10,000円
優待・MCH会員様:8,000円

お問合せ先▼
株式会社チェイス・チャイナ セミナー事務局
TEL:045-315-4946
Mail:info@chasechina.jp (横幕)

■企業研究会主催『中国外貨管理・クロスボーダー人民元の最新動向』
詳細はこちらをご参照下さい

主催▼
一般社団法人企業研究会
講演者▼
水野コンサルタンシーグループ代表 水野真澄
日時▼
2017年7月24日 (月) 13:00~17:00
会場▼
企業研究会セミナールーム
東京都千代田区麹町5丁目 麹町5丁目7番2号 麹町M-SQUARE 2F
費用(1名様・税込)▼
通常…35,640円
MCH会員様…25,920円
非会員様(MCHメルマガ経由申し込み)…29,160円
※申込書に、会員様は「MCH会員」、一般の方は「MCHメルマガ経由申込」とご明記下さい。
参加ご希望の方は、以下詳細ページをご確認の上、直接、企業研究会へお申し込みください。
プログラム▼

お申し込み・お問合せ先▼
所定申込用紙にてe-mailまたはFAXでお申込みください。
一般社団法人 企業研究会 事業開発部
担当:福山 E-mail : fukuyama@bri.or.jp
〒102-0083 千代田区麹町5-7-2 麹町31MTビル2F
TEL 03-5215-3512  FAX 03-5215-0951

福州の変化

福州2日目。
クライアント企業様に、郊外の温泉にお連れ頂く。元もとは、人が足を踏み入れる事がないような山の中だったが、それを切り開き、巨大な保養施設・ゴルフ場として開発された場所。僕が住んでいた頃(1989年)は、車で数時間がかりでエビの養殖場に移動したが、その途中にある不便な場所に過ぎなかったが、今では、高速道路ができ、市内から30~40分で到着する。このインフラの発達はすごい。

その後、やはり中心地から若干離れた場所(五一広場から車で30分弱)にできた、巨大な商業施設に。
ここでドイツビールを楽しむ。

料理もビールもなかなか美味しく、店員さんのサービスも良いのだが、(他の店が軒並みほぼ満席の入なのに)この店はガラガラ。保守的な福州の街に、ドイツビールの店は、まだ早いのか。つぶれると困るので、なるべく来ないといけないなあ、とクライアント様が話している。


金曜の夜だった事もあり、立地が不便であるにも拘らず、かなりの人でにぎわっており、福州の景気がそれなりの状況にあるのが伺える。
福州は、僕が25才の時に住み、人々に支えられて苦しい生活を乗り越えた忘れられない大切な場所。
その気持ちは今でも変わらないが、今では豊かで綺麗な街に変わってしまい、当時の面影は全くない。
つくづく、30年の時間の変化の激しさを感じた。

広州・東莞出張

7月11日は、講演会のために広州に移動。
その前の週に、6日で8回飛行機に乗るという無理な移動をしたせいで、体調を崩し寒気がするが、講演会をキャンセルする訳にもいかず、予定通り移動。講演会の後は、翌日東莞、翌々日に福州という事で、スケジュールがぎっしり詰まっている。

無理なスケジュールを組むと体調を崩すというのは、経験から分かっているが、性懲りもなく同じ事をしてしまうという。反省すべきだ。
ちなみに、上の写真は広州の市長大廈。1997年から、広州の宿泊はだいたいこのホテル。最初は、外国語が話せる人間もおらず、極めてローカルだったが、徐々に改善されてきている。
タオルのウサギは、新しく始まった試みの様だ。

そして、会食後、夜10時にはホテルに戻り就寝。

翌日は、朝8時に東莞に向けて出発。クライアント企業様のディユーディリ。
そして、翌々日は、朝5時起きで福州に出発。体調崩れ気味の中、このスケジュールは辛いが、ラウンジの朝食が美味しかったので、少々ほっとする。

石垣焼

旅先で、何時もは何も買わないのであるが、今回は石垣焼の茶飲みを購入。
これをぐい飲み代わりにして焼酎を一杯。これはいい。これで飲むと、酒が一層美味く感じる。

竹富島訪問し東京に

石垣島には1泊。翌日の朝に竹富島に行き、夕方4時便で那覇経由羽田に。 羽田到着は夜9時半。

竹富島のどかできれい。何も無いのと日差しが強すぎるので、あまり長居はできないが・・・
これまた良い経験になった。

翌日朝便で上海戻りなので、羽田空港国際線ターミナルに隣接するホテルに宿泊。夜10時過ぎには部屋で缶ビールを飲みながら、那覇空港で買った石垣牛弁当を食べる。

翌朝は、8時に部屋を出て空港に。
とは言っても、隣接しているので、朝8時に部屋を出ると、ホテルチェックアウト、空港チェックイン、パスポートコントロールを全て終わらせて、JALラウンジに入ったのは8時15分。たった15分だ。この近さは嬉しい。その分、ホテル代は割高なので、スケジュールがタイトな場合の利用に限られようか。

沖縄訪問

思ってもみなかったことに、沖縄出張の機会に恵まれた。まあ、ビジネスに直結する話でもなく、数時間で終わる仕事なので、会社員時代だと出張できなかった気がするが。この辺が柔軟に対応できるのが有り難いところ。とは言え、マイレージを使ってチケットを購入し、旅費は節約。
羽田空港で、まずは昼食の蕎麦。


沖縄県庁を訪問し、次に丸紅那覇支店。ちょっと前まで丸紅ベトナムの社長だった同期の坂上君が、那覇支店長になったので訪問。
取りあえず、記念写真(その前数日睡眠不足だったので、顔がむくんでいる・・・)。そして、クライアント様を交えて会食。

そして、翌日クライアント様と石垣島に。これは休暇。
自分一人だったら、2泊の沖縄で、石垣島に足を延ばすという事は絶対しなかった筈だが、同行の方がビジネスの関係で、沖縄訪問100回以上という沖縄通なので、全て、おんぶにだっこで連れて行って頂いた。







石垣初日の天気はいま一つであったが、海の透明度は素晴らしい。
尚、いたる所から中国語が聞こえてきて、観光客の多さに驚く。

そして、沖縄料理。石垣地ビールはまあまあの味だが、これが飲めたのは良い経験であった。

チェイスチャイナ主催セミナーのお知らせ

当社子会社主催の講演会のお知らせです。
不正発見・防止、人事労務に関して、興味深い講演が7月に予定されていますので、是非、ご参加ください。

1.中国不正セミナー「中国における不正事例紹介、発見方法、その防止策」
講師:
大城哲辞 氏(上海ユナイテッドアチーブメントコンサルティング総経理) 
日時:2017年7月20日 (木) 13:30~16:30
会場:横浜情報文化センター7階 小会議室(横浜市中区日本大通11番地)

【見どころ・聴きどころ】
海外子会社の不正が要因となり、親会社の経営にも影響を及ぼす事例も珍しくありません。
出張費、交際費などの不正精算(カラ出張、カラ接待)、私的な通信費、交通費、飲食費などの不正精算、裏金のプール、購買担当者のリベート受領、消耗品などの架空取引、財務(出納)担当者の横領、回収見込みのない顧客への販売、与信情況を無視した取引、会社責任者(総経理あるいは購買責任者)と親族会社との不適切な取引など、想定される不正は多岐に渡ります。
今回のセミナーでは、中国現地法人で想定される各種不正を体系的に分類し、またその発生のメカニズムを分析したうえで、注目点、発見方法及び防止法などを解説します。
さらに、よりリアルにこの問題を捉えていただくため、従業員による不正、会計担当者の不正、経営者による不正の3種6パターンの不正事例も紹介します。不正が顕在化する前に、本セミナーで情報を収集し、対策を講じていただければ幸いです。

費用(1名様・税込)▼
一般:10,000円
優待・MCH会員様:8,000円
資料のみ:8,000円

詳細はこちらから

2.中国人事労務セミナー「変わりゆく中国。中国子会社が今手を打っておくべき人事労務課題対応」
講師:
北尾直樹氏(アナシス企業管理諮詢(上海)有限公司 董事長) 
日時:2017年7月26日 (水) 13:30~16:30
会場:横浜情報文化センター7階 小会議室(横浜市中区日本大通11番地)

【見どころ・聴きどころ】
中国現地法人が抱える賃金面の改善すべき課題として、年功要素の強い賃金体系、信賞必罰の不徹底、昇給の遅さ、特定人材に対する賃金競争力の無さなどがありますが、これらによって、人材の流出や、人材タイプ・レベルの単一とい状況が企業に生じます。
その他、【人員の配置・昇進】に関して改善すべき課題としては、ポスト不足による若手有望人材の離職、組織ピラミッドの肥大化、グループ間の配置異動に対する対応などが挙げられます。
今回のセミナーでは、これら人事労務に関する課題をひとつひとつ分析し、現地法人が、いま打っておくべき人事施策を解説・提案します。
さらに、企業にとっての適正要員数、適正人件費、総額人件費の削減方法、整理解雇の検討と実行など、中国を取り巻く事業環境の変化に対応していくための方策を提案致します。法律家の視点、専門分野とはまた異なる、事業経営・組織人事マネジメントの専門家による中国人事労務セミナーをご期待ください。

費用(1名様・税込)▼
一般:10,000円
優待・MCH会員様:8,000円
資料のみ:8,000円

詳細はこちらから

上海に移動(上海商工クラブの部会で講演)

またまた、だいぶ遅れてのキャッチアップです・・・

6月27日の夕刻に香港から上海に移動。少し前から、体重を57Kgまで落とすべく、1ヶ月の糖質制限を開始したので、ラウンジ食はこんな感じ。豆腐スープと、肉ときのこの煮込み(大部分がきのこ)。双方美味しい。

ただ、その後の沖縄で暴食し、元に戻ってしまった事から、現在(この原稿の更新時点)では、また振り出しに戻って再開中。
悲しい・・・

そして、6月29日は、国貿ビルで、上海日本商工クラブ主催の講演会。就業許可管理に付いて。

就業許可管理も、随分方向性が見えてきた感が有る。